情報処理推進機構(IPA)は2016年10月3日、DNSサーバソフト「BIND 9」に脆弱性が見つかった問題で、同脆弱性を悪用するコードがあらたに確認されたとして、ユーザーに最新の更新版を早急に適用するよう呼び掛けた。
ニュースの概要
問題となっている脆弱性「CVE-2016-2776」は、外部からの遠隔攻撃が可能なもので、細工したパケットを送り異常終了させることでサービス不能(DoS)状態になるという。
当初、脆弱性の悪用は報告されていなかったが、IPAによれば、同脆弱性に対する攻撃コードが公開されており、実際の被害が発生する可能性と与える影響は大きいとして、最新版へアップデートの早急な対応を呼び掛けている。
その後の対応
BINDを開発するInternet Systems Consortium(ISC)では、同脆弱性について、危険度を「高(High)」に分類し、米国時間9月27日にこれらの問題を解消するバージョンを提供。これを受けて、国内の関連機関も注意喚起を行っている。
考察
IPAをはじめ、警察庁からも同脆弱性を悪用した攻撃が観測されたとの発表があり、それを受けて様々なセキュリティ情報サイトでも情報が共有されており、その重要性の高さは明らかであるため、早急なアップデートの対応が必要である。