画像:McAfeeより
サイバーセキュリティを担う人材不足を解決する金脈的存在として、「オンラインゲーマー」が注目を集めています。
米国マカフィー社のエヴァンジェリストのギャリー・デイビス氏は、オンラインゲームをプレイする人材が持つ論理的思考・学習能力の高さに加えて、「常識やセオリーに囚われない斬新さ」などを評価。(いくつかのハードルを越える必要があるものの)有望視していることを明らかにしました。
深刻化する人材不足
今回オンラインゲーマーに白羽の矢が立つことになった根底には、サイバーセキュリティ業界における申告な人材不足があります。
欧米諸国ではサイバー犯罪が急増しており、イギリスなど全犯罪で過半数に達する国も生じています。これに比例してサイバーセキュリティを担う人材は不足の勢いを加速しており、2021年には200万人不足するとの見方が支配的です。
もちろん、日本においても例外ではありません。サイバー犯罪は国内でも増加傾向にあり、人手不足の深刻さは他国と変わりません。
9割以上のセキュリティ担当者が賛同
ギャリー氏は、オンラインゲーマーが持つ素質こそ、サイバーセキュリティの担い手として相応しいと述べています。
実際、この問題に対して合計約950人程度のセキュリティ担当者・マネージャーに質問を行ったところ、回答者の9割以上は
「オンラインゲーマーは、論理的で粘り強い。学習能力も高く通常のキャリアを積んだセキュリティ専門家が持ち得ない視点を持っている」
と回答。サイバー脅威に対抗する人材として非常に有望視していることが明らかになりました。
セキュリティ知識の教育が懸念点か
ただし、デイビス氏はオンラインゲーマーが持つ可能性について、いくつかのハードルも示しています。
オンラインゲーマーの中には対戦相手へのDDoS攻撃を違法を認識していなかったり、認識しつつ行っている人物も存在します。彼らを教育するのは困難が伴う上に、必ずしもうまくいくとは言えません。
とは言え、将来的な人手不足を考慮すると、経営側にも斬新な発想が必要かもしれないと締めくくっています。
参照ゲーマー”がサイバー攻撃対応の担い手に! セキュリティ業界の人材不足で注目集まる?/Yahoo!ニュース