※この記事は2024年9月に更新されています。
WesternDigital(WD)は、Seagate、東芝と並ぶ世界3大HDDメーカーの一角です。
そんなWD製HDDを利用している方は多いかと思いますが、HDDにトラブルが突然発生してしまうことも少なくありません。データを取り出したい場合、どのような復旧・復元方法があるのでしょうか。
今回は、Western Digital製HDDにおけるデータ復旧・復元方法について徹底解説します!
目次
WD製HDDは壊れやすい?故障原因とは?
WD製HDDは業界標準の信頼性を持ち、他のメーカーと比較して特に故障率が高いわけではありませんが、一定の割合で故障が発生するのは避けられない現実です。
適切に使用された場合、一般的に3〜5年程度の寿命が期待できますが、使用環境や個々のドライブによって寿命には差が生じることがあります。
WD製HDDの主な故障原因は、次の通りです。
- システム関連:強制終了によるシステムやデータの破損
- 物理的要因
- 衝撃や振動による内部機構の損傷
- 高温の環境、過度の熱による部品の劣化
- 電気的要因:不安定な電源供給による動作不良
- 初期不良:稀に製造上の欠陥が原因となることも
場合によっては上記の要因が重なることもあり、早期に故障する可能性も考えられます。
HDDは消耗品であるため、物理障害が発生した場合、基本的に同じHDDを使い続けることはできません。HDD内部にデータが残っており、その救出が必要な場合は、まず先にデータが必要な場合はデータ復旧業者に相談し、適切に処置してもらいましょう。
データ復旧専門業者の選び方については、以下の記事をご参考ください。
優れたデータ復旧業者の選び方
技術力の優れたデータ復旧業者を見つけるには、以下のようなポイントで業者を探すとよいでしょう。
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- WD製HDDからの復旧実績が多数ある
- クリーンルーム等や交換用の部品(数千台~)など、データ復旧に必要な設備を保有している
- 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 初期診断・復旧スピードが速い
このような疑問を解消すべく、データ復旧サービスの概要や料金、失敗しない業者選びのポイントを徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
データ復旧業者選びで1番大事なのは復旧技術(復旧率)です。データ復旧業者は全国に100社以上存在しますが、技術力は大きく異なります。
数ある業者の技術力を見極めた上で、編集部が特におすすめするデータ復旧サービスはこちらのデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリーのおすすめポイント
✔復旧率最高値95.2%!全国トップクラスの技術力
✔14年連続データ復旧国内売上No.1
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
国内最大規模の業者で、非常に高い技術力を持ち、診断&見積りを無料で依頼できるので、初めてデータ復旧サービスを利用する方でも安心です。
Seagate(シーゲート)製HDDの復旧・データ復元方法
Seagate製HDDが認識されない、または故障した場合の対処法は次の通りです。
WD製の外付けHDDが認識されない・故障した場合の対処法
WD製の外付けハードドライブが認識されない、または故障した場合の対処法は次の通りです。
①別のUSBポートやケーブルを試す
外付けハードドライブが認識されない場合、最初に疑うべきは接続の問題です。USBポートやケーブルの物理的な不具合が原因であることが多いため、別のポートやケーブルを試すことは、問題解決の基本です。USBポートは損傷を受けやすく、特にパソコンの前面ポートと背面ポートでは、使用頻度により接触不良が起きることがあります。ケーブルの断線や劣化も同様にデータ転送に影響を与えるため、新しいケーブルを試してみると良いでしょう。
- 外付けハードドライブを現在のUSBポートから取り外します。
- 他のUSBポートに接続し直します。特に、背面ポートが利用可能な場合はそちらを試してみてください。
- ケーブルが劣化していると感じた場合は、別のUSBケーブルを使用して再接続します。
- ドライブが認識されるか確認します。認識されない場合は、次の手順に進みます。
②コンピューターを再起動する
コンピューターの再起動は、ドライブの認識問題を解決するための基本的な手法です。再起動によってシステムがリフレッシュされ、キャッシュや一時ファイルのクリアが行われるため、ドライブ認識に関連する一時的な問題が解消されることがあります。特に、他の外部デバイスが多く接続されている場合や、長時間の使用後には効果的です。
- 現在開いているすべてのアプリケーションを閉じます。
- [スタート]メニューから「再起動」を選択します。
- コンピューターが再起動した後、外付けハードドライブを再接続し、認識されるか確認します。
- 再起動後もドライブが認識されない場合は、次の手順に進みます。
③ドライバの更新または再インストール
ドライバの更新または再インストールは、外付けハードドライブの認識問題を解決するための重要な手順です。ドライバとは、ハードウェアが正常に動作するためのソフトウェアで、古いバージョンや破損したドライバが原因でデバイスが認識されないことがあります。Windowsのデバイスマネージャーを使用することで、ドライバを簡単に管理できます。
- 画面左下の[スタート]ボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー]を選択します。
- 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」のカテゴリを展開します。
- 「USB Root Hub」を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- 警告メッセージが表示された場合は、「アンインストール」をクリックして続行します。
- すべてのUSB Root Hubがアンインストールされたら、コンピューターを再起動します。再起動時に、Windowsが自動的にUSBドライバを再インストールします。
- 再起動後に外付けハードドライブを再接続し、認識されるか確認します。
④ハードウェア接続の確認
ハードウェア接続の確認は、外付けハードドライブが認識されない場合に行うべき基本的なステップです。ドライブがコンピュータにしっかりと接続されていることを確認し、物理的な接続が正しく行われているかを確かめます。また、別のコンピュータでドライブをテストすることで、問題がドライブ自体にあるのか、システムにあるのかを判断できます。
- 外付けハードドライブがしっかりとコンピュータに接続されていることを確認します。USBケーブルが緩んでいないか、物理的にしっかり差し込まれているかを確認します。
- もし可能であれば、別のコンピュータに外付けハードドライブを接続し、認識されるか確認します。これにより、問題がドライブにあるのか、元のコンピュータにあるのかを判断できます。
- 他のコンピュータで認識されない場合、ドライブ自体に問題がある可能性が高いため、次の手順に進みます。
⑤電源のトラブルシューティング
外付けハードドライブが認識されない場合、電源供給の問題が原因であることがあります。特に、外部電源を必要とするドライブでは、正しい電源接続が行われていないと、ドライブが正常に動作しない可能性があります。また、USBポートからの電力が不足している場合には、電源付きUSBハブの使用が推奨されます。
- 外付けハードドライブの外部電源アダプタが正しく接続されていることを確認します。アダプタがしっかりと差し込まれているか、ケーブルに損傷がないかを確認します。
- もし電源アダプタが正常であるにもかかわらずドライブが認識されない場合、電源付きUSBハブを使用して、ドライブに追加の電力を供給してみてください。
- 電源付きUSBハブを使用してもドライブが認識されない場合は、次の手順に進みます。
⑥ディスク管理を使用する
Windowsの「ディスク管理」ツールを使用することで、外付けハードドライブの状態を確認し、必要に応じて設定を変更することができます。ディスク管理では、ドライブが正しく認識されているか、ドライブ文字が割り当てられているか、ディスクが初期化されているかなどを確認できます。これらの設定が正しく行われていないと、ドライブが認識されないことがあります。
- [スタート]ボタンを右クリックし、[ディスクの管理]を選択します。
- 「ディスク管理」ウィンドウが表示され、接続されているすべてのディスクが一覧表示されます。
- リストの中から外付けハードドライブを探し、表示されているか確認します。
- ドライブが表示されているがドライブ文字が割り当てられていない場合、ドライブを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択し、新しいドライブ文字を割り当てます。
- ドライブが「未初期化」と表示される場合は、ドライブを右クリックして「ディスクの初期化」を選択し、指示に従って初期化します。ただし、初期化を行うと既存のデータはすべて消去されるため、慎重に行ってください。
⑦診断ツールを実行する
Western Digitalが提供する「Data Lifeguard 診断ツール」を使用することで、外付けハードドライブの状態を診断し、ハードウェアの問題を特定することができます。このツールには、短時間で基本的なチェックを行うクイックテストと、より詳細なチェックを行う完全テストの2種類があります。これらを実行することで、ハードウェアの故障やデータエラーの有無を確認し、修復できる場合があります。
- Western Digitalの公式サイトから「Data Lifeguard 診断ツール」をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルをインストールし、ソフトウェアを起動します。
- 起動後、接続されているドライブが一覧表示されますので、診断したいドライブを選択します。
- 「クイックテスト」を選択し、テストを開始します。このテストでは、データエラーや簡単なハードウェアエラーを確認します。
- 必要に応じて「完全テスト」を実行し、より詳細なチェックを行います。これにより、物理的な損傷の有無を確認できます。
- テスト結果に基づき、修復可能なエラーについてはソフトウェアが自動的に修復を試みます。
⑧システムファイルチェックの実行
システムファイルチェックは、Windowsシステムファイルの整合性を確認し、破損したファイルを修復するためのコマンドラインツールです。このツールを使用することで、システムファイルの破損が原因で発生する問題を特定し、修復することができます。特に、外付けハードドライブが認識されない場合に有効です。
- 画面左下の[スタート]ボタンをクリックし、検索バーに「cmd」と入力します。
- 検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトが開いたら、`sfc /scannow` と入力し、Enterキーを押します。
- システムファイルチェックが開始されますので、処理が完了するまで待ちます。処理には数分かかる場合があります。
- 修復が完了したら、外付けハードドライブを再接続し、認識されるか確認します。
⑨USBコントローラのアンインストールと再インストール
USBコントローラのアンインストールと再インストールは、USBポートに関連するドライバの問題を解決するための手順です。USBコントローラが正常に動作していない場合、外付けハードドライブが認識されないことがあります。この手順を実行することで、ドライバがリセットされ、新しい状態で再インストールされます。
- [スタート]ボタンを右クリックし、[デバイスマネージャー]を選択します。
- 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」のカテゴリを展開します。
- 各USBコントローラーを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- すべてのUSBコントローラーがアンインストールされたら、コンピューターを再起動します。
- 再起動後、Windowsが自動的にUSBコントローラーを再インストールします。
- 外付けハードドライブを再接続し、認識されるか確認します。
⑩Windowsアップデートの確認
Windowsアップデートの確認は、システムが最新の状態に保たれていることを確認し、ドライバやハードウェアの互換性に関連する問題を解決するための手順です。Microsoftは定期的にシステムの安定性やセキュリティを向上させるためのアップデートを提供しており、これにより外付けハードドライブの認識問題が解消されることがあります。
- 画面左下の[スタート]ボタンをクリックし、「設定」アイコンを選択します。
- 「更新とセキュリティ」をクリックし、「Windows Update」を選択します。
- 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックし、利用可能な更新プログラムがないか確認します。
- 利用可能な更新プログラムが表示された場合は、「今すぐインストール」をクリックしてアップデートを適用します。
- アップデートが完了したら、コンピューターを再起動し、外付けハードドライブが認識されるか確認します。
⑪データ復旧ソフトを使用する
データ復旧ソフトは、個人で復旧・復元作業を行うことができるツールです。「まずは復旧ソフトを使おう」「直らなかったら業者に相談しよう」と考えている方も多いのではないでしょうか?
比較的安価で気軽に試すことができる復旧ソフトですが、いくつかの注意点があるため説明します。
物理障害が発生している場合は復旧・復元作業ができない
データを正確に取り出せない確率が高い
自力で対応できない場合のWD製HDDのデータ復旧・復元方法
Western Digital製HDDのデータ復旧・復元方法は大きく2つの選択肢があります。
- データ復旧業者へ依頼する
- Western Digital社へ依頼する
データ復旧業者へ依頼する
WD製HDDに何らかのトラブルが発生しデータの復旧・復元を考えている場合は、まずデータ復旧専門の業者に依頼することをおすすめします。
実績のある業者であれば復旧に関する専門知識や設備、ノウハウが蓄積されています。HDDの物理障害や論理障害にも対応可能で、どの復旧方法よりもデータ復旧成功の確率が高い最も安全に速くデータ復旧を行える方法です。
WD製HDDは、他のメーカーに比べてパーツの互換性が低く、より専門的な知識が必要なメーカーです。メディア損傷も発生しやすいため、より多くのドナーパーツを保有し、ディスクの挙動を制御することが可能な優れたデータ復旧業者に依頼するのが最善手でしょう。
技術力が高く実績のある業者を選定するポイントについては、以下のページで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
Western Digital社へ依頼する
WD製HDDに保存されているデータを復旧する場合、メーカー(Western Digital)のデータ復旧サービスを利用することが可能です。無償サービスも行っていますが、以下の場合は無償サービス対象外となってしまうため注意しましょう。
- 保証期間が経過してしまっている
- 購入履歴となる証明書(レシートや納品書)がない
- 落下、衝撃などの物理障害によるトラブル
- ファームウェアの書込み失敗などの論理障害によるトラブル
これらの条件に一つでも当てはまっているものに関しては、復旧費用が発生します。
メーカー(Western Digital)の窓口は月~金 (10:00~18:00)の受付となっているため、土日や夜間に緊急の対応が必要な際は24時間電話受付を行っているデータ復旧業者へ相談しましょう。
また、注意点として、あくまでもメーカーは機器の開発や製造が専門です。技術力を生かした修理・動作復旧は得意としていますが、データ復旧における専門業者ではないため、データを安全に取り戻したい場合は、メーカーの修理ではなくデータ復旧サービスを利用する必要があります。目的に応じて依頼先を考えましょう。
おすすめデータ復旧サービス・製品
技術力が高い業者の選定といっても、判断するのは難しいです。
そこで今回は、Western Digital製HDDの復旧実績がある業者の中から、おすすめの業者を厳選しました。メーカーや他の業者で復旧不可であった場合でも、諦めずに相談することで大切なデータを取り戻せる可能性があります。ぜひ参考にしてください。
(2024年最新版)おすすめデータ復旧業者ランキングはこちら
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧専門業者で14年連続データ復旧国内売上No.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。
警視庁からの表彰実績、東京都からの技術革新による表彰実績もあり、日本全国から寄せられる最高難易度の障害復旧にも対応する信頼できる業者といえます。
機器の持込み・配送・出張の全てに対応し、社内の見学も可能。年中無休で相談・復旧・納品に対応しているため緊急時も安心です。相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であり実績豊富なデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
デジタルデータリカバリーの評判に関しては以下の記事で紹介しています。
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
---|---|
対応製品 | 記憶媒体全般:NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等) |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) 365日年中無休で復旧対応 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
まとめ
今回は、Western Digital製HDDのデータ復旧・復元方法について解説しました。データ復旧作業は、「一発勝負」と言われているほど技術力が必要とされる繊細な作業になります。自己判断での復旧作業はリスクを伴います。
より高い確率で大切なデータを安全に復旧したい場合は、まずは無料相談を受け付けているデータ復旧業者へ相談してみてはいかかでしょうか。