オリンピックで高まるサイバー犯罪懸念、セキュリティ専門家らが警鐘|サイバーセキュリティ.com

オリンピックで高まるサイバー犯罪懸念、セキュリティ専門家らが警鐘



2024年パリオリンピックが迫るにつれ、大規模なサイバー攻撃の懸念が高まっています。政府関係者やサイバーセキュリティ関係者らは、対象となり得る組織や企業に警戒を呼び掛けています。

セキュリティ企業のトレンドマイクロ株式会社も警鐘を鳴らす企業のひとつです。同社は2024年7月19日に日本向けに公表したブログにて、パリオリンピック開催時に攻撃の懸念が強いと予測。世界中の注目が集まるオリンピックはサイバー犯罪者にとっても自らの主張や実力を示す格好の機会であり、2018年の平昌冬季オリンピックで発生した開会式や公式ホームページへの妨害行為や2020年東京オリンピックに対する合計約4億5千万回のサイバー攻撃が確認された例を挙げています。

トレンドマイクロ社はパリオリンピックで懸念される新たなサイバー攻撃の手口として、AI(人工知能)や仮想通貨を利用したサイバー攻撃やサイバー詐欺を指摘しています。生成AIがサイバー犯罪に利用できることは有名ですが、サイバー犯罪者らはAIにより作られた画像や文章、動画などを駆使して、信頼性があるように見えるコンテンツを生成しているとのこと。また、仮想通貨業界に慣れていない人を対象にして、オリンピックと関連しているように見せかけた、新しい暗号資産を売り出す「ICO詐欺」と見られる動きも懸念されるとしています。

同社は自衛手段として「発信元の確認を行ったり、内容を精査したり、複数の情報源からの情報と比較照合するなどの対応が推奨」としています。

参照2024年パリ・オリンピックに便乗するサイバー犯罪者 ~生成AIも利用する詐欺の手口とは?~


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