チェックディスク(CHKDSK)が終わらない場合の原因と対処法|サイバーセキュリティ.com

チェックディスク(CHKDSK)が終わらない場合の原因と対処法

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HDDなど、パソコン内部の記憶媒体のエラーを検知する「チェックディスク(CHKDSK)」が終わらない、長時間エラーチェックが走ったままフリーズしたときの原因と対処法をご紹介します。

チェックディスク(CHKDSK)とは

チェックディスクとは、ファイルシステムエラーやHDD(ハードディスクドライブ)のエラーを検出・修復する機能のことです。Windowsにはこのチェックディスク(CHKDSK)が標準搭載されており、ファイルシステムやHDDの動作の異常をいち早く検知し修復するため、本来はとても便利な機能となっています。

手動で実行可能な他、システムが異常終了またはHDDに異変が発生した際には、パソコンの起動時にエラー画面が表示され、自動で実行されることもあります。

Windows10では下図のように「エラーチェック」という名目で同等の機能が搭載されています。

Windows10エラーチェック

Windows10でエラーチェックを手動で実行する際には、このような画面が表示されます。

チェックディスク実行時の注意点

チェックディスクが実行されている場合、パソコンの処理の安全性を高めるために注意点があります。チェックディスクを実行した後の対処を誤ると、意図せずパソコンが起動しなくなったり、内部のデータが消失する恐れがあるため、下記の注意点をよく確認してください。

電源を落とさない

チェックディスクは、実行から完了するまで場合によって数時間~数日かかります。チェックディスクの実行中に不具合でパソコンの電源が落ちると、最悪の場合パソコン自体の起動ができなくなるケースもあります。安定的に電力の供給を行えるよう、パソコンに電源ケーブルを繋いでおくことをおすすめします。

また、突然の停電などによって電源供給が途絶えるリスクもあるため、落雷の日はチェックディスクの実行を避けた方がいいでしょう。

HDDに負荷がかかり故障する恐れがある

もしも経年劣化などで既に内蔵HDDに物理的な障害が発生している場合、チェックディスクを実行すると今まで読み込めていたシステムやデータが読み込めなくなったり、最悪の場合HDDが起動すらしなくなることがあります。これは、チェックディスクがHDDに長時間スキャンをかける負荷の高い処理を行う機能になるためです。実行の前には必ずバックアップを取るようにしてください。

データが消失する恐れがある

チェックディスクの機能では、パソコンの動作を正常に行えるよう、破損したファイルについて回復を行います。

回復を行った後、修復できなかったデータは「FOUND」という名前の隠しフォルダに「.CHK」という拡張子のファイル名で保存されます。「.CHK」の拡張子に変わったデータは、通常のアプリケーションに関連付けられず開けなくなってしまっています。そのためチェックディスクを実行して修復できなかったデータが消失してしまうのです。

また、チェックディスクの機能で修復できるのは、あくまでファイルシステム(ソフトウェア)の異常に限ります。物理的な故障(ハードウェア)の修復はできません。たとえばパソコンの内部から異音がしている、動作が異様に重いなどの症状がある場合は、物理的な障害が発生している可能性があり、チェックディスクの実行は避けた方がいいでしょう。

チェックディスクが終わらない原因

チェックディスクを実行してエラーを検出する際、数パーセントでプロセスが停止し正常に終了しないことがあります。単純に処理に時間がかかっているケースもありますが、長時間実行しても終わらない場合、他に何らかの異常が考えられます。主に考えられる原因を二つご紹介します。

処理に時間がかかっている、フリーズしている

処理中である、もしくは処理に時間がかかり、パソコンがフリーズして中断している場合があります。この場合、もしも他に開いているアプリケーションがあれば、それによって処理を妨げられている可能性があります。他のタスクが実行されている場合、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を同時に押してタスクマネージャを立ち上げ、全て終了してください。

HDDの寿命・物理的な故障

HDDに不良セクタ(バッドセクタ)が頻発していることで、チェックディスクが終わらないケースがあります。

不良セクタとは、HDD上のデータを書き込まれている「セクタ」と呼ばれる領域にエラーが発生している状態です。セクタにエラーが頻発すると、HDDは正しくデータを読み込むことができなくなり、動作が重い、OSが立ち上がらないといった症状が発生します。

使用環境にも左右されますが、HDDの寿命は3年~5年と言われており、年数が経過するほど不良セクタも発生しやすくなります。
不良セクタの修復を個人で行うことは難しく、市販の復旧ソフトでも対応していません。万が一、不良セクタの多発によってスキャンが終了せずフリーズしてしまい、内部のデータのバックアップを取っていなかった場合、専門業者に相談したほうがいいでしょう。

チェックディスクが終わらない場合の対処法

チェックディスクが終わらない場合の対処法をご紹介します。パソコン自体を再度使用できるようにするのか、内部のデータの安全性を優先するのかで対処法が異なるため、ご自身の目的に合わせてよく確認するようにしてください。

パソコンの使用を優先する場合

チェックディスクが終わらず、パソコンの使用を優先したい場合は、一度パソコンを強制終了してから再起動します。もしも再起動時に再びCHKDSKが実行された場合、[Esc]+[Enter]を押してCHKDSKのプロセスを中断し、Windows10を正常に起動させます。また、回復ドライブからWindowsを起動してCHKDSKを実行する方法もあります。

ただし、これらの方法はHDDに物理的な障害が発生していない場合にのみ有効となります。もし3年~5年程度使用しているHDDであれば、内部に不良セクタが発生している可能性が高く、その場合は再起動を繰り返しても再びチェックディスクが実行されて負荷をかけてしまうことが多々あるため注意が必要です。

内部のデータを救出したい場合

もしもHDDのバックアップを取っている場合はバックアップからデータを復元できるため、内部のデータが失われても問題ありません。しかし、バックアップを取っていない場合は対処が必要となります。

一般的な復旧ソフトは不良セクタの修復に対応しておらず、またチェックディスクが終わらない状態では操作が行えないため個人でデータを救出することは非常に難しいといえます。チェックディスクを長時間続けることで、HDDに負荷がかかり不良セクタの増加やさらなる障害を招く危険もあります。

バックアップを取っておらず、救出したい大切なデータがある場合は、速やかに電源を切って復旧業者に相談し今後の対応を検討したほうがいいでしょう。

業者に相談する際の注意点

自身で対処しても上手くいかない場合は、修理やデータの救出について専門の業者に相談するのも一つの方法です。

もし、データ不要でパソコンの動作自体を改善したいという方は「メーカーや修理業者」へ、パソコンからデータを取り出したいという方は「データ復旧業者」へ相談してください。

データが不要な場合

データ不要で、機器自体の修理したいという方は、ご使用のパソコンメーカーや修理業者に依頼しましょう。破損しているパーツを修理・交換し、パソコンを再び動くようにしてもらうことができます。

ただし、ストレージを新品に入れ替えると、内部のデータはすべて初期化され、工場出荷時の状態に戻ってしまう恐れがあります。

データが必要な場合は、先にデータ復旧業者への依頼をする必要があります。

データが必要な場合

機器自体の修理よりも、保存されているデータを復旧・復元したい場合は、データ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。

データ復旧業者は、HDDやSSD(ソリッドステートドライブ)、USBメモリなど、障害が発生した記憶媒体からデータを復旧するサービスを行っている業者です。データ復旧サービスを行う修理業者もありますが、データ復旧業者に比べると復旧に関する専門知識や設備、ノウハウが少ないことが多いため、安全にデータを取りだしたいのであれば復旧業者への依頼をおすすめします。

ただし、データ復旧業者は国内に100社以上あり、業者によって対応できる障害の範囲も異なっていますので、障害機器に対応した技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。

中には診断~見積もりまで無料で行っている業者もあるため、まずは無料相談を受け付けている技術力の高いデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。

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まとめ

今回はチェックディスクが終わらない場合の原因と対処方法について解説しました。

チェックディスクは便利な機能であるものの、使用用途を誤るとPCの起動不良やデータの消失につながるリスクがあります。内部のHDDに負荷をかける処理でもあるため、電源の供給などは途絶えないように気を付けましょう。また、取り返しのつかないことになる前に、ご自身での対応が難しい場合は一度作業を中断し、専門業者への相談も含めて検討するとよいでしょう。

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