
※この記事は2023年3月に更新されています。
「家族の思い出が詰まったデータが消えた」「仕事で使う重要なデータが見られなくなった」
このような緊急事態にも対処方法があります。
- 突然データが消えてしまい、復元する方法を探している
- 誤削除、フォーマットを行いデータを消してしまった
- HDDを突然認識しなくなったから、データを復元できるか知りたい
- 成功確率の高い復旧方法を知りたい
- そもそも自力で復旧できるのだろうか?
このようにお考えの方に、今すぐ試せる対処方法、復元の際にしてはいけないことを解説しました。
また、確実な方法でデータを復旧したい方へ、おすすめのHDD復旧業者を紹介しています。
▶【復旧率95.2%】編集部おすすめの技術力が高いデータ復旧業者
HDDのデータを復元する方法
HDDのデータを復元する方法は大きく2種類あります。
データ復元ソフトは自力でデータを復旧できる可能性があるツールで、無料版と有料版の多くのソフトが存在します。基本的に軽度の論理障害(誤削除など)の復旧作業を行うことができます。
データ復旧業者は故障した記憶メディア(HDD、SSDなど)のデータの復旧する業者です。業者を利用する一番のメリットはデータを救出できる可能性が高いことです。業者にもよりますが、復旧率(復旧に成功した確率)が90%を超える業者もあり、日々多くの人のデータを救出しています。
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データ復元ソフトを使用する
「データ復元ソフト」とは、HDDの認識エラーや誤削除、ウイルスなどが原因でHDDからデータが消失、見られなくなった、読み込まなくなったときにデータ復旧を試みることができるソフトウェアのことです。
以下の状況の方は参考にしてください。
- 軽度の論理障害が発生しているとき
- 料金を安く抑えたい
- 自力で復旧作業を行いたい
データ復元ソフトのメリットは自力で復旧が可能なことです。
しかし、データ復元ソフトで対応で対応できる障害が「軽度の論理障害」となっており、対応できる範囲は限定されています。物理障害や中度以上の論理障害が発生している場合は、データの復旧はできないことに注意する必要があります。
データ復元ソフトのメリット・デメリット
データ復元ソフトを使用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・復元費用を安く抑えられる ・自力で復旧作業を行うことができる ・データが復元する可能性がある |
・物理障害の場合は復元ができない ・データを正確に取り出せない危険が伴う ・データを破損させる危険性がある |
気軽に復旧を行うことができるデータ復元ソフトですが、安易にデータ復元ソフトを使用してしまうと復元に失敗してしまうことがあります。また、物理障害が発生している記憶媒体(SSD/HDD)にデータ復旧ソフトなどを使用してしまうと、よりデータの状態が悪くなります。最悪の場合、データを取り戻せなくなる可能性がある点に注意してください。
HDD復旧業者(データ復旧業者)に依頼する
データ復旧業者は、ファイル破損や誤操作によるデータ削除、HDDの物理的な破損でデータが見られない・消えた場合にデータの復旧サービスを行う業者です。
データ復元ソフトでは軽度の論理障害に対応できましたが、データ復旧業者は「重度の物理障害・論理障害」にも対応することが可能です。
以下のような人はデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
- 家族の写真や仕事の資料など大切なデータを救出したい人
- 最短でデータ復旧を行いたい人(1~2日以内)
- 間違ってフォーマットを行った、HDDが認識しないなど障害が発生している人
- 物理障害・論理障害(中・重度)が発生している人
データ復旧の成功確率はデータ復元ソフトと比べても高いことが特徴です。また、PCが壊れてデータが見られなくなった場合、HDDのデータを取り出したいときにも利用することができます。
しかし、データ復旧業者の技術力はピンキリなため、確実にデータを復旧したい方は技術力の高いデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
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HDD復旧業者に依頼するメリット・デメリット
HDD復旧業者に依頼するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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データ復旧業者に依頼する一番のメリットは「データが復旧できる可能性が高い」ことです。データ復旧業者によって技術力の違いはありますが、復旧率を提示している業者に依頼すると安心です。
なお、経年劣化、水没、突然HDDが認識しなくなるなど、物理障害が発生している機器のデータを復旧できるのは、業者の中でも「クリーンルーム」を保持し、技術力の高い業者に限られます。
データ復元ソフトに比べて復旧の成功率が高い
データ復旧業者の復旧率はデータ復元ソフトに比べても高い傾向にあります。
それは、データ復元ソフトでは特定の障害にしか対応できないのに対して、データ復旧業者は、物理障害などのあらゆる障害に対応することがきるからです。
早急なデータ復旧が可能
急ぎでデータを復旧する必要がある場合、個人で対応しようとすると焦りからくる人的ミスも起こりやすい上に、対処方法を試すだけでも多くの時間を費やす必要があります。
しかし、データ復旧業者に依頼すれば、最短で当日に復旧できたり、2日以内に復旧できたりするケースも多いです。
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HDDのデータが必要ならデータ復旧業者に依頼するのがおすすめ
データ復元ソフトを使用すれば、自力での復旧作業が可能ですが、操作が難しいことに加え、データを消失してしまうリスクが大きいといえます。
- 「復旧作業が難しそう…簡単に速く復旧する方法はないかな?」
- 「データ復旧を自力で試したけど結局出来なかった」
- 「一番確実な方法でデータを救出したい」
- 「経年劣化(物理障害)が原因でデータ復元ソフトでは対応できない」
このように考えている方は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
業者選びで一番大事なことは、復旧技術(復旧率)の高さです。データ復旧業者は全国に100社以上存在しますが、技術力は大きく異なります。
数ある業者の技術力を見極めた上で、編集部が特におすすめするデータ復旧サービスはこちらのデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリーのおすすめポイント
✔復旧率最高値95.2%!全国トップクラスの技術力
✔14年連続データ復旧国内売上No.1
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
国内最大規模の業者で、非常に高い技術力を持ち、診断&見積りを無料で依頼できるので、初めてデータ復旧サービスを利用する方でも安心です。
データ復元ソフトでHDDのデータを復元する方法
データ復元ソフトを使用する注意点、準備物、手順とデータ復元ソフトを紹介します。
- データ復元ソフトを使用するときの注意点
- データ復元ソフトを使用するときの準備物と手順
- 無料・有料の復元ソフト一覧
詳しく見ていきましょう。
データ復元ソフトを使用するときの注意点
以下はデータ復元ソフトを使用するときの注意点です。
- データを復元できず、障害を悪化させる危険性がある
- 無料のデータ復元ソフトには機能制限があることが多い
- 物理障害が発生している機器の復旧は不可能
- データ復元ソフトによって対応できる機器が違う
特に、1度失敗すると2度目の復旧成功確率が下がる点には注意しなければいけません。
強制終了やスキャンを繰り返すなど、HDDに負担がかかることを行わないようにしてください。
データ復元ソフトを使用するときの準備物と手順
データ復元ソフトを使用するときにの準備物は以下の通りです。
- 不具合の発生しているPC
- HDD(復旧対象の記憶媒体)
- ソフトをダウンロードするようの記憶媒体(HDD,SSD,SDカードなど)
- データ復元ソフト
- 充電ケーブル
※データ復元ソフトのダウンロード時は、復旧対象のHDDとは異なる記憶メディアにダウンロードするよう注意してください。
データ復元ソフトによっても操作手順は変わりますが、基本的な手順は以下の通りです。
- データ復元ソフトを実行する
- スキャンしたデータから、復旧したいデータを選定する
- リカバリーや復元を選択してデータ復元を行う
- 復元したデータの保存場所を選択する
復旧作業を何度も行ってしまうとデータを消失するリスクが高まります。確実に復旧を行いたい方は、まず先に業者に相談することをおすすめします。初期診断~見積もりまで無料で行っている業者もあるため一度相談するとよいでしょう。
無料・有料の復元ソフト一覧
データ復元ソフトは有料、無料の2種類があります。
なるべく無料で済ませたいところですが、無料のデータ復旧ソフトでは機能が制限されていることがよくあります。
各ソフトの特徴や価格、対応範囲などを確認した後に判断するようにしましょう。
ここでは、データ復元ソフトを検索してよく上位に出てくる10のソフトを比較しました。
Recuva | フリー | PC・HDD・SDカード・USBメモリ | Windowsのみ 世界的に有名な復旧ソフト |
DataRecovery | フリー | PC・HDD・SDカード・USBメモリ | Windowsのみ |
USBメモリ復旧 | フリー | USBメモリ | USBメモリに特化 |
DiskDigger | フリー | ハードディスク、メモリーカード、USB メモリー、CD/DVD、フロッピーディスク | フォーマット後データも対応 |
MiniTool Photo Recovery Free | フリー | パソコン、デジカメ、SDカードなど | スキャン前の対象フォーマットの指定が可能 |
Glary Undelete | フリー | HDD、USBメモリ | Windowsのみ |
Pandora Recovery | フリー | PC、HDD、SSD | ゴミ箱から削除後データ対応 |
Kickass Undelete | フリー | HDD、SSD、SDカード | インストール不要 |
Wondershare Recoverit | ¥5,980 | PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ | 復元が難しい大容量データ(動画など)の復元にも対応 |
ファイナルデータ | ¥7,110 | PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ・破損したパーティション、文字化けしたofficeファイル | 90年代から使われている老舗ソフトのため、対応データの種類も非常に多い |
データ復旧ソフトを使用して、復旧に失敗してしまうとその後の復旧率が著しく減ってしまいます。「無料だから試してみる」というのはおすすめできません。
本当に重要なデータであれば、初めから「データ復旧業者」に依頼することをおすすめします。
▶【復旧率95.2%】編集部おすすめの技術力が高いデータ復旧業者
データ復旧業者に依頼する
データ復旧サービスを利用するための業者の選び方、復旧費用の相場、おすすめのデータ復旧業者を紹介します。
- HDDのデータ救出をするなら復旧業者がおすすめ
- データ復旧業者の選び方
- HDDの復旧費用の相場
HDDのデータ救出をするなら復旧業者がおすすめ
よく間違える人の多い「データ復旧業者とパソコン修理業者の違い」について解説します。
データ復旧業者 |
パソコン修理業者
|
・保存されたデータの救出や復旧が目的 ・破損したデータの復旧対応可 ・ハードディスクの物理障害による破損対応可 ・復旧後の動作回復の確認は対応不可 |
・パソコンの動作回復が目的
・ハードウェア・ソフトウェアによる不具合の対応可 ・ハードディスクの論理障害による破損対応可 ・データや設定のバックアップ対応可 |
データを復旧したいなら「デー復旧業者」、パソコンを修理したいなら「パソコン修理業者」に依頼することが基本ですが、データ復旧とパソコンの修理どちらも行いたい場合は、データ復旧業者にまず相談するようにしましょう。
パソコンの修理過程で初期化・フォーマットを行う可能性があり、そうしてしまうとデータ復旧の成功率は大幅に減少してしまいます。
▶【復旧率95.2%】編集部おすすめの技術力が高いデータ復旧業者
データ復旧業者の選び方
全国に100以上あるデータ復旧業者ですが、業者の選び方を知っておかないと業者選びに失敗してしまいます。復旧に失敗して「他の業者なら復旧できたかも..」と後悔しないように業者の選び方を紹介します。
HDDのデータ復旧・復元業者を選ぶ基準は以下の3点です。
- データ復旧業者の技術力を見極める
- 信頼できる復旧業者か見極める
- サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧業者の技術力を見極める
復旧業者を選びで一番重要なのは「データ復旧業者の技術力」を見極めることです。
「依頼したのにデータ復旧に失敗した」なんてことにならないためにも、データ復旧御者の技術力が高いのかを把握する必要があります。最も分かりやすく技術力を把握できる指標が「復旧率」です。
その他にも以下のようなポインが技術力のある優良業者の特徴です。
- 他社では復旧不可能だった機器の復旧実績が豊富
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 初期診断・復旧スピードが速い
- クリーンルーム、HDDのドナー等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
▶【復旧率95.2%】編集部おすすめの技術力が高いデータ復旧業者
信頼できる復旧業者か見極める
技術力があることを前提に次に選ぶポイントとしては「信頼できるかどうか」があります。
データを扱うため、個人情報の扱い、セキュリティ対策は徹底できているかなどを確認するようにしましょう。
その他にも、以下のようなポイントが信頼できる優良業者の特徴です。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数ある
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボを公開している
サービスの利用しやすさを見極める
サービスの利用しやすさを見極めるポイントは以下があります。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 依頼前の初期費用が掛からない
- 出張での復旧に対応している
▶【復旧率95.2%】編集部おすすめの技術力が高いデータ復旧業者
HDDの復旧費用の相場
軽度の障害 | 30,000円~数十万円 |
重度の障害 | 60,000円~数百万円 |
軽度・重度の分類に関しては、各社によって独自の基準が設けられているようですが、症状によって以下のような基準になっているようです。また、論理障害か物理障害かの切り分けは、実際に診断してみないと分からないケースもあるようです。
軽度障害の例
- HDD内のデータにアクセスできない
- データが読み込めない
- PCやHDDが起動しない
- 経年劣化で不良セクタが発生している
重度障害の例
- データを誤って上書きした
- 完全削除してしまった
- 水没(水をかけた)、落下させてしまった
- 異音・異臭がする
- ファイル構造情報に問題がある
- 一度復旧作業を行い、復旧不可と言われた(他社復旧不可)
- マスターブートレコードが損傷している
会社によって対応できる症状に幅があり、部品交換が社内でできる業者もあれば、設備がなく部品交換ができない業者もあります。業者の技術力や設備規模によって、「軽度=かんたんに対応できる」と「重度=対応が難しい」の基準が変わるため、一概には言えない点を押さえておきましょう。
おすすめのデータ復旧業者
ここでは全国100社以上を調査した上で、技術力・復旧スピード・サービスの観点から編集部がおすすめするデータ復旧業者を紹介します。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧専門業者のなかで14年連続データ復旧国内売上No.1の最大手のデータ復旧専門業者です。
対応製品 | ■記憶媒体全般 NAS/サーバー(RAID構成対応)、ハードディスク、外付けHDD、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、等 |
---|---|
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1 ✔復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
デジタルデータリカバリーの口コミ評価
デジタルデータリカバリーの口コミをTwitterで調査したところ、以下のような投稿がありました。
ブログにも書きましたが…ようやくデータ復旧を確認出来て、現在、復元データHDDから新しいHDDにデータ移行中です。(`・ω・´)ゞ
今回お世話になった「デジタルデータリカバリー」さんには大感謝です。ありがとうございました。m(_ _)m
— ま~坊【声優・ナレーター】@ガンプラ狂い (@mahbow1980) October 23, 2019
今回依頼した業者さん、デジタルデータリカバリーさんなんですけど
本当に本当に対応も良くて……大切なデータが消えて諦められない時はぜひ— にしむー (@nsm_246_) March 25, 2021
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
デジタルデータリカバリーのサービスの特徴・評判などを徹底調査した記事はこちらです。
HDD故障の種類
HDDの障害は大きく以下の3つに分類されます。
- 論理障害
- 物理障害
- 接続不良
物理障害が発生した際は、自力での復旧は不可能なため、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
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論理障害
論理障害とは、HDDのソフトウェア部分に故障が生じている状態です。HDDは起動するが、エラーが出るといった場合や、データの誤削除・初期化もこちらに該当します。
物理障害
物理障害とは、HDD自体に物理的な故障が生じている状態です。HDDが起動・認識しなかったり、カチカチといった異音がする場合はこちらに該当します。エラーメッセージが出て認識できないなど、論理障害と物理障害どちらの可能性も考えられる症状もあります。
接続不良
HDDが認識しない際に電源が入らない、ランプが点滅していない場合は電力供給に問題があることがあります。まずは自身のケーブルや、接続状況の確認をすることが重要です。
HDDの復元で注意するべきやってはいけないこと
HDDを復元する際に気をつけておかないとデータが消えてしまう、一生見られなくなる可能性があります。
HDDのデータを復元する際の注意点は以下の通りです。
- 強制終了を繰り返さない
- データ復元ソフトを何度も使用しない
- フォーマットを行わない
- 自分で解体しない
強制終了を繰り返さない
強制終了はパソコンにとって重大な負荷を与える動作になります。
特に、ファイルの書き込み中やいくつもアプリケーションを開いている状態で行ってしまうと、ファイル破損などの論理障害が発生することがあります。
強制終了を繰り返さない、なるべく行わないようにしてください。
データ復元ソフトを何度も使用しない
データ復元ソフトは便利でデータ復元の方法の1つになりますが、データ復元ソフトの使用にもリスクがあります。
データ復元ソフトでデータをスキャン、復元作業を行うときにデータが破損してしまい最悪の場合はデータにアクセスできない、消えてしまうこともあるため注意が必要です。
作業中に少しでも違和感を感じたり、特別動作が遅いなどの場合は使用を中断するようにし、データ復旧業者に相談するようにしましょう。
フォーマットを行わない
HDDが認識しないときやHDDに不具合が発生した際に「フォーマット」を要求される場合があります。確かにフォーマットを行えばHDDを認識したり、動作したりと通常通りに使用できるようになる可能性はあります。
しかし、一度フォーマットを行うとHDDを初期化してしまうようなもので、当然データも失ってしまいます。
フォーマットを要求された際にも「安直」にフォーマットしないようにしましょう。
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自分で解体しない
パソコンもそうですが、特にHDD自体は自分で解体しないようにしましょう。
「HDDから異音が聞こえるから解体して確認した」
のように自力で解体作業をしてしまう人もいますが、HHDやSSDなどの記憶媒体は絶対に解体しないようにしましょう。特にHDDを解体する際には、埃は塵を排除した「クリーンルーム」での作業が必須です。
そうしないとHDDの隙間に埃や塵が混入してしまいより状態が悪化してしまうからです。
故障HDD(ハードディスク)の症状別の対処方法
HDDに発生している障害や状況でそれぞれ対処方法が異なるため、自身の機器が以下のどの状態にあるのかを確認しましょう。
- HDDが起動して認識する
- HDDを認識しているがデータは読み込めない
- HDDに電源が入らず起動しない
- フォーマットを要求された
- 巡回冗長検査エラー(CRCエラー)が発生した
- データが未割り当て領域に認識される
HDDが起動して認識する場合
HDD自体が正常に認識する場合はすぐにバックアップをとり、HDDを新しいものに交換しましょう。
いつもより読み込みが遅い、頻繁にフリーズする等の症状はHDDの故障の前兆である可能性があります。HDDの寿命は3~5年といわれ、使用環境によってはもっと早く使えなくなることもあります。HDDはある日突然認識しなくなることが多いので、完全に故障する前に交換しましょう。
HDDを認識しているがデータは読み込めない状態
PCでHDDを認識しているが、データが見られないときは、HDDのファイルシステムが破損しているなど論理的な故障が発生している可能性が高いです。以下の対処方法を試してみましょう。
- データ復旧ソフトを使用する
- データ復旧業者に依頼する
HDDに電源が入らず起動しない状態
HDDが起動しない場合は以下の手順で対処しましょう。
- 電源ケーブルやUSBケーブルが正しく接続されているか確認する
- 電源がつかない場合は通電や電源のオン/オフは最小限にする
- データ復旧業者に依頼する
HDDが起動しない場合、HDDが故障している可能性が高く、その状態で無理やり通電してしまうとデータの復旧・復元が困難になる可能性があります。この場合は「データ復旧業者」に相談しましょう。
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フォーマットを要求されたとき
パソコンに外付けHDDを接続した際に「フォーマットされておりません、フォーマットしますか」というメッセージ表示されたら注意が必要です。
もしフォーマットを行ってしまうとHDD内部のデータが消えてしまう可能性があります。
この場合の対処法は「データ復旧業者に依頼する」または「データ復元ソフト」があります。
巡回冗長検査エラー(CRCエラー)が発生したとき
「巡回冗長検査エラー(CRCエラー)」とは、外付けHDDにアクセスができない状態のことです。
CRCエラーが発生した場合は以下の対処方法を試してみましょう。
- 周辺機器の接続を確認する
- チェックディスクを行う(論理障害のみ有効的)
- データ復元ソフトを使用する
- データ復旧業者に依頼する
データが未割り当て領域に認識されるとき
HDDのデータが未割り当て領域に認識された場合、パーティションの不具合が発生している状態です。
以下の方法でパーティションの不具合を解消しましょう。
- マイコンピューターを右クリック
- コンピューターの管理を開く
- 記憶域のディスクの管理を開いて外付けHDDにカーソルを合わせる
- パーティションの削除を行う
- 削除後、HDDの全領域未割り当てになる
- 未割り当てになった個所に新しくパーティションを作成する
- フォーマット完了の後、HDDが認識される
最も安全にデータを復元する方法
復旧の確率が最も高い方法は、初期の段階でデータ復旧業者に相談することです。
データ復旧業者には、データを復旧するための専門の設備やエンジニアが常駐しています。常に困難なデータ復旧依頼の対応をしているため、データ復旧技術はかなり高いです。
しかし、データ復旧業者によって技術力の差が大きいため、データ復旧を依頼する際は復旧率の高い技術のある業者に依頼しましょう。
▶【復旧率95.2%】編集部おすすめの技術力が高いデータ復旧業者
故障したHDDのデータを復元する方法(Macbook)
故障したMacbookのデータを復旧する方法は、以下の通りです。
- MacOSを再インストールする
- First Aidを使用する
- Time Machineバックアップから復元する
- SMCリセットをする
- PRAMリセットをする
- セーフモード(セーフブート)で起動する
- データ復元ソフト
- データ復旧業者を利用する
First AidなどはMacbook特有の機能で、データが消失する前の状態にできる機能です。
しかし、Macbook用のデータ復元ソフトの数も少ないのが現状です。Macbookを使用している方におすすめのデータ復旧方法は「データ復旧業者」に依頼することです。
Macbookのデータ復旧方法については以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
データを復元したいときに試せる方法をご紹介しました。
HDDの直接の取り出しは、データ消失のリスクがあり、最悪の場合二度とデータを見ることができなくなってしまいます。
家族の写真や動画、仕事で使う資料などなど、本当に大切なデータを保存している場合は「データ復旧業者」で無料診断を受診するとよいでしょう。