ニュートン・コンサルティング株式会社は教育事業であるニュートン・アカデミーにおいて、2018年4月より、明治大学理工学部齋藤孝道教授が開発したサイバーレンジシステムを用いた「サイバーレンジトレーニングシステムによる実践的演習」コースの提供を開始します。
開講の背景
サイバー攻撃の脅威が増す中、サイバーセキュリティ人材は2020年には約20万人不足すると言われています。セキュリティ人材にとって肝要なのは迅速にサイバー攻撃を特定、対処する能力です。そこで技術的な判断と対応ができる人材を育成すべく、明治大学理工学部 齋藤孝道教授は、仮想空間上で昨今のサイバー攻撃・事件を模したストーリー型演習シナリオを疑似体験できる「サイバーレンジトレーニングシステム」を開発されました。ニュートン・アカデミーでは、齋藤教授を講師としてお迎えし、「サイバーレンジトレーニングシステムによる実践的演習」コースの提供を開始します。
研修内容
本研修は、仮想空間(=サイバーレンジ)において行われるサイバー攻撃に対し、実機を操作しながら、ストーリー課題をクリアしていく実地演習です。個別技術ではなく、有機的に対応方法を組み合わせる能力を養うことを目的とし、参加者のサイバー攻撃への対応能力の向上を図ります。特に、本研修で利用するサイバーレンジシステムでは、学習効果を高めるための工夫が盛り込まれており、初学者でも短時間で多くのことが学習できます。たとえば、演習の際には、学習支援システムから提示される問題を解くことを繰り返し、短時間でインシデントレスポンスに必要なスキルを習得します。なお、今回利用するサイバーレンジシステムは,齋藤孝道教授が代表を務めるレンジフォース株式会社が提供・運用を行なっております。
演習において用いるシナリオは標的型攻撃編とECサイト(SQLインジェクション等)編の2種類で、受講にはシナリオ別にお申込みが必要となります。
標的型攻撃編
時間割 | テーマ | 内容 |
90分 | サイバーセキュリティ概論 | ・サイバーセキュリティの現況 ・標的型攻撃演習 |
200分 | ツールの学習・演習 | ・プロキシログによる解析 ・ActiveDirectoryによる解析 ・メモリの解析 ・ディスクの解析 |
120分 | サイバーレンジ演習 | ・サイバーレンジ演習の説明 ・実施演習 |
ECサイト編
時間割 | テーマ | 内容 |
90分 | サイバーセキュリティ概論 | ・サイバーセキュリティの現況 ・Webアプリケーションへの攻撃体験演習 |
200分 | ツールの学習・演習 | ・Webの脆弱性診断ツールの演習 ・ログの突合:2つのログファイルを時刻で紐付ける ・DBサーバ操作及びログの検索 ・Webサイトの攻撃兆候検出ツールを用いた攻撃の検出 ・SQLインジェクション攻撃のログ解析:攻撃者の特定、脆弱なコードの特定 ・SQLインジェクション脆弱性への対処法:簡単なセキュアプログラミング ・ディスクの解析 |
120分 | サイバーレンジ演習 | ・サイバーレンジ演習の説明 ・自社運営ECサイトからの情報漏洩への対応(ワークシート) ・攻撃の全体像の確認 |
※プログラム内容は変更されることがあります
※適宜休憩を挟みます
受講料
13万円(税別)/1社2名まで
定員:24人
関連情報URL
ニュートン・アカデミー サイバーレンジトレーニングシステムによる実践的演習【標的型攻撃編】
ニュートン・アカデミー サイバーレンジトレーニングシステムによる実践的演習【ECサイト編】