前回の流出事件からたった20日後、東京ガスがまたも情報漏洩|サイバーセキュリティ.com

前回の流出事件からたった20日後、東京ガスがまたも情報漏洩



画像:myTOKYOGAS WEBサイトより

9月22日、東京ガス株式会社は同社が提供するWEBサイト「myTOKYOGAS」が何者かの不正アクセスにより情報漏洩、個人情報合計106件が流出したことを発表しました。

同社の調査によると、このうち24件のアカウントでは不正にポイントの利用が行われたことが確認されています。被害金額は合計38,000円相当。

事件の概要 ~顧客からの通報により発覚か~

東京ガスの報告では、9月20日に複数の顧客から「不正にポイントの使われている」と問合せが行われ、これが結果として事件発覚のきっかけになっています。

同社が直ちに調査を進めたところ、その過程にて9月11日から継続的に同社に対してリストアタック(不正アクセスの1つ)が行われていたことが判明。調査の結果、問合せを受けた顧客を含めて、合計106件のアカウント情報が不正に閲覧された可能性があると明らかになりました。

なお、閲覧された情報は「ガス・電気の請求 予定金額、保有ポイント数」。冒頭にて述べた通り、うち24件のアカウントはポイントが不正に使用されています。

再発防止策の甘さが露呈した東京ガス

今回の情報漏洩件を受けて、東京ガスは他社ポイントへの転用機能を全面停止するとともに、該当アカウントを一時停止して個別説明に注力すると述べています。

しかし、同社は今月1日にサイバー攻撃の被害があったことを公表したばかり。前回の事件は8月31日に起きているので、たったの20日で2回も不正アクセスによる情報漏洩を起こした企業となります。流石に弁解の余地はありません。

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これは同社の認識や対応に疎漏があることが明らかであり、実質的な対策が不十分なことは明白です。同社はウェブサイトの監視を強めるとの意向も発表していますが、その内実は非常に疑わしいと言わざるを得ません。

<参照>
ガス・電気料金情報WEB照会サービス「myTOKYOGAS」への不正アクセスによるお客さま情報の流出ならびにポイントの不正使用について(PDF)/東京ガス株式会社


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