三重県職員が個人情報約1,600件を紛失「仕事ができないと思われたくなかった」|サイバーセキュリティ.com

三重県職員が個人情報約1,600件を紛失「仕事ができないと思われたくなかった」



画像:三重県より

三重県は2018年9月3日、鈴鹿地域防災総合事務所に所属する男性主幹(57)が個人情報合計約1,600件を紛失していたことを明らかにしました。

情報によると、紛失に関わった男性主幹は「仕事ができないと思われたくなかった」との理由から不適切な事務処理を遂行。歯科技工士への進学を目指す学生3名への奨学金支給を滞らせたほか、児童の特定疾患に関わる資料などを紛失していたとのことです。

三重県は男性主幹に対して、停職4カ月の処分を決定。更に課長補佐級から主査級への分限降任を下しています。

相次ぐ紛失と不適切な事務処理

紛失は2010年~2018年と、長期に渡り行われています。

2010年当時、健康づくり課に所属していた男性主幹は、歯科技工士奨学金貸与決定者3名に対して手続きを怠ったとのこと。そのため、決定者らには本来支払われるべき奨学金260万円が支給されない被害が生じたとのことです。

更に小児慢性特定疾患業務に関わる個人情報合計1,111名分が記載された書類を無断で自宅に持ち帰り、紛失していました。(2012年には肝炎関係の450名分の書類も紛失)

異動後もミスを繰り返す

その後男性主幹は2014年、雇用対策課の主幹へと異動します。しかしこの男性主幹は2015年に企業から提出された障がい者雇用関係の書類1件を無断で持ち帰るなど、不適切な事務処理を続発。

前部署と同様に、不適切な事務処理を繰り返していたものと見られています。今回の処分はそれらが積み重なった結果との見方もあり、情報管理の重要性を示した形です。

参照職員の懲戒処分等について/三重県
参照1600人分の個人情報紛失「仕事ができないと思われたくなかった」三重県/三重テレビ放送


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