Excelファイルを復元する方法を徹底解説【Windows10/11】|サイバーセキュリティ.com

Excelファイルを復元する方法を徹底解説【Windows10/11】

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誤削除したExcelファイルのデータを復元する方法を徹底解説

「Excelを保存せずに閉じてしまった」という経験は、日々の業務でExcelを使用していると、誰にでも起こり得るトラブルの一つです。しかし、このような状況に直面したとしても、必ずしも全てのデータが失われたわけではありません。Excelファイルのデータを取り戻せる可能性はまだあります。

この記事では、消失・上書き・破損したExcelのデータについて、個人で対応できる方法から、専門的な知識が必要な場合の対処法まで、具体的な手順を交えて幅広く解説します。

Excelの復元可能性があるケース

Invalid System Diskエラーの原因と解決策

以下の場合、Excelファイルの復元が可能であると考えられます。

上書き保存を行ってしまった場合

間違って別の情報でファイルを上書き保存してしまった場合でも、元のデータを取り戻す方法があります。

通常、Excelは自動的にバックアップファイルを作成する設定になっており、この場合、バックアップファイルを探し出して元の状態に戻すことが可能です。

また、Windowsにはファイルの履歴や以前のバージョンの復元機能があり、これを利用して上書き前のバージョンに戻すことができます。

保存前にファイルを閉じてしまった場合

Excelは定期的に作業中のファイルをバックアップとして保存するため、最新の内容を取り戻せることがあります。

例えば作業中のデータを保存せずにExcelを閉じてしまった場合でも、自動保存機能(AutoRecover)が有効になっていれば、次にExcelを開いた際に未保存の作業内容を復元できる可能性があります。

ファイルを削除してしまった場合

通常、削除したファイルは「ごみ箱」に移動されますので、ごみ箱から簡単に復元することができます。

また、ごみ箱からも削除してしまった場合でも、システムのバックアップや復元ソフトを使用して、削除されたファイルを取り戻すことが可能です。

ファイルが破損した場合

Excelには、破損したファイルを開こうとすると、自動的にファイルの修復を試みる機能があるほか、データ修復ソフトを利用することで破損したファイルを修復できる場合もあります。

ただし、自身で復元作業を試みる際は注意が必要です。誤操作によりデータが上書きされてしまうと、元のデータを失ってしまうリスクがあります。この場合、その後の復元作業の難易度が上がる可能性もあるため、データの重要度に応じて、データ復旧の専門家に相談することも検討してください。

Excelを上書後「バージョン履歴」機能を使ってデータ復元する方法

ユーザーの誤操作や予期せぬシステムエラーにより、Excelを上書きした後にデータを復元する場合、Windowsの「以前のバージョン」機能を使って、上書き前のデータを復元できる可能性があります。

具体的な手順は次の通りです。

  1. Excelを起動し、「ファイル」タブ→「情報」→「バージョン履歴」をクリック
  2. 復元可能なデータの一覧から希望のバージョンを選択
  3. 「復元」をクリックして元のデータを取り戻す

ただし、この方法は、Excelの自動保存機能が有効になっている場合に使用できます。

Excelを誤って保存前に終了してしまった場合

Excelは、定期的にドキュメントの回復情報を自動保存する機能を持っています。

Excelが予期せず閉じられた場合、次のようにしてファイルを復元できます。

上書き保存を忘れた場合の復元手順

  1. Excelを起動。
  2. 「ファイル」タブ → 「情報」 → 「ブックの管理」 → 「保存されていないブックの回復」。
  3. 該当ファイルを選び、「開く」 → 「名前を付けて保存」

一度も保存していないファイルの復元手順

  1. Excelを起動。
  2. 「ファイル」タブ → 「情報」 → 「プロパティ」 → 「個人設定」。
  3. 「自動保存ファイルの場所」を確認し、そのフォルダを開いて該当ファイルを探し、復元。

この手順で、保存忘れや未保存のExcelファイルを復元できます。

>削除したデータの復元方法はこちら

Excelのワークシートを間違えて消してしまった場合の復元方法

Excelのファイルではなく、ワークシートの一部を間違えて消してしまった場合や、まだ保存していない場合でも、復元できる可能性があります。

  1. 作業をしているファイルを別名で保存
  2. ワークシートを削除する前のファイルを開き、作業中のファイルにワークシートをコピー

ワークシートを削除した状態で保存した場合、「誤ってExcelファイルを上書き保存した場合の復元方法」を参考に以前のファイルを復元するか、One Driveを使用して自動保存されている場合には以下の手順で復元できる可能性があります。

  1. 該当のファイルを開き、「ファイル」タブの「情報」から、「バージョン履歴」を選択
  2. ワークシートを削除する前のバージョンを選び、必要なワークシートをコピー
  3. コピーしたワークシートを現在のバージョンに貼り付ける

破損したExcelファイルの復元方法

Excelファイルを開こうとすると「ファイルが破損しているため開くことができません」と表示される場合、ファイルが破損しています。ファイルが破損してしまっても、Excelファイルのデータを復元できる可能性があります。

単純にファイルが破損している場合には、こちらの復元方法で対処できるはずです。

Excelには自動で破損したファイルを修復する機能がありますが、この機能で復元されなかった際にこのような状態に陥ります。ここでご紹介するのは、手動で修復する方法です。

  1. Excelを起動し、「ファイル」→「開く」の順に進む
  2. 対象ファイルを選択」し、「開いて修復する」→「修復」の順にクリック

Web経由で受け取ったファイルが破損しているときの復元方法

ネットワーク経由で受け取ったExcelファイルを開く際に発生する「保護されたビュー」の問題と、アドインが有効な場合にファイルが開けなくなることがあります

上記の修復方法を試みても解決しない場合には、この方法を試してみてください。この場合には、ファイルの破損に加え、Excelファイルの「セキュリティ機能」が有効になっている可能性が考えられます。このセキュリティ機能を特定のファイルのみ無効にすることで、解決するはずです。

ただし、データの発信元が信用できる場合のみ行って下さい。そうでない場合には、非常に危険な行為になってしまうため実行しないでください。

  1. 該当ファイルを右クリック
  2. 「プロパティ」→「全般」→「ブロックの解除」の順に進み、「適用」をクリック

専門ツールを用いたExcelファイルの復元方法

上記の方法で、Excelファイルの復元ができなかった場合は、専門のデータ復元ツールを使用する必要があります。データの重要度や状況に合わせて、以下の2つから選択しましょう。

  • データ復元ソフトで復元する
  • データ復旧業者に依頼する

データ復元ソフトで復元する

データ復元ソフトでは、比較的手ごろな価格でデータを自分の手で復元できる可能性があります。

しかし、データ復元ソフトの使用にはある程度のリテラシーが必要であり、誤操作による上書きなどが原因で状況が悪化する場合もあるため注意が必要です。データ復元ソフトに対応していない症状にもかかわらず、データ復元ソフトの使用をしてしまうと、最悪の場合データが二度と取り出せなくなることがあります。データ復元ソフトの注意点は下記の記事を参考にしてください。

【最新】データ復元ソフト厳選5種類を徹底比較!無料ソフトの失敗事例や注意点、おすすめ業者を解説

データ復旧業者に依頼する

重要度の高いExcelデータを復元したい場合や、データ復元の確実性を重視したいという方は、データ復旧専門業者への相談が最も安全です。

データ復旧業者であれば、専門のツールや設備、エンジニアがデータ復元の対応をしてくれるため、データ復旧できる可能性も高く、リスクも最小限にできます。無料で相談から見積もりが可能も業者もあるため、まずは復元できる可能性があるのか相談してみましょう。

ただし業者のなかでも技術力には差があります。復旧率が高いデータ復旧サービスを選ぶポイントについては以下の記事で説明しています。参考にしてください。

おすすめのデータ復旧専門業者

専門業者に依頼するのであれば、データが復旧できないと意味がないため、その中でも「復旧率の高い業者」の選定が必要です。Excelのデータ復旧に対応している設備や技術がある業者といっても、探し出して選定するのは難しいでしょう。

そこで、技術力・内容(対応製品)・復元にかかる期間や特長から比較した、おすすめの専門業者をご紹介します。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。

相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

デジタルデータリカバリーの評判に関しては以下の記事で紹介しています。

復旧費用 相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
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2TB以上:30,000円〜
対応製品 パソコン(ノート/デスクトップ)、RAID機器(NAS/サーバー)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般
対応ファイルの種類 Excel、Word、PowerPoint、PDF、テキストファイル、音声ファイル、動画ファイル、GIF、ZIPファイル、その他拡張子がつくもの全て
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
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まとめ

今回は、Excelファイルを削除してしまった際のデータ復元方法についてご紹介しました。

Excelファイルを操作している際に誤って閉じてしまったり、誤った上書き保存をしてしまう場合もあると思います。しかし、状況を見極め冷静に対処することで、ご自身でも十分に対応が可能です。

ただし、Excelファイルが重要度の高いデータであり、確実にデータを取り出したい場合には、データ復旧専門業者への無料相談を検討してみてください。

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