ウチコミが7月のサーバー障害はランサムウェア被害と公表|サイバーセキュリティ.com

ウチコミが7月のサーバー障害はランサムウェア被害と公表



ウチコミは11月4日、7月6日に発生したサーバー障害がランサムウェア被害だったと公表した。障害の発生から被害の公表まで、約4か月かかった。

概要

不動産サイト「ウチコミ」を運営するウチコミは、7月6日に発生したサーバー障害がランサムウェアによる被害だったと明らかにした。この障害により、14万2,591アカウントの氏名、住所、電話番号などが流出した可能性があるとされる。

本稿の執筆時点で、ウチコミの公式発表の原文は検索では確認できなかった。以下の内容は、発表を整理した第三者の記事と、同社の公式Xの投稿に基づく。

発表の整理によると、時系列は次のとおり。

7月6日、サーバー障害が発生した。同社の公式Xには、同日付で、アクセスしにくい状況が続いているとするおわびの投稿が確認できる。投稿の年は検索結果からは判別できていない。

7月7日、公式Xに、前日からの障害について復旧が完了したとする投稿がある。この時点の投稿では、ランサムウェアへの言及は確認できていない。

11月4日、同社は7月6日の障害がランサムウェア被害だったと公表した。

原因や侵入経路、攻撃者の特定については、確認できた範囲では公表内容が見当たらない。委託先など関係する組織の発表も確認できていない。

被害・影響の範囲

流出した可能性がある情報は、氏名、住所、電話番号などとされる。「など」に含まれる項目の詳細は、確認できていない。

件数は、14万2,591アカウントとされる。クレジットカード情報やパスワードが含まれるかどうかは、確認できていない。

二次被害の有無や、他の組織への影響の有無も、確認できた範囲では示されていない。

企業・団体の対応

おわびの文言、調査体制、利用者への注意喚起、技術的な措置は、公式発表の原文を確認できていないため、ここでは記載しない。警察や個人情報保護委員会への届出の有無も、確認できていない。

確認できているのは、7月7日にサービスの復旧を告知したことと、11月4日にランサムウェア被害だったと公表したことである。

編集部コメント(読者企業が取るべき対策)

今回の事案では、障害の当初の見え方と、後から判明した原因が異なっていた。障害の原因を早期に切り分け、結論が出た時点で利用者に伝える体制が欠かせない。個人情報を扱うサイトを運営する企業は、障害を単なる不具合と決めつけない運用を整える必要がある。

障害時の原因切り分け
サーバー障害が起きた際は、負荷や設備の不具合と並行して、不正アクセスやデータ暗号化の兆候を確認する。認証ログ、ファイルの変更履歴、不審な通信の有無を、初動の確認項目として手順書に入れておく。

フォレンジック調査の体制
外部専門機関と事前に契約し、緊急時に連絡できる窓口を決めておく。調査の完了を待たずに、判明した事実を段階的に公表する基準も定めておく。

保有個人情報の棚卸し
アカウントごとに保存している氏名、住所、電話番号などの項目と保管場所を一覧にする。不要になった情報は削除や匿名化の対象とし、被害時に影響が及ぶ範囲を小さくする。

バックアップと復旧手順の確認
バックアップがネットワークから隔離されているか、暗号化の被害を受けても復元できるかを定期的に検証する。復旧の優先順位と、サービスを停止する判断基準も決めておく。

利用者への情報提供とフィッシング対策
流出が疑われる場合に備え、告知の文面と連絡手段を準備しておく。氏名、住所、電話番号が含まれる場合は、これらを使ったなりすましの連絡が届くおそれがあるため、注意点を併せて伝える。

なお、原因、侵入経路、流出した情報の詳細は現在調査中とされている。今後の続報に注意されたい。

出典

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