【HDD(ハードディスク)故障】壊れたデータを自力で復旧する方法を解説|サイバーセキュリティ.com

【HDD(ハードディスク)故障】壊れたデータを自力で復旧する方法を解説

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「HDDから異音・異臭が発生する」「HDDを認識できない」など、HDDに異常を感じたことはありませんか?HDDは故障することでデータにアクセスできなくなります。

HDD(ハードディスク)の不具合は、自力で対処できるケースとできないケースがあります。経年劣化などで物理的破損が起きている場合、個人診断や修復を試みると大切なデータが失われる恐れがあります。

HDDに異常を感じた場合には、まず症状を診断し、原因に合わせたデータ復旧ほうほうでデータを取り出すことが大切です。この記事では、故障したHDDの適切な診断手順や、データ復旧までの流れを中心に解説していきます。

HDD(ハードディスク)の構造や仕組みとは?

開封したHDD(ハードディスク)の構造

HDDの外見は蓋で密閉された箱状になっていますが、開封すると小さなパーツを組み合わせた構造になっています。HDDが物理的に故障するのは以下の箇所が考えられます。

  • 外付けHDDコネクタ基板故障
  • PCB基板故障
  • ヘッド故障
  • プラッタ故障
  • モーター故障

HDDに保存しているデータはプラッタという円盤状の部品に記録されており、プラッタと磁気ヘッドは常にナノミリメートル単位で離れています。しかし衝撃などで磁気ヘッドがプラッタに接触することで損傷し、データが読み書きできなくなってしまいます。

メーカー別HDD(ハードディスク)の故障率

アメリカのバックブレイズ社は毎年社内で使用しているHDDの故障率を調べ、レポートを公開しています。バックブレイズ社によると以下のメーカーによるHDDの故障率は以下のようになっています。

  • Seagate製HDD 4TB…3.42%
  • Seagate製HDD 14TB…5.64%
  • 東芝製HDD 16TB…2.79%
  • HGST製HDD 4TB…1.46%

参照:Backblaze社22年HDDレポート

このようにメーカーによってHDDの故障しやすさは変わってきます。しかし、HDDは修理を前提に作られていないため、一般的に4年以上使用すると、エラーやデータ障害が増えてしまいます。そしてHDDが故障したらデータを諦めて新品に買い替えるか、データ復旧を行うかのどちらかになります。障害が原因で、大切なデータのバックアップを取れない状態になってしまった場合は、専門技術でHDDからデータを抽出できるデータ復旧業者に相談するとよいでしょう。

HDD(ハードディスク)が故障する原因

HDDは消耗品ですので、HDDの寿命、使用環境、誤操作など、日頃から大切に扱っていても簡単に故障してしまう可能性があります。HDDに発生するこれらの原因を大きく二つに分けると、論理障害と物理障害に分けられます。

  • 論理障害
  • 物理障害

論理障害

論理障害とは、HDDの保存されているデータに問題がある障害です。論理障害が発生する主な原因には以下のものがあります。

  • 誤操作によるデータ削除・フォーマット・初期化
  • HDDの使用中に強制終了する
  • マルウェア感染 など

論理障害の場合、市販のデータ復元ソフト等でデータを復旧できる場合がありますが、ソフトの誤操作やデータの上書きによって、データを完全に失ってしまう場合もあります。重要なデータを復旧する場合、まずは無料で相談できるデータ復旧専門業者へ相談しましょう。

物理障害

物理障害とは、HDD自体が物理的に破損している障害を指します。HDDに物理障害が発生した場合、以下のような症状が現れます。

  • 「カチカチ」「カタカタ」と異音がする
  • 頻繁に再起動・フリーズをする
  • HDDが認識されない
  • HDDが全く動かない

物理障害が発生すると、HDDの部品交換や部品の修復を行う必要があります。物理障害の復旧作業は手術室相当の清潔な空間と部品を修復する専門ツールに加えて、高度な技術力と専門知識が必要になります。そのため個人でのデータ復旧作業はほぼ不可能です。保存されているデータが必要な場合は、データ復旧専門業者へ相談しましょう。

HDD(ハードディスク)が故障した時データ復旧方法

HDD(ハードディスク)が故障したら、パソコンのエラー修復ツールなどを使用して自力で対処するか、専門の業者に相談して対処してもらう必要があります。

  • チェックディスク(CHKDSK)を実行する
  • MacのFirst Aidでエラー修復する
  • データ復旧ソフトを使用する
  • データ復旧業者に相談する

チェックディスク(CHKDSK)を実行する

チェックディスク(CHKDSK)とは、Windowsに標準搭載されているエラーチェッカーで、ファイルシステムの破損を検出し、自動修復します。チェックディスクの手順は以下の通りです。

  1. スタートメニューから「コマンドプロンプト」を検索し、「管理者として実行」を選択します
  2. コマンドプロンプトの画面に移動したら「chkdsk [drive letter] /f」コマンドを入力します
  3. [drive letter]の部分に修復するドライブ名をアルファベットを入力します。たとえば、Cドライブを修復する場合、「chkdsk C: /f」と入力する
  4. Enterキーを押すとコマンドを実行されます

ただし、修復できるものは、ファイルシステム破損によるエラー(軽度論理障害)だけです。ハードウェアに起きている物理的な障害は修復することは出来ませんなお、チェックディスクが終わらない場合の原因と対処法については下記の記事を参照してください。

MacのFirst Aidでエラー修復する

Mac使用中に故障が発生した場合、「First Aid」を使用するとエラーチェックや修復を実行します。ディスクユーティリティからFirst Aidを実行する手順は以下の通りです。

  1. Macを起動し、直後に【⌘command+R】を長押しします。
  2. 「ユーティリティ」を開きます
  3. 「ディスクユーティリティ」をクリックします
  4. 左側のリストから問題のある媒体を選択します
  5. 「First Aid」をクリックしますFirst Aidでの簡易修復
  6. ファイルシステムの修復が開始されます

ただしFirst Aidの実行は負担が大きく、物理障害が発生した場合、障害が進行し、状態が悪化する可能性もあります。エラーメッセージのみの症状でも、HDDの物理障害が発生している可能性が考えられるため、自己判断はなるべく控えましょう。

データ復旧ソフトを使用する

復元(復旧)ツールとはアクセスできなくなったデータやファイルを復元・復旧するソフトのことです。復元(復旧)ツールは無料から有料のものまで様々あり、チェックディスクなどWindowsに内蔵されているツールも数多く存在します。主な無料のデータ復旧ソフトには以下のものがあります。

  • EaseUS Data Recovery Wizard Free
  • Recuva
  • Disk Drill

有料データ復旧ソフト

  • ファイナルデータ11 プラス 特別復元版
  • 完全ドライブ復元15
  • Data Rescue 5

ただし復元(復旧)ツールは「誤操作」や「ファイルシステム破損」など論理的な障害にしか対応しておらず、使用方法や状況を見誤ると、症状をさらに悪化させ、データおよび機器が完全に破損する事態につながりかねません。またデータの復旧率に関しても、業者の対応と比べると、かなり低くなってしまいます。

そのような事態を避け、確実に復旧・復元を行いたいという方は、データの要不要に応じ、専門業者にまで相談することをおすすめします

データ復旧業者に相談する

個人診断、および個人での対応が難しい状況で「データ復旧」を希望する場合は、データ復旧の専門業者に相談しましょう。

HDDの障害には、非常に高度で専門的な作業が伴い、特に物理的な障害だと、個人での修復、およびデータ復旧は不可能となっています。そのような状況で、機器の動作改善よりも、保存されているデータを安全に取りだしたい場合は、データ復旧の専門業者まで相談・依頼することをおすすめします。

ただし、データ復旧業者は国内に100社以上あり、業者ごとに対応できる範囲も異なっています。そのため、障害機器に対応した技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。中には診断~見積もりまで無料で行っている業者もあるため、まずは無料相談を受け付けている、技術力の高いデータ復旧業者相談することをおすすめします。

おすすめデータ復旧専門業者

データ復旧専門業者に依頼するのであれば、データを復旧出来なければ意味がありません。そこで「復旧率の高い」故障したHDDのデータ復旧に対応している専門業者を選定しました。

デジタルデータリカバリー


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デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。

相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

復旧費用 相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
対応製品 パソコン(ノート/デスクトップ)、SSD、RAID機器(NAS/サーバー)、外付けHDD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
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HDD(ハードディスク)故障時の注意点

HDDの故障・異常が発覚後、それを個人で対処しようとすると、状態が悪化する恐れがあります。それを避けるために、以下の点に注意しましょう。

  • 故障時に通電しない/電源のオンオフを繰り返さない
  • 故障したHDDやパソコンの使用を続けない
  • 故障したHDDやパソコンを叩かない
  •  故障したHDDを不適切な環境下に置かない
  • 故障したHDDを分解しない

大前提としてHDDの分解を個人を行うことが不可能です。HDDのデータ記録面は非常に繊細であり、たとえ目に見えにホコリが付着しただけでデータが読み込めなくなってしまうのです。実際に、専門のデータ復旧業者では手術室と同等の清浄な空間でミクロ単位の作業を行います。専用設備がない環境で、HDDの分解や開封は絶対にしないようにしましょう。

まとめ

本記事ではHDDの構造から故障する原因、データを復旧する際の注意点や対処法を解説してきました。

HDDの故障を「個人で診断するか」「専門業者に診断してもらうか」は、機器の状況やデータの優先度合によって変わってきます。特に物理的な障害が疑われる場合は、個人での復旧・修復作業はほとんど不可能です。

このような状況でHDDに通電し続けたり、電源のON・OFFを繰り返すと、データ復旧の可能性も著しく低下してしまいます。HDDが故障した、あるいは異常が感じられた時点で、電源をすぐに落とし、データ復旧を最優先する場合は、データ復旧専門業者に相談しましょう。

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