Facebookアカウントが乗っ取られたら?すぐやるべき対処法と防止策を解説|サイバーセキュリティ.com

Facebookアカウントが乗っ取られたら?すぐやるべき対処法と防止策を解説

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Facebookは実名での利用が基本のため、アカウントを乗っ取られると、知人へのスパム送信や、なりすましによる詐欺など、実生活の人間関係にまで被害が広がるおそれがあります。会社のFacebookページや広告アカウントにつながっている場合は、取引先や顧客にも影響が及びます。

最近の乗っ取り手口は巧妙化しており、「知らないうちに乗っ取られていた」「気づいた時にはログインできない」といった事例も増加中です。フィッシング対策協議会の月次報告でも、2026年6月だけで国内のフィッシング報告件数は72,370件にのぼり、SNSアカウントを狙った不正アクセスは依然として高い水準で発生し続けています。

業務用のアカウントで被害が出ている場合や、原因を突き止めたい場合は、端末を初期化する前に専門の調査会社へ相談するのが安全です。

本記事では、Facebookが乗っ取られたときにまずやるべきこと、ログインできる場合・できない場合の対処法、アカウント削除の考え方、法人アカウントの注意点、予防策を第三者の立場から解説します。

出典:フィッシング対策協議会

Facebookの乗っ取りに気づいたら最優先でやるべき3つのこと

  1. ログインできる場合は、パスワード変更・不審な端末のログアウト・2段階認証の設定を行う
  2. ログインできない場合は、「facebook.com/hacked」からアカウントの復旧を申請する
  3. 業務用アカウントや社用端末で被害が出ている場合は、端末を初期化せず調査会社に相談する

まずは、ご自身の状況に近いものを以下の表で確認してください。

状況 最初にやること
ログインできる/身に覚えのない投稿がある ログイン中の端末を確認し、見覚えのない端末をログアウト
ログインできない/パスワードが変わっている 「パスワードを忘れた場合」→復旧できなければ facebook.com/hacked
アカウントを削除したい まず復旧してから削除手続きを行う
友人に不審なメッセージが送られている 知人に注意喚起し、リンクを開かないよう伝える
会社のページ・広告アカウントが関係している 端末を初期化せず、ログと端末を保全して相談
まだ被害に遭っていない 2段階認証とログイン通知を設定

Facebookが乗っ取られたときの兆候

以下のような兆候が一つでも当てはまる場合は、乗っ取りを疑って確認を進めてください。

兆候 確認方法
身に覚えのない投稿・「いいね」・フォローがある 「アクティビティログ」で操作履歴を確認し、不審な投稿を削除
見覚えのない端末や地域からログインされている アカウントセンターの「ログインしている場所」を確認
友人から「変なメッセージが来た」と言われた Messengerの送信履歴を確認
名前・メールアドレス・電話番号が勝手に変わっている アカウントセンターの「個人の情報」を確認
「メールアドレスが変更されました」などの通知が届いた 通知メール内の「これは自分ではありません」などから手続き
急にログインできなくなった パスワードの再設定、または facebook.com/hacked から復旧

Facebookからメールアドレスや電話番号の変更通知が届いた場合、通知メールにある取り消し用のリンクから手続きできる場合があります。

ただし、Facebookを装ったフィッシングメールも多いため、メール内のリンクではなく、アプリや公式サイトから直接ログインして確認するほうが安全です。

Facebookが乗っ取られたらすぐやるべき対処法

Facebookアカウントが乗っ取られたことに気づいたら、まず最初に冷静に対応し、被害の拡大を防ぐことが重要です。ログインの可否によって対応が分かれるため、順を追って確認していきましょう。

ログインできる場合の対応手順

ログインできる場合は、まず第三者の操作を止めることを優先します。Facebookの設定画面は、アプリのバージョンによって表示が異なる場合があります。

  1. メニューから「設定とプライバシー」→「設定」→「アカウントセンター」を開く
  2. 「パスワードとセキュリティ」→「ログインしている場所」で、見覚えのない端末や地域を確認する
  3. 見覚えのない端末を選択してログアウトする
  4. 「パスワードを変更」から、他のサービスで使っていない新しいパスワードを設定する
  5. 「2段階認証」を有効にする(認証アプリの利用がおすすめ)
  6. 「個人の情報」で、メールアドレスや電話番号が書き換えられていないか確認する

あわせて、Facebookと同じパスワードを使っているサービスがある場合は、それらのパスワードもすべて変更してください。

Facebook以外のアカウントも乗っ取られていないか確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

アカウントがハッカーに乗っ取られたか確認する方法について解説はこちら

ログインできない場合の復旧方法

パスワードやメールアドレスを変更されてログインできない場合は、以下の手順で復旧を試みます。

  1. ログイン画面の「パスワードを忘れた場合」から、登録済みのメールアドレスまたは電話番号でアカウントを検索する
  2. 届いた認証コードを入力し、新しいパスワードを設定する
  3. 登録情報が書き換えられていて認証できない場合は、ブラウザで「facebook.com/hacked」にアクセスする
  4. 「アカウントが不正使用された」などの項目を選び、画面の案内に従って本人確認を進める
  5. 求められた場合は、本人確認書類の画像や顔写真の動画などを提出する

本人確認の方法や審査にかかる期間は状況によって異なります。復旧を待つ間も、Facebookと連携している他のサービスや、同じパスワードを使っているアカウントのパスワードは先に変更しておきましょう。

なお、「アカウントを復旧します」とSNSやメッセージで声をかけてくる業者や個人には注意してください。本人確認の情報や費用をだまし取られるなど、二次被害につながるおそれがあります。

乗っ取られたアカウントを削除したい場合

乗っ取られたアカウントを「もう使わないので削除したい」と考える方もいますが、Facebookのアカウント削除は、原則としてログインできる状態で本人が手続きする必要があります。ログインできない場合は、まず上記の手順でアカウントを取り戻してから削除しましょう。

削除は、アカウントセンターの「個人の情報」→「アカウントの所有権とコントロール」→「利用解除または削除」から行えます。削除を申請すると一定期間の猶予があり、その間にログインすると削除がキャンセルされる仕組みです。乗っ取りの原因を解消しないまま削除を申請すると、第三者がログインして取り消してしまうおそれがあるため、先にパスワード変更と2段階認証を済ませてください。

また、削除するとメッセージや投稿の履歴も確認できなくなります。被害を警察や弁護士に相談する可能性がある場合は、削除する前に、不審な投稿やメッセージの画面、ログイン履歴などを記録しておきましょう。

自分になりすました偽アカウントが作られている場合は、そのアカウントのプロフィールからFacebookに報告できます。

連携アプリの確認と知人への注意喚起

乗っ取られたFacebookアカウントから、Messengerや投稿経由でスパムリンクや詐欺メッセージが送信されている可能性があります。周囲への拡散を防ぐため、早めに連絡を取りましょう。

連携アプリを確認・削除する

Facebookアカウントでログインしている外部のアプリやサービスがある場合、そこから情報が取得されたり、乗っ取りが広がったりするおそれがあります。「設定」→「アプリとウェブサイト」から連携中のアプリを確認し、見覚えのないものや使っていないものは削除しましょう。

家族や知人へ注意喚起する

乗っ取られたアカウントから、知人にスパムや詐欺のメッセージが送られている可能性があります。別のSNSや電話などで、「自分のアカウントから届いたリンクは開かないでほしい」「お金やコードを求められても応じないでほしい」と伝えておきましょう。

法人・業務用アカウントの場合

会社のFacebookページや広告アカウントを管理している個人アカウントが乗っ取られると、ページの投稿が書き換えられたり、広告費を不正に使われたりするなど、事業に直接影響が出るおそれがあります。個人の乗っ取りとは別に、次の点に注意してください。

社内で調べる前にやってはいけないこと

  • 担当者のPCやスマホを初期化する:乗っ取りの原因がマルウェア感染などだった場合、その痕跡が失われ、原因が分からなくなります。
  • 不審な投稿やメッセージをすぐに全部削除する:被害の範囲や時系列を説明できなくなるため、削除する前に画面やURL、日時を記録しておきましょう。
  • 原因が分からないまま同じ端末で再ログインを繰り返す:端末自体に問題がある場合、再び情報を盗まれるおそれがあります。
  • 担当者個人だけで対応を進める:広告費の請求や取引先への説明が必要になる場合があるため、早い段階で社内の関係部署と情報を共有しましょう。

退職者・会社支給端末が関係する場合

退職した担当者の個人アカウントが、会社のFacebookページや広告アカウントの管理者として残っているケースがあります。この場合、退職者のアカウントが乗っ取られると、会社のページまで操作されるおそれがあります。管理者権限を持つアカウントを一覧で確認し、不要な権限は削除しておきましょう。

会社支給のPCやスマホでFacebookを利用していた場合は、端末そのものがマルウェアに感染している可能性もあります。端末は初期化せずに保管し、ほかの業務システムへの不正アクセスがないかもあわせて確認する必要があります。

社内システムへの不正アクセスが疑われる場合は、以下の記事も参考にしてください。

不正アクセス調査はどこに頼む?調べ方・費用相場・おすすめ調査会社を解説はこちら

業務用アカウントの乗っ取り・端末調査を相談する>

被害が深刻な場合はフォレンジック調査を検討する

次のような場合は、Facebookの復旧手続きだけでは解決しないことがあります。フォレンジック調査会社など、外部の専門家への相談を検討しましょう。

  • パスワードを変えても、すぐに再び乗っ取られる
  • Facebook以外のアカウントや業務用ツールにも不審なログインがある
  • PCやスマホの動作に異常があり、マルウェア感染が疑われる
  • 会社のページや広告アカウントで、取引先や顧客に被害が出ている
  • 警察への相談や、損害賠償の請求を視野に入れている

フォレンジック調査では、PCやスマホに残された記録を解析し、「どこから情報が盗まれたのか」「ほかに被害が広がっていないか」を確認します。原因が端末側にある場合、アカウントを取り戻しても再び乗っ取られるおそれがあるため、原因を特定してから対策することが重要です。

費用は調査内容や台数によって異なりますが、フォレンジック調査会社の場合、端末1台の簡易調査で数十万円前後〜が目安です。依頼先の選び方は以下の記事で解説しています。

フォレンジック調査会社のおすすめは?被害別の選び方と相談前の確認ポイント

フォレンジック調査会社の一覧リスト|費用や依頼先の選び方も解説

Facebookの乗っ取り調査におすすめのフォレンジック調査会社

Facebookアカウントの乗っ取りでは、「なぜ乗っ取られたのか」「どこから不正アクセスされたのか」が分からないまま放置されることが多く、再発リスクが非常に高くなります。

フォレンジック調査は、「何が起きたのか」を明確にし、再発防止策の土台を作るだけでなく、法的・実務的に通用する証拠資料を得られるという点で、専門性の高い方法といえます。

おすすめのフォレンジック調査会社

DDF

公式サイトデジタルデータフォレンジック

編集部が厳選したおすすめのフォレンジック調査会社は、デジタルデータフォレンジックです。

デジタルデータフォレンジックは、累計4万7千件以上の豊富な相談実績を持ち、全国各地の警察・捜査機関からの相談実績も409件以上ある国内有数のフォレンジック調査サービスです。

24時間365日の相談窓口があり、緊急時でも安心です。相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。

Facebook乗っ取りを防ぐために今できる対策

Facebookアカウントの乗っ取り被害を防ぐためには、日常的なセキュリティ意識と具体的な設定の徹底が重要です。以下では、まだ乗っ取られていない段階で講じておくべき代表的な対策を解説します。

  • 2段階認証を必ず設定する
  • 信頼できないリンクやアプリは使わない
  • ログイン通知を設定する
  • 二段階認証を有効にする
  • 使用しないアカウントは停止する

2段階認証を必ず設定する

2段階認証(2FA)は、パスワードに加えてもう一つの認証要素を求めることで、アカウントの安全性を大幅に高めるセキュリティ対策です。たとえパスワードが漏れても、他人がログインできなくなります。

設定手順は以下の通りです。

  1. Facebookにログインし、「設定とプライバシー」>「設定」へ移動。
  2. 「セキュリティとログイン」を選択。
  3. 「2段階認証を使用」の項目で「編集」をクリック。
  4. 認証方法(SMSコード、認証アプリなど)を選び、画面の指示に従って設定。

信頼できないリンクやアプリは使わない

Facebookの乗っ取りの多くは、フィッシングサイトや偽アプリを経由して行われます。知らない人から届いたメッセージ内のリンクをクリックしたり、出所不明のアプリと連携したりする行動は危険です。不審なリンクは開かない、見覚えのないアプリとは連携しないことを徹底してください。

パスワードの使い回しをやめる

Facebookで使用しているパスワードが、他のサービスと同じである場合、一つの情報漏洩が複数のアカウント乗っ取りにつながるリスクがあります。

パスワードを設定する際は、以下のルールを徹底しましょう。

  • Facebook用に長くて複雑なパスワードを個別に設定する(英数字+記号)
  • パスワード管理ツール(例:1Password、Bitwardenなど)の利用を検討する
  • パスワードを数か月ごとに変更する

ログイン通知をオンにする

ログイン通知を設定しておくと、不審なデバイスや場所からログインがあった際にすぐに通知され、初期対応の判断が早くなります。

設定方法は以下の通りです。

  1. 「設定とプライバシー」>「設定」>「セキュリティとログイン」へ移動。
  2. 「認識できないログインに関するアラートを受け取る」の「編集」をクリック。
  3. 通知方法(Facebookアプリ内通知・メール)を選択し、「変更を保存」。

不要なアプリ連携を解除する

Facebookアカウントで外部サービスへログインした履歴があると、それらのサービスが過剰な情報アクセス権限を保持したままになっていることがあります。

アプリ連携の確認方法と連携解除の手順は以下の通りです。

  1. Facebookの「設定とプライバシー」>「設定」へ。
  2. 「アプリとウェブサイト」を選択。
  3. 不要なアプリや、見覚えのないサービスを確認し、「削除」を選択。

安易なアプリ連携を避けることが、乗っ取りリスクの最前線での予防策となります。もしも見知らぬアプリと連携されていた場合は端末が乗っ取られるリスクもあります。

下記のリンクに記載された相談窓口にご相談ください。

>>【おすすめハッキング相談窓口】スマホ・PCで乗っ取り被害に遭ったら

実際にあったFacebook乗っ取りの事例

Facebookの乗っ取りは国内外問わず発生し、なかには実際に大きな問題になったケースを紹介します。

2026年 Google AppSheetを悪用したビジネスアカウント大量乗っ取り事例

Googleの正規サービス「AppSheet」の通知メール機能を悪用し、世界各国のFacebookビジネスアカウントを狙った大規模フィッシングキャンペーンです。この事件では調査により以下の実態が発覚しています。単発の攻撃ではなく、数週間にわたり継続的に活動していた組織的なキャンペーンだったという事例になっています。

  • 米国・イタリア・カナダ・フィリピン・インドなど複数国で、約3万件のFacebookビジネスアカウントが不正アクセスされた
  • 偽の「セキュリティチェック」ページや偽の求人オファーを使い、二段階認証コードや身分証明書の画像まで詐取されていた
  • 正規サービスのメール送信機能を悪用してスパムフィルターを回避するなど、手口が巧妙化していた

出典:The Hacker News

2024年国内ホテルのアカウント乗っ取り事例

2024年11月29日、旧軽井沢ホテル音羽ノ森のFacebookアカウントが第三者による不正アクセスを受けて乗っ取り被害に遭いました。公式見解では直接的な被害はないとされ、乗っ取りに対し投稿の削除、セキュリティの確認などが行われています。

出典:旧軽井沢ホテル音羽の森

2015年日本初の摘発事例と背景

自身の性的欲求を満たすために女性ユーザーのアカウントへ不正アクセスした国内初の逮捕事例です。

この事件では押収品から以下の事実が発覚しています。犯人が逮捕されるまで被害者に自覚症状が全くなかったという事例になっています。

  • 芸能人含む100名以上の女性ユーザーが不正アクセスされた
  • 被害者が非公開してあるプライベートな写真が盗み見、犯人にダウンロードされた
  • パスワードがリスト化されたファイルには電話番号も記載されていた

出典:HUFFPOST

よくある質問(FAQ)

Facebookアカウントが乗っ取られるのはなぜですか?

主な原因は「フィッシング詐欺による情報詐取」「なりすましアカウントからの友達申請を承認してしまうこと」「他サービスとのパスワード使い回し」の3つです。詳しくは「Facebookアカウントはなぜ乗っ取られるのか」をご覧ください。

乗っ取られたFacebookアカウントを放置してもいいですか?

放置は推奨できません。放置している間もスパムの拡散や個人情報の悪用、広告費の不正請求などの二次被害が進行する可能性があります。気づいた時点で速やかにパスワード変更・強制ログアウト・2段階認証の設定を行ってください。

Facebookのアカウントが乗っ取られた。どこに相談したらいいですか?

まずはFacebook公式の「アカウント復旧サポート」や「facebook.com/hacked」から復旧を試みてください。業務・取引先への被害拡大や、証拠保全・原因究明が必要な場合は、フォレンジック調査会社への相談が現実的な選択肢です。

アカウントが見つからない、または本人確認に失敗した場合はどうすればいいですか?

登録情報の入力ミスがないか再確認したうえで、「ログインできない場合のリカバリー方法」の手順6以降にある「facebook.com/hacked」からの申請に進んでください。それでも解決しない場合は、原因調査も含めて専門業者に相談することをおすすめします。

 

まとめ

本記事では、Facebookアカウントが乗っ取られたときにまずやるべき対処法や、代表的な乗っ取り手口、未然に防ぐための予防策までを解説しました。

Facebookの乗っ取りは、個人情報の漏えいや金銭的被害にとどまらず、ビジネス用アカウントでは企業ブランドや信頼の失墜にも直結する深刻な問題です。

ログイン履歴の確認やパスワード変更といった初動対応はもちろん、2段階認証の設定や不要なアプリ連携の解除など日頃からのセキュリティ対策も不可欠です。

すでに被害に遭っていて「原因がわからない」「どこから侵入されたのか調べたい」といった場合は、フォレンジック調査など専門業者への相談も現実的な選択肢の一つです。

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