Web脅威対策の必要性。Webの脅威からパソコン・スマホ端末を守る方法|サイバーセキュリティ.com

Web脅威対策の必要性。Webの脅威からパソコン・スマホ端末を守る方法



普段利用しているインターネット上のWebサイトには、、悪質な有害プログラムが仕込まれているサイト、フィッシング詐欺など情報の搾取につながるサイト、オンライン詐欺など金銭面での被害につながるサイトなど、さまざまな脅威が存在します。

こういった脅威から、パソコンやスマホを守り、安全なインターネット利用をするためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

Web脅威とはどういうもの?

まず基本的なことですが、「Web脅威」とはどういうものでしょうか。ここで少し整理しておきましょう。Web脅威は、ブラウザでインターネット上のWebサイトなどを閲覧する際に遭遇する脅威のことで、以下のようなものが該当します。

  • 有害なプログラムが仕込まれており、訪問するだけでウィルスに感染する
  • フィッシング詐欺などによる情報搾取
  • なりすましのサイトでの情報搾取
  • オンライン詐欺
    など

このように、今やインターネット上には非常に多くの危険があります。

Web脅威の被害とは具体的にどうなる?

では、こうしたWeb上の脅威に実際に遭うとパソコンやスマホはどうなるのでしょうか。Web脅威がどういうものであるのかという先程の説明を踏まえて、そのことについて考えてみましょう。

  • 有害なプログラムが仕込まれており、訪問するだけでウィルスに感染する
    →ウィルスにはさまざまな種類があります。情報の搾取を行うもの、データを使えなくして復旧のための身代金を要求するランサムウェアのようなもの。こういったものの被害を受けます。
  • フィッシング詐欺などによる情報搾取
    →例えばクレジットカードなどの個人情報を取得され、犯罪に利用される恐れがあります。
  • なりすましのサイトでの情報搾取
    →同じように情報を取得されて、悪用される恐れがあります。
  • オンライン詐欺
    →インターネットバンキングなどが該当しますが、暗証番号などを取得され、不正に他所へ送金されるといったことが起こる可能性があります。

どこで出会う?Web脅威

Web脅威とはどこで遭遇するのでしょうか。当然、インターネット上です。しかし、もっと言うとどういったサイトで出会ってしまう可能性が高いのでしょうか。また、インターネット上以外に気をつける感染源はないのでしょうか。

  • アダルトサイトなどの不審なウェブサイト
  • 金融機関等を装ったなりすましサイト
  • その他、不審なサイト

端的に言うと、Web脅威に遭遇してしまう可能性が高いのは、いわゆる一般に安全なウェブサイトと言われているものではない怪しい不審なサイトが多いと言えます。

また、サイト訪問以外の可能性としてはメールで、ということがあります。悪意を持ったメールにリンクなどを書いておき、クリックすると不正なサイトに誘導されてしまうといったケースがあります。

被害にあったらどうすれば良い?

では、もしWeb脅威の被害に遭ったらどうすれば良いのでしょうか。特に不正送金などの事態になると迅速な対応が必要となります。

これらは基本的に以下のような対応を行いましょう。

  1. 端末をネットワークから切り離す
  2. ウィルス対策ソフトなどによるスキャンと駆除
    *スキャンと駆除は何度か繰り返します。

なお、不正送金などを発見した場合は、金融機関のカスタマーセンターや警察に連絡をして指示をもらいましょう。

ウイルス対策ソフトでのスキャンなどは、マルウェアの駆除方法と同じです。
下記の記事を参考にしてください。

Web脅威から端末を守るために

被害に遭ってしまうと、場合によってはデータの消失や金銭的な被害など大きな損失となってしまう可能性のあるWeb上のさまざまな脅威。こういった脅威からパソコンやスマホなどの端末を守るためにはどうすれば良いのでしょうか。

Web脅威から端末を守るための対策としては、一般的なコンピュータウィルスへの対策と重なる部分も多いのですが、以下のようなものです。

  • セキュリティ対策ソフトウェアの導入と定義ファイルの更新
  • OSやアプリケーションの更新プログラムの適用
  • Webフィルタリングの設置によるWebサイトアクセスの制限
  • 不審なメールやサイトは開かない

一般的なセキュリティ対策ソフトでは、危険なWebサイトにアクセスしようとすると警告を出してブロックする機能を持っているものも多くあります。こういった機能を使うことで、Web脅威から端末を守ることが出来ます。また、不正プログラムや不正アクセスは、端末の脆弱性を悪用することも多いので、OSやアプリケーションには更新プログラムを適用して問題を修正しておくことも大切です。Webサイトへのアクセスについては、ソフトウェアやクラウドサービスでのWebフィルタリング機能の設置も良いでしょう。

まとめ

インターネット上のWebサイトには、不正プログラムや悪質なフィッシングサイトなどさまざまな危険が存在しています。これらの被害に遭うことで、例えばカードの情報などといった個人情報が不正に奪われて悪用されたり、第三者に不正にお金が送金されてしまったりするといった被害につながる可能性があります。

こういったことを防ぐための対策として、もっとも大切なことは「不審なメール・サイトは開かず閲覧しない」ということです。加えて、セキュリティ対策ソフトウェアの利用は不可欠です。

一度被害に遭うと、最悪の場合データが消失し、お金もなくしてしまうという二重の痛みにつながることもあります。Web脅威の被害に遭わないためにもしっかりとした対策と心構えを持っておきましょう。


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