約300名が参加、横浜にて「サイバー犯罪防止シンポジウム」が開催|サイバーセキュリティ.com

約300名が参加、横浜にて「サイバー犯罪防止シンポジウム」が開催



画像:カナロコ by 神奈川新聞より

10月19日、横浜市中区にある市開港記念会館にて、「サイバー犯罪防止シンポジウム」が開催されました。同イベントは世界中で発生しているサイバー犯罪の手口を、セキュリティ関連の専門家がわかりやすく解説を進めるというもの。

同イベントは県の条例に従い2011年より毎年開催されており、今年は金融機関や自治体職員など約300名が参加したとのことです。

未成年者の犯罪増加に警鐘を鳴らす

セキュリティ専門家による基調講演では、パソコンやスマートフォンの普及に伴い、「これまで被害者だった未成年たちが、ゲームなどを通じて攻撃者に変貌する」傾向について指摘が行われました。

昨今、メルカリにマルウェア販売や、Twitterに対する不正アクセスなど、未成年者のサイバー犯罪は加速度的に増加していることを考えると、的を射た指摘です。

講演ではIT技術の使い方だけでなく、IT技術を駆使する際の法制度やルールを教育することを重要視。サイバー犯罪の抑止に繋げるべきとの訴えが展開されました。

フェイクニュースなどについても言及

また、パネルディスカッションでは、昨今増えているフェイクニュースや広告型マルウェアが増加していることを憂慮し、

  • 情報を正しく選別し、鵜呑みにしない。
  • 自覚をもって情報リテラシーを身に着ける。

などなど、様々な意見が寄せられたとのことです。

日本のネットワーク界隈には「嘘は嘘と見抜ける人でないと、(インターネット掲示板を)使うのは難しい」と言う名言があります。これは今から17年前に生まれた言葉ですが、現在の状況を見る限り、未だ十分な重みを持った言葉だと言えそうです。

<参照>
巧妙化するサイバー犯罪、注意呼び掛け 横浜でシンポ/カナロコ by 神奈川新聞

うそはうそであると見抜ける人でないと難しい/ネット用語辞典ネット王子


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