【最新】Western Digital製HDDのデータ復旧方法は?点滅・認識しない・ビープ音など故障症状も解説!|サイバーセキュリティ.com

【最新】Western Digital製HDDのデータ復旧方法は?点滅・認識しない・ビープ音など故障症状も解説!



※この記事は2023年5月に更新されています。

WesternDigital(WD)は、Seagate、東芝と並ぶ世界3大HDDメーカーの一角です。

そんなWD製HDDを利用している方は多いかと思いますが、HDDにトラブルが突然発生してしまうことも少なくありません。データを取り出したい場合、どのような復旧・復元方法があるのでしょうか。

今回は、Western Digital製HDDにおけるデータ復旧・復元方法について徹底解説します!

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この記事の目次

  1. Western Digital製HDDの種類
  2. Western Digital製HDDの特徴
  3. Western Digital製HDDのよくある故障症状
  4. Western Digital製HDDが故障する原因
  5. Western Digital製HDDのデータを復旧する際の注意点
  6. Western Digital製HDDのデータ復旧・復元方法
  7. おすすめデータ復旧サービス・製品
  8. まとめ

Western Digital製HDDの種類

まずWD製HDDの種類は、どういったものがあるのでしょうか。

WDは主に以下の3種類のHDDを生産しています。

Western Digital製HDDの種類

 

種類 用途 型番例
外付けHDD  テレビ番組の録画やPCのバックアップデータの保存先などで使用される。 WD Elements, My Book
ポータブルHDD 基本的な用途は外付けHDDと同じだが、電源不要な上にコンパクトで持ち運びしやすい。 My Passport, My Passport Ultra, WD Black P
内蔵HDD PCやNAS・サーバーに搭載されており、すべてのデータが保される。 WD Red, WD Black, WD Red, WD purple, WD Gold

特にWDは内蔵HDDに力を入れておりシェア率が高いです。そのシェア率は約44%であり、シェア率トップであるSeagateとほぼ互角といえます。

Western Digital製HDDの特徴

Western Digital製HDDの特徴は、おもに以下のようなものがあります。

  • 用途ごとに色が分かれているため、わかりやすい
  • WD製HDDは壊れやすい?

用途ごとに色が分かれているため、わかりやすい

WD製品の特徴は、用途に応じた「色」を設定するユニークなブランド戦略にあります。これは内蔵HDDにおいて顕著に表れています。代名詞とも言えるNAS向けHDD「WD Red」をはじめ、Blue、Black、Red、Purple、Goldといった用途別にカスタマイズされたHDDが存在しています。

以下にそれぞれの色ごとの製品特性をまとめます。

種類(色) 用途 詳細
WD Blue スタンダードモデル •一般クライアント向け

•日本の内蔵HDDの3分の1を占める

•WD Greenはこれに統合された。

WD Black ハイパフォーマンスモデル •一般クライアント向けだが、より高品質

•ゲーム、ビデオなどに最適

WD Red NAS用 •NAS用にカスタマイズ

•24時間稼働を想定し、耐久性が高い

WD Purple 監視カメラ向け •監視カメラ用で、PC用とは異なる

•24時間稼働を想定し耐久性が高い

WD Gold エンタープライズ用 •データセンター向け

•複数のアクセスに対応

•高品質、高耐久

内蔵HDDを中心に、スタンダードモデルから高機能モデルまで様々な製品が展開されていることがわかります。

WD製HDDは壊れやすい?

非常に高いシェアを誇るWD製HDDですが、故障しやすいとの評判も散見されます。

口コミにもWD製HDDが故障して困っているという内容が多くあります。中にはHDDを10個使用してうち3つが故障したと事例もあるようです。故障率30%と考えると、かなり高い確率と考えられます。

また、数あるWD製HDDの中でも、ハイパフォーマンスモデルとして設計されたWD Blackや、24時間稼働を想定して作られたWD Redに比べ、スタンダードモデルであるWD Blueは故障しやすいようです。

Western Digital製HDDのよくある故障症状

Western Digital製HDDのよくある症状と故障パターンについて解説します。

最近のWD製HDDに多く見られる故障症状は、「異音」や「認識しない」といったものです。これらの症状はかなりの頻度で併発するようです。

  • 異音(ビープ音)が発生する
  • ランプが点滅する
  • HDDを認識しない・データを読み込めない

WD製品はSeagate製品と同様、高いコストパフォーマンスを実現している一方で故障率も日本製に比べて高いといえます。それでは、これらの症状の原因について、具体的に解説していきます。

異音(ビープ音)がする

カチカチ、カリカリなどの異音がしたり、ビープ音と呼ばれるブザー音のような変な音が鳴ることがあります。

これらの音が発生している際は、HDDに深刻な問題が発生している可能性が高いです。カチカチ、カリカリなどの異音は、本来は離れているHDD内部の部品同士が接触してこのような音が出ていることが多いです。

また、ビープ音はHDDの駆動に何らかの重大な問題をHDD側が検知した際に鳴るため、どちらにせよ異音が発生したらすぐに通電をやめ、電源供給をストップしましょう。

ランプが点滅する

HDDのランプがチカチカと点滅しているだけでPCに表示されないときがあります。

また、辛うじてPCで読み込んでも警告メッセージが表示されるケースもあります。

HDDを認識しない・データを読み込めない

HDDが突然認識しなくなった!というのは、HDDのトラブルの中でも非常に多いです。

認識しないHDDの故障原因は非常に多岐にわたるため、闇雲に操作し続けるのは控えましょう。

Western Digital製HDDが故障する原因

HDDの故障パターンは、大きく物理障害論理障害に分けられます。

物理障害とは、HDDのパーツが物理的衝撃、経年劣化などにより物理的に破損し、正常に起動しない状態を指します。磁気ヘッド障害、ディスク障害、基盤(PCB)障害、ファームウェア障害などがあり、主な症状は、異音の発生、OSの起動不良、フリーズなどです。物理障害を復旧する際には、HDDを開封し、不良部品を取り換える必要があります。

WD製品では特に、磁気ヘッド障害基盤(PCB)障害の発生頻度が高いようです。

論理障害とは、HDD自体には問題がないものの、誤操作や読み書き中の強制終了によるファイル破損などが原因で、記録されているデータやフォルダ構成などに不具合が生じている状態を指します。主な症状は、OSの起動不良、フリーズ、ファイル名のバグ、ファイルやフォルダが開けないなどです。論理障害はデータ復旧ソフトでの復旧も可能ですが、そもそも論理障害と物理障害を見分けることが困難です。

物理障害が発生しているHDDに対して復旧ソフトを用いると危険なため、注意する必要があります。

より詳しい説明は、次の記事をご覧ください。

故障したHDDの修理は可能?

HDDは消耗品のため、物理障害が発生したら基本的に同じHDDを修理して使い続けることはできません。

そのためHDD専門の修理業者はほとんど存在しておらず、PCの内蔵HDDの故障であればHDDを新品と交換することがほとんどです。

HDD内部にデータが残っていて救出が必要な場合は、まず先にデータ復旧したあとで交換する必要があります。

Western Digital製HDDのデータを復旧する際の注意点

上記のような不良が発生した場合、不良部品の取り換えや、データの書き換えが必要となります。その際、トラブルが発生しているHDD(ハードディスク)から確実にデータを取り出すためには、正しい知識を身に付けることが大切です。まずは以下の注意点を確認しましょう。

個人でHDDを開封しない

HDDの内部構造

上記の図はHDDの内部構造を表しています。データを記憶している磁気ディスク(図①)は、ホコリや塵が付着したまま動作させることで傷が付きやすくなります。開封する際には、専用の設備や高度な技術力が必須となります。データ復旧の専門業者でも、安全な状態で開封し復旧できる業者は数えるほどしかありません。

HDDの個人開封はリスクを伴うため、安全にデータを取り出したい方は自力での開封は行わず、技術力の高い専門業者へ依頼しましょう。

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フォーマット(初期化)を行わない

HDD内のデータを読み込めなくなった場合など、パソコン画面などでフォーマットを要求するメッセージが表示されることがあります。この指示に従いフォーマットを実行してしまうと、HDD内に保存されているすべてのデータが削除されてしまいます。

データが必要な方は、必ずデータのバックアップを取ってあることを確認した上でフォーマットを行ってください。バックアップが取れていない場合には、データが完全に削除されてしまうためフォーマットは行わないようにしましょう。

もしフォーマットしてしまった場合の詳しい説明は、次の記事をご覧ください。

電源のON/OFFを繰り返さない

HDDにトラブルが発生している状態での、電源のON/OFFは繰り返さないようにしてください。HDD内の部品が破損していた場合、データを記録している部品に傷がつき状態が悪化してしまいます。最悪の場合、データがすべて消失してしまう恐れもあります。

HDDへ大きな負荷をかける行為となるため、大切なデータを守るためにも電源のON/OFFは控えてください。

Western Digital製HDDのデータ復旧・復元方法

Western Digital製HDDのデータ復旧・復元方法は大きく3つの選択肢があります。

  • データ復旧業者へ依頼する
  • Western Digital社へ依頼する
  • データ復旧ソフトを使用する

データ復旧業者へ依頼する

WD製HDDに何らかのトラブルが発生しデータの復旧・復元を考えている場合は、まずデータ復旧専門の業者に依頼することをおすすめします。実績のある業者であれば復旧に関する専門知識や設備、ノウハウが蓄積されています。HDDの物理障害や論理障害にも対応可能で、どの復旧方法よりもデータ復旧成功の確率が高い最も安全に速くデータ復旧を行える方法です

WD製HDDは、他のメーカーに比べてパーツの互換性が低く、より専門的な知識が必要なメーカーです。メディア損傷も発生しやすいため、より多くのドナーパーツを保有し、ディスクの挙動を制御することが可能な優れたデータ復旧業者に依頼するのが最善手でしょう。

優れたデータ復旧業者の選び方

技術力の優れたデータ復旧業者を見つけるには、以下のようなポイントで業者を探すとよいでしょう。

  • データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
  • Western Digital製HDDからの復旧実績が多数ある
  • クリーンルーム等や交換用の部品(数千台~)など、データ復旧に必要な設備を保有している
  • 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
  • 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
  • 初期診断・復旧スピードが速い

技術力が高く実績のある業者を選定するポイントについては、以下のページで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

Western Digital社へ依頼する

WD製HDDに保存されているデータを復旧する場合、メーカー(Western Digital)のデータ復旧サービスを利用することが可能です。無償サービスも行っていますが、以下の場合は無償サービス対象外となってしまうため注意しましょう。

  • 保証期間が経過してしまっている
  • 購入履歴となる証明書(レシートや納品書)がない
  • 落下、衝撃などの物理障害によるトラブル
  • ファームウェアの書込み失敗などの論理障害によるトラブル

これらの条件に一つでも当てはまっているものに関しては、復旧費用が発生します。
メーカー(Western Digital)の窓口は月~金 (10:00~18:00)の受付となっているため、土日や夜間に緊急の対応が必要な際は24時間電話受付を行っているデータ復旧業者へ相談しましょう。

また、注意点として、あくまでもメーカーは機器の開発や製造が専門です。技術力を生かした修理・動作復旧は得意としていますが、データ復旧における専門業者ではないため、データを安全に取り戻したい場合は、メーカーの修理ではなくデータ復旧サービスを利用する必要があります。目的に応じて依頼先を考えましょう。

修理業者と復旧業者の違い

データ復旧ソフトを使用する

データ復旧ソフトは、個人で復旧・復元作業を行うことができるツールです。「まずは復旧ソフトを使おう」「直らなかったら業者に相談しよう」と考えている方も多いのではないでしょうか?
比較的安価で気軽に試すことができる復旧ソフトですが、いくつかの注意点があるため説明します。

物理障害が発生している場合は復旧・復元作業ができない

前述したように、復旧ソフトは軽度の論理障害にしか対応できず、物理障害が発生している場合はデータ復旧・復元作業を行うことができませんそのため、安易に使用すると障害の悪化などのリスクを伴います。物理障害と論理障害の判定及び障害箇所や程度の判断は専門的な知識がなければ行うことが困難です。WD製HDDに何らかの障害が発生している場合は復旧ソフトの使用は控えましょう。

また、物理障害を復旧するためにはHDDの部品自体を修理・修復しなければいけません。復旧作業はクリーンルームと呼ばれる専門の設備で「部品交換」「ファームウェア修復」などを行う必要があります。個人での修理・修復およびデータ復旧・復元は不可能と言えるため避けましょう。

論理障害だと思っていても、HDDに物理障害と論理障害が併発している場合もあるため注意が必要です。

データを正確に取り出せない確率が高い

データ復旧を行う場合、HDDにトラブルが発生した原因を特定し、それぞれの原因に適した復旧・復元作業を行う必要があります。しかし復旧ソフトでは、故障原因を特定することはできないため正しい対処ができないことがあります。また、複雑な操作が要求されることもあり、使用方法を誤ると状態をさらに悪化させる恐れもあります。復旧ソフトは業者に依頼するよりも正確にデータを取り出せない確率が高いと言えます。

安価であることを理由に復旧ソフトを使用しても、復旧に失敗してしまった場合は費用と時間を無駄にしてしまいます。復旧の可能性を少しでも高めたい場合は、復旧ソフトを使用せず、まずは無料相談を行っているデータ復旧業者へ相談をおすすめします。

おすすめデータ復旧サービス・製品

技術力が高い業者の選定といっても、判断するのは難しいです。
そこで今回は、Western Digital製HDDの復旧実績がある業者の中から、おすすめの業者を厳選しました。メーカーや他の業者で復旧不可であった場合でも、諦めずに相談することで大切なデータを取り戻せる可能性があります。ぜひ参考にしてください。

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デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリー
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デジタルデータリカバリーは、データ復旧専門業者で14年連続データ復旧国内売上No.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績があります。

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機器の持込み・配送・出張の全てに対応し、社内の見学も可能。年中無休で相談・復旧・納品に対応しているため緊急時も安心です。相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であり実績豊富なデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

復旧費用 相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
対応製品 記憶媒体全般:NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等)
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
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官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績
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365日年中無休で復旧対応

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

まとめ

今回は、Western Digital製HDDのデータ復旧・復元方法について解説しました。データ復旧作業は、「一発勝負」と言われているほど技術力が必要とされる繊細な作業になります。自己判断での復旧作業はリスクを伴います。

より高い確率で大切なデータを安全に復旧したい場合は、まずは無料相談を受け付けているデータ復旧業者へ相談してみてはいかかでしょうか。

 

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