※この記事は2024年2月に更新されています。
スマートフォンが乗っ取られると、カメラやマイク機能を遠隔で制御し、盗撮や通話内容の盗聴も可能になり、個人情報を盗まれたり、スマホを不正利用されたりする危険性があります。
スマートフォンで以下の症状が発生した場合、ハッキング(乗っ取り)の可能性があります。
- 身に覚えのないログイン履歴が存在する
- 頻繁に迷惑メールが届く
- 新しいスマートフォンのバッテリーがすぐに減る
これらの症状を無視すると、個人情報流出や不正利用の被害が発生する可能性があります。さらに端末が乗っ取られると、第三者への攻撃に利用され、自身が加害者とみなされることもあるため、ハッキングを受けたときの対処法を理解しておくことが重要です。
この記事は、スマートフォンのハッキング原因、リスク、対処法について説明します。既にハッキング・乗っ取りによる被害が発生している場合は、最短当日で調査が可能な業者も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
- 1 スマホの乗っ取り・ハッキングとは
- 2 スマホをハッキング・乗っ取りする犯人の目的は?被害にあったらどうなる?
- 3 スマホがハッキング・乗っ取られたときは専門業者に調査を依頼する
- 4 スマホのハッキング・乗っ取られたときの12のサイン
- 4.1 ①動作が重くなる・熱を持つ・電池がすぐ減る
- 4.2 ②設定が勝手に変わっている
- 4.3 ③GPSやカメラなどの機能が勝手に有効化・無効化される
- 4.4 ④勝手に再起動を繰り返す
- 4.5 ⑤通信容量がすぐなくなる、勝手にギガが減る
- 4.6 ⑥通信料金が勝手に増える(有料アプリやコンテンツが購入されている)
- 4.7 ⑦不審なポップアップが表示される
- 4.8 ⑧身代金を要求されている
- 4.9 ⑨怪しいポップアップが繰り返し表示される・ホーム画面が変わる
- 4.10 ⑩SNSで不審な動きがある
- 4.11 ⑪身に覚えのない二段階認証コードリクエストを受信した
- 4.12 ⑫スマホのカメラLEDランプが点灯している
- 4.13 情報漏えいの調査を行いたい場合は、ハッキング調査の専門業者に相談する
- 5 スマホがハッキング・乗っ取られたか調べる方法
- 6 スマホがハッキング・乗っ取られたときの対処法10選
- 7 信頼できるハッキング調査会社を選ぶポイント
- 8 スマホの乗っ取り・ハッキング調査に対応しているおすすめ専門業者
- 9 ハッカーによるスマホのハッキング・乗っ取り手口
- 10 スマホのハッキング・乗っ取りに関するよくある質問
- 11 スマホのハッキング・乗っ取りを防ぐための対策
- 12 まとめ
スマホの乗っ取り・ハッキングとは
ハッキング(またはクラッキングとも呼ばれます)は、特定の脆弱性を悪用して攻撃を仕掛けることにより、悪意ある第三者が情報システムに無許可で侵入し、不正アクセスを行ったり、データを改ざんしたり、さらにはデータを盗み出すといった行為を指します。
ハッキング被害を放置すると、被害が拡大する可能性があるため、異常を感じた場合、ただちに行動を起こすことが重要です。ただ、探偵事務所やセキュリティベンダーなどのサービスを実施している会社は、デジタル機器の調査専門ではないためハッキング被害、特に情報漏えいの調査が実施できない可能性が高いです。
そのため、スマートフォンのハッキング調査を行う場合、専門の調査会社に相談することをおすすめします。ハッキング調査会社ではログを調査して、サイバー攻撃手口の侵入経路やマルウェアの感染経路、セキュリティの脆弱性を調査することが可能です。
スマホをハッキング・乗っ取りする犯人の目的は?被害にあったらどうなる?
ハッカー(クラッカー)の動機や目的は様々です。
スマホが乗っ取られてしまうと、知人や取引先などにも二次的な被害を及ぼすことがあり、甚大な被害につながりかねません。
ハッカーがスマホや携帯をハッキングする目的は以下があります。
- 金銭的な利益
- 情報の窃盗
- SNSアカウントの不正利用
- ストーカーや嫌がらせ
- データの改ざん
もし、上記のどれか1つでも被害が発生した場合、個人情報の盗難や不正利用など、重大な被害に発展する恐れがあります。実際、スマホが乗っ取られると次の被害が起こる場合があります。
仮に情報漏えいなどの被害が発生している場合、法人であれば正確な被害状況を調査し、各所に報告する義務が生じます。
しかし、被害全容の調査は、自社内で完結させるには知識面・リソース面の問題があるケースが多いため、情報漏えいの発覚時点でなるべく乗っ取り・ハッキングの調査が可能な調査会社に相談することをおすすめします。スピード対応が可能な調査会社であれば、即日中に打ち合わせを設定してくれるところもあります。
放置せずすぐに専門業者に相談し、被害範囲や脆弱性の調査をするようにしましょう。
個人情報や機密情報が盗まれる
スマホがハッキングされると、内部に保存されている個人情報や機密情報が盗まれる危険性が高いです。個人情報には、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報などが含まれ、機密情報には、企業の営業秘密や顧客情報などが含まれます。
個人情報や機密情報が盗まれると、以下の被害が生じる可能性があります。
- なりすまし詐欺やフィッシング詐欺などの被害
- 不正アクセスや不正請求などの被害
- 信用情報の毀損
- 企業の営業活動の妨害
企業が個人情報を漏えいさせた場合、改正個人情報語法に従って、3~5以内に速報、30日以内に確報を個人情報保護委員会に報告する義務が生じます。従わなかった場合は最大1億円の罰金が科せられる可能性があります。
調査会社ではハッキングの専門家が調査し、個人情報保護委員会や警察などにそのまま報告することが可能な調査レポートを作成してもらえます。スマホのハッキングが疑われる場合は、すぐに調査会社に相談しましょう。
遠隔操作による盗撮・盗聴
ハッキングされると、スマホが遠隔操作されて盗撮・盗聴される可能性があります。例えばカメラ機能やマイク機能が制御されると、プライベートな映像や音声を盗み取られる恐れがあります。
ストーカー被害や情報漏えいなどの被害に発展する可能性がありますので、異変を感じた際はすぐに調査会社に相談するようにしてください。
ネットバンキングやECサイトの不正決済による金銭被害
スマホがハッキングされると、登録していたクレジットカード情報などが盗まれ、ネットバンキングやECサイトの不正決済による金銭被害が生じる可能性があります。
SNSアカウント情報の漏えい・乗っ取りによる不正利用
スマホがハッキングされると、SNSアカウントに不適切な投稿が行われたり、なりすましや嫌がらせなどが行われたりします。これによって、信頼関係の喪失といった社会的なトラブルが生じる可能性があります。
不正ログインによるデータ改ざん
ハッキングされたスマホを通じて、他のオンラインサービスやアカウントに不正にログインされ、データ改ざんが行われる危険性があります。企業のHPなどが改ざんされると、顧客情報の流出や閲覧者への誤情報による被害などが発生し、金銭面・信頼面などで多大な被害が発生する可能性があります。
SQLインジェクションなどのアクセス手法を用いた情報流出被害は国内でも多発しています。改ざん被害にあった場合は、情報漏えいの有無や被害範囲を調査する必要があります。
第三者への不正送金(仮想通貨を含む)
スマホがハッキングされると、攻撃者は銀行アプリや決済アプリを操作し、被害者の口座やクレジットカードから不正に送金を行う可能性があります。特に、パスワードの使いまわしや、二段階認証をしていない場合などは、被害に遭うリスクが高くなります。
別の機器へのハッキングの中継地点にされる
ハッキングされたスマホは、サイバー犯罪者が攻撃を行う際に、足が付かないように他のデバイスへのハッキングの中継地点として利用される可能性があります。
まずネットワーク内の他のデバイスへの攻撃が行われます。その後、他のネットワーク上の機器への足掛かりとして利用されるケースもあります。最悪の場合、ハッキング行為への加担が疑われる可能性があるため、異変を察知した場合は専門業者に相談してハッキング事実の有無を調査することが重要です。
データが削除される
スマホが乗っ取り・ハッキング被害にあうことで、スマホに保存されているデータが削除されてしまう可能性があります。
スマホには、個人情報から企業の情報まで様々な情報が保存されています。重要なデータが削除されると、バックアップを取っていないと復元できない場合があります。
スマホがハッキング・乗っ取られたときは専門業者に調査を依頼する
もし自分でハッキング被害を確認する場合、セキュリティアプリや履歴を調べることで確認するかと思いますが、これだとハッキング被害かどうかを正確に判断するのは難しいです。また、デジタルデータは、データの改ざんや削除が簡単にできてしまうため、証拠能力の証明をするのが難しいです。
自力での調査が難しい理由は、以下のとおりです。
- セキュリティアプリや履歴には、すべての情報が記録されているわけではない
- ハッキング被害は、明確な兆候がないことがある
- ハッキング被害は、高度な技術を駆使して行われることがある
スマホがハッキングされたときは、自力で調査するのではなく、デジタル機器を調査・解析する「フォレンジック」という専門技術を保有する調査会社に相談し、調査してもらうのが一番確実です。
デジタルフォレンジックとは
デジタルフォレンジックは、デジタルデバイス上の証拠を収集する科学的な手法を指します。特殊なツールを使用してアプリや通信ログを解析し、不正アクセスやマルウェア感染の痕跡を明らかにします。
そもそもフォレンジック(forensic)とは、「法廷の」や「法的に有効な」「法医学の」などといった意味で、元々犯罪捜査の分析や鑑識、法廷での立証といった、「法的な分野で扱うこと」を指します。フォレンジックは、複雑かつ専門的な分野のため、格安の業者に依頼すると、不適切な調査が行われるリスクがあります。
デジタルフォレンジックの専門家は、データ収集、データ分析、証拠保全、法的手続きに関する知識を持ち、専用のツールや技術を駆使して証拠を取得・解析します。不正アクセスやハッキングの原因を特定する場合は、実績が豊富で、信頼できるフォレンジック調査会社に相談しましょう。
ただ、30社以上もある調査会社の中から業者を選ぶのは難しいです。そこで今回は、信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶポイントを紹介します。
信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶポイント
- 官公庁・捜査機関・大手法人の依頼実績がある
- スピード対応している・出張での駆けつけ対応が可能
- 費用形態が明確である・自社内で調査しており、外注費用がかからない
- 法的証拠となる調査報告書を発行できる
- 調査に加え、データ復旧作業にも対応している
- セキュリティ体制が整っている
以下では、上記のポイントで厳選したおすすめ調査会社を紹介します。6つのポイントから選ばれたのは、デジタルデータフォレンジックです。
デジタルデータフォレンジック
公式HPデジタルデータフォレンジック
✔警視庁への捜査協力を含む、累計32,000件以上の相談実績
✔企業で発生しうるサイバーインシデント・人的インシデントの両方に対応
✔国際標準規格ISO27001/Pマークを取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰など豊富な実績
✔14年連続国内売上No.1のデータ復旧技術を保有(※)
(※)データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと。第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
デジタルデータフォレンジックは、法人のサイバー攻撃や社内不正の調査に加え、個人のハッキング調査・パスワード解析まで、幅広い対応を可能としている汎用性の高い調査会社です。法人/個人を問わず対応していることから、見積まで無料のため費用面でも安心といえます。
相談実績は累計2.4万件以上で、大手企業や警察の捜査依頼も多数解決しているため、実績・経験は申し分ないハッキング調査対応業者です。
また調査・解析専門のエンジニアとは別に、相談窓口として調査専門アドバイザーも在籍しており、年中無休で対応しているため、初めて調査を依頼する場合でも安心して相談することができます。
スマホのハッキング・乗っ取られたときの12のサイン
スマホに以下の症状が確認できる場合は、ハッキング・乗っ取りされている可能性があります。
明確にハッキングを受けている場合は、被害状況の特定や今後の対策のためにも、一度専門会社に相談して調査する必要があります。
スマホのハッキング調査に対応しているオススメ調査会社はこちら>
①動作が重くなる・熱を持つ・電池がすぐ減る
スマホを使用していると、パフォーマンスが不可逆的に低下し、動作が重くなることがあります。これは経年劣化だけが原因ではなく、ハッキングによって、CPU使用率が過剰に消費されている場合も考えられます。
またマルウェア(不正アプリ)がバックグラウンドで稼働すると、スマホが熱を持つことがあります。あまり使用していないのにもかかわらず、熱を持ち続ける場合は、マルウェアの感染被害を受けている可能性は高いです。特に急に電池の減りが早くなったときは、ハッキングによって内部的にスマホが常に動作し続けていることが予想されます。
この場合はすぐに調査会社に相談し、感染原因やセキュリティの脆弱性を調査する必要があります。
②設定が勝手に変わっている
勝手にスマホの設定が変更されているときは、スマホが乗っ取り・ハッキングを受けている可能性があります。
- セキュリティアプリが勝手に無効になったり削除されている
- セキュリティの設定を強くしてもまた無効になってしまう
上記の状況では特に、スマホがハッキングやマルウェア感染している危険性があります。なるべく早く調査会社に相談し、ハッキング・マルウェア感染の有無を調査しましょう。
③GPSやカメラなどの機能が勝手に有効化・無効化される
スマホがハッキングされていると、GPSやカメラが勝手に起動、Wi-Fiが勝手にオンオフを繰り返す、不審な電話番号に電話をかけられてしまうなどの事例があります。iPhoneの場合、画面右上にオレンジ色の点灯がある場合はハッキングによって盗聴されている恐れがあります。これ以外にも、次の症状が見受けられる場合は、不正な遠隔操作を受けている可能性があります。
- 知らないアプリがインストールされている
- データ使用量がわずかな間に急増している
- バッテリーの消耗が早い
- 熱を持つ など
GPSやカメラなどの機能が勝手に有効化・無効化されるときは、すぐに適切な対応を取るようにしましょう。
④勝手に再起動を繰り返す
勝手に再起動を繰り返すときは、ハッキングによって攻撃者に内部的に操作されていることが考えられます。この時はなるべく機器を操作せずに管理し、そのままの状態で調査会社に相談してください。
調査会社は、機器の状態を解析し、ハッキング被害の有無や被害の範囲を調査します。また、被害の拡大を防止するために、必要な対策を講じることもできます。
⑤通信容量がすぐなくなる、勝手にギガが減る
不自然に通信制限にかかったときなどは、スマホの乗っ取り・ハッキングのサインの可能性が考えられます。バックグラウンドで操作されていると気付きにくいため、通信容量はこまめにチェックし、何かおかしいと感じたら乗っ取りされていないか確認しましょう。
⑥通信料金が勝手に増える(有料アプリやコンテンツが購入されている)
「身に覚えのないアプリや有料コンテンツの請求が届く」または「ECサイトで不正決済が行われている」という場合、アカウントの乗っ取りによって勝手に購入・課金が行われ、通信料金が勝手に増えている可能性があります。サービスの運営元に問合せ、アカウントを停止しましょう。
ただし、通販などで携帯料金と併せた決済などを利用した際にもその分の請求が来ることがあるので、明細をしっかり確認してから対処しましょう。
⑦不審なポップアップが表示される
「ハッキングされています」「あなたはハッキングされた可能性があります」といった警告が画面に表示されるケースがあります。これはフェイクアラート(無害なポップアップ表示)の可能性が高いです。しかし、言われるがまま要求に従って個人情報を送信すると、ハッキング被害に遭う恐れがあります。最悪の場合は、クレジットカード情報などを要求される可能性もあるので、指示には従わないようにしてください。
セキュリティアプリから不審なポップアップが表示された場合は、どうしても必要なアプリ等でなければ、インストールをキャンセルしたほうが安全です。
⑧身代金を要求されている
画面をロックし、解除に身代金を要求するマルウェアを「ランサムウェア」と呼びます。たとえランサムウェアに感染して身代金を請求されたとしても、絶対に払わないようにしましょう。身代金を支払ったとしてもデータが元に戻る保証はありません。また、身代金の支払いは、反社会的勢力の活動を助長することに繋がりかねないため、指示に従ってはいけません。
なお、ランサムウェアはデータを暗号化した際、特定の情報を抜き取ることがあります。個人での調査は難しいため、調査会社に調査を依頼してください。ランサムウェアの感染経路や対策は以下の記事でも紹介しています。
⑨怪しいポップアップが繰り返し表示される・ホーム画面が変わる
怪しいポップアップが繰り返し表示される・ホーム画面が変わるときは、ハッキング・不正アクセスによってシステム内部に不正なプログラムが組み込まれていると考えられます。
もしポップアップをタップすると、フィッシングサイトに遷移する恐れがあります。初期化することで解消できる場合もありますが、初期化すると、どんな被害を受けたのかは分からなくなる恐れがあります。
⑩SNSで不審な動きがある
SNSで不審な動きがある場合、ハッキングの恐れがあります。以下にいくつかの具体例を挙げます。
- 不正なログイン試行
- 不審なメッセージや投稿が自分のSNSアカウントから行われている
- プライバシー設定が変更される
- SNSアカウントのフォロワーが急に増えた・不明なユーザーが追加された
- アカウントにログインできなくなった
不正なログイン試行
SNSアカウントに不正なログイン試行が行われている場合、ハッカーがアカウントにアクセスしようとしている可能性があります。不正なログイン試行は、パスワードの推測や他のサイトでのパスワード漏洩から得た情報を使用して行われることがあります。
不審なメッセージや投稿が自分のSNSアカウントから行われている
自分の意思とは関係なく、SNSアカウントから不審なメッセージが投稿されている場合、アカウントがハッキングされている可能性があります。ハッカーは他のユーザーになりすまし、アカウントを悪用することがあります。
プライバシー設定が変更される
SNSアカウントのプライバシー設定が勝手に変更されている場合、ハッカーがアカウントにアクセスし、プライベートな情報を盗み出そうとしている可能性があります。プライバシー設定が変更されると、他のユーザーが個人情報にアクセスできるようになります。
SNSアカウントのフォロワーが急に増えた・不明なユーザーが追加された
自分のSNSアカウントのフォロワーが急に増えた・不明なユーザーが追加された場合、アカウントがハッキングされている可能性があります。ハッカーは他のユーザーになりすましてアカウントをフォローしたり、スパムメッセージを送ったりすることがあります。
アカウントのセキュリティを強化し、パスワードを変更し、不審な活動を報告するなどの対策を取ることが重要です。また、SNSプラットフォームのセキュリティガイドラインに従い、セキュリティ設定を確認して適切に管理するようにしてください。
アカウントにログインできなくなった
正しいパスワード情報を入力しているにもかかわらずログインできない場合、既にハッキングされておりログインに必要な情報が書き換えられている恐れがあります。何らかの方法でハッキングされている可能性が高いです。
⑪身に覚えのない二段階認証コードリクエストを受信した
二段階認証(2FA)は、ウェブサービスなどにログインする際に本人確認をすることで、セキュリティを強化する仕組みです。
ログインを試行する際に認証を求められるため、身に覚えのない二段階認証コードのリクエストを受信した際は、何者かが不正ログインをしようとしている可能性があります。
⑫スマホのカメラLEDランプが点灯している
スマホのカメラを使用していないのに、カメラの使用中に点灯するランプが付いている場合、スマホが遠隔操作されて盗撮・盗聴されている可能性があります。カメラ機能やマイク機能が制御されると、プライベートな映像や音声を盗み取られる恐れがあります。
情報漏えいの調査を行いたい場合は、ハッキング調査の専門業者に相談する
スマホがマルウェアに感染しているか、ハッキングされている場合は、デバイスを調査し、情報漏えいやハッキングの有無を確認する必要があります。スマホのハッキング調査において有効な手法が「フォレンジック調査」です。フォレンジック調査会社に相談することで、ハッキングの痕跡や情報漏えいの証拠を見つけ出すことができます。
また、スマホのセキュリティの脆弱性も、フォレンジック調査業者で特定することが可能です。再発防止のためにも、フォレンジック調査を活用し、スマホのセキュリティを強化しましょう。
スマホがハッキング・乗っ取られたか調べる方法
少しでも乗っ取りの疑いがある場合は、下記の確認方法を試しましょう。紹介した症状に、一つ以上当てはまる場合は、スマホがハッキングされている可能性があります。
明確にハッキングを受けている場合は、被害状況の特定などで一度専門会社に相談して調査することをおすすめします。
①セキュリティアプリを利用する
スマホの乗っ取りは、マルウェア(不正アプリ)の感染で引き起こされるケースが多いため、セキュリティアプリを利用することで、感染していないかをチェックすることができます。しかし、スマホのセキュリティアプリでは、基本的にウイルス感染の確認しかできない点に注意が必要です。
なお、iPhoneのセキュリティアプリは「WEBサイトのスキャン」「紛失・盗難のサポート」は可能ですが、機器に対する全体的なスキャン機能は搭載されていないことがほとんどです。セキュリティアプリは、あくまで最小限の操作や確認しか行えないことに留意してください。
②身に覚えのないアプリがダウンロードされていないかチェックする
スマホの中に、自分でダウンロードした覚えのないアプリがダウンロードされていないかを定期的にチェックするようにしましょう。
もし知らないアプリが発見された場合は、誰かがスマホにインストールした可能性があります。
このままの状態で放置すると、継続してスマホから情報を抜き出されてしまう可能性があるため、発見した際はすぐに調査会社に相談し、アプリのダウンロード経路、機器のセキュリティの脆弱性を調査してもらいましょう。
③メールやWeb使用履歴のチェックをする
「登録していないサービスからメールが届く」「SNSアカウントのログイン・パスワード変更の通知がある」という場合、スマホが乗っ取られている可能性があります。メールやWeb使用履歴を確認し、利用していないアプリケーションは定期的に見直し、アンインストールしてください。
また、ECサイトの購入履歴も確認しておきましょう。もし、身に覚えのない請求書が届く場合は、送付元に問い合わせましょう。場合によっては返金対応を行うことも可能です。また、不正に送金が行われていると少しでも疑われる場合は、すぐに利用停止の手続きをおこなってください。
④通信量のチェックをする
不正アプリにより遠隔操作が行われていると、バックグラウンドでサイバー攻撃の踏み台に使われることが多く、通信量が著しく増えることがあります。身に覚えがないにもかかわらず、わずかな間で通信量が急増した場合は、スマホの乗っ取りを疑ってみましょう。
Androidでデータ通信量を確認する方法
「設定」>「接続」>「データ使用量」から「モバイルデータ使用量」を開きます
iPhoneでデータ通信量を確認する方法
「設定」>「モバイル(データ)通信」>「現在までの合計」を開きます
⑤ポップアップが表示されていないかチェックする
画面上に本来表示されるはずのないポップアップや警告画面が表示されている場合は、スマホがハッキングされている可能性があります。
これらは不審なURLやWEBサイトにアクセスすることで、スマホ内に侵入され、継続的にポップアップが表示されるよう攻撃をされていることが予想されます。
もし表示されている場合は、クリックしないように削除するか、機器を初期化する必要があります。
⑥SNSで不審な動きがないかチェックする
自分の所有しているSNSアカウントで、心当たりのない動作が確認できた場合は、スマホがハッキングされている可能性があります。不審な動作は以下があります。
- 心当たりのない投稿をされている
- DMでメッセージを送られている
- 覚えのないリアクション(いいねなど)が送信されている
- 掲示板の更新履歴が捜査していない時間に更新されている など
SNSで不審な動作を発見した場合は、アカウントが乗っ取られていることが考えられます。個人情報の流出が発生する可能性だけでなく、乗っ取られたSNSを閲覧可能な外部の人にも被害が発生する可能性があります。
⑦ハッキング調査に対応している業者に相談する
個人でハッキングの有無や痕跡を特定するのは困難です。しかし、乗っ取られたままスマホを使用し続けると、周囲にスパムメールをばらまいてしまい、自分自身がスパムの送信元として加害者となってしまうなど、さらなる被害につながる可能性があります。
しかし、乗っ取りやハッキングの手法はさまざまであるため、正確な事実確認を行いたい場合は、ハッキングに対応している業者まで相談することが最善です。
ハッキング調査に対応している業者では次の要素を調査可能です。
- マルウェア感染しているかどうか
- アドレスや電話番号が流出しているかどうか
- 不正なWi-Fiに接続した履歴があるか
- 外部への不正な通信が発生しているかどうか
- アプリの起動などのログ調査
- バックグラウンドで起動しているプログラムがないかどうか
- 悪意あるプログラムが実行された履歴があるかどうか
また、業者によっては、最短当日での調査も対応しているため、ハッキング被害防止・抑制を迅速に行うことができます。中には、相談から見積りまで無料で対応している業者もあるため、個人での対処が難しい場合は、専門業者に相談してみましょう。
スマホがハッキング・乗っ取られたときの対処法10選
スマホが乗っ取られている疑いがある際は、下記の対処法を行いましょう。適切なセキュリティ対策を行えば、スマホを乗っ取り・ハッキングの被害から守ることができます。
明確にハッキングを受けている場合は、被害状況の特定などで一度専門会社に相談して調査することをおすすめします。
①アカウントやクレジットカードを利用停止する
まずAmazonや楽天などの各種ECサイトなど、アカウント情報の変更有無・履歴を確かめましょう。特に問題がない場合でもパスワードを変更しておくことをおすすめします。特に、クレジットカードを登録しているサイトでは不正利用により金銭的被害を被る可能性もあるため、早急に対処しましょう。不安な場合は、クレジットカード自体を一時的に利用停止することも有効です。
また、乗っ取りに気が付かず、勝手にアカウントのパスワードを変更されてしまった場合は、不正送金などを阻止するために、サービスの運営元に問合せアカウントを利用停止する必要があります。
②怪しいアプリをアンインストールする/課金した場合は返金依頼・解約する
Google PlayやApp Storeは不正なアプリがないか審査していますが、一部の不正アプリは審査をすり抜けている場合もあります。
次の場合は、直前にインストールしたアプリをアンインストールすることで対処しましょう。
- 怪しいアプリや身に覚えのないアプリをインストールしている
- スマホの動作が重い・通信量が急増したなど乗っ取りの疑いがある
ただし、不正アプリのほとんどは、継続課金(サブスクリプション)モデルで、画面上からアンインストールしたのみでは不十分です。偽警告に誘導され、うっかり購入したアプリは、アンインストールしても継続課金が続くため、退会手続きを取り、ストアの窓口に通報しておきましょう。
不正アプリがど挙動を行ったのかは、専門業者で調査しなければ特定することは出来ません。不安な場合はハッキング調査に対応している専門業者への相談を検討しましょう。
③アプリやOSを最新の状態に保つ
セキュリティの脆弱性の修正は、ハッキング被害を防ぐために最も重要な行動です。アプリやOSには、さまざまなセキュリティの脆弱性が存在し、攻撃者は、これらの脆弱性を悪用して、機器に侵入したり、データを盗んだりすることができます。
一方、アップデートを行うことで、これらの脆弱性が修正され、ハッキング被害のリスクを低減することができます。
④強固なパスワードに変更する・2要素認証を導入する
ハッキングの疑いがある場合は、速やかにネットバンキングやECサイト、SNS、AppleID等のパスワードを変更しましょう。
パスワードは必ず英数字・アルファベット・記号を組み合わせた上で、サイトごとに使い回さず個別に設定するようにしてください。誕生日や「password」など推測しやすい文字列をパスワードとして設定していると、再びハッキングの被害を受ける可能性が高まります。
留意点としてパスワード変更時、ハッキングの疑いがある端末での操作は控えてください。画面を監視され、パスワード情報がそのまま盗み取られる恐れがあります。必ず他の端末から再設定を行ってください。
またログイン時、別端末に送信された「確認コード」や「ワンタイムパスワード」を使用する「2要素認証」を併用するを強くおすすめします。
⑤モバイルデータとWi-Fiをオフにする
ハッキングされている場合、スマホを使用していなくてもバックグラウンドでインターネット接続の機能が勝手にオンにされている可能性があります。
これは悪意のあるソフトをすでにダウンロードされており、それらを起動するためにインターネット接続の機能をオンにされていることが考えられます。
モバイルデータとWi-Fiをオフにすることで、不審なアプリケーションの動作を一時的に停止させることができます。
⑥不当な金銭要求は対応しないようにする
スマホがハッキングされ、不当な金銭要求をされた場合は絶対に金銭を支払わないようにしてください。
ポップアップなどの警告表示で金銭を要求してくるケースは、誰もが知る公式のサービスに寄せた金銭の要求画面でクレジットカードの番号を入力させる・振込を指示するなどの手法が考えられます。
公式サイトかどうか判断がつかない場合は直接公式の電話番号に問い合わせ、もし何度も要求される場合はハッキング調査会社に相談して対策することをおすすめします。
⑦マルウェア対策ソフトウェアを実行する
マルウェア対策ソフトウェアを実行することで、悪意のあるアプリケーションを検出できる可能性があります。
マルウェアを検出した際に、情報漏えい被害や金銭被害を回避、外部への不正通信の遮断、マルウェア自体の駆除まで行ってくれるマルウェア対策ソフトウェアもあります。
ただし、マルウェア対策のソフトウェアは万能ではないため、すべての被害範囲を特定したり、すべてのマルウェアを駆除できません。正確な調査を行う必要がある時は、調査会社に相談しましょう。
⑧スマホが乗っ取られた可能性があることを関係各所に報告する
スマホが乗っ取られたときに、企業の管理している個人情報が流出している可能性がある時は、専門業者で調査することが必須です。企業が個人情報を流出した時は、個人情報保護法に規定されているように、調査結果を個人情報保護委員会や被害者に報告する義務があります。報告を怠ることで最大一億円の罰金が発生する可能性があります。
個人情報が流出している可能性がある場合は、すぐに調査会社に相談し、各所への報告に必要な調査結果の資料作成を行いましょう。
⑨スマホを初期化する
スマホを初期化すると、ハッキングの原因となっている不正アプリなども削除されるため、ハッキングによる拘束からは解放されます。しかし、端末を初期化すると、攻撃の痕跡、侵入経路、漏えいデータのキャッシュも削除されてしまい、どんな被害が起きたのかを具体的に調査することは不可能になります。
どんなデータが漏えいしたのかを調べるには、ハッキング調査に対応している専門業者まで相談することをおすすめします。
⑩ハッキング調査に対応している業者に相談する
探偵や興信所などもハッキング調査サービスを提供していることがありますが、ハッキング調査を専門に行っているわけではありません。
次の場合、ハッキング調査に対応している業者に相談してみましょう。
- 「ハッキング調査や対処を個人で行うのが不安」
- 「ハッキングされているかどうかを早く知りたい」
- 「確実な調査や対処を行いたい」
ハッキング調査には、専門業者に相談することをおすすめします。ハッキングやセキュリティに関する専門業者は、豊富な経験を持っており、ハッキングの手法や脅威の最新動向に詳しく、デジタルデータの解析や調査手法にも熟知しており、効果的な調査と対策の実施が可能です。
調査に対応している業者では、最短当日での調査が可能な場合もあるので一度相談してみましょう。
信頼できるハッキング調査会社を選ぶポイント
専門業者でスマホの乗っ取り調査を行う際は、信頼できる調査会社を選ぶことが重要です。預けるデータには大量の個人情報が詰まっていますので、万が一にも情報漏洩のリスクがないように、調査精度が高く信頼性もある会社を選びましょう。
調査力が高いハッキング調査会社を見極めるポイント
ハッキング調査会社の技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のポイントがあります。
- ハッキング調査の能力が高く、実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 優秀なアナリストが多数在籍し、チーム体制で調査・解析にあたっている
- ハッキング調査以外にも幅広いフォレンジック調査に対応している
- 調査対応スピードが速い
- 必要な設備が整っており、調査解析のラボが公開されている
- 海外での技術研修に参加するなど技術向上の取り組みを積極的に行っている
- 法的証拠として有効なレベルのレポート(報告書)を出すことができる
- 破壊された機器であっても自社内で復旧できる
信頼できる調査会社かどうかを見極めるポイント
ハッキング調査を依頼する際、自分のスマホやPCを一度預けて中のデータを解析してもらうので、信頼できる調査会社かどうか、必ず確認してください。ハッキング調査会社が信頼できるかを見極めるために、下記の点に着目しましょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- 他社に外注せず、自社内で解析を行っている
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
サービスの利用しやすさを見極めるポイント
データ復旧サービスの利用しやすさを見極めるポイントとしては、下記があげられます。
- 官公庁・捜査機関・大手法人の依頼実績がある
- スピード対応している・出張での駆けつけ対応が可能
- 費用形態が明確である・自社内で調査しており、外注費用がかからない
- 法的証拠となる調査報告書を発行できる
- 調査に加え、データ復旧作業にも対応している
- セキュリティ体制が整っている
スマホの乗っ取り・ハッキング調査に対応しているおすすめ専門業者
フォレンジック調査はまだまだ一般的に馴染みが薄く、判断基準で依頼先を選定すればよいか分からない方も多いと思います。そこで、30社以上の会社から以下のポイントで厳選した編集部おすすめの調査会社を紹介します。
信頼できるフォレンジック調査会社を選ぶポイント
- 官公庁・捜査機関・大手法人の依頼実績がある
- 緊急時のスピード対応が可能
- セキュリティ体制が整っている
- 法的証拠となる調査報告書を発行できる
- データ復旧作業に対応している
- 費用形態が明確である
上記のポイントから厳選したおすすめのフォレンジック調査会社は、デジタルデータフォレンジックです。
デジタルデータフォレンジック
公式サイトデジタルデータフォレンジック
デジタルデータフォレンジックは、累計3万2千件以上の豊富な相談実績を持ち、全国各地の警察・捜査機関からの相談実績も360件以上ある国内有数のフォレンジック調査サービスです。
一般的なフォレンジック調査会社と比較して対応範囲が幅広く、法人のサイバー攻撃被害調査や社内不正調査に加えて、個人のハッキング調査・パスワード解析まで受け付けています。24時間365日の相談窓口があり、最短30分で無料のWeb打合せ可能とスピーディーに対応してくれるので、緊急時でも安心です。
運営元であるデジタルデータソリューション株式会社では14年連続国内売上No.1のデータ復旧サービスも展開しており、万が一必要なデータが暗号化・削除されている場合でも、高い技術力で復元できるという強みを持っています。調査・解析・復旧技術の高さから、何度もテレビや新聞などのメディアに取り上げられている優良企業です。
相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。
費用 | ★相談・見積り無料 まずはご相談をおすすめします |
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調査対象 | デジタル機器全般:PC/スマホ/サーバ/外付けHDD/USBメモリ/SDカード/タブレット 等 |
サービス | ●サイバーインシデント調査: マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃調査、情報漏洩調査、ハッキング調査、不正アクセス(Webサイト改ざん)調査、サポート詐欺被害調査、Emotet感染調査 ●社内不正調査: 退職者の不正調査、情報持ち出し調査、横領・着服調査、労働問題調査、文書・データ改ざん調査、証拠データ復元 ●その他のサービス: パスワード解除、デジタル遺品調査、セキュリティ診断、ペネトレーションテスト(侵入テスト)、OSINT調査(ダークウェブ調査) 等 ※法人・個人問わず対応可能 |
特長 | ✔官公庁・法人・捜査機関への協力を含む、累計32,000件以上の相談実績 ✔企業で発生しうるサイバーインシデント・人的インシデントの両方に対応 ✔国際標準規格ISO27001/Pマークを取得した万全なセキュリティ体制 ✔警視庁からの表彰など豊富な実績 ✔14年連続国内売上No.1のデータ復旧サービス(※)を保有する企業が調査 ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(2007年~2020年) |
基本情報 | 運営会社:デジタルデータソリューション株式会社 所在地:東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー15階 |
受付時間 | 24時間365日 年中無休で営業(土日・祝日も対応可) ★最短30分でWeb打合せ(無料) |
ハッカーによるスマホのハッキング・乗っ取り手口
ハッキングの手口は様々な種類が存在し、誰でも被害を受ける可能性があります。ここではスマホのハッキングによく使われる手口をご紹介します。
下記の攻撃手口に心当たりがある場合、スマホがハッキングされた可能性があります。
- 総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)
- 辞書攻撃
- ゼロデイ攻撃
- スミッシング
- 偽警告から不正アプリのインストールさせる
- 不正なWi-Fiスポット・充電ステーションから感染させる
- ソーシャルエンジニアリング
- SIMスワップ攻撃
- マルウェアに感染させる
- フィッシング詐欺
- Bluetoothのセキュリティ脆弱性を突いた攻撃
- スマホのRoot化/脱獄の脆弱性を突いた攻撃
被害を受けているか調べたい場合は、スマホのハッキング調査に対応している業者に相談も検討しましょう。
総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)
総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)とは、ログイン画面で予測できるパターンIDとパスワードを総当たりで試し、合致する組合せを見つける攻撃手法です。今日ではコンピュータの処理能力が向上しているため、簡単な文字列で構成された組合せは、短時間で破られてしまう可能性があります。
辞書攻撃
辞書攻撃とは、ユーザーの誕生日や人名録、パスワードによく用いられる単語をリスト化し、順番に照合する攻撃手法です。たとえば「user」や「password」、「0123」のように簡単に推測できる文字列をIDやパスワードに設定していると、簡単にハッキングされてしまう危険性があります。
ゼロデイ攻撃
ゼロデイ攻撃とは、アプリやOSで脆弱性が見つかった際、修正プログラムが配布される前に、サイバー攻撃が行われることです。ゼロデイ攻撃は、脆弱性が公表された時点ですぐに攻撃が開始されます。もし使用しているアプリやOSで脆弱性のアナウンスがあった際は、古いバージョンを利用せず、ただちに更新しましょう。
スミッシング
上記の画像は、スミッシング(SMSフィッシング)と呼ばれる詐欺メッセージです。タップすると、実在するウェブサイトを模した偽サイトに飛ばされます。「つい信用してしまった」というケースも少なくありません。ドメインが正規サイトと微妙に違うので、比較してみましょう。
もし、こういったサイトで個人情報やクレジットカード番号を入力すると、入力情報が盗まれ、情報漏えい・金銭詐取に発展する恐れがあります。最近では、リンク以外、本物のwebサイトと見分けがつかないほど巧妙になっており、被害も増えているので、十分注意しましょう。スミッシング(SMSフィッシング)の手口などについては下記の記事でも詳しく解説しています。
偽警告から不正アプリのインストールさせる
以下の警告からインストールしたアプリは、不正アプリの確率が高いです。
- 「ハッキングされました」などのフェイクアラート
- 知らない宛先からのメールやSMSに記載されたURL
不正アプリをインストールすると、スマホがハッキングされ、第三者に情報を盗まれる恐れがあります。一方で、インストールした覚えがなくても、あやしいURLにアクセスしただけで、マルウェア(不正なアプリ)を強制的にインストールさせられることもあります。不用意に不審なURLを踏まないようにしましょう。
インストールしたアプリが問題なく使用できる場合でも、内部に不正なプログラムが隠されており、「気づかないうちに被害にあってしまった」というケースもあります。偽警告の実態や特徴については、下記の記事でも詳しく解説しています。
不正なWi-Fiスポット・充電ステーションから感染させる
Wi-fiスポットは非常に便利ですが、まれに情報の盗取を目的とした不正なWi-Fiアクセスポイントが設置されていることがあります。Wi-Fiを外で利用する際は、接続するWi-Fiの提供元に気をつけましょう。
安易にWi-Fiに接続し、パスワードを入力すると、通信内容を第三者に盗み見られる・乗っ取りの被害を受けたりするリスクがあります。セキュリティ対策の行われていないWi-Fiスポットの利用を控えましょう。Wi-Fi経由の乗っ取り・ハッキングについては以下の記事でも解説していますので是非参考にしてください。
他にも、コンビニなどの公共施設に設置されている充電ステーションから乗っ取り・ハッキングされる可能性があります。公共施設でデジタル機器を接続するのはやめ、信頼できる設備を利用するようにしましょう。
ソーシャルエンジニアリング
ソーシャルエンジニアリングとは、デジタル機器を使用せず、昔ながらのアナログな手法で、パスワードなどの情報を盗み出すという手口です。代表的な手口として、ログイン時のキーボード操作を肩越しに見て、パスワード等のアカウント情報を盗む「ショルダーハッキング」、企業のゴミ箱をあさる「トラッシング」などがあります。
重要な情報は、不用意に見える場所に置かず、廃棄時はシュレッダーに必ずかけましょう。
SIMスワップ攻撃
SIMスワップ攻撃とは、スマホに不正にアクセスし、電話番号や内部のデータを取得し、関連付けられたSIMカードを無効化する攻撃を指します。これにより、対象のスマホの通信の傍受や不正アクセスをされる可能性があります。
二段階認証がかけられている端末に対して不正にアクセスする攻撃手法の一つです。二段階認証を設定していても、確実に安心できるとは限らないため、セキュリティ管理を定期的に行いましょう。
マルウェアに感染させる
マルウェアとは、悪質な目的のために利用されるソフトウェアの総称です。スマホがウイルスに感染することで、ハッカーはその端末への攻撃が容易になります。マルウェアの種類は以下があります。
- ランサムウェア
- トロイの木馬
- スパイウェア など
他のマルウェアに感染すればするほど、情報漏えいや不正アクセス、金銭的被害が大きくなります。ウイルスに感染させられた時点ですぐに電源を切り、なるべく早くウイルス感染の調査が可能な会社に相談しましょう。マルウェアについては以下の記事でも解説しています。
マルウェアとは?その脅威やウイルスとの違い・対策方法まで解説
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、詐欺師が被害者になりすまして、個人情報や金銭をだまし取る詐欺手法のことを指します。メールを活用した詐欺が多く、信頼性のある組織やサービスを装って金銭を要求します。
身に覚えのないメールに添付されているURLや広告をクリックすると、詐欺被害が発生します。心当たりのないURLは開かないようにしましょう。
Bluetoothのセキュリティ脆弱性を突いた攻撃
Bluetooth機能の脆弱性を利用してスマホのハッキング不正アクセスをする攻撃手法があります。Bluetoothの脆弱性を利用した攻撃には、「ブルースナーフィング」や「ブルートゥーススニフィング」などがあります。
Bluetoothは無線接続のため、有効範囲である10m以内で不正アクセスされた場合に被害が発生します。使用しない時はBluetooth機能をオフにしておきましょう。
スマホのRoot化/脱獄の脆弱性を突いた攻撃
スマホのRoot化・脱獄とは、スマホの制限機能を解除し、カスタマイズやアプリケーションのインストールなどを自由にできるようにする操作を指します。
Root化・脱獄すると、本来設定されているセキュリティ的な制御も解除してしまいリスクを伴います。セキュリティソフトなどで対策しなければ、ハッキング被害にあう可能性が高くなります。
ハッキングの手口をを察知することは難しいすぐに相談しましょう。
スマホのハッキング・乗っ取りに関するよくある質問
スマホの乗っ取り(ハッキング)に関してよくある質問をまとめました。
- スマホがハッキングされたかどうかはどうやって分かる?
- スマホが乗っ取りされたときの特徴は?
- スマホの乗っ取り(ハッキング)の被害はどこに相談すればいい?
スマホがハッキングされたかどうかはどうやって分かる?
スマホがハッキングされたかどうか調べるときは以下のサインが表れていないか確認しましょう。
- 動作が重くなる・熱を持つ
- 電池の減りが早くなる
- 設定が勝手に変わっている
- カメラなどのアプリが勝手に起動する
- 勝手に再起動を繰り返す
- 通信容量がすぐなくなる、勝手にギガが減る
- 通信料金が勝手に増える(有料アプリ・有料コンテンツが購入されている)
- 身代金を要求されている
スマホの乗っ取り(ハッキング)の被害はどこに相談すればいい?
スマホの乗っ取り(ハッキング)の被害は、速やかに以下の窓口に相談しましょう。
インターネット詐欺や乗っ取り被害について相談したい
ウイルス感染や不正アクセスについて相談したい
LINEアカウントの乗っ取り被害について相談したい
Twitterアカウントの乗っ取り被害について相談したい
Facebookアカウントの乗っ取り被害について相談したい
Instagramアカウントの乗っ取り被害について相談したい
スマホが乗っ取り(ハッキング)されているか調査したい
スマホのハッキング・乗っ取りを防ぐための対策
スマホの乗っ取り(ハッキング)を防ぐために、以下の対策を徹底しましょう。
- 最新のセキュリティアプリを導入する/公式ストア以外からインストールしない
- 最新のOSとアプリケーションを使用する
- スマホを暗号化する
- スマホを脱獄(jailbreak)しない
- 使用中以外は、Wi-FiやBluetoothをオフにする
- 公共のWi-Fiを使用する場合は、VPNを使用する
最新のセキュリティアプリを導入する/公式ストア以外からインストールしない
ハッキングによる情報漏えいを防ぐために、セキュリティアプリの導入を検討しておくことも重要です。導入するときは、新しいインシデントにも対策できるように、最新のセキュリティアプリを導入するようにしてください。
しかし、一部のセキュリティアプリには、正規ではない偽物も存在しています。悪質なアプリの中には、継続課金で毎月数千円ほどの料金が差し引かれるケースもあります。信用に足るアプリかどうかは、インストール前にリサーチしておきましょう。特にAndroidでは、公式ストア以外で配信されている「野良アプリ」も多いことから、セキュリティアプリを選ぶ際は公式ストア(Google Play)から行うようにしましょう。
最新のOSとアプリケーションを使用する
アプリやOSの脆弱性を突かれないよう、定期的に更新を行いましょう。
スマホ自体は、ある程度の攻撃を防御する機能があるので、アプリやOSを常にアップデートしておくことと安全です。大抵のハッキングはシステム上の脆弱性を攻撃されることが多いため、公式からアップデート情報が公表されたら、すみやかに対処を行いましょう。中には「ゼロデイ攻撃」といって、脆弱性を公表した後、すぐに行われるサイバー攻撃もあります、
なお、古いスマホは次第にサポート対象から外されていくため、古い機種であればセキュリティ対策として、端末の買い替えをおすすめします。
スマホを暗号化する
Androidのセキュリティ機能として、「スマホの暗号化」があります。これを行うと、Android 内のデータを暗号化し、外部からの読み取りを防止できます。
Androidでは「設定」→「ロック画面とセキュリティ」の「機器を暗号化」から設定可能です。
スマホを脱獄(jailbreak)しない
脱獄(ジェイルブレイク)とは、iPhoneのプログラムを改変し、アップル社が設けている様々な制限を取り除くことです。
脱獄は、Apple Store非公認のアプリケーションを使用できるなどの側面がありますが、一方でセキュリティが低下するため、ウイルス感染のリスクが高まります。セキュリティ上のトラブルや機器の不具合を避けるためにも、脱獄は控えましょう。
使用中以外は、Wi-FiやBluetoothをオフにする
Wi-Fi や Bluetooth がオンになっている場合、ハッキングされやすくなります。位置情報が常時オンだったり、BluetoothやWi-Fiを使わない時には意識的にオフにするようにしましょう。
公共のWi-Fiを使用する場合は、VPNを使用する
フリーWi-Fi利用時、同じネットワークを使用している人には、個人情報が筒抜けです。VPN(Virtual Private Network)とは、ネットワークをプライベート化でき、個人情報を保護しながら安全にネットワークに接続できます。
これによって、物理的な専用回線と比較してコストを抑えつつ、セキュリティ上の安全性を確保することができます。VPNを利用するときの特徴は以下があります。
- 仮想回線の「トンネリング」
- パケットの「カプセル化」
- セキュリティの「二段階認証」
- データの「暗号化」 など
ただし、VPNにも脆弱性が存在するケースがあるため、セキュリティリスクを理解したうえで導入することをおすすめします。
なお、iPhoneでセキュリティアプリを装った製品として、これらのVPNアプリが出回っています。「マルウェアを検知・駆除するセキュリティアプリ」と偽のアプリケーションを混同されないようご注意ください。
テザリング機能を無効にする
スマホのネットワーク環境を共有する「テザリング機能」から乗っ取り・ハッキングの被害が発生する可能性があります。パスワードを簡易的なものに設定していることで、見知らぬ人も接続できてしまう可能性があります。
もし接続されてしまうと危険ですので、複雑なパスワードを設定しておくようにしましょう。
強力なパスワード・多要素認証を使用する
スマホや各アカウントのパスワードを複雑にすることで、ハッキング乗っ取りの被害を抑えられる可能性が高くなります。英字・数字・記号などの要素を織り交ぜた予測しにくいもの、アカウントごとに異なるパスワードを使用するようにしましょう。
他にも、多要素認証を使用することも重要です。指紋・顔・音声などの要素が泣ければアクセスできない設定にしておくと、セキュリティリスクを抑えることができます。
他人にスマホを使用させない
他人とスマホのパスワードを共有したり、スマホを渡して操作させるのは危険です。パスワードなどの情報が流出してしまうと、外部のデバイスからアクセスすることも可能ですので、被害が発生する可能性が高くなります。
悪質なリンクやサイトをクリックしない
フィッシングメールやスパムメールなどの添付ファイルには、マルウェアが添付されていることが多いです。心当たりのないメールに添付されている悪質なファイルやURLにアクセスすると、ハッキング不正アクセスされる可能性があります。
もしこれらのメールを受信しても、開封しなければトラブルに発展することはありません。見知らぬアドレスから届いたメールは絶対に開封しないようにしてください。
マルウェア対策のセキュリティアプリを導入する
マルウェア対策のセキュリティアプリを導入することで、軽度な乗っ取り・ハッキングを防ぐことができます。
しかし、セキュリティアプリは万能ではないため、中にはマルウェアを含んでいるセキュリティアプリなどもあります。不安な方は、セキュリティの脆弱性を診断するサービスを利用して、適切なセキュリティアプリを導入するようにしましょう。
まとめ
今回はスマホがハッキングされ乗っ取られてしまったときの原因や、ハッキングされたかを確認する方法を解説しました。スマホは持ち歩きやデータ移行が簡単にできるため、個人情報などの重要な情報が数多く保存されています。乗っ取られてしまうと、情報漏えいや金銭被害などの重大な被害に繋がる恐れがあります。
ハッキングや乗っ取りの手口は、デジタル機器の技術の進歩とともに年々巧妙化しています。自力で調査から対策までするのは難しいため、困ったときは今回紹介した調査会社に相談して、調査してもらうようにしてください。