警視庁サイバー犯罪対策課が2018年10月18日までに、大手IT企業「楽天株式会社」のサーバーに不正アクセスを行った中国人を逮捕していたことが明らかになりました。
容疑者は2016年に不正アクセスを行いポイントを入手し、転売目的で医薬品「龍角散ダイレクト」などを購入していた疑いが持たれています。
他人のIDを用いて買い子に指示
警視庁および各報道メディアによると、容疑者はリスト型攻撃などの手口で他人のアカウントに不正にログインしたとのこと。
その後アカウント内のポイントをカードに移動し、複数の別の中国籍の人物らを「買い子役」に命じることで、中国で人気の医薬品「龍角散ダイレクト」を約8万円相当購入した疑いが持たれています。
なおサイバー犯罪対策課によると、容疑者らは同様の手口を用いて他社のポイントも不正に入手。合計200万円相当の金額を手に入れた疑いも持たれています。
劉容疑者は容疑を否認
容疑者は記事発表時点で、不正アクセスや買い子役への命令など、一連の容疑を否認しているとのこと。ただし同事件で逮捕された買い子の留学生らは既に有罪判決を受けており、容疑者が指示していたものと見られています。
参照中国籍の男、ポイント盗み「咳止め薬」を大量購入/Yahoo!ニュース
参照他人のポイントで商品詐取 容疑の中国人逮捕 警視庁 /日本経済新聞