対応予定だった脆弱性を利用されサイバー攻撃被害、NOK株式会社|サイバーセキュリティ.com

対応予定だった脆弱性を利用されサイバー攻撃被害、NOK株式会社



画像:NOK株式会社より引用

NOK株式会社は2021年12月28日までに、同社が運用する業務サーバーに対する不正アクセスが発生し、一部業務を停止せざるを得ない状況に陥ったほか情報流出の可能性が生じたため、調査を実施したと明らかにしました。

同社によれば2021年12月21日、同社が運用している複数の業務サーバーに対する外部からのサイバー攻撃が発生し、業務に支障が生じかねない状態に陥ったとのこと。このため、同社が第三者調査機関を通じて調査を実施したところ、実際に攻撃者がシステムの内部に侵入しサイバー攻撃を仕掛けた形跡が確認されたとしています。

攻撃者が用いた手口は、同社のシステムに内在していた脆弱性を利用したものです。同社は2021年度中に脆弱性対策を実施する予定でしたが、実際に対策に踏み切る前に攻撃者に脆弱性を利用されたことにより、不正アクセス被害に発展したとしています。

現時点では流出なしか、続報あれば公表予定

NOK株式会社によると不正アクセスにより個人情報および機密情報について流出の可能性があるとして、その証跡を辿るための調査を実施しています。

記事発表時点では実際に情報流出したと見られる報告や流出に繋がると見られる痕跡は確認されていませんが、今後も調査を継続し、事実が判明した場合は公表する予定とのこと。

なお、同社は今回の被害に関連し、専門機関から継続的に助言を受け、セキュリティ対策を実施すると発表。停止したシステムについても順次復旧するとしています。

参照不正アクセスによるシステム障害のお知らせ/NOK株式会社


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