COMハイジャッキング|サイバーセキュリティ.com

COMハイジャッキング

COMハイジャッキング(Component Object Modelハイジャッキング)は、WindowsオペレーティングシステムのCOMインターフェイスを悪用して、特権昇格マルウェアの持続的な実行を実現する攻撃手法です。攻撃者は、COMオブジェクトの登録情報を変更することで、正規のプログラムやサービスが呼び出された際に、自分のマルウェアや悪意のあるコードが実行されるように設定します。これにより、攻撃者はシステムに持続的なアクセスを確保し、セキュリティソフトウェアの検出を回避することが可能になります。COMハイジャッキングは、システム内の脆弱なCOMオブジェクトを悪用するため、特にエンドポイントやサーバー上での持続的な攻撃に使用されることが多いです。対策として、企業はシステムのレジストリ設定やCOMオブジェクトの変更を監視し、不正な変更が行われた場合には迅速に対応することが重要です。また、エンドポイント保護ソリューションを導入し、マルウェアや不審な動作をリアルタイムで検出・ブロックすることが推奨されます。さらに、システムの更新プログラムを定期的に適用し、COMオブジェクトに関連する脆弱性を修正することで、COMハイジャッキング攻撃のリスクを最小限に抑えることが求められます。


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