2018年2月13日、イタリアに所在する仮想通貨取引所の「ビットグレイル(BigGrail)」は、仮想通貨「Nano(ナノ)」が流出したことを明らかにしました。
2018年2月13日まで行われた調査によると、同取引所によると流出した「Nano(ナノ)」は日本円換算で約210億円分。何者かのサイバー攻撃によるものと見られています。
事件の経緯は?
事件が発覚したのは2018年2月8日。サイバー攻撃を受けた同取引所を利用した顧客が、自身の保有する資金が支払い不能になっていることにより発覚しました。
同取引所は「サイバー攻撃を受けた」と認めた上で警察に被害届を出して対応。その後の調査によると約1,700万ナノが攻撃者によって盗まれたと説明しています。
代表者「返金は不可能である」
なお、今回生じた被害はあまりにも莫大であり、ビットグレイルの代表者と思われる人物は「返金は不可能である」と宣言。顧客側と争いに発展する可能性は、かなり高いものと見られています。
仮想通貨に対するサイバー攻撃は、日本の「コインチェック」でも取りざたされたばかり。ようやく落ち着きを取り戻そうとしていた仮想通貨業界は、今回の事件を受けて更なる混迷へと突き進むかもしれません。
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