【2023最新】外付けHDDが認識しない時の原因と12の対処法(Windows10/11)|サイバーセキュリティ.com

【2023最新】外付けHDDが認識しない時の原因と12の対処法(Windows10/11)



※この記事は2023年5月に更新されています。

「外付けHDD(ハードディスク)が認識しない」「データにアクセスできない」という問題が発生することは少なくありません。

外付けHDDが認識しないときの原因は3パターンあり、それぞれ適切な対処法が異なります。もし外付けHDDが故障しているのに焦って電源のオン・オフや再起動を繰り返すと、最悪の場合は全データ消失につながりかねません。

本記事では、原因の確認、まず確認すべきこと、対処時の注意点、具体的な対処法について順を追って解説していきます。おすすめのデータ復旧業者も紹介しているので、リスクを最小限におさえて安全に問題を解決しましょう。

外付けHDDが認識しないときによくある症状

外付けHDDがWindows10で認識しないとき、具体的には以下のような症状がよく見られます。

  • 電源を入れても外付けHDDが起動しない、動かない
  • 電源ランプは点灯しているが読み込めない
  • 外付けHDDをパソコンに接続しても認識しない
  • デバイスマネージャーで表示されない
  • パソコン接続時に音はするが認識しない
  • 外付けHDDが突然認識しなくなる
  • 「フォーマットする必要があります」など、フォーマットを促すエラーメッセージが表示されて読み込めない
  • 「E:\にアクセスできません。アクセスが拒否されました。」などのエラーメッセージが表示される

これらの症状は、原因によって適切な対処法が異なります。

もし外付けHDDが故障している場合に焦って電源のオン・オフや再起動を繰り返してしまうと、最悪の場合は全データ消失につながりかねません。

原因の確認、まず確認すべきこと、対処時の注意点、具体的な対処法について、順を追って確認していきましょう。

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外付けHDDが認識しない原因(Windows10/Mac)

外付けHDDを認識しないとき、いろいろなパターンの症状がありますが、原因は大きく3つに分かれます。

  1. 物理障害
  2. 論理障害
  3. ケーブルやアダプタなどの外部機器の故障

それぞれ、以下に解説をしています。

物理障害

物理障害とは、HDDの部品が物理的に破損し、正常に起動しない状態です。見た目上は正常に動作できていても深刻な部品損傷が発生していることもあり、最も慎重な対処が必要です。

原因 故障例
  • 落下・水没などの物理的衝撃
  • 落雷によるショート
  • 熱暴走
  • 経年劣化
  • カチカチなどの異音
  • 「DISK BOOT FAILURE」(エラー表示)
  • 「CRCエラー」(エラー表示)
  • 外付けHDDを認識しない

などが原因と症状例となります。HDDの寿命は平均で3~4年と言われており、経年劣化による摩耗で物理障害が起こる場合もあるため、ある日突然故障することもあります。

もし物理障害が発生していれば、ほんの数分通電するだけでも障害が悪化する可能性があります。基本的に専門業者でないと修理・復旧はできないので、思い当たる原因があるときは絶対に通電しないようにしましょう。

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論理障害

論理障害とは、HDD本体に問題はないものの、保存されているデータやフォルダ構成などに不具合が生じている状態です。

原因 故障例
  • 誤操作による削除
  • 初期化・フォーマット
  • データ読み書き中の強制終了によるファイルシステムの破損
  • ウイルス感染
  • 「Operating System Not Found」(エラー表示)
  • 「フォーマットしますか?」(エラー表示)
  • 「CRCエラーです」(エラー表示)
  • ブルーンスクリーン
  • ファイル名が勝手に書き換わる
  • HDD内部データが確認できない

 

などが原因と症状例となります。論理障害によって「フォーマットしてください」というエラーや、データの文字化けが発生しているケースもあります。

軽度の論理障害(誤操作など)であれば、データ復元ソフトなどを利用して自力で復旧できる可能性があるため、ソフトを利用するか業者に相談するかは適宜判断しましょう。

ただし、「エラーメッセージ」や「文字化け」、「パソコンで認識できない」といった症状は論理障害と物理障害どちらの可能性も考えられるため、安易にソフトなどを使用しないよう注意が必要です。

論理障害と物理障害が併発しているケースもあり、詳細な診断は専門業者でないと難しいことがほとんどです。もし重要なデータを保存している場合は、自己対処は最低限に控えてデータ復旧業者への相談を優先することをおすすめします。

データ復旧業者の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。

外部機器(ケーブル・アダプタ等)の故障・不具合

外付けHDDの故障ではなく、周辺機器の問題が原因でHDDが正常に認識されないケースもあります。

接続不良の原因
  • ACアダプタの経年劣化による電力不足
  • USBケーブルの接続不良
  • デバイスドライバ不良

供給電力や接続に問題があると、正常に駆動するための電力が不足して外付けHDDが認識できないことがあります。

ACアダプタが寿命などで断線していると、正常に認識されません。 このときはACアダプタを交換すると外付けHDDが認識される可能性があります。また、稀に電源がコンセントに刺さっていないケースもあるので一通り確認しましょう。

USB経由で接続している場合は、USBケーブルの接続不良も同様に正常に認識しない原因になるので、USBケーブルをしっかり差し込まれているか確認してみましょう。

HDD以外の周辺機器の影響

HDDではなく周囲のUSBケーブルやUSBポートが故障してしまっていることによって認識されない場合があります。

他の周辺機器をすべて外して再接続すると改善するケースもあるので試してみてください。

デバイスドライバ不良

デバイスドライバにエラーが発生していることによってHDDが正常に認識されていない場合があります。この場合はデバイスドライバをアップデートして修復すると改善する可能性があります。

この場合はHDD本体に問題はないため、比較的かんたんな対処で済みます。


HDDが認識できない理由がどこにあるかで対処法が異なります。

一見すると問題がなさそうでも開封してみると重大な障害が発生しているパターンもあるため、原因を安易に自己判断することは控え、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。

高復旧率&安心して任せられる業者を選ぶポイント

せっかくお金も時間もかけたのに、復旧成功確率の低い業者に依頼して作業に失敗されると、最悪の場合、大切なデータを永遠に失うことになります。

そのような事態を避けるためにも、ここなら間違いないという業者を見極めることが重要です。今回は下記に当てはまっていて、技術力が高いと評価を受けている業者を厳選しました。

技術力が高いデータ復旧業者の選定ポイント
  • 復旧率が90%以上あり技術がたしかなこと
  • 夜間や休日も窓口が営業しており復旧スピードが速いこと
  • 後から診断料や部品代などの追加費用が請求されず明朗会計であること
  • 復旧成功の口コミや利用者の実例が多数あること
  • 自社内に復旧設備を整え、熟練の技術者が多数いること

 

上記のポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー


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14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
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こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数36万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数だけでも5,700件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

外付けHDDが認識しないとき確認するべきこと

外付けHDDを認識しないときは、まずHDDに電源が入っているか・電力供給に問題がないかから確認しましょう。HDD自体には問題なく、外部機器に問題があるケースは比較的かんたんに症状が改善します。

  • デバイスマネージャーでHDDが認識するか確認
  • 接続不良が起こっていないか確認
  • USBケーブルの供給電力を確認
  • 他の周辺機器の確認

ただし、HDD本体に物理障害・論理障害が発生しているときに以下の方法を試すと、症状が悪化する危険性があります。PCに繋ぎなおすたびにHDDの電源のオンオフを繰り返すことになり、HDDに負荷がかかってしまうので注意が必要です。

落とした・水没した・直前にいつもと違った操作をしてしまったなど、原因に心当たりがある場合はここで紹介する確認事項は飛ばすことをおすすめします。もし大切なデータで万が一にもなくしてしまったら困るという場合は、自分であれこれ確認する前に一度データ復旧の専門業者に相談してください。

外付けHDDを認識できているかデバイスマネージャーで確認する

外付けHDDではなく、読み込むPCの方に問題がある可能性も考えられます。単純に設定の問題などで認識できていない場合もあるので、以下のような方法で外付けHDDを認識できているか確認したのち、PCの修復を行ってください。

①デバイスマネージャーから確認する方法

Windows10では、デバイスマネージャーから外付けHDDが認識できているか確認することができます。

  1. 外付けHDDを接続する
  2. Windowsマーク>デバイスマネージャーを開く
  3. ディスクドライブやユニバーサルシリアルバスコントローラを開く
  4. 外付けHDDが表示されるか確認する

もし機器名が表示されなかったり、機器名に「!」がついている場合は、ドライバの再インストール、更新プログラムのアンインストール、システムの復元などの対処が必要です。ただし、これらの対処法はPC本体に保存しているデータを失うリスクがあります。もしPCの修復を行う場合は事前にバックアップをとってあるかなどしっかり確認しましょう。

②BIOSから確認する方法

  1. PCの起動画面でファンクションキーを押し、BIOSを起動させる
    BIOS
  2. 設定画面からHDD関連の項目を表示する
  3. 外付けHDDが表示されるか確認する

※手順1でBIOSを起動させるためのキーはPCによって異なります。「F2」「F10」「Delete」などがあるため、PCのマニュアルから確認してください

Macbookのディスクユーティリティで動作を確認する

  1. 画面下の「Finder」をクリックする
  2. アプリケーション内の「ユーティリティ」をクリックする
  3. ユーティリティー内から「ディスクユーティリティ」をクリックする
  4. 外付けHDDがマウントできていれば、ディスクユーソリティ画面左側に、外付けHDDの名前が表示されます

詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています。

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接続不良が起こっていないか確認

まずは、接続不良の可能性があるので以下を確認しましょう。

  • USBケーブルがしっかり刺さっているかを確認
  • 別のUSBの差し込み口に変更
  • ケーブルの交換
  • コンセント口を変えてみる
  • USBハブを使わず直接PCと接続する

USBケーブルの供給電力を確認

何らかの原因でHDDへの供給電力が不足していると、HDDの動作が不安定になり認識されないケースがあります。

  • ノートパソコンをバッテリー駆動モード→ACアダプタに切り替える
  • USBハブを変える
  • USBハブを使わず直接PCと接続する
  • USBハブをバスパワーモード→セルフパワーモードにする

他の周辺機器の確認

外付けHDD以外の周辺機器をパソコンに接続している場合は、他の機器の影響で外付けHDDが認識できないことがあります。以下の方法を試してみましょう。

  • 他の周辺機器を全て取り外してからHDDを接続してみる
  • 他の周辺機器のドライバを最新状態にする
  • 他の周辺機器のドライバを再インストールする

これらを一通り確認して電源がつく場合は問題ありません。電源がつくが正常に認識できない・そもそも電源が入らないという場合は以下に進んでください。

外付けHDDに電源が入る場合の12の対処法

外付けHDDに電源が入っている場合は、HDDかPCに何かしらの問題が発生している可能性が高いです。

以下の対処法を試してみてください。

なお、もしHDDに障害が発生していると自分で対処することでかえって障害が悪化するリスクがあります。

大事なデータが保存されている外付けHDDが認識しなくなったときは、過剰な自力作業は控えてデータ復旧業者に相談しましょう。

異音がするか確認する

まずは、外付けHDDから異音がしていないか確認してください。

  • カチカチ、カタカタ、カチャカチャ
  • カリカリ、キュルキュル
  • ビープ音(プップッ、ブーなどの電子音)

上記のように、普段発生しない音が聞こえる場合は外付けHDDの部品が故障している可能性が高いためただちに通電をやめましょう。通電しているだけでもデータを記録するプラッタに傷がついて、どんどんデータが失われる危険性があります。

保存しているデータのサルベージが必要であれば、データ復旧業者に相談しましょう。

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コマンドでの修復(CHKDSK)

この方法は、PCに接続した時に、何らかのデバイスとして認識はされるが、HDDとしての認識はされておらず開くことができない場合の対処法です。

Windowsの場合の手順

  1. デスクトップの検索でコマンドプロンプトを検索し、起動する
    コマンドプロント
  2. コマンド入力で「chkdsk d(HDDに該当すると思われるドライブに対応): /f」と入力してEnterを押す

Macの場合の手順

  1. Finderで、アプリケーションフォルダを開く
  2. ユーティリティフォルダを開く
  3. ターミナルを開く
    ターミナル
  4. $/sbin/fsck -fy /dev/disk2s2(HDDに該当すると思われるディスクに対応)」と入力してEnterを押す

この方法では軽度の論理障害かつ、ファイルシステムのエラーの場合にしか対応できません。他の論理障害や、物理障害の場合に実行してしまうと症状が悪化する可能性があるので注意してください。

Macの対処法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

Windows10の自動修復機能を実行

軽度の論理障害の場合、Windows10に搭載されている修復機能を実行することで不具合を解決できる場合があります。

ただし、別の障害が発生していた場合はかえって悪化させてしまう危険性があるので注意しましょう。大事なデータの場合は、バックアップデータを取ってあるかなどよく確認してから実行するようにしてください。

  1. エクスプローラーで外付けHDDのアイコンを右クリックして「プロパティ」をクリック
  2. ツール>エラーチェックの「チェック」ボタンをクリック
  3. 「ドライブのスキャンと修復」をクリック

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PCの再起動を行う(※一度きり)

PCのソフトウェアに何らかの不具合が発生していることが原因で、HDDの動作に異常が出ることがあります。

その場合はPCを再起動してみましょう。ただ、少しでも物理障害が疑われる場合は避けてください。もし論理障害であっても、再起動によって悪化するリスクがありますので、再起動を試すのは一度きりに留めておいたほうがよいでしょう。

また、必ず外付けHDDを安全にPCから取り外してから再起動してください。異常が発生しているHDDへの通電は症状を悪化させる場合があります。

ドライバを更新する

PCのデバイスドライバの不具合で外付けHDDを認識できていない可能性があります。

デバイスドライバを最新の状態に更新してみましょう。

デバイスドライバを更新する方法

  1. windowsマークを右クリック>デバイスマネージャーを開く
  2. ディスクドライブ>ユニバーサルシリアルバスコントローラを開く
  3. 表示されたドライブを右クリックする
  4. 「ドライバ ソフトウェアの更新」をクリックする

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更新プログラムをアンインストールする

Windows Updateが実施された直後から外付けHDDが認識しなくなったという場合は、更新プログラムを一度アンインストールすることで再度使えるようになることがあります。

ただし、場合によっては現在問題なく使えている機能にかえって不具合が出る可能性もあるため、注意が必要です。

アンインストールの手順

  1. 「スタート」をクリックし、「設定」をクリックする
  2. 「更新とセキュリティ」をクリックする
  3. 「更新とセキュリティ」から「Windows Update」をクリックし、「更新の履歴を表示する」をクリックする
  4. 「更新の履歴を表示する」が表示されるので「更新プログラムをアンインストールする」をクリックする
  5. 「インストールされた更新プログラムをクリックし、「アンインストール」をクリックする

システムの復元を実行する

システムの復元とは、PCの環境設定やシステムなどを以前の状態に丸ごと復元する機能です。PC側で何らかの設定を変更した後に外付けHDDが認識しなくなった場合などは有効な可能性があります。

ただし、以前に復元したいポイントを作成していないとできないうえに、あらゆる設定が全て過去の状態に戻ってしまいます。システムの復元を行う際は、念のため事前にバックアップをとるようにしましょう。

外付けHDD本体に障害が発生しているときはシステムの復元で解決することはできないので、実行する際は慎重に判断してください。

システム復元の手順

  1. 検索欄に 「 システムの復元 」 と入力し、「復元ポイントの作成 ( コントロールパネル ) 」をクリックする
  2. 「システムのプロパティ システムの保護」から「システムの復元」をクリックする
  3. 「 システムの復元 」から「次へ」をクリックする
  4. 保存された復元ポイントが一覧表示される
  5. 「復元したいポイント」を選択し、「次へ」をクリックする
  6. 復元ポイントの詳細を確認し、「完了 」をクリックします。
  7. 復元処理開始の注意の内容を確認し、「はい」をクリックする
  8. 「 システムの復元 」 処理が開始され、自動的に画面が遷移する
  9. 復元完了後に PC が再起動する
  10. 改めてログインし、「システムの復元 」 が正常に完了したことを確認する

「アクセスが拒否されました」と表示される場合は権限を変更する

PC上で外付けHDDは表示されているものの、クリックすると「アクセスが拒否されました」と出てきてファイルが開けない場合は、アクセス権限が制限されている可能性があります。

企業から貸与されているPCの場合は、システム管理者に確認して、権限を付与してもらうことで問題なく開けるようになります。

アクセス権変更の手順

  1. Windowsエクスプローラーで、アクセスが拒否されたHDDを右クリックし、「プロパティ」をクリックする
  2. ツールバーで「セキュリティ」を選択して「詳細設定」をクリックする
  3. 「アクセス許可の変更」をクリックする
  4. 「詳細設定」をクリックし、ポップアップウィンドウから「検索」をクリックする
  5. HDDのアクセス権を付与したいアカウントを選択し追加する
  6. 「OK」をクリックして完了

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復旧ソフトを利用する

軽度な論理障害が原因の場合は、市販の復旧ソフトを利用することで改善できる場合があります。

ただし、復旧ソフトの使用にはそれなりに知識が必要になります。もし物理障害や重度の論理障害が原因だった場合は復旧ソフトのインストール・使用によって悪化させてしまう危険性があるので、原因がしっかりわかっていて操作にも自信があり、中身のデータを最悪失っても構わないという場合にのみ使用するようにしてください。

復旧ソフトを利用する注意点

以下は復旧ソフトを使用する際の注意点です。

  • データを復元できない可能性がある
  • 症状を悪化させてしまう場合がある
  • 復旧率が分からない
  • データが取り出せなくても費用は取り戻せない

復旧ソフトが使える症状

復旧ソフトは軽度の論理障害が発生した際に使用できます。

以下の状況で復旧ソフトを使用できます。

  • HDD内のデータにアクセスできない
  • データファイルはあるがエラーが発生して読み込めない
  • 間違ってゴミ箱ファイルから削除した

上記の場合に復旧ソフトを使用できますが、HDDのデータにアクセスできないなど重度障害で現れる症状と重なる部分もあるため、一度データ復旧業者で無料診断を受けることをおすすめします。

復旧ソフトの使用手順

以下は復旧ソフトの使用手順です。

  1. データ復元ソフトを実行する
  2. スキャンしたデータから、復旧したいデータを選定する
  3. リカバリーや復元を選択してデータ復元を行う
  4. 復元したデータの保存場所を選択する

初期化・フォーマットをする

外付けHDDが認識しない際、初期化(フォーマット)をすることで、問題が解決する場合があります。

ただし、HDD内部のデータが削除されてしまうため、内部のデータが損失しても構わないHDDにのみ実施して下さい。

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初期化とフォーマットの違い

HDD内部では、どの領域に何のデータを保存するかについて「ファイルシステム」が管理しています。

フォーマットとは、データを管理しているファイルシステムを初期化し、OSやファイル形式を使用機器に合わせて再構築することです。

一度ファイルシステムを初期化することで、領域の割り振りが無くなってしまうため、データを読み込むことができなくなってしまいます。しかし、ファイルシステムは初期化しますが、データ自体が削除されるわけではないため、復旧作業を行えばデータを取り戻せる可能性があります。

一方初期化は、HDDに保存してあるデータ、ファイルシステムをすべて削除します。これは工場出荷状態に戻すことなため、データを復旧することが限りなく難しくなってしまいます。

データ復旧業者に依頼する

大事なデータが読み込めなくなってしまった場合は、データ復旧の専門業者に依頼するという手もあります。

データ復旧業者とは、障害が発生した媒体(HDDやSSD、USBメモリなど)からデータを復旧・復元するサービスを行っている専門の業者です。素人目には軽い症状に見えても、実際にプロのエンジニアが原因を診断すると深刻な問題が発生していることも少なくありません。

不安な場合は、一度データ復旧の専門業者に相談してみましょう。

外付けHDDの復旧実績が多数あり、対応メディアの多い業者であれば、復旧に関する専門知識や設備、ノウハウが蓄積されていることから、データ復旧成功の確率が高く、最も安全に速くデータ復旧を行える可能性があります。

また、依頼前に障害原因や費用見積りなどを無料で診断してくれる業者も存在します。まずは無料相談を受け付けているデータ復旧業者へ問い合わせることをおすすめします。

復旧業者と修理業者の違い

データ復旧業者
パソコン修理業者
  • 保存されたデータの救出や復旧が目的
  • 破損したデータの復旧対応可
  • ハードディスクの物理障害による破損対応可
  • 復旧後の動作回復の確認は対応不可
  • パソコンの動作回復が目的
  • ハードウェア・ソフトウェアによる不具合の対応可
  • ハードディスクの論理障害による破損対応可
  • データや設定のバックアップ対応可

パソコンの修理業者では基本的にデータ復旧は行いません。パソコンの不具合を修理し、稼働させることが目的です。一方「データ復旧業者」はデータの復旧を目的として、パソコンの修理などは専門で張りません。

データ復旧とパソコンの修理どちらも行いたい場合は、データ復旧業者にまず相談するようにしましょう。

外付けHDDのデータ復旧業者の選び方

データ復旧業者であれば、個人では対応できない重度の論理障害や物理障害でもデータを取り出せる可能性があります。

しかし、技術力の低い業者に依頼してしまうと結局データを取り出せないということも起こりえます。そういった事態を防ぐためにも、技術力の高い業者に依頼することが重要です。データ復旧業者に依頼する際は、以下のようなポイントで業者を選びましょう。

  • 【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
  • 【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
  • 【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める

なお、データ復旧業者の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める

何より重要なのは、高い技術力をもつデータ復旧業者を見極めることです。

ひとくちにデータ復旧業者といってもその質や内容はさまざまで、ほとんど1人で対応している細々とした町の小店舗から、大規模ラボを自社に構えて優秀なデータ復旧専門エンジニアが多数在籍するトップクラスの業者まで、幅広いタイプがあります。

しかし、データ復旧はやり直しがきかないものです。最初の対応がその後の復旧率を握るため、はじめて相談するなら技術力の高いところに相談するようにしましょう。

技術力の高いデータ復旧業者を見つけるポイント

  • データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している
  • 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
  • クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
  • 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
  • 初期診断・復旧スピードが速い
  • 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている
  • 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある

【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める

個人情報が詰まった外付けHDDを預けることになるため、対応の品質やセキュリティ対策など信頼がおける業者でないと心配です。

信頼できるデータ復旧業者を見極めるポイント

  • 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
  • サービス対応が丁寧で信頼できる
  • ISO27001・Pマークの取得等、セキュリティ対策が徹底されている
  • 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める

HDDは突然故障するものです。急ぎの依頼になることが多く、何が何でも復旧しないといけないデータのため背に腹は代えられない状況になる可能性も高いため、サポートが充実していて利用しやすいかどうかも重要になります。

データ復旧サービスの利用しやすさを計るポイント

  • 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
  • 出張での復旧に対応している
  • 依頼前の初期費用がかからない
  • 特急料金がかからない
  • データ納品時の追加費用がかからない

おすすめデータ復旧サービス

外付けHDDが故障して突然認識しなくなったとき、その原因は多岐にわたります。

認識しないHDDのデータ復旧はより正確な診断力と高い技術力が求められるため、全国100社以上あるデータ復旧サービスの中から特におすすめの業者を選定しました。

  • 重度の障害が発生していても対応できる優れた技術力
  • 大事なデータを預けられる高い信頼性
  • 突然の依頼でも安心して利用できるサービス・価格

上記のポイントを全て満たしたデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績があります。

相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

復旧費用 相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
対応製品 RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
特長 14年連続データ復旧国内売上No.1
復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力
官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績
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デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

上記がおすすめ業者になります。もし依頼先に迷ってしまった場合は、ぜひデジタルデータリカバリーに相談してみてください。

Windows10で外付けHDDが認識しない場合の注意点

HDDに異常が認められた場合には、何点か注意点があります。

  • 電源のON/OFFを繰り返さない
  • 通電を避ける
  • 個人で分解はしない
  • データ復元ソフトを使うと症状悪化するリスクもある
  • フォーマットしない
  • OSを再インストール(リカバリ)しない

電源のON/OFFを繰り返さない

外付けHDDに問題が発生している場合には、電源のON/OFF繰り返さないようにしましょう。

電源のオンオフはHDDの負担が大きい作業の一つです。PCの再起動などを試す場合には、PCから安全にHDDを取り除いた状態で行いましょう。

通電を避ける

外付けHDDに問題が発生している場合には、通電を避けましょう

通常であれば、通電中はHDD内部のプラッタ(HDDの記録面)と磁気ヘッドが接触することなくデータの読み書きを行っています。

しかし、物理障害が発生している場合は、磁気ヘッドが不規則な動作をする可能性があり、通電するだけで本来は接触してはいけないプラッタ部分と接触してしまう可能性があります。プラッタに傷がつくと、記録されたデータも破壊されてしまうため、HDDの故障時には、通電を極力控えることが大切です。

個人で分解はしない

外付けHDDの分解を伴う対処方法は個人ではできません

分解には専門の知識が必要な上、必ず、専用のクリーンルーム内で行います。HDDは精密部品で構成されており、小さな塵やホコリ、指紋さえも故障の原因になるためです。

また、HDDを開封した段階でメーカからの保証も外れてしまうので、個人でHDDを開封・分解することは避けてください。

データ復元ソフトを使うと症状悪化するリスクもある

市販のデータ復旧ソフトの使用にも注意が必要です。

失敗すると情報の上書きなどが発生し、本来復元できたはずのデータも復元できなくなってしまいますまた通電を伴う作業になるため、物理障害がある場合には症状が悪化してしまいます。そのため、症状が詳しく判明していないうちに復元ソフトを使用することはおすすめしません。

データ復旧作業は一発勝負“と言われているほど技術力が必要とされる繊細な作業です。ユーザ自身による復元作業で一度失敗している場合、データ復旧専門の業者でもデータを取り戻すのが困難になります。

仮に「物理障害」の起きた外付けHDDで、復元ソフトを使用すると、機器に負荷を加え、状態を悪化させることになります。そもそも復旧ソフトでは、物理障害が発生した機器からデータ復旧することは出来ません。

また「物理障害」でなく「論理障害」の場合でも、誤った使用を行うと、データが上書きされ、データを取り出せなくなるリスクもあるため、安全・正確にデータを取り出したい場合は、まず専門のデータ復旧業者へ相談しましょう。

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フォーマットしない

もし「フォーマットする必要があります」等のメッセージが表示されても、すぐにフォーマットしないよう気を付けましょう。

フォーマットするとHDDのデータが全て消えてしまう可能性があります。また、HDDに何らかの障害があって認識しないケースでは、フォーマット処理を行うことで障害が進行し、データ取り出しの難易度が上がってしまうかもしれません。

  • 新品HDDのため保存済のデータがない
  • 重要なデータはバックアップ済のため消えても問題ない

といった場合以外で、消えては困るデータがあるときは安易にフォーマットしないでください。

フォーマットしないと機器が使用できないなど、フォーマットする必要がある場合はHDDのデータを移行してから行うこようにしてください。

「フォーマットする必要があります」と表示されたときの対処法は以下の記事で詳しく解説しています。

OSを再インストール(リカバリ)しない

OSの再インストールをすることで、様々な不具合を解消することができますが、その分リスクが多いです。

OSの再インストールをすることによって起動ドライブ内のデータがすべて削除されてしまいます。また、ユーザーが望めばディスク内のすべてのデータを削除することもできます。

この方法を試す際にはしっかりとバックアップを取ってから試すようにしましょう。

電源が入らない・起動しない場合は外付けHDDのデータ取出しが必要

電源周りを一通り確認してもそもそも外付けHDDの電源が入らない・起動しないという場合は、外付けHDD本体が故障している可能性が高いです。HDDが故障したら修理して使い続けることはできないため、まずはデータを取り出す作業が必要になります。

しかし、起動すらしないHDDの場合は、自分でデータ復旧する方法は基本的にありません。データが必要な場合は、データ復旧業者に相談しましょう。

優れたデータ復旧業者であれば、起動しない外付けHDDからでも専用の設備・技術を用いてデータを救出できる可能性が高いです。データ復旧業者の中でも技術力や設備のレベル、対応できる症状の幅は異なるため、技術力が高くて信頼できる業者を見極めて相談するとよいでしょう。

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内蔵HDD・HDDレコーダーが認識しないときの対処法

PCの内蔵HDDや録画データを保存したHDDレコーダーが認識しないときの原因と対処法は、以下の記事でそれぞれ詳しく解説しています。

内蔵HDDが認識しないときの原因と対処法を知りたい方はコチラ↓


HDDレコーダーが認識しないときの原因と対処法を知りたい方はコチラ↓

よくある質問

よくある質問に回答しました。

外付けHDDが認識しないのはなぜ?

HDDが認識しなくなるとき、接続不良以外の原因は「物理障害」と「論理障害」のどちらかが発生しています。経年劣化や強い衝撃などの物理的な故障を物理障害と呼び、ファイルシステムの破損、OSの問題などは論理障害と呼ばれています。

外付けHDDを認識させる方法は、原因によって異なります。

認識できない外付けハードディスクを復元する方法は?

認識できない外付けハードディスクを復元する方法は以下の通りです。

外付けHDDの修復コマンドは?

以下は外付けHDDの修復コマンドの手順です。

  1. 検索欄に 「 システムの復元 」 と入力し、「復元ポイントの作成 ( コントロールパネル ) 」をクリックする
  2. 「システムのプロパティ システムの保護」から「システムの復元」をクリックする
  3. 「 システムの復元 」から「次へ」をクリックする
  4. 保存された復元ポイントが一覧表示される
  5. 「復元したいポイント」を選択し、「次へ」をクリックする
  6. 復元ポイントの詳細を確認し、「完了 」をクリックします。
  7. 復元処理開始の注意の内容を確認し、「はい」をクリックする
  8. 「 システムの復元 」 処理が開始され、自動的に画面が遷移する
  9. 復元完了後に PC が再起動する
  10. 改めてログインし、「システムの復元 」 が正常に完了したことを確認する

認知しないHDDをフォーマットする方法は?

以下が認識しないHDDをフォーマットする方法です。

  1. 「スタート」ボタンをクリックする
  2. 「コンピューターの」から「管理」をクリックする
  3. 「コンピューターの管理」画面の記憶域から「ディスクの管理」をクリックする
  4. フォーマットしたいHDDに割り当てられたディスクを右クリックする
  5. 「ボリュームの削除」をクリックする

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まとめ

外付けHDDが認識しない原因と対処方法について紹介しました。

HDDを認識しない場合は、まずは落ち着いて一つずつ確認することが大切です。PCや外付けHDD本体の故障だけでなく、付属品のケーブルなど周辺機器もあわせて検証することや、電源の入れ忘れ・ケーブルの抜けなど基本的なことも改めて確認しましょう。

外付けHDDは精密な機器かつ消耗品であるため、いつ故障してしまうか分かりません。外付けHDDに大切なデータを保存する際は、こまめにデータのバックアップを取ることが大切です。

また、対処中の通電によりHDDには相当な負荷がかかり、内部のデータを損傷してしまうリスクがあります。外付けHDD内に重要なデータが保存されているときは、まずは、データ復旧専門業者に無料診断・相談することを検討してみてください。

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