突然「USBデバイスが認識されません」とエラーが表示される場合があります。
このエラーは、自分で復旧することができる可能性が高いですが、USB機器が曲がっていたり故障したりしているなど、物理的な破損がある場合は自分で作業を行う前にデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
今回は「USBデバイスが認識されません」というメッセージが表示される原因、注意点、対処法を紹介します。
目次
「USBデバイスが認識されません」と表示される原因
「USBデバイスが認識されません」と表示される原因として以下の5つのことが考えられます。
- USBポートの接触不良・故障
- USBの電力供給不足
- USBデバイスやケーブルの物理的な破損
- USBデバイスドライバーやUSBコントローラーの不具合
- Windowsシステムファイルの破損や不具合
主な原因として、USB機器に問題があるケースが多いです。USBポートの接触不良・故障やUSBデバイスやケーブルの物理的な破損がある場合は、自分で作業を行わずに、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
USBメモリがPCで認識しないときの詳しい原因や対処法については、こちらのページで解説しています。
「USBデバイスが認識されません」と表示されたときの注意点
「USBデバイスが認識されません」と表示されたときの注意点は以下の6つです。
- USBメモリを何度も抜き差ししない
- 使用機器の再起動を繰り返さない
- USBメモリの端子に息や風を送り込まない
- 曲がったUSBメモリを無理に戻さない
- 通電を避ける
- フォーマットを行わない
USBメモリを何度も抜き差ししない
USBメモリを何度も抜き差しすると、USBメモリ自体やPCの接続部分に摩擦が生じて劣化し、状態がさらに悪化するリスクがあります。
再接続することで問題が解決する場合もありますが、一度実行しても解決しない場合は、個人で修復できない問題が発生している可能性があります。
焦って何度もUSBメモリを抜き差しすることは避けて、できるだけ抜き差しする回数は減らすようにしましょう。
使用機器の再起動を繰り返さない
再起動するということは機器に大きな負担を与える行為の一つです。
USBメモリに問題がある状態で再起動を繰り返すと、症状が悪化し、状態が深刻化する恐れがあります。使用機器の再起動を繰り返すのは1回程度にするようにしてください。
USBメモリの端子に息や風を送り込まない
不具合が発生した際にやってしまいがちですが、埃やちりが内部メモリに入り傷が付くと、データを消失する可能性があります。
USBメモリに入ったごみを出すために、息や風を送るのは控えるようにしましょう。
また、水没してしまったUSBメモリを乾かすためにドライヤーを使うと、USBメモリが変形していまうケースがあります。
USBメモリーを水没させてしまった場合は、清潔なタオルで優しく包んで水分をできるだけ取り除く程度にし、無理に乾かしたり熱を当てたりしないように注意しましょう。
曲がったUSBメモリを無理に戻さない
曲がってしまったUSBメモリを無理やり元の形に戻すことは避けましょう。
無理に戻そうと力を加えると、基板がダメージを受ける可能性があり、状態の悪化に繋がります。
曲がった位置によってはデータは無事なこともあるため、中のデータを取り出したい場合はデータ復旧業者に相談してみましょう。
フォーマットを行わない
フォーマットということは、データが削除されてしまうということであり、購入時の状態に戻ることです。
仕事や家族との思い出など重要なデータを保存している方は、フォーマットを行わないようにしてください。フォーマットをしたいという方は、必ずバックアップデータがあるかUSBメモリ内に必要なデータが一つもないという状況の際に行うようにしてください。
「USBデバイスが認識されません」と表示されたときの対処法
「USBデバイスが認識されません」と表示されたときの対処法は主に以下の8つです。
- 電力供給を見直す
- USBドライバーを再インストールする
- USBコントローラーを再インストールする
- システムファイルチェッカーを使用する
- 最新のWindowsの更新プログラムをインストールする
- USBセレクティブサスペンド設定を無効にする
- マザーボードの最新のチップセットドライバーをインストールする
- データ復旧専門業者に依頼する
原因によって対処法が異なるため、原因を判断することが難しい方はデータ復旧業者に相談するようにしましょう。
電力供給を見直す
「USBデバイスが認識されません」と表示される原因として、USB機器に問題があることがある場合が多いため電力供給を見直してみましょう。電力供給を見直すために、下記のことを行ってください。
- 他のUSBポートに接続する
- 別のUSBケーブルを使う
上記の方法を利用して電力供給を見直し、USBメモリを認識するようになるか確認してみましょう。
USBデバイスのドライバーを再インストールする
USBデバイスのドライバーとは、デバイスとの通信を始めることができるように適切な準備を行うことができる機能のことです。
- スタートボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を左クリック
- 「ディスクドライブ」を左クリック
- ツリーを開く
- USBデバイスの名称を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を左クリック
- PCを再起動
USBデバイスのドライバーを再インストールして、USB機器が認識するようになるか確認してみてください。
USBコントローラーを再インストールする
USBコントローラーやデバイスドライバーに問題がある時は、USBコントローラーを再インストールすると復旧することができることがあります。USBコントローラーとは、USBに含まれている半導体チップのことであり、USBによる通信を行うための制御を行うことができます。
USBコントローラーを再インストールする手順は下記の手順です。
- スタートボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を左クリック
- 「表示」を左クリック
- 「非表示のデバイス」を左クリック
- 「ユニバーサルシリアルバスコントローラ」を左クリック
- ツリーを開く
- 「デバイスドライバー」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を左クリック
USBコントローラーやデバイスドライバーに問題がないと、USBコントローラーを再インストールしても復旧しないので、改善されなかった時は、異なる対処法を使用してみましょう。
システムファイルチェッカーを使用する
システムファイルチェッカーとは、PC内のファイルに関する問題を調べることができるWindowsの機能です。システムファイルチェッカーを使用した方法は下記の通りです。
- スタートボタンを右クリック
- 「Windows PowerShell」を左クリック
- ウィンドウの末尾で「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と入力
- 「Enter」キーを押す
- ウィンドウの末尾で「sfc /scannow」と入力
- 「Enter」キーを押す
- 「Windows リソース保護は、破損したファイルを検出し、正常に修復しました」と表示されるのを待つ
システムファイルチェッカーを使用して、USBを認識するか試してみてください。
最新のWindowsの更新プログラムをインストールする
最新のWindowsの更新プログラムがインストールされていないことが原因で、「USBデバイスが認識されません」と表示されることがあります。最新のWindowsの更新プログラムをインストールする手順は下記の通りです。
- [スタート] ボタンを選択
- [検索] ボックスに「Windows Update」と入力
- [Windows Update] を選択します。
- [更新プログラムのチェック] を選択
- [オプションの更新プログラムの確認] を選択
- チェック ボックスをオンにする
- [更新プログラムのインストール] を選択
- 使用許諾契約書を確認
- [同意する] を選択
- 画面の指示に従って、更新プログラムをダウンロードしてインストール
- メッセージが表示されたら、コンピューターを再起動
最新のWindowsの更新プログラムをインストールしてUSBが認識されるかどうかチェックしてください。
USBセレクティブサスペンド設定を無効にする
USBセレクティブサスペンドとは、Windowsに搭載されている省電力機能の一つであり、使用されていないUSB機器への電力を供給することを停止することができる機能のことです。USBセレクティブサスペンスを使用することで、バッテリーの消費を減らすことを可能にします。
USBセレクティブサスペンドを使用する方法は下記の手順です。
- スタートボタンを右クリック
- 「電源オプション」を左クリック
- 「電源の追加設定」を左クリック
- 「プラン設定の変更」を左クリック
- 「詳細な電源設定の変更」を左クリック
- 「USB設定」を左クリック
- ツリーを開く
- 「USBセレクティブサスペンド」を左クリック
マザーボードの最新のチップセットドライバーをインストールする
マザーボードとは電子回路の基盤のことであり、チップセットドライバーとはマザーボードに接続されているほかのデバイス以外のデバイスのことです。マザーボードの最新のチップセットドライバーをインストールする手順は下記の通りです。
- マザーボード製造元の名前を含むコンピューターのドキュメントを確認
- コンピューター製造元のサポート Web サイトにアクセス
- Web サイトに移動
- マザーボードに適切なドライバーを確認
- サポートが必要な場合は、コンピューター製造元に問い合わせる
マザーボードの最新チップセットドライバーをインストールしてみましょう。
データ復旧専門業者に依頼する
上記の対処法を使用しても復旧しない方や、仕事や家族との思い出など重要なデータがUSB機器に保存されていて少しでも復旧率を高くしたいという方は、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。
USB機器が曲がっているといった物理的な症状が発生している場合は、作業を行わずにデータ復旧業者に相談するようにしましょう。
メーカーや修理業者はデータを復旧することを専門としていないのに対して、データ復旧業者はデータを復旧することを専門としていいるため、復旧率がメーカーや修理業者に比べて高いという特徴があります。迷ったらまず24時間365日電話窓口があり、無料で診断・見積をすることができるデータ復旧業者に依頼してみましょう。
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デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。
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復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
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まとめ
今回は「USBデバイスが認識されません」と表示される原因、注意点、対処法を紹介しました。データ復旧業者に依頼することが復旧率を高めるポイントです。自分で作業を行うか、データ復旧業者に相談するかに迷ったら、データ復旧業者に依頼していみましょう。