九州大がサイバーセキュリティ人材育成、2021年までに600人を目指す|サイバーセキュリティ.com

九州大がサイバーセキュリティ人材育成、2021年までに600人を目指す



九州大学は増加するサイバー攻撃に対応すべく、人材育成事業「enPiT-Pro(エンピットプロ)」をスタートする方針を発表しました。

同大学によると本事業は2018年よりスタートし、2021年までに約600人のセキュリティ対策要員を送り出す予定とのこと。同時に、必要に応じて警察組織との連携も視野に入れると述べています。

「enPiT-Pro(エンピットプロ)」とは?

エンピットプロとは、文部科学省の管轄にある支援事業の1つであり、「情報技術人材の育成拠点」を意味しています。社会人を対象とした高度で体系的な情報科学教育を行い、不測が懸念されている情報科学技術分野の「学び直し」を目的としています。

同大学は本事業の具体的施策として、「LINE Fukuoka」をはじめとする合計3社のIT企業と連携し、2種類の教育プログラムを実施する予定。同大学が大学院生を対象に教えている「IT技術全般の講義」を加えることで、本格的なサイバーセキュリティ用の人材を育成する見通しです。

短期集中型の人材育成、2019年1月より募集開始

今回九州大学が用意した2種類のカリキュラムの受講時間は、おそよ「60時間~120時間」です。想定受講期間は半年から1年を予定しており、比較的短期間で人材育成を行う見通し。

また、働きながら受講できるようにと夜間や土日の授業を実施した上で、eラーニング等のインターネット講義も実施する予定を示しています。人材育成という観点では非常に魅力的な条件です。

なお、大学の発表によると初年度は60人を受け入れる予定で、段階的に増員を検討しているとのこと。授業料は現在のところ未定です。

〈参照〉
平成29年度「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点(enPiT)」enPiT-Proの選定状況について/文部科学省


SNSでもご購読できます。