
※この記事は2023年5月に更新されています。
HDDが故障して、認識しない・読み込まない・起動しないなどの症状が発生している場合、慎重に対応しなければ「データの全消失」「復旧費用が余計に掛かる」などの可能性が高まります。
そこで本記事では、「HDDのデータを復旧する方法11選」「HDDの故障原因」「おすすめのデータ復旧サービス」を徹底解説します。
- HDDが認識しないなどの不具合が発生している
- どうしてもHDDのデータを復旧・復元したい
- 自力でできる正しい対処方法を知りたい
- 失敗しないデータ復旧サービスを知りたい
このような人に、おすすめの記事になっています。
- 故障原因の調査のためにデータ復旧業者の「無料相談」の利用をおすすめします。
- 自力での復旧作業は非常に失敗する確率が高いため、確実にデータ復旧をしたいなら「データ復旧専門業者」に依頼するようにしましょう。
- 無料相談のあるおすすめのデータ復旧業者は「デジタルデータリカバリー」です。
当サイトのデータ復旧関連のカテゴリにおけるランキング根拠やコンテンツ作成は、公式サイトに掲載されている情報、データ復旧事業の運営者による監修結果や経済産業省の政策概要、および関連資料などを参考にしています。
HDD(ハードディスク)の4つの故障原因
HDDが故障した際には以下の4つの原因が考えられ、特に「物理障害」「論理障害」が故障原因として最も多いです。
- 筐体不良
- 接続の問題
- 論理障害
- 物理障害
筐体不良
筐体不良とは、データ領域以外の故障です。たとえば、ケーブル・画面ディスプレイ・CPUの不具合がこれに該当します。
場合によってはHDDではなく接続先のPC側に不具合があることもあるため、HDDの不具合と切り分けて考える必要があります。筐体不良は、データ領域とは直接関係のないトラブルであるため、適切な修理を施せば、元どおりにHDD内のデータにアクセスできます。
接続の問題(外付けHDDの場合)
これはHDD自体には問題がなく、出力機器への接続やコネクタ部分に破損が生じている状態です。またHDDがパソコンにしっかり差し込まれていないことでHDDが正しく認識されないケースもあります。
またPC側に問題がある場合、外付けHDDは正常に認識されません。この場合、読み取る機器を変えれば正常に認識される場合があるので、一度読み取る機器を確認してみましょう。
論理障害
論理障害とは、データやフォルダの構成に問題が生じている状態です。
主な原因は次のとおりです。
- 誤ってデータを削除・初期化してしまった
- パーティションを消してしまった
- 誤操作によるデータ消去、初期化・フォーマット
- 読み書き中の強制終了による、起動ファイルやファイルシステムの破損
起動システムの破損などであれば、Windowsに内蔵されている修復ツールで対応できます。しかし、データの削除は話が別です。
たとえば、データの削除後、通電やコピーを行ったり、データ復元ソフトを利用したりすると、データの痕跡が上書きされてしまい、専門業者でも復旧できる確率が著しく低くなります。
不安な方は、復旧率の高いデータ復旧業者に相談するのが確実です。専門業者は以下の記事で紹介しています。
物理障害
物理障害とは、HDD本体が物理的に破損し、正常に起動できない状態です。
主な原因は次のとおりです。
- 物理的衝撃
- 落雷によるショート
- 経年劣化による不良セクタ(=読み書きできないデータ領域)の増加
物理障害の場合、自力で対応すると状態が悪化する恐れがあります。そのため、修復をおこなう際は、専門業者に相談する必要があります。しかし、メーカーや修理業者に依頼すると、HDDの交換が必要となり、データがすべて消えてしまうため、注意が必要です。
以下は、物理障害が発生した場合の症状例です。
- 巡回冗長検査エラー(CRCエラー)が発生する
- 落とした・水没させてしまった
- 異音や異臭がする
- 経年劣化している
確実に復旧したい方は、データ復旧業者に相談するようにしましょう。
論理障害と物理障害の判別がつかない場合
以下のような症状が起きている場合は、論理障害と物理障害のどちらも疑われます。
- ブルースクリーンが表示される
- Windowsのロゴが表示されて、先に進まない(起動しない)
- 勝手に再起動になる
- 「フォーマットされていません」「フォーマットする必要があります」とエラーメッセージが表示される
- チェックディスクが勝手に始まる
- ファイルの読み書きに時間がかかる
- フォルダを認識しない、アクセスできない
- 「ファイルにアクセスできません」とエラーエッセー時が表示される
これら症状が発生している場合、個人で原因を解明することは非常に難しいです。原因についてはデータ復旧業者が提供している「無料診断」を受けることをおすすめします。
HDDのデータ復旧を最優先する場合の選択肢
前述したように、HDDの障害は「論理障害」と「物理障害」に分けられます。前者は、簡単なものであれば自力で復旧できますが、成功率は決して高いとは言えず、重度の場合(データ削除後、しばらく使用など)だと個人での対応も難しいといえます。また、後者の物理障害は、自力での復旧も難しく、データを確実に復旧するには、HDDデータ復旧業者まで対応を依頼する必要があります。HDDデータ復旧業者では、物理障害はもちろん、どのような障害が起きているかを正確に診断できることから、もっとも安全な方法でデータ復旧を行うことが可能です。
ただし、HDDデータ復旧業者は、技術力・設備面で落差が大きく、慎重な選定が必要となります。「安いから」といった理由だけで決めるのは避け、データの重要度に応じた選定を行いましょう。
無料の復元ソフトと業者のどちらがおすすめ?
前提として、データを復旧・復元できるかはHDDの故障状況で異なりますが、復旧率の高いと言われている方法としては以下があります。
- 「データ復旧業者への依頼」
- 「データ復元ソフトの使用」
少しでも復旧率を高めたいのであれば、「データ復旧業者への依頼」を検討しましょう。
- データ復旧・復元業者のデータ復旧率:60~80%
- 復元ソフトのデータ復旧率:50%以下
データ復旧業者を選ぶには、次のポイントを押さえた、確実にデータを取り出せる業者に依頼するべきです。
データ復旧業者の実力を確実に見極めるためのポイント
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
HDDのデータを復旧したい場合には、HDDの復旧実績が豊富かも確認しておくことをおすすめします。
上記の3つのポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数36万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も5,700件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
自力でHDD(ハードディスク)を復旧する方法
症状\復旧方法 | バックアップ(対処法①) | エラーチェック(対処法➁) | CHKDSKコマンド(対処法➂) | スタートアップ修復(対処法➃) | sfc /scannow コマンド(対処法➄) |
データ復元ソフト(対処法⑥) |
---|---|---|---|---|---|---|
データ誤削除 | 〇 | × | × | × | × | 〇 |
認識しない | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
RAW | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 |
起動しない | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | △(製品による) |
システム障害 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウイルス | 〇 | × | × | △(軽度のみ) | △(軽度のみ) | △(軽度のみ) |
物理障害 | 〇 | △(不良セクタのみ) | △(不良セクタのみ) | × | × | × |
HDDでは、起動やデータの管理システムが壊れてると、正常に起動できません。ただ、このような場合は、下記の対処法で復旧できることがあります。
- 確認方法:ディスクの管理で確認する
- 対処法①:バックアップからの復旧
- 対処法➁:エラーチェックを実行する
- 対処法➂:CHKDSKコマンドで修復する
- 対処法➃:スタートアップ修復を活用する
- 対処法➄:コマンドプロンプトで「sfc /scannow」を実行する
- 対処法⑥:データ復元ソフトを使ってみる
- 対処法⑦:外部ツールの「TestDisk」でパーテーションを復旧
- 対処法⑧:BIOSで対応してみる
しかし、HDDで物理的な破損が起きている場合は、ここで紹介している方法は原則として対応できません。むしろ、データの状態が悪化してしまう可能性も十分にあります。物理障害が疑われる場合は、データ復旧業者に依頼しましょう。
物理障害に対応できる数少ないおすすめのデータ復旧業者と、業者選びのコツについては以下の記事で解説しています。
確認方法:ディスクの管理で確認する
Windowsの標準ツール「ディスクの管理」を使えば、HDDがWindowsに適切な形で認識されているかを判断できます。これを開くには、以下の手順に従ってください。
- 検索ボックスで「compmgmt.msc」というコマンドを実行
- 「コンピュータの管理」内にある「ディスクの管理」という機能を表示する
正常時は下記のようにディスク(HDD)が通常どおり表示され、ドライブ容量などの現状が把握できます
しかし、HDD異常時は、ディスク自体が認識されません。
この場合、WindowsはHDDを見失っており、いわゆる「未割当て状態」となっています。この場合、下記のツールで対応できることがあります。
対処法①:バックアップからの復旧
外付けHDDなどが故障してしまっても、他の外付けHDDやUSB、クラウドにパックアップをとってあるならば、そのバックアップから復元をする解決します。
バックアップを取っていない場合、パソコンがHDDを認識する状態なら、重要なデータからバックアップを取ってしまうのも一つの方法です。繰り返しになりますが、HDDに問題が発生している場合の通電作業はリスクを伴います。この方法は、データを失うリスクがあることを念頭に検討してください。
対処法➁:エラーチェックを実行する
HDDのファイルシステムに異常が発生している場合、エラーチェックを実行することで解決できる可能性があります。エラーチェックを実行することで、HDDに発生している問題を自動で発見し、高い確率で修復することができます。
しかし、エラーチェックで不具合が改善しない場合は、物理障害が発生している可能性が高く、エラーが修復しないからといって、何度もエラーチェック・自動修復を実行するのは避けましょう。障害が悪化する可能性があります。
〈操作手順〉
- 管理者権限のあるユーザーでサインインする
- エクスプローラー上で「修復を行うハードディスク」を右クリックし、「プロパティ」を選択する
- プロパティウィンドウが開いたら「ツール」タブをクリック
- 「エラーチェック」内にある「チェック」ボタンをクリック
- エラーが検出された場合は「ドライブの修復」から修復を実行する
以上の手順で操作してもエラーが検出されなかった場合は、チェックディスクを終了し、他の対処法を検討してください。
対処法➂:CHKDSKコマンドで修復する
不良セクタ(軽度物理障害)によるファイルシステムの破損が生じている場合、CHKDSKコマンドの/rオプションで解決できる可能性があります。しかし、この操作は、HDDに負荷を与えやすく、HDDの物理的な破損につながるリスクもあるので、大切なデータが入っている場合は実行を控えるべきといえます。
〈操作手順〉
- 「Windowsマーク」を右クリックし「Windows PowerShell」を選択する
- ユーザーアカウント制御の画面が出たら「はい」をクリックする
- コマンド「chkdsk E: /r」を入力し、エンターキーを押す
- 「E」は外付けHDDのドライブレターを指定する(※ライブレターは、エクスプローラで「PC」→「デバイスとドライブ」内で確認できます)
- 完了後、PowerShellを閉じる
- 以上の手順を終了したら、外付けHDDを再接続してエラーが出ないか確認してみてください。
CHKDSKコマンドでの修復がうまくいかなかった場合にはこちらをご覧ください。
対処法➃:スタートアップ修復を活用する
スタートアップ修復は、Windowsが2回続けて正常に起動しなかった時に自動表示されます。
スタートアップ修復は、内蔵HDDの起動システムを修復する機能です。これで失敗する場合は、ハードウェアのトラブルが起きていると考えられますので、修復・通電をすぐにやめましょう。
また、スタートアップ修復は、あらゆる箇所のチェックを行うため、HDDへの負担が大きく、状態が悪化してしまう恐れもあります。不安な方は、一度専門業者まで相談してください。
対処法➄:コマンドプロンプトで「sfc /scannow」を実行する
HDDを搭載したパソコンで、Windowsの起動・動作に必要なシステムファイルが上書き・破損している場合、コマンドプロンプトで「sfc /scannow」(システムファイルチェッカー)を実行することで、誤って上書き・破損してしまったシステムファイルを修復できます。

Windowsが正常に起動できない場合、コマンドプロンプトは「詳細オプション」から起動可
手順は次のとおりです。
- コマンドプロンプトに「sfc /scannow」と入力する
- 「システムスキャンを開始しています…」と表示されたら、スキャンが終わるまで待ちます(チェックには通常1時間かかります)。
- 「検証100%が完了しました」と表示されたら、スキャン完了です。
- 次のエラーが出た場合は、別の方法を試してください。
Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした。
この場合は「chkdsk c: /f」あるいは「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」で修復可能なケースがあります。
Windowsリソース保護は要求された操作を実行できませんでした。
この場合は、PCを再起動、あるいはセーフモードで起動すれば修復可能なことがあります。
対処法⑥:データ復元ソフトを使ってみる
データ復元ソフトは、比較的安価で、消えたデータを取り戻せます。しかし、データ復元ソフトは一定上のリテラシーが必要であり、データの上書きが発生したり、低画質の画像しか復元できない等、状態が悪化してしまう可能性があります。
また、HDDが物理的に故障していると破損が進み、最悪の場合、二度とデータが取り出せない状態になってしまいます。以上から、データ復元ソフトの使用は慎重に判断してください。
「データ復元ソフトの利用に不安がある」「どうしても取り戻したいデータがある」という場合は依頼前に無料相談・診断を行っているデータ復旧の専門業者に相談してみるのをおすすめします。
外部ツールの「TestDisk」でパーテーションを復旧
TestDiskは、データを正しく書き換えるためのソフトです。下記に問題が生じている場合、これで解決できる場合があります。
- HDDのパーテーション
- 特定のファイルシステム
修復ソフトを使用したパーティション修復が完了したら、外付けHDDをPCに再接続してエラーが解決したかを確認してみてください。
ただ、操作を誤ると、Windowsが起動できなくなる恐れもあります。また、HDDの未割当ての原因としては、物理障害も強く疑われます。このような状態で個人診断による修復を行うと、データ・機器ともに破損する恐れがありますので、むやみに操作するのは控えてください。
BIOSで対応してみる
Windows起動時、真っ黒い画面に「Boot Device Not Found」といきなり白い文字が表示される場合、パソコンがHDDを認識できず、正常に起動できない状態です。
エラーメッセージはパソコンの機種によって異なり、以下のようなものも見られます。
- No Boot Device Found – Please restart system
- oparating system not found
- DISK BOOT FAILURE
- NTLDR is missing
- No boot device is available
- No bootable device
- Insert system disk in drive. Press any key when ready
スタートアップ修復で対応できない場合、一度、BIOS呼び出しキーから「BIOS設定」を確認し、起動デバイスの設定が間違っている場合は、正常なものに戻すことで対処できることがあります。
BIOSの起動順位を確認・変更する方法
- 「Shift 」キーを押しながらシャットダウンを実施したあと「F2」キーを押しながら電源ボタンを入れる
- BIOS設定画面を起動したら[←][→]キーを使って[Boot]に移動し、起動順位を上げたいデバイスを[↑][↓]キーを使って選択し[+]キーを押す
- パソコンを再起動し「DISK BOOT FAILURE…」というエラーメッセージが消えるかどうかを確認する
注:「BIOS設定時の再起動」は機器に負担をかけやすく、障害状況を悪化させるリスクがあります。最悪の場合、物理的なクラッシュを引き起こし、専門業者でも復旧ができなくなってしまう可能性がありますので「重要なデータが入っている」場合は、個人作業を試す前に、専門業者へ相談することをおすすめします。
ブートモードを切り替える
BIOSとOSのブートモードが一致していない場合、OSを起動させることができずエラーが起きることがあります。
このトラブルの原因は、Windows updateや、BIOSのアップデート、正しい手順でOSをインストールしなかった時に発生します。
- BIOS設定画面から、BIOSのブートモードを確認しましょう。(レガシーBIOSもしくはUEFIブートモードです。)
- ブートモードが「レガシーBIOS」に設定されている場合は「UEFIブートモード」に変更し、「UEFIブートモード」に設定されている場合は「レガシーBIOS」に変更しましょう。
- 「Save and Exit」を選択して、PCを再起動しましょう。
BIOSを初期化する
BIOSの設定を初期化することで、エラーが解消される可能性があります。
初期化する際は、設定画面の「Exit」タブにある「Load Default Settings」を実行しましょう。次に「Save and Exit」を選択して、PCを再起動しましょう。
自力でHDD(ハードディスク)が復旧できない場合の対処法:専門業者に依頼する
次の場合、専門業者に相談することが最も安全です。自力で対処するとデータが消えるか、HDDが完全に破損する恐れがあるため、自力での対処は控えてください。
- これまでの対処方法で解決できなかった
- 物理障害のような症状が出ており、自分で復旧できない
- 大切なデータが保存されており、下手な対処でデータを失いたくない(復旧作業は何度も行えない)
そして「機器」の動作、あるいは中身の「データ」のどちらが重要なのかを判断して、次のいずれかの専門業者へ相談しましょう。専門業者の選び方はこちらで紹介しています。
メーカーや修理専門業者
「メーカーや修理業者に依頼する場合」「データ復旧業者に依頼する場合」を確認しましょう。
HDDの「機器」を重要視する場合はメーカー、修理専門業者へ相談しましょう。HDDを修理・交換し、元のHDDと同じ状態になって戻ってきます。
しかし、メーカーに機器の修理を依頼した後では、機器の修理・交換の際にデータがすべて消えてしまいます。修理専門業者やメーカーの目的は機器の修理であるため、中身のデータは破棄されてしまいます。
HDD内のデータが必要な場合は、初めからデータ復旧専門業者へに相談する方が良いでしょう。
データ復旧専門業者
HDDに大切なデータが保存されている場合は、製造元メーカーでなく、データ復旧の専門業者へ相談しましょう。どの復旧方法よりも、高い復旧率で、早急にデータ復旧を行えます。また実績のある業者であれば、復旧に関する専門知識や設備、ノウハウが蓄積されており、個人や市販のツールでは対応できない物理障害にも対応可能です。
HDDに関する知識がなく対処にお困りの方も、気軽に相談してみると良いでしょう。業者の中には、依頼前に無料で診断を受けつけている企業もありますので、まずは無料相談で状況を伝えて確認してもらうことをおすすめします。
主要HDD復旧業者を比較
主要7社のデータ復旧業者を比較しておすすめの業者、業者ごとの価格や特徴などの違いを紹介します。
主要5社の特徴・実績・設備を比較
サービス名 | デジタルデータ リカバリー |
A1 Data | PCエコ サービス |
アドバンス デザイン |
データレスキュー センター |
---|---|---|---|---|---|
復旧実績 | ✓復旧率95.2% ✓相談件数 36万件以上 ✓他社不可 5,700件 ✓官公庁・法人 1万社以上 |
✓復旧率非公開× ✓復旧件数 7万件以上 |
✓復旧率非公開× ✓依頼件数 3万件 |
✓復旧率非公開× ✓大手法人 1,000社以上 |
✓復旧率非公開× ✓受付件数 15万件以上 |
設備 | ✓クリーンルーム (クラス100) ✓ドナーHDD 7,000台以上 |
✓クリーン ベンチ ✓ドナーHDD 2万台以上 |
×
なし |
✓クリーンルーム |
×
なし |
ラボ公開 |
○
公開・見学可能 |
×
非公開 |
×
非公開 |
×
非公開 |
×
非公開 |
従業員数 (エンジニア 人数) |
164名 (約40名) |
66名(-) | 18名(-) | 20名(-) | 23名(-) |
初期診断・ 復旧スピード |
【初期診断】 最短5分【復旧】 80%を48時間 以内に完了 |
【初期診断】 1~3日【復旧】 非公開 |
【初期診断】 1日~【復旧】 最短3日 |
【初期診断】 1~3日【復旧】 非公開 |
【初期診断】 6~48時間(※一部有料)【復旧】 非公開 |
受付時間 | 年中無休 24時間受付 |
平日のみ 24時間受付 |
年中無休 24時間受付 |
平日のみ 9:00~17:30 |
年中無休 9:00~18:00 |
(※2023年5月時点の情報)
HDDデータ復旧業者は全国に数多くありますが、技術はピンキリです。その際、指標となる軸が「復旧実績」「設備」「ラボ公開有無」「従業員数」「初期診断・復旧スピード」「受付時間」です。これらは、いずれもデータ復旧の信頼度を確認する上で、必要不可欠な要素となります。
ただ、こうした観点をもとに、有名なHDDデータ復旧業者5社を比較すると、WEB上で情報をオープンにしている業者は思いのほか少ないことが分かりました。
主要HDD復旧業者の対応機種と料金を比較
サービス名 | デジタルデータリカバリー | パソコン救急バスターズ | AOSデータ復旧センター | A1 Data | アドバンスデザイン | データスマート | ライブデータ | BUFFALO |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HDD(ハードディスク) | 5,000円~ | 30,000円〜 | 63,800円〜 | 29,700円~ | 33,000円~ | 50,000円~ | 44,000円~ | 33,000円~ |
NAS(RAID) | 5,000円~ | – | 63,800円〜 | 5,000円~ | 33,000円~ | – | – | 33,000円~ |
SSD | 5,000円~ | 50,000円~ | 63,800円〜 | 5,000円~ | 33,000円~ | – | – | 33,000円~ |
SDカード/USB | 5,000円~ | – | 52,800円〜 | 33,000円~ | 33,000円~ | 40,000円~ | 22,000円~ | 33,000円~ |
スマホ(iPhone/android) | 5,000円~ | – | 52,800円〜 | – | 110,000円~ | 50,000円~ | – | 55,000円~ |
主要7社のデータ復旧料金を比較しました。ただし、上記はあくまで最低価格であり、データ復旧の料金は対象の機器、障害の種類、復旧の難易度等によって左右されるため、依頼の際は、一度業者に見積りを出してもらうようにしましょう。
別途必要になる可能性のある費用は以下の通りです。
- 特急費用(目安:2万~10万程度)
- 外注費用(目安:10万~40万円程度)
- 初期診断/調査費用(目安:5000円~1万円程度)
- 部品費(目安:数千円程度)
- データのコピー代(目安:数千円程度)
- データバックアップ用のHDD費用(目安:5000円~2万円程度)
- 送料
データ復旧業者100社以上を調査した結果、上記の追加費用が一切かからないおすすめ業者を厳選しました。復旧率も95%を超え、技術力やサービスも申し分のないおすすめ業者です。
おすすめのデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー
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この業者は、相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
---|---|
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1 ✔復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
HDDデータ復旧業者に依頼するときのポイント
業者選びで確実に押さえておきたいポイントは次のとおりです。
業者選びのポイントは、以下の記事で詳しく紹介しています。
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
データ復旧業者の技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 海外からの技術導入を積極的に行っている
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
- クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている
- 初期診断・復旧スピードが速い
- 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある
また、復旧率が非公開の業者は、復旧スピード・復旧ラボの設備規模・エンジニア人数も非公開だったため、全体像がつかみづらい印象でした。
デジタルデータリカバリーの在籍エンジニア人数を参考にすると、他の業者のエンジニアは2~3名ほどとかなり少ないかもしれません。
技術力の高い業者を見極めるうえでWEB公開情報は貴重な判断材料になります。主要な項目についてどのように判断したらよいか、さらに詳しく解説します。
データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」「復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。
復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。また、専門の解析ツールやクリーンルームなどの復旧設備の有無を確認することでも、その業者の復旧率(技術力)を確認することができます。
他にはデータ復旧の技術レベルが特に高い業者の特徴として、下記があげられます。
データ復旧技術のレベルが特に高い業者の特徴
- データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績がある業者」は技術レベルが非常に高い
- 相談実績や復旧の成功度合いを明示している(20万件以上~、復旧率〇%等)
- HDDだけでなく、SSDやUSBメモリ、SDカード、スマートフォンといったメモリ媒体の障害にも対応している
- RAID構成のNAS・サーバーやデータベースの復旧に対応している
復旧率が高い業者は信用できない?
「復旧率が高いだけでは信用できない」という見方も存在します。復旧率の計算方法が業者によって違うため、単純比較が難しいことが理由です。しかし、全国100以上あると言われるデータ復旧業者から依頼先を決めるうえで、復旧率という客観的な指標が判断材料の一つとなるのも確かです。もしも信ぴょう性が気になる場合は、「データの根拠まで明記しているか?」「第三者機関のチェックを通しているか?」というポイントにも注目するとよいでしょう。
復旧スピードが速い
納期のあるデータや、失ったことで業務が止まってしまうデータを紛失した場合、一刻も早く復旧したいと思うものです。そこで気になるのが復旧業者のスピードです。
復旧スピードが速い業者の特徴
- 交換用の部品を大量に保有し、部品調達の時間をカットしている
- 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
- クリーンルーム等の設備導入が進んでおり、復旧できる台数が多い
復旧スピードには交換部品の在庫数やエンジニアレベルなどの要因があります。
たとえば機器に物理的な障害がある場合、内部で破損した部品を交換する必要があります。HDDなどの記憶媒体は外見や型番が同一でも、製造年などで部品が異なる場合があります。交換部品を多く取り揃えている専門業者では、必要な部品を海外から調達している時間をカットできるため、迅速な復旧・納品が可能です。
自社内にクリーンルームなどの復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。
他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみるのがいいでしょう。
また、繰り返しになりますが、このように一度復旧に失敗し他の業者に依頼するといったダブルコストをかけないためにも、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。≫
公的機関からの表彰歴がある
公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。
特に、一般の団体ではなく自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。
HPに掲載されている表彰歴・受賞歴などを確認してみてください。
【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める
技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
大手法人や官公庁の実績が多数あり、運営会社が信頼できる
技術力が高いと謳っていても、相談件数・復旧件数が少ない等実績が伴わなければ、信ぴょう性は疑わしいものとなってしまいます。そのため、下記のような観点で実績の確認を必ず行いましょう。
データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。
実績のあるデータ復旧業者の特徴
- 大手企業や官公庁からの依頼がある
- HP上に「相談件数〇〇件」「復旧実績〇〇件」と具体的な数値で示している
- 公的機関(官公庁、警視庁等)からの表彰実績がある
- メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある
プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
企業データや技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。
上記の実績部分でも触れましたが、大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラや外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。
ISO27001・Pマークとは
ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。
ISO27001(Information Security Management Systems)とは、組織における情報管理のセキュリティ、管理方法、マネジメント方法について定めた規格です。
個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。
また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。
復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
「避けた方が良いデータ復旧業者の特徴」で紹介した通り、データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。
データ復旧の設備を自社内に保有し運営している業者は、復旧ラボへの持込みや見学を受付ていたり、SNS等で作業風景を発信しているケースもあります。心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。
設備の規模を見極めるポイント
- クリーンルーム(クラス100等)を設置している
- 交換用HDDなどの復旧に必要な部品のストック数が多い
- 復旧ラボが公開されている
- 在籍しているエンジニアの数が多い
- 同時復旧可能な台数が多い
クリーンルームとは?
クリーンルームとは空気の清浄度が高い部屋のことで、HDD復旧作業の工程で必要になることがあります。クリーンルームには清浄度の規格があり、HDDの復旧作業では「クラス100」と呼ばれる無菌手術室と同等レベルの設備がないとできない作業もあります。「クリーンベンチ」はクリーンルームより簡易的な設備であり、行える作業が限られます。多くの業者では簡易的なクリーンベンチしかない・そもそも専用の設備がなく、精密な作業は他社に外注している業者も存在します。
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 出張での復旧に対応している
- 依頼前の初期費用がかからない
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合も、土日祝日対応の業者であれば、安心です。業者によっては24時間受付を行っている業者もあるため、緊急時や急ぎの復旧依頼を行いたい場合は、営業時間を確認するといいでしょう。
依頼前の初期費用がかからない
「自身の機器の状態が分からないまま専門業者に依頼するのは不安だ」という方は少なくないでしょう。そのような場合は初期費用の発生しないデータ復旧専門業者へ相談しましょう。
初期費用というのは「データ復旧の作業に着手するまでの費用」のことを指します。
データ復旧依頼前に請求される可能性のある初期費用
- 症状の相談
- 機器の配送料金
- 機器分解料金
- 初期診断・見積費用
業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談をしましょう。
特急料金がかからない
急ぎで初期診断や復旧対応を依頼したい場合、特急料金がかかる業者があります。また業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶといいでしょう。
データ納品時の追加費用がかからない
データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておくといいでしょう。
データ復旧サービスをネットで検索した際によく見るのは、デジタルデータリカバリー、アドバンスデザイン、AIデータ、Livedata、AOSデータ復旧サービスセンター、PCエコサービス、データレスキューセンターなどです。データ復旧業者は全国で100社以上もあると言われるので、その中で主要な業者だと思われます。しかし、しっかり条件を見比べてみると、初期診断や機器の配送料が有料だったり、社内にクリーンルーム(HDDを開封するのに必要な設備)を保有していなかったりと、ネットで上位の業者でもサービス内容には差があるようです。
上記の3つのポイントから厳選したおすすめ業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数36万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も5,700件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
データ復旧サービスの料金システムの仕組み
データ復旧の費用が決まる仕組みは業者によって異なりますが、大きく分けて3つのパターンがあります。
- 定額料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)
- 完全成果報酬制(復旧に失敗したら費用0円)
- 個別プラン制(プランによって成功報酬制または作業費かが決まる)
最初に相談するなら料金プランが個別プラン制で技術力の高い業者がオススメ
結論から言うと、もし最初に相談するのであれば、個別プラン制で技術力の高い業者をオススメします。実は、データ復旧の料金プランと業者の技術力は密接な関係があります。
データ復旧では、機器の障害レベルによって、復旧ツールにかければ直せるような場合から、国内でもごく一部の高い実力を持つ業者でしか対応できないような高難易度な復旧まで存在します。定額料金制や完全成果報酬制の業者では、マニュアル作業となるため、対応できる障害に限りがあり、「依頼した後に復旧に失敗されてしまった」「追加費用を請求された」といったトラブルに見舞われるリスクが高いです。
一つ一つの機器の障害レベルを見極めて、オーダーメイドで復旧工程を組み、見積プランを提示してくれる個別プラン制の業者であれば、このような失敗を避けることができます。
定額料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)
メリット
定額料金制のメリットは、金額がわかりやすく、予算に応じて依頼するかどうかを決めやすい点です。特に、はじめてデータ復旧サービスを利用する際は、料金プランが定額で決まっているとわかりやすく安心できます。
デメリット
定額料金制の業者では、格安の料金プランを提示している一方、基本的には市販のツールを使用するなどの簡易的な作業に限定されていて、復旧技術のレベルも低いことがほとんどです。このような業者では、もし重度障害と判明した場合は依頼を断られるか、追加料金を大幅に上乗せして他社に作業を外注することが多いと言われています。
最近では、3~5万円程度の格安料金をうたっている業者も登場しています。他と比べて格安料金を提示しているところや、料金が一律で決まっている業者は避けた方が安全でしょう。
よくある失敗談:定額一律料金のはずが、高額な追加料金を請求された
実際にデータ復旧業者を利用したユーザーの口コミを見ると、「定額一律料金をうたいながら、実際は高額な見積もりや追加請求が来る」という失敗談が確認されています。あくまでも一律の料金表は目安でしかなく、実際に依頼したら高額な追加費用が請求されるという仕組みです。しかし、利用者からすれば事前にそのようなことが分かるわけはなく、いささか不親切にも感じます。
自社では受付のみを行い、設備が整っている他社や海外の業者に作業を外注して、追加費用を請求されることもあります。その分、復旧期間や復旧費用も高くついてしまうので、最初は安い料金をうたっていてもすぐに信じないよう注意しましょう。
もし想定と異なる見積りが来て別の業者にも見積りを依頼するとなると、その分時間のロスが発生してしまいます。急ぎで必要なデータや、確実に復旧したい仕事のデータなどの復旧を依頼する場合は、一律料金制や低価格の復旧業者に最初に相談するのはやめたほうがいいでしょう。
めっちゃ低価格かつ定額のデータ復旧業者さんにHDDの修復診断に出すも【重症でクリーンルームでの作業が必要】と提携業者なるものを紹介される
— バードASA50スズキ@リアルポートレートS (@suzuki_1972_) August 11, 2021
ってか対応遅すぎ。1ヶ月以上かかったし。最初のweb上の「定額一律39,800円データ復旧」の謳い文句にまんまとひかっかった私がバカだった。。w
どこが定額一律…— MAI (@icafeteria) December 16, 2021
完全成果報酬制(復旧に失敗したら費用0円)
メリット
完全成果報酬制は復旧に失敗したら費用がかからない料金プランです。依頼者にとっては、費用のリスクはないため利用しやすいメリットがあります。
デメリット
完全成果報酬制を謳う業者では、復旧率や復旧ラボの様子など、技術力をはかる情報が非公開となっており、実際に復旧に成功しているのか実態が不透明な印象があります。
「完全成功報酬制だから大丈夫だろう」と油断して、実績を確かめずに依頼をすると、技術力の低い業者に引っかかり復旧に失敗される可能性があります。本来初めから技術力の高い業者に依頼していれば復旧できたデータも失われてしまうため、注意が必要です。
「完全成功報酬制」でも技術力が不透明な業者は要注意
完全成功報酬制とは「希望データが復旧できなければ費用はかからない」というシステムのことです。
データ復旧は実際に作業してみないとどこまでデータを抽出できるかわからないため、失敗時に費用が発生しないという点は安心材料となります。
しかし、本当にリスクはないのでしょうか。
このようなシステムを採用している会社のほとんどは、復旧率や復旧ラボなどの情報がHPに記載されていないことが多く、技術力のレベルが不透明になっています。また、通常1日程度で終了する初期診断に何日もかかり、実際は利用者に無断で作業を進めているような業者も存在します。
初期診断の際に依頼者に無断で作業を行ない、自社で確実に復旧できそうなものだけを「完全成功報酬」で引き受けている場合、業者にはリスクはありません。しかし、もし機器に重度の障害が発生していた場合や、絶対に確実に取り出したいデータの場合、勝手に機器に手を加えられたサービス利用者は、知らない間に大損をしてしまいます。金銭的なデメリットが発生しなかったとしても、機器の状態が悪化してしまったら元も子もありません。
復旧作業は、精密機器のため何度も繰り返すことができず、作業を重ねるごとに復旧率が下がるものです。復旧失敗したら料金がかからないからといって、その後のデータ復旧の成功確率が下げられてしまうのは本末転倒でしょう。むしろ、作業の失敗でその後の復旧率が下がっても業者は一切責任をとってくれないのですから、実質的にはマイナスかもしれません。「どの程度の割合で復旧できないケースがあるのか?」という疑問はしっかり確認するようにしましょう。
データ復旧業者の利用を考えるような状況では、それだけ労力や費用をかけてでもなんとかしてデータを救出したいという方が多いと思います。復旧実績を不透明にしたまま、「完全成果報酬制だから安心」という理由で宣伝している業者には注意が必要です。社内の復旧ラボを公開していたり、復旧率の実績をきちんと公開している業者を選択する方が賢明です。
データ復旧業者から電話あって、当初と申し込みの売り込みとは違って、調査費用にデータ取り出せなくても三万、取り出せて最低でも12万(当初は調査無料、復旧定額上限五万)で作業に2週間から4週間とか言ってきたので…
— nobnois (@nobnois) September 13, 2021
データ復旧はサービスの内容が1件1件異なるため個別プラン性が基本
技術力の高い業者では、ケースに合わせて費用の見積もりを出してもらう個別プラン制が一般的です。簡単な作業から超高難易度な作業まで幅広く対応するため、個別に見積もりが必要になります。
データ復旧サービスの料金は、個別に見積りを出してもらうのが基本ですが、最近では「完全成果報酬制(復旧できなければ作業費0円)」や「一律料金制」を採用するデータ復旧業者も出てきました。一見安心に見える完全成果報酬制や一律料金制の料金システムは実は技術力が低い業者の可能性があるため注意が必要です。
たとえ料金面で安心感があったとしても、技術面で信頼できなければその業者に大事なデータを預けるのはオススメしません。取り戻せるデータを永遠に失うことがないよう、最も技術力が高い業者に最初に相談しましょう。
一律定額料金=低レベルな作業しか行わない可能性あり
データの容量や障害レベルなどによる「一律料金制」を採用している業者もあります。
しかし、一律料金制にも注意が必要です。本来、データ復旧は1件1件作業の内容が異なります。容量や障害レベル以外にも交換用の部品代や復旧にかかる時間的コストなど、復旧コストを事前に見通すのは非常に難しいためです。特に、重度の障害ほど作業のための工数・コストがかかる傾向にあります。
すべての症状を「定額の一律料金」として受け付けていたら、確実に採算がとれなくなります。このシステムが成立するのは、コストがかからない軽度の障害にしか対応していない場合や、重度の障害の場合にはその分の作業費や部品代などを上乗せして請求する場合のみでしょう。
避けた方がいいHDDデータ復旧業者の特徴
HDDデータ復旧業者は多数ありますが、傾向として避けた方が良い業者には以下のような特徴があります。
- 復旧作業や設備が非公開、サイト上に載っていない
- 復旧率を数値で表記していない
- 完全成果報酬・価格の安さを売りにしている業者
復旧作業や設備が非公開、サイト上に載っていない
「復旧工程」「HDD復旧に欠かせないクリーンルーム」「エンジニアの作業風景」など社内の様子を公開していない業者には要注意してください。このような業者は、設備が不十分で、市販のソフトをかけているだけだったり、自社に復旧設備がなく、外注しているだけという可能性があります。もし設備やエンジニアが充実している業者であれば、ホームページ上に復旧設備や作業風景の様子を掲載していることも多く、中には復旧ラボの見学を行っている業者もあるはずです。
技術力の低い業者に依頼しないためにも、設備の有無は必ずHP上で確認しておきましょう。
復旧率を数値で表記していない
復旧率を表記していない業者には要注意です。
もし技術力に自信のある業者だと、復旧率を「数値」で具体的に記載していることが多いです。一方、復旧率を数値を表記していない業者は、技術力が乏しいか、設備を持たない零細企業といった場合が多く、あえて非公開にしている可能性があります。たとえ定額制・完全成果報酬制を謳っていても注意しましょう。
完全成果報酬・価格の安さを売りにしている業者
技術力や復旧率が低い業者ほど、「復旧に失敗したら0円(完全成果報酬)」や「定額制で安心」といったように価格の安さを売りにしている業者には要注意です。完全成功報酬制の業者や、安価で復旧を請け負う業者は、市販の復元ソフトでもできるような軽度な復旧作業を対象としていることが多く、対応できる症状の幅も限られることがあります。少なくとも確実にデータ復旧を行うには、業者選びの際はプラン面で注意しておきましょう。
HDD(ハードディスク)の障害でよくある症状例
HDDの障害でよく起こる症状は次のとおりです。
- 認識しない、アクセスできない
- 「フォーマットされていません」という表示が出る
- 巡回冗長検査エラー(CRCエラー)が発生する
- 頻繁に再起動・フリーズする
- HDD本体から異音・異臭がする
- Windowsが起動しない
- ブルースクリーン(青い画面)が表示される
- 落とした・水没させてしまった
- 誤ってデータを削除・フォーマットしてしまった
- パーティションを消してしまった
認識しない、アクセスできない
WindowsがHDDを認識しない、接続したのにパソコンに表示されない、アクセスできないといった症状は非常に多いです。
認識しないときは、物理障害の場合と論理障害の場合があり、すぐに判断するのは危険です。
深刻な物理障害が発生しているケースも考えられるので、できるだけ業者に相談するほうが安心です。
「フォーマットする必要があります」という表示が出る
データの整合性が崩れると、「ドライブをフォーマットする必要があります」「フォーマットされていません」というエラーメッセージが表示され、ファイルやフォルダにアクセスできなくなることがあります。
フォーマットをしてしまうと、HDD上のデータにアクセスが出来なくなるため、絶対にフォーマットしないようにしましょう。そもそも「フォーマットしますか?」と表示される時点で、HDDには深刻な障害が起きている可能性があります。
すでにフォーマットを行ってしまった場合は、直ちに通電を止め、フォーマットに対応しているデータ復旧の専門業者に相談してください。
フォーマットを要求される際の対処法については、他の記事でも解説しています。
巡回冗長検査エラー(CRCエラー)が発生する
HDDにデータを保存しようとして、「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です」という見慣れないメッセージに遭遇することがあります。
CRCエラーとは「データの送信・コピーの前後で不整合が生じた」というサインです。つまり、HDDが物理的に壊れかけているので、思うように操作ができない状態です。CRCエラーが発生すると、HDDにアクセスできなくなったり、ファイルをコピーできなくなったりします。
CRCエラーが起きているときに、自力で対処しようとすると状態が悪化する恐れがあるため、HDD内部のデータが必要な場合は、データ復旧の専門業者まで相談しましょう。
頻繁に再起動・フリーズする
CRCエラーが起きたり、HDDの動作が重くなって、頻繁に再起動・フリーズする場合は、HDDに物理的な障害が起きている可能性が高いです。操作を控えましょう。
HDD本体から異音・異臭がする
HDD本体から異音・異臭がする場合は、現在使用できている場合もHDDクラッシュ寸前の状態である可能性が高いです。このような場合、下記の方法で「障害の深刻度」を測ることができます。
S.M.A.R.T.情報を確認する
HDDには、エラー回数をモニタリングする「S.M.A.R.T.」という機能が搭載されており、「Crystal Disk Info」というフリーソフトでHDDの状態を表示できます。
列挙されている項目は、HDDとSSDで異なるものの、基本的に全て青なら問題ありません。しかし、赤や黄が有る際は、ハードウェアに故障の兆候がみられるため注意が必要です。
特に下記の項目が赤の場合、深刻な物理障害がHDDに発生している恐れがあります。
- リードエラー …データの読み書きを行う磁気ヘッドがデータを読まなかったことを示す
- 代替処理済のセクタ数 …不良セクタ(読み込み不可能なデータ領域)の発生回数を示す
なお、S.M.A.R.T.で障害が起きたHDDはむやみに操作したり、データの移動を続けたりすると、状態がさらに悪化するため、通電および電源のオンオフ自体も極力控えた状態で、データ復旧業者に復旧を依頼しましょう。
技術力が高く、大手企業や公安庁の復旧実績も豊富な業者をこちらで紹介しています。
Windowsが起動しない
Windowsが起動しないときは、HDDに保存されているOS情報が破損している可能性があります。
詳しい対処法はこちらの記事をご確認ください。
黒い画面に「Operating System Not Found」「DISK BOOT FAILURE…」などのエラーメッセージが出る
この場合、BIOSがHDD(ハードディスク)を認識していないと考えられます。
BIOSとは、パソコンの起動プログラムです。パソコンに内蔵されているHDDには、BIOSの信号を受け取る機能がありますが、HDDに何らかの障害が起きていると、BIOSの信号を受け取ることが出来ず、BIOSはHDDを認識できません。
「Operating System Not Found」「DISK BOOT FAILURE…」などのエラーメッセージが出る際の対処方法は、こちらを参照してください。
ブルースクリーン(青い画面)が表示される
ブルースクリーンとは、Windowsに深刻なエラーが起きたときに表示される、青色のエラー画面です。ブルースクリーンは、さまざまな要素が関係して発生している場合が多いため、何か一つに原因を特定することが困難です。
ブルースクリーンが起きる原因や対処法は、下記の記事で詳しく解説しています。
落とした・水没させてしまった
HDDは物理的な衝撃に弱く、高いところから落としてしまったり水がかかってしまうだけで故障のリスクがあります。
もしHDDを落とした直後に動かなくなったり、飲み物をこぼしたりした際は、すぐに通電をしないようにしましょう。
物理的な破損は技術力のある業者のみ復旧することができます。
編集部おすすめの「データ復旧業者」であれば、物理障害に対応している上に無料相談も受け付けていますので、一度診断されることをおすすめします。
誤ってデータを削除・フォーマットしてしまった
誤操作によるデータトラブルも後を絶ちません。
誤ってデータを消したりフォーマットしてしまったときは、直後であればデータを取り戻せる可能性があるので、一度ゴミ箱などを確認してみましょう。また、データ復元ソフトで復元できる可能性もあります。
ただし、操作してから時間が経つほど復旧率は下がっていくため、すぐに対処することがカギになります。
パーティションを消してしまった
HDDのデータを整理しているときにうっかりパーティションまで消してしまった…というケースです。
パーティションとはHDD内のデータを区切る役割があり、パーティションのデータを消してしまうとそのパーティション内に保存されていたデータをパソコン上で見ることができなくなります。パーティションはかんたんに復元することはできず、手順を間違えると残っていた既存データまで消してしまいかねないため、慎重に対処する必要があります。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
HDD(ハードディスク)の復旧率を高めるための注意点
HDD(ハードディスク)の復旧率を高めるための注意点は、主に次のとおりです。
- 原因が判別できない場合、自力で復旧しない
- HDDから異音がする際は、操作しない
- 通電を避ける
- 自身での分解・開封を避ける
- フォーマットは行わない
- リカバリ(初期化)しない
- データ復元ソフトの使用には要注意
原因が判別できない場合、自力で復旧しない
論理障害と物理障害は原因が異なるため、障害が発生した際の対処も異なります。しかし、エラーメッセージやフォーマット要求など、2つの障害は症状が似通っていることがあり、場合によっては見極めが難しく、障害が併発している可能性もあります。
やみくもにデータ復旧ソフトを使用することは却って状態が悪化させる恐れがあります。大切なデータを安全に復旧するためには速やかに電源をOFFにしましょう。
HDDから異音がする際は、操作しない
以下の異音が生じる場合、HDDが故障し、物理障害が発生していることが考えられます。
- カコンカコン
- カチカチ、カタカタ
- ガキッ、キュルキュル
- シャー、シーッ
- カチャカチャカチャ、カックンカックン
この場合、「チェックディスク」「スタートアップ修復」など修復ツールでは対応不可能です。HDDに異音が生じている状態で、修復ツールのフルスキャンを実施すると、HDDが完全にクラッシュする恐れがあるので、機器の使用を控え、専門業者に相談するようにしましょう。
HDDの異音の種類については、下記の記事で詳しく解説しています。
通電を避ける
メディアに物理的な障害が発生している場合、通電するだけで、症状の悪化に繋がります。データ復元を考えている場合は、極力通電を避けましょう。
また、削除データを修復させたい場合も同様です。通電を続けるだけで、そのデータを修復できる可能性が下がってしまうため注意しましょう。
自身での分解・開封を避ける
HDDは非常に精密な機器であり、データを保存している部分(プラッタ)にほこりや髪の毛が乗ってしまうだけでもデータを失う原因になりかねません。
そのため、HDDを開封する場合「クリーンルーム」と呼ばれる、空気の清浄度が非常に高い環境での作業が必要です。
そもそも、開封が必要な障害は、動作・データどちらの復旧であっても交換用の部品や交換技術が必要なため、自身での開封作業を行ってもその後の作業に入ることが困難です。
フォーマットは行わない
「フォーマットしてください」とエラーメッセージが表示される場合がありますが、HDDに保存されているデータが1つでも必要な場合は、絶対にフォーマットを行わないでください。
フォーマットを行うことで、HDDが正常に使えるようになることはありますが、HDDに保存されているデータにはアクセスできなくなってしまいます。
万が一、フォーマットをしてしまった場合は、直ちに通電を中止し、技術力のあるデータ復旧専門業者に相談してください。
リカバリ(初期化)しない
機器の動作が不安定な時、インターネットで検索していると「システムのリカバリーは大変有効」と書かれていることも多く、すぐさま「リカバリを試した」という方もいるかもしれません。
確かにリカバリを試すと、一部の論理障害は解消する場合があります。しかし、リカバリーを実行すると、HDDが初期化されてしまいます。絶対にリカバリを試してはいけません。
データ復元ソフトの使用には要注意
データ復元ソフトの利用時に注意するべき点は、次のとおりです。
- 物理的な障害では利用できない
- データ復元の精度はそこまで高くない
- 状態が悪化する恐れがある
- Mac/フラッシュメモリに対応しているソフトは少ない
データ復元ソフトのリスクについては、下記の記事でも解説しています。
データ復元ソフトを選ぶ際のポイント
データ復元ソフトを選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
まずは障害状況を見きわめる
データ復元ソフトは大原則として、データ削除にしか対応していません。つまり、「経年劣化による起動トラブル」や「異音がする」といった物理障害では対応することはできません。むしろ物理障害が起きている場合だと、さらなる状態悪化を招きかねません。
まずはどのようなトラブルが起きているのかを確認し、適切なシチュエーションでデータ復元ソフトをかけるようにしましょう。
対応OSによっては効果がない
OSには、Windows・Mac・Linuxなど複数存在しますが、いずれも独自のファイルシステムを採用しており、ほとんどのデータ復元ソフトはMacやLinuxには対応していません。そのため、使用機器のOSを確認したうえで、適切な復元ソフトを用いるようにしましょう。
復元率や復元ファイル数は設定次第
データ復元ソフトでネックとなるのは設定です。実際、設定次第でデータの復元率や、実際に復元できるファイル数には大きな開きが存在します。もし、不適切な設定で復元ソフトをかけると、データが取り出せないだけでなく、2回目以降にソフトをかけるとデータ復元率や復元可能なファイル数が著しく低下してしまいます。もし、確実にデータを取り戻したい場合は、HDDデータ復旧の専門業者まで対応を依頼されることをおすすめします。
データ復元ソフトの種類
無料のデータ復元ソフト
無料のデータ復元ソフトには次のようなものがあります。
- Recuva
- DataRecovery
- USBメモリ復旧
ソフト名 | 金額 | 復元対応 | 特長 |
Recuva | フリー | PC・HDD・SDカード・USBメモリ | Windowsのみ。世界的に有名な復旧ソフト |
DataRecovery | PC・HDD・SDカード・USBメモリ | Windowsのみ | |
USBメモリ復旧 | USBメモリ | USBメモリに特化 |
有料のデータ復元ソフト
有料のデータ復元ソフトには次のようなものがあります。
- ファイナルデータ
- Wondershare Recoverit
ソフト名 | 金額 | 復元対応 | 特長 |
ファイナルデータ | ¥7,110 | PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ・破損したパーティション、文字化けしたofficeファイル | 90年代から使われている老舗ソフトのため、対応データの種類も非常に多い。 |
Wondershare Recoverit | ¥5,980 | PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ | 復元が難しい大容量データ(動画など)の復元にも対応 |
HDDのデータ復旧でよくある質問
失敗しないHDDデータ復旧業者の選び方で、よくある質問をまとめました。
故障の原因はどうやったらわかる?
「異音がする」「3~5年以上は使用している」といった場合、物理障害が起きている可能性が高いのですが、ある日いきなり認識しなくなった場合などは、明確な原因が分からないことも多いです。故障の原因を正確に特定したい場合は、データ復旧業者まで無料見積もりを依頼することをおすすめします。
パソコン・OSタイプによって適切なデータ復旧方法は違う?
お使いのパソコン・OSタイプによって適切なHDDデータ復旧方法は異なります。
例えば、Windowsを対象としているフリーソフトはMacでは利用できない点や、ノート型とデスクトップ型ではデータ復旧手順が異なる点が挙げられます。
そのため、HDDデータ復旧の際には、ご自身のパソコンのハードディスクデータを復旧できるサービスを提供する業者やツールを選ぶことが重要です。必ず事前に確認してパソコンやOSに適したHDDデータ復旧方法を選びましょう。
自力でデータ復旧する方法はある?
データ復旧ソフトを利用し、自力でデータ復旧することも可能です。
ただし、「物理障害か論理障害かわからない!」という場合は、データ復旧業者のサービスの利用をおすすめします。なぜなら、もし物理障害だった場合、データ復旧ソフトの利用でHDDの症状を悪化させる可能性があるからです。
大切なデータを守るためにハードディスク本体の故障にも対応可能なHDDデータ復旧業者に依頼するのをおすすめします。
費用をかけずに無料でHDDデータ復旧はできる?
フリーソフトでHDDデータ復旧を試みることはできます。うまくいけばお金をかけずにデータ復旧することが可能です。
しかし、データは復旧を試みる回数が増えるほど復旧率が下がると言われています。
そのため、「無料だから何度も試した結果、業者や有料ソフトであれば復旧できたデータが復旧できなくなった」ということがないよう、HDDデータ復旧ソフトは慎重に選びましょう。
データ復旧率を公開している業者は怪しい?
「データ復旧率」を公開している業者が怪しいという意見があります。
確かに復旧率の算出方法を明記せずに「復旧率」を表示する場合は、根拠となるものがないため怪しいと言えるでしょう。
しかし、事実や証拠に基づいた数字で復旧率が明記されている場合は、「復旧を依頼する判断基準」になることは間違いありません。
まとめ
今回は、自力でのHDD復旧方法について解説しました。
自力での作業はリスクが高く、回数を重ねるごとに、復旧率は下がっていきます。HDD内に大切なデータが保存されている場合は、自力での作業は推奨できません。
これに限らず、再起動をくり返すだけで、データの修復可能性が低下していきます。重要なデータが保存されている場合、業者への早めの相談が何より大切になってきます。まずは機器に起きている障害を正確に見極めましょう。
特に、データが大切な場合は「データ復旧業者」を、機器の起動を優先させたい場合は「メーカー・修理専門業者」を選択しましょう。