神奈川県にある「聖マリアンナ医科大学東横病院」は2018年5月9日、同院のウェブサイトが何者かのサイバー攻撃を受けた事実を公表しました。
同院によると、攻撃者はウェブサイトの閲覧者が意図せず別の外部サイトへジャンプするように改ざんを行っていたとのこと。現在は対応済であることを報告するとともに、謝罪を行っています。
電子カルテの流出はなし
聖マリアンナ医科大学東横病院は医療機関であるため、大量の電子カルテ情報を保有しています。
しかし、幸いこれらはウェブサイトとは分離して管理されているとのこと。同院は「一切流出しておりません」と回答しています。
また、同院は5月7日午後には攻撃を受けたサーバーを停止。現在はセキュリティ対策を講じたサーバーを構築した上で、安全確認を行っているとのことです。
相次ぐサイバー攻撃
2018年に入り、サイバー攻撃や情報漏洩の懸念はより一層の規模を増しています。
直近発生した事案だけ見ても、千葉県八千代市などに対する監視カメラの改ざんに加えて、森永乳業におけるカード情報流出の可能性等は、記憶に新しい部分です。
企業法人、医療機関、自治体等、今やあらゆる組織が脅威に晒されています。サイバー攻撃の脅威から自社を守るためにも、今一度情報管理体制をチェックする必要が求められていると言えるでしょう。
参照当院ホームページ不正アクセスによる外部サイトへの誘導について/聖マリアンナ医科大学東横病院(PDF)