「このサイトは安全ではありません」と出たらどうする?原因・安全性の確認方法・対処法を解説|サイバーセキュリティ.com

「このサイトは安全ではありません」と出たらどうする?原因・安全性の確認方法・対処法を解説



Webサイトを開こうとしたら「このサイトは安全ではありません」という警告が表示されて困ったことはありませんか。 この警告はブラウザによって文面が異なります。

Microsoft EdgeやIEでは「このサイトは安全ではありません」、Google Chromeでは「この接続ではプライバシーが保護されません」、Firefoxでは「安全な接続ではありません」と表示されます。

文面は違っても、原因と対処法は共通しています。 本記事では、警告が出る原因から、閲覧者・サイト管理者それぞれの対処法、スマホ(iPhone・Android)での確認方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

「このサイトは安全ではありません」警告の意味は?

この警告は、ブラウザがWebサイトとの間で安全な通信(HTTPS通信)を確立できなかった場合に表示されます。SSL/TLS証明書(Webサイトの安全性を証明する電子証明書)に何らかの問題があることを示しています。

ブラウザ別の警告文の違い

ブラウザ 表示される警告文 エラーコード
Microsoft Edge / IE このサイトは安全ではありません DLG_FLAGS_SEC_CERT_CN_INVALID など
Google Chrome この接続ではプライバシーが保護されません NET::ERR_CERT_DATE_INVALID など
Mozilla Firefox 安全な接続ではありません SEC_ERROR_EXPIRED_CERTIFICATE など
iPhone Safari Webサイトは安全ではありません(赤字の場合は特に注意)
赤字の警告は特に危険
iPhoneのSafariで「安全ではありません」が赤字で表示された場合、パスワードや個人情報の入力フォームがあるページです。絶対に何も入力しないでください。グレー(通常色)の警告より危険度が高い状態です。

ブラウザ別の警告表示の違いと危険度

「このサイトは安全ではありません」6つの原因

この警告が表示される原因は主に6つあります。それぞれの原因とエラーメッセージの特徴を解説します。

6つの原因と警告パターン

原因①:SSL証明書の有効期限切れ

エラーメッセージ例:「Webサイトのセキュリティ証明書はまだ有効になっていないか、有効期限が切れています。」 最もよくある原因です。SSL証明書には通常1年間の有効期限があり、期限内に更新されていないWebサイトでこのエラーが発生します。Webサイト運営者が証明書を更新すれば解消されます。 閲覧者側ではどうにもできないため、そのサイトの利用を控えるか、運営者に問い合わせてください。

原因②:SSL証明書が自己署名(オレオレ証明書)

エラーメッセージ例:「お使いのPCはこのWebサイトのセキュリティ証明書を信頼しません。」 通常、SSL証明書は信頼できる第三者機関「認証局」が発行します。自己署名(認証局を経由せず個人が作成した証明書)の場合、ブラウザはその信頼性を確認できないため警告を表示します。サイト運営者が認証局から正式な証明書を取得することで解消されます。

原因③:コモンネームとドメインの不一致

エラーメッセージ例:「Webサイトのセキュリティ証明書のホスト名が、参照しようとしているWebサイトと異なります。」 コモンネームとは、SSL証明書に登録されているドメイン名のことです。アクセスしようとしているURLと証明書のコモンネームが一致しない場合に表示されます。例えば「www.example.jp」の証明書しかないのに「example.jp(wwwなし)」でアクセスしようとした場合などです。サイト管理者による証明書の設定修正で解消されます。

原因④:SSL証明書の失効(取り消し)

エラーメッセージ例:「このWebサイトのセキュリティ証明書は取り消されたため、現時点でそこに移動できません。」 有効期限切れとは異なり、何らかの理由で証明書が無効化(失効)されている状態です。この場合はエラー画面にWebサイトへの移動リンクが表示されないため、運営者がSSL証明書を再取得するまでアクセスできません。

原因⑤:混合コンテンツ(サイト内に非暗号化アイテムがある)

ページ全体ではなくアドレスバーに「保護されていない通信」と表示されるパターンです。WebサイトをHTTPSで運用しているにもかかわらず、ページ内の画像・動画・リンクなどに「http://」で始まる非暗号化のアイテムが含まれている状態を「混合コンテンツ」と呼びます。 攻撃者がその非暗号化コンテンツを改ざんするリスクがあるため、ブラウザが警告を表示します。サイト運営者がすべてのコンテンツを「https://」に統一することで解消されます。

原因⑥:ウイルス対策ソフトによる警告

Webブラウザではなく、インストールされているウイルス対策ソフトが疑わしいサイトと判断してブロックする場合もあります。セキュリティレベルが高すぎる設定の場合、安全なサイトまでブロックされることがあります。ソフトのポリシー設定を確認してみてください。

そのサイトにアクセスして大丈夫?安全性の判断方法

警告が出たからといって、必ずしもそのサイトが危険というわけではありません。以下の方法で安全性を確認してから判断してください。

安全性の判断フロー

①URLとドメイン名を確認する

URLが「https://」ではなく「http://」のみで始まるサイトは通信が暗号化されていません。また、正規サイトに似せた偽のドメイン名(例:amazon→amaz0n、paypal→paypa1)が使われていないか確認してください。

②SSL証明書の状態を確認する

Google Chromeの場合、アドレスバーの鍵マークをクリック→「この接続は保護されています」→「証明書は有効です」と表示されれば証明書自体は正常です。「証明書は有効ではありません」と出た場合はサイト側の問題です。

③別のブラウザで試す

ChromeでエラーならFirefoxやEdgeで試してみてください。別のブラウザで問題なくアクセスできれば、元のブラウザ側の問題(キャッシュや設定)が原因の可能性が高いです。

④個人情報は絶対に入力しない

どんな理由であれ、警告が出ているサイトでクレジットカード情報・パスワード・住所などの個人情報を入力するのは絶対に避けてください。通信が盗聴・改ざんされるリスクがあります。

「閲覧するだけ」なら大きなリスクはないケースも
個人経営の病院・飲食店・スポーツジムなどの小規模事業者のサイトは、SSL移行が遅れているケースがあります。個人情報を入力しない・ファイルをダウンロードしないのであれば、閲覧するだけなら比較的リスクは低いです。ただし過信は禁物です。

【閲覧者向け】PCでの対処法

閲覧者側の設定が原因の場合は以下の方法で解消できます。

閲覧者向け対処法の手順

①ブラウザのキャッシュとCookieを削除する

古いキャッシュ(一時保存データ)がエラーの原因になることがあります。

  • Google Chrome:右上「⋮」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」→キャッシュとCookieにチェック→「データを削除」
  • Microsoft Edge:右上「…」→「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリア」→「今すぐクリア」
  • Firefox:右上「≡」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Cookieとサイトデータ」→「データを消去」

②端末の日時設定を確認する

端末の時計が大幅にずれていると、SSL証明書の有効期限が正しく認識されずエラーになります。

  • Windows:「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」→「自動的に時刻を設定する」をオン
  • Mac:「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」→「自動的に設定」をオン

③ブラウザの拡張機能を一時的に無効化する

セキュリティや広告ブロック系の拡張機能がSSL通信を妨害することがあります。シークレットモード(Ctrl+Shift+N)でアクセスして解消される場合は拡張機能が原因です。

④ウイルス対策ソフトの設定を確認する

ウイルス対策ソフトのSSLスキャン機能が原因の場合があります。ソフトを一時停止してアクセスできれば、設定でそのサイトを除外リストに追加してから再有効化してください。

⑤ブラウザとOSを最新版にアップデートする

古いブラウザやOSは新しいSSL/TLSに対応していないことがあります。最新バージョンにアップデートしてから再度アクセスしてみてください。

【スマホ向け】iPhone・Androidでの対処法

iPhone・Android別の対処手順

iPhone(Safari)の場合

  • キャッシュ・Cookie削除:「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」
  • 日時設定の確認:「設定」→「一般」→「日付と時刻」→「自動設定」をオン
  • 詐欺サイト警告の確認:「設定」→「Safari」→「詐欺Webサイトの警告」がオンになっているか確認
  • ネットワークの切り替え:Wi-Fiからモバイル回線(4G/5G)に切り替えて試す

Android(Chrome)の場合

  • キャッシュ・Cookie削除:Chrome右上「⋮」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」
  • 日時設定の確認:「設定」→「一般管理」→「日付と時刻」→「自動日時設定」をオン
  • ネットワークの切り替え:Wi-Fiからモバイル回線に切り替えて試す

【管理者向け】Webサイト運営者がすべき対処法

自分のサイトに警告が出ている場合は以下を確認してください。

管理者向けチェックリスト

SSL証明書の有効期限を確認・更新する

ブラウザのアドレスバーの鍵マークから証明書の有効期限を確認してください。期限切れの場合は証明書を更新・再発行してください。「SSL Labs(https://www.ssllabs.com/ssltest/)」などの無料ツールで簡単に確認できます。

認証局から正式な証明書を取得する

自己署名証明書を使用している場合は、Let’s Encrypt(無料)やグローバルサイン・DigiCertなどの認証局から正式な証明書を取得してください。

コモンネームの設定を確認する

「www.example.jp」と「example.jp」の両方でアクセスされる場合は、ワイルドカード証明書またはSAN(Subject Alternative Name)証明書を使用して両方のドメインをカバーするよう設定してください。

混合コンテンツを解消する

ページ内の画像・動画・外部スクリプトのURLをすべて「https://」に統一してください。WordPressを使用している場合は「Really Simple SSL」などのプラグインで一括変換できます。

被害事例・注意すべき手口2選

事例1:偽決済画面でクレジットカード情報が流出した事例

株式会社ハセ・プロのオンラインショッピングサイトでは、不正アクセスにより偽の決済画面が表示され、クレジットカード情報が不正取得された可能性が報告されています。正規サイトに入力したユーザー1,311件の情報に加え、偽サイトにカード情報を入力したユーザーの情報も流出した可能性がありました。警告が出ているサイトや決済画面では、カード情報を入力しないことが重要です。

事例2:フィッシングSMSで不正決済被害が発生した事例

NTTドコモでは、同社を装ったフィッシングSMSから不正アプリへ誘導され、ユーザー約1,200名において約1億円の不正決済が確認された事例があります。SMSには「料金未払い」など不安をあおる文言が使われ、不審なアプリをインストールさせたうえで、ネットワーク暗証番号などを盗み取る手口でした。URLや鍵マークだけで判断せず、公式アプリやブックマークからアクセスすることが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 警告が出ても「続行」でアクセスできますが、問題ありませんか?

技術的には可能ですが、推奨しません。特に個人情報・パスワード・クレジットカード情報を入力するページで警告が出ている場合は絶対に続行しないでください。閲覧するだけなら比較的リスクは低いですが、サイトそのものが詐欺サイトである可能性も排除できません。

Q. 「https://」で始まるサイトなのに警告が出るのはなぜですか?

「https://」はSSL通信を行っていることを示しますが、その証明書が有効かどうかは別問題です。証明書の有効期限切れ・自己署名・コモンネームの不一致などがある場合、「https://」でも警告が表示されます。また、ページ内に「http://」のコンテンツが混在している「混合コンテンツ」でも警告が出ます。

Q. iPhoneのSafariで「赤字」で警告が出ました。何が違うのですか?

赤字の警告はパスワードや個人情報の入力フォームがあるページで表示されます。通常のグレー文字より危険度が高い状態です。絶対に何も入力せず、そのサイトの利用を控えてください。

Q. 自分のサイトに突然警告が出るようになりました。どうすればいいですか?

まずSSL証明書の有効期限を確認してください。次に「SSL Labs」でサイトのURLを検索して問題点を特定します。証明書の期限切れであれば更新・再発行、混合コンテンツであれば「http://」のコンテンツを「https://」に変更することで解消できます。原因が特定できない場合はホスティング会社のサポートに問い合わせましょう。

Q. 会社のサイトを管理していますが、SSL証明書の更新を忘れないようにするには?

証明書の自動更新を設定することが最も確実です。「Let’s Encrypt」を利用している場合はCertbotで自動更新タスクを設定できます。有料証明書の場合も、有効期限の30〜60日前にアラートメールが届くよう管理体制を整えましょう。カレンダーに証明書の有効期限を登録しておくことも有効です。

まとめ

「このサイトは安全ではありません」という警告は、SSL証明書の有効期限切れ・自己署名・コモンネームの不一致・証明書の失効・混合コンテンツ・ウイルス対策ソフトによる判定のいずれかが原因で表示されます。

多くの場合はサイト管理者側の問題であり、閲覧者側でできることは限られていますが、キャッシュ削除や日時設定の確認で解消するケースもあります。最も重要なのは、警告が出ているサイトでは個人情報やクレジットカード情報を絶対に入力しないことです。

特にiPhoneのSafariで赤字の警告が出た場合は、何も入力せずそのページを閉じてください。サイト運営者であれば、SSL証明書の自動更新設定と定期的なチェックを必ず行い、ユーザーが安心してアクセスできる環境を維持しましょう。

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