画像:富士フイルム株式会社より引用
富士フイルム株式会社は2021年6月2日、同社が利用するウェブサーバーが何者かのサイバー攻撃を受け、ネットワーク障害が発生していると明らかにしました。
同社によると、障害は2021年6月1日の深夜より発生したもので、原因は攻撃者が送り込んだランサムウェアによるものが考えられるとのこと。同社は影響を受けた可能性のあるサーバーや端末を停止するなどの対処を講じているものの、ネットワークを遮断した影響で顧客対応などの業務において影響が生じています。
なお、同社は現在、影響範囲や情報流出の有無を把握するため、詳細調査を進めている状況です。
データと引き換えに金銭要求か
富士フィルム株式会社は記事発表時点で、同社を襲ったサイバー攻撃がランサムウェアによるものと推定しています。
ランサムウェアはマルウェアの一種で、感染すると内部のデータを暗号化し、閲覧できない状態に陥らせるというものです。犯人の狙いは金銭的なものである場合も多く、暗号化したデータと引き換えに金銭の支払いを要求するケースが多々確認されています。
こうした要求に対して、企業の対応は分かれます。暗号化されたデータを諦め金銭の支払いを拒否するケースもあれば、表沙汰にならないよう仮想通貨を支払い、内々に解決しようというケースもあるようです。
参照米国ガーミン社がランサムウェアに対して金銭を支払った可能性を指摘する報道