2018年1月9日、マンガや雑誌などを違法にアップロードしたページのリンクを集めるなどして著作権法違反の容疑で逮捕された、大阪府堺市の無職和宇慶真被告(22)の初公判が行われました。
本件は捜査の過程で、同被告は単にリーチサイトを運営するだけでなく、競合する同様のサイトにサイバー攻撃を仕掛けていたことが判明したことにより、多くの注目を集めた事件です。
事件の概要は?
検察側の陳述によると、和宇慶被告は2011年9月頃から違法アップロードされたマンガなどのリンク先を集めたリーチサイト「はるか夢の址(あと)」を運営。サイト閲覧者を増やすために、「自炊師」と呼ばれる投稿者を優遇するなどの措置を行っていました。
また、同氏は出版社からの削除要請に対しては名前を偽って対応を行い、ライバルとなるサイトにはサイバー攻撃を仕掛けるという徹底ぶり。違法コピー業界で大きな存在になるために考えた、と指摘しています。
被告は容疑を認めるも、共謀容疑者は一部否認
9日に行われた初公判で事実確認を受けた和宇慶被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めています。
ところが、被告と共謀した疑いで著作権法違反に問われているIT関連会社代表の「成合太彰被告(23)」は、違法サイトを放置した責任は認めるものの、共謀の嫌疑については否定。今後の動向に注目が集まっています。
〈参照〉
タダ読み誘導サイト開設の被告、起訴内容認める 初公判/Yahoo!ニュース