
ニュースの概要
Oracleの傘下でオープンソースデータベースの「MySQL」において、2016年9月12日、未解決の脆弱性があるとして概略やコンセプト実証コードが開示された。同脆弱性を悪用されると、root権限で任意のコードを実行されて、サーバを制御される可能性があるという。
研究者Dawid Golunski氏によって開示された情報では、同脆弱性は複数確認されており、その中でも外部からの攻撃者によって同データベースの設定ファイルへ不正な内容を仕込まれSQLインジェクション攻撃へと悪用される可能性があるという深刻な問題も含まれている。
この問題は、同データベースの最新版を含む5.7系、5.6系、5.5系の全バージョンに、デフォルトの状態で存在しており、9月12日現在にOracleのMySQLサーバの脆弱性に対する修正パッチは存在しておらず、たとえ主要Linuxディストリビューションのセキュリティーモジュール等を実装していた場合でも、悪用する事は可能だという。
その後の対応
7月29日にOracleをはじめ、開発ベンダーへの報告はされており、「MariaDB」「PerconaDB」については、修正パッチが8月30日にリリースされているが、MySQLの修正パッチについては未だに用意されていない。
現在すでに公開済みとなっている修正パッチにおいては、攻撃者によって脆弱性を把握できる状態にあるため、同氏は注意喚起を目的として限定的な実証コード(PoC)を含めた、同脆弱性についての開示に踏み切ったとしている。
関連リンク
・MySQLによる脆弱性についての報告(※英文)
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