米国大手通信企業にハッキング用スパイチップが混入か、米報道機関が波紋を呼ぶ|サイバーセキュリティ.com

米国大手通信企業にハッキング用スパイチップが混入か、米報道機関が波紋を呼ぶ



画像:中国ハッキング用チップで新たな証拠、米通信大手のネットワークでも/ブルームバーグより

米国報道機関のBloomberg(以下:ブルームバーグ)が報じた、中国メーカーによるハードウェアスパイチップ問題が、大きな波紋を呼んでいます。

ブルームバーグは2018年10月9日、米国の大手通信企業が使用するSuper Micro製のハードウェア内に、改変されたハードウェアが発見されたと発表。

同社はこの通信企業が雇ったセキュリティ担当者から情報を得ており、「証拠」の提供を受けたと説明しています。

異常な通信を受け調査を開始

ブルームバーグが報じるところによると、この大手通信企業がデータセンターを調査した際に、Super Micro製サーバが異常な通信を行っていることを把握したとのこと。

通信事業者らが調査を進めたところ、Super Micro製サーバのイーサネットコネクタ部分に、不審なチップが埋め込まれていることが明らかになったと説明しています。

なお、不審なチップは直ちに取り除かれたとのことです。

企業名は非公開

ブルームバーグは今回の記事において、通信事業者の具体名を明らかにしていません。非常に重要な事案のため、本来なら具体的な証拠や書類が求められるところです。

しかし同社は証拠や書類を提供したセキュリティ専門家が顧客と不開示同意をしているため、今回の記事では口を閉ざしたものと見られています。

なおブルームバーグはこの問題について、AppleやAmazonについても同様のチップが埋め込まれていた可能性を報じており、真相に注目が集まっています。

参照中国製スパイチップ、米国通信大手のサーバで発見か/Yahoo!ニュース
参照「米通信大手のサーバに不正なハードウェア」 Bloomberg報道/Yahoo!ニュース


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