データ消去装置使うもSSD非対応を知らず外部の廃棄業者に、南医療生活協同組合が発表|サイバーセキュリティ.com

データ消去装置使うもSSD非対応を知らず外部の廃棄業者に、南医療生活協同組合が発表



画像:南医療生活協同組合より引用

南医療生活協同組合は2024年11月25日、南生協病院の病棟業務で使用されていたPC機器の廃棄処分に関連し、個人情報を記録していた可能性のあるSSD10台~20台を、データ消去措置が不十分なまま廃棄した旨、発表しました。

南医療生活協同組合によると、対象となるSSDはいずれも廃棄予定のPCに登載されていたもので、担当者がデータ消去装置による消去措置を取りました。ところが、使用した装置はHDDに対してのみ有効なものでSSDには効果がないことを担当者が把握しておらず、PCを廃棄業者に引き渡したあとになって判明しました。

南医療生活協同組合は判明後、処分先の事業者を訪問しましたが、破砕された可能性が高くSSDの現状は明らかになっていません。また、SSDを登載していたPCは電子カルテ等の個人情報の記録を扱わず、保存も禁じられていたとのこと。南医療生活協同組合は情報漏えいの可能性は極めて低いとしながらも、完全には否定できないと説明しています。

なお、南医療生活協同組合は今後、記憶装置の廃棄処分手順を見直し、確実なデータ消去を実施する体制を整備するほか、記録管理の徹底し、再発防止に努めると発表しました。

参照情報漏えいの可能性に関するお知らせとお詫び | 南医療生活協同組合


SNSでもご購読できます。