福岡県警はこのほど、県警本部に勤務する30歳の男性巡査長が職務上知り得た情報を外部に流出させた疑いがあるとして、地方公務員法違反の疑いで書類送検したと明らかにしました。
情報によると、容疑者となった巡査長は知人の40代の男性から依頼を受け、2020年3月にある人物の氏名や住所などの情報を流出させた疑いがあるとのこと。依頼を受けた男性巡査長は警察関係の内部端末を利用するなどして依頼対象の氏名などを調べ上げ、流出させた疑いが持たれています。
なお、情報の流出については関係者から通報があり発覚。容疑者の巡査長は2020年3月に自主退職しているとのことです。
機微情報の流出可能性も
警察組織には氏名や住所などのデータの他に、捜査線により浮上した容疑者のデータや証拠情報など、いわゆる機微情報とされるデータも含まれています。
福岡県警は記事発表時点で、今回の事案による機微情報の発表をしていませんが、この巡査長は職務上知り得た情報に手を出しているため、危険性は十分にあったものと見られます。
なお、逮捕された巡査長は容疑をおおむね認めているとのことです。