フランス大手製薬会社の日本法人であるサノフィ株式会社は2024年8月28日、同社の保有するデータベースに対する不正アクセスが発生し、保有する日本国内の医療従事者73万3,820人の個人情報やサノフィ従業員1,390人分の氏名の漏えいを発表しました。
サノフィ社によれば、不正アクセスの端緒となったのは、同社が業務委託している海外コンサルタントの個人用PCです。コンサルタントはサノフィ社のセキュリティポリシーに反してサノフィ社のアクセスIDを個人用PCに保存していたところ、2024年7月10日にPCがマルウェアに感染。結果、悪意ある第三者にアクセスIDを不正利用され、サノフィ社のデータベースに第三者が侵入する事態となりました。
不正アクセスを受けたデータベースには、日本国内の医療従事者73万3,820人の連絡先や所属先を含む個人情報、サノフィ社従業員1,390人の氏名が記録されていたことがわかっています。漏えい懸念情報が実際に不正利用されるなどの被害は確認されていませんが、サノフィ社は問合せ窓口を設置し、対応に当たっています。
サノフィ社は複数のセキュリティ強化策を実施し、再発防止に取り組むとしています。
参照サイバー攻撃による個人情報流出の可能性について(お詫び)/サノフィ株式会社