画像:熊取町より引用
大阪府熊取町の熊取町教育委員会は2024年6月3日、町立小学校に所属する30代女性教員がいわゆるサポート詐欺被害に遭い、同校が保有する生徒200名の個人情報を含むファイルが一部漏えい・不正削除されたと明らかにしました。
熊取町によると不正アクセスは2024年5月29日、学校用資料作成時に発生しました。作業中突然表示されたウイルス感染を示唆するかのようなメッセージに従い、「505」からはじまる番号に連絡し、話者の指示に従ったところ、パソコンが遠隔操作される事態が発生。途中、話者が金銭を要求したことを不審に思った女性教員が学校長に相談したことにより、不正アクセスが判明しました。
同校によると、話者は片言の日本語で、会話のやりとりも困難なレベルでした。しかし、応答対応中に遠隔操作されたのか、事態終息後にパソコンから複数の資料が削除されていることが判明。内容を確認したところ、削除された資料のなかには、同校に所属する生徒200名の個人情報が含まれていることが明らかになりました。
同校は事態発生から2日後の2024年5月31日、保護者らに文書で事情を説明。今後はセキュリティ体制を強化し、再発防止に努めると発表しました。