IAB(Initial Access Broker)|サイバーセキュリティ.com

IAB(Initial Access Broker)

IAB(Initial Access Broker)は、サイバー犯罪市場で活動する仲介者で、企業や組織のネットワークに初期アクセスを提供する役割を担います。IABは、フィッシング攻撃や脆弱性の悪用、リモートデスクトッププロトコルRDP)の侵害を通じてターゲットのシステムに侵入し、そのアクセス権をランサムウェア攻撃者やデータ窃盗犯に売却するビジネスモデルを展開しています。IABは、初期アクセスを提供するだけでなく、攻撃者がその後の攻撃活動を容易に行えるようにするためのリソースやツールを提供することもあります。これにより、攻撃者はより迅速に攻撃を開始し、標的組織に大きな損害を与えることが可能になります。対策として、企業は、初期アクセスを防ぐために多要素認証MFA)を導入し、脆弱性管理を強化することが重要です。また、RDPやVPNなどのリモートアクセスを制限し、セキュリティソリューションを使用して不正アクセスを監視することで、IABによる侵害のリスクを軽減することが推奨されます。さらに、従業員へのフィッシング対策のトレーニングも欠かせません。


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