誤削除したUSBメモリのデータ復旧・復元の可能性は?対処法やプロに依頼すべき理由を解説|サイバーセキュリティ.com

誤削除したUSBメモリのデータ復旧・復元の可能性は?対処法やプロに依頼すべき理由を解説

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※この記事は2024年4月に更新されています。

USBメモリはコンパクトで手軽に持ち運びができる分、データ消失する原因もさまざまです。

USBメモリのデータをうっかり削除してしまった!」「USBメモリが突然認識しなくなった…

そんなとき、データを復旧する方法は大きく分けて2つあります。

  • 復旧ソフトを使って自力で復旧する方法
  • データ復旧業者に依頼する方法

どちらの方法を選択するかは機器の状態・状況によって変わります。特定の方法でないとデータを復旧できないケースもあるため注意が必要です。

この記事では、USBメモリのデータ復旧・復元方法とそのメリット・デメリット、おすすめ業者や費用感についても解説していきます。

USBメモリの消えた・削除したデータが復旧できる理由

DIY

もし誤ってデータを削除・フォーマットした場合でも、直ちに使用を中止すれば、データが残っている可能性があります

USBメモリから削除されたデータは、画面上から見えなくなりますが、通常の削除ではファイルの「インデックス情報」(ファイル名や場所を指し示すデータ)が消去されるだけで、データ本体は消去されません。削除後もUSBメモリにデータが物理的に残っているため、すぐ使用を停止すれば、未上書きデータは復元可能です。

しかし、大容量のデータを上書きしたり、複数回にわたってフォーマットしてしまうと、元のデータを取り出すことは困難になってしまいます。

このような機器からデータを復旧・復元するには、「破損した記憶メディアからのデータ復旧」「複雑なファイルシステムの解析」「断片化されたデータの復元」など、きわめて専門的な技術が必要となってきます。特に以下の状況に当てはまる場合は、高い技術力を持つデータ復旧業者への相談をおすすめします。

  • 重要なデータの復元が必要な場合
  • 大量のデータを復元したい場合
  • 速やかなデータ復元が求められる場合
  • 自分での復元に不安がある場合
  • 物理的損傷により自力での復元が困難な場合

なお、データ復旧業者を選ぶ際は、対応実績と相談実績が豊富で、さまざまな障害タイプに対応している業者を選ぶようにしましょう。

USBメモリのデータ消失リスクを最小限に抑えたい場合はどうするべきか?

データを誤って削除してしまい、削除後数時間しか経っていない場合、データ復旧ソフトや以前のバージョンから復元する方法でデータを救出する可能性があります。

インターネット上でも「自分で復旧できた」「意外と簡単にデータが復元できた」といった体験談が見られますが、これらは軽度の問題が自力で解決できた例です。知識がない状態で復旧を試みると、逆にデータを失うリスクがあります。

特に下記に当てはまる場合、新たな障害が発生し、最悪の場合、データを二度と取り戻せなくなることがあります。

  • 削除してから時間が経過していた
  • 削除した覚えがないのにデータが消失していた
  • エラーメッセージが表示される

なお、USBメモリを接続時のよくあるエラーメッセージは下記のとおりです。

  • フォーマットしますか?
  • スキャンして修復しますか?
  • アクセスできません
  • 遅延書き込みによりデータが消失した
  • USBデバイスが認識されません

例えば「フォーマットしますか?」という問いに対して、即座に「はい」と答えると、データ領域が初期化され、データ復元が困難になってしまいます。

こうしたエラーメッセージは物理的な破損によっっても生じる恐れがあるため、不適切な対処方法を試みるとデータの上書きがさらに進行する恐れがあります。

データの消失リスクを最小限に抑えたい場合は、自力で対処せず、専門業者に相談してデータを安全に取り出すのが一番です。

「USBデバイスが接続されません」と表示された時の対処法はこちら

USBメモリの障害原因は「論理障害」か「物理障害」に分けられる

削除していないのに、USBメモリを認識しない・読み込まない場合は「論理障害」か「物理障害」、または、どちらの障害も発生している可能性が高いです。

「論理障害」は誤削除やシステムエラーにより発生します。

対して「物理障害」はUSBメモリの損傷や水没により基板が破損するなどして生じ、外見で判別できることがあります。

以下は物理障害と論理障害の主な症状を示した表です。

障害の種類 主な症状
論理障害 ・エラーメッセージが出る
USBメモリ内のファイルを読み込まない
ファイルやデータの誤削除
・ウィルス感染によるデータの破損
物理障害 USBメモリ自体が損傷している
・USBメモリが反応しない
長期間使用し、経年劣化している
・エラーメッセージが出る

 

注意するべきこととして「エラーメッセージが表示される」など物理障害と論理障害で同じ症状が発生することがあります。特に経年劣化による物理障害は外見では論理障害と区別がつきにくい場合があります。したがって、USBメモリのデータを復旧したい場合、まずは「論理障害」か「物理障害」のどちらが発生しているか特定する必要があります。

この時、USBメモリを分解してしまうと、内部の基板の破損や、配線の取り外しが発生し、元に戻せなくなるリスクが非常に高いです。

ではどのようにUSBメモリを復旧すればよいのでしょうか?

主なデータ復旧方法には「データ復旧業者」「データ復旧ソフト」「その他の手段で自力で復旧」の3通りがあります。

データ復旧には、業者に依頼する方法、復旧ソフトを使う方法、および他の自力での復旧方法があります。

業者への依頼は復旧率が高く、緊急時も対応可能ですが、費用が高くなるリスクと技術力のばらつきがあります。

復旧ソフトは低コストで自分で作業できますが、物理障害には対応せず、操作ミスにより復旧率を下げることがあります。

他の自力での方法は費用がかからず、データ量に制限がない利点がありますが、物理障害の対応が不可能で、誤操作によるリスクが高いです。

それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

メリット デメリット
データ復旧業者 データを復旧できる確率が高い(70~90%以上)
・丸投げで一切作業する必要がない
・緊急でも対応してもらえる業者がいる
初めは相談するだけでもOK
物理障害や重度の論理障害にも対応している(業者による)
・症状によっては多くの費用がかかる
・業者の技術力にばらつきがある
データ復旧ソフト 自力での復旧作業が可能
・費用を抑えることができる
物理障害に対応していない
・操作が難しく復旧までにかなりの時間がかかる
・1度失敗してしまうと復旧率が下がる
・無料版は機能が大幅に制限されることがある
その他の手段で自力で復旧  

データ量を気にせず復旧作業ができる

・費用をかけずに復旧することができる

物理障害の復旧ができない
・分解すると元に戻せなくなる
・操作ミスにより完全に故障する恐れがある
・データの復旧がいつまでも終わらないことがある
・物理障害と論理障害を見分けられず、障害が再発するおそれがある

いずれにしても、USBメモリの症状がわからない場合や、確実にデータを復元したい場合は、データ復旧の専門業者への依頼が最もおすすめです。

データ復旧の専門業者では、データ復元ソフトでは対処できない物理障害や重度の論理障害にも対応でき、復元失敗のリスクを大幅に減らすことが可能です。

ただし、データ復旧は対象機器や障害の種類、設備や技術力にばらつきがああり、業者によっては対応できる範囲が異なります。中には技術力に乏しい業者も存在するので、プロに対応を依頼する際は、相談実績・対応実績やデータ復旧率、様々な障害に対応している業者を選ぶことをおすすめします。

論理障害と物理障害の両方に対応できるデータ復旧業者については以下の記事で紹介しています。

USBメモリのデータ復旧・復元方法

USBメモリのデータを復旧・復元する方法をご紹介します。

基本的にはデータ復元ソフトと専門業者の2択になりますが、Windowsの機能でも復元できる可能性があるので、あわせて4つの方法をご紹介します。

①Windowsの「以前のバージョンを復元」機能で復元する

WindowsPCのオペレーションシステムの一つに、「以前のバージョンの復元」という標準搭載の復元方法があります。

この方法では、誤ってフォルダ内のファイルを上書きしてしまった・削除したデータを復元する際に、以前の状態に戻す方法です。手順は以下のとおりです。

  1. データを保存しているUSBをPCに接続する
  2. 編集してしまったファイルを保存しているフォルダをエクスプローラーから開く
  3. 復元したいフォルダを右クリックし「プロパティ」を選択する
  4. 以前のバージョンの復元を選択する
  5. 復元したいデータのバージョンを選択して、「復元」を選択する

これは上書きしてしまった際に以前のバージョンをさらに上書きするという復旧方法です。データの所在が複雑になってしまう可能性があります。そもそも「利用可能な以前のバージョンがありません」と表示された場合には復元作業ができないので、注意が必要です。

②コマンドプロンプトで「chkdsk」を実行してデータを復元する

ファイルシステムの問題により、USBメモリが認識されなかったり、データが正常に表示されないことがあります。

この場合、コマンドプロンプトで「chkdsk」を実行することでデータを復元できる場合があります。

コマンドプロンプトで「chkdsk」を実行してデータを復元する手順
  1. USBメモリをPCに接続する
  2. 左下の検索ボックスに「cmd」と入力
  3. 「コマンドプロンプトを管理者で実行」を選択
  4. コマンドプロンプトが表示されたら「chkdsk F: /f」と入力し、Enterキーを押す
  5. 「attrib -h -r -s F:\*.* /s /d」と入力し、Enterキーを押す

このコマンドは、指定されたドライブ(ここではF:ドライブ)に対して「chkdsk」(チェックディスク)を実行するものです。

chkdskとは記憶装置のファイルシステムの整合性をチェックし、論理的なファイルシステムのエラーを修正する機能で「/f」はエラーが見つかった場合にそれを修正するように命令するコマンドです。ただし「chkdsk」は記憶装置に対して負荷の高いプログラムであり、むやみに繰り返すことは推奨されません。

chkdskで問題が買いk津出来ない場合は、ハードウェア障害や物理的な損傷なども考えられます。このような状況では、chkdskでは対処できない問題が発生しているため、専門のデータ復旧サービスに相談することが望ましいです。

チェックディスクがいつまでも終わらない場合はこちら>

③データ復元ソフトを使用して自力で復旧する

自力でUSB メモリのデータを復元する場合、データ復元ソフトを使うことになります。データ復元ソフトで対応可能な障害は論理障害のみのため、「USB メモリ自体は壊れていないがデータが見られない」というケースのみこちらの方法でデータ復旧・復元できる可能性があります。

データ復元ソフトを利用する場合は、基本的に以下の手順で復元することができます。

  1. データ復元ソフトをインストールする
  2. USBメモリをソフトでスキャンする
  3. 復元したいファイルを選択する
  4. 別の場所に保存する

しかし、スキャンによって逆にデータが消えてしまうことがあったり、スキャンできても全てのファイルを復旧ソフトで読み込めるとは限らないため注意が必要です。

データ復元ソフトで最適な処置をするには、一定レベル以上の知識やリテラシーが必要であり、適切でない処置をしてしまうことで障害を悪化させ、更に復旧確率を低下させてしまう危険性があります。

④データ復元の専門業者に依頼する

データ復元ソフトは軽度の論理障害に限られ、物理障害や重度の論理障害には適していません。むしろ個人での対応は復旧の可能性を下げてしまいます。

「確実にデータを取り戻す」ことを目指す場合、機器に触らず速やかにデータ復旧業者に依頼しましょう。

データ復旧業者は様々な問題に対応可能で、最も高い復旧率を誇ります。重要なデータが含まれている場合、データ復旧業者への依頼が賢明といえるでしょう。

特に、論理障害か物理障害か不明な場合は、業者の無料初期診断を利用することを検討しておきましょう。

おすすめデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。


公式HPデジタルデータリカバリー

14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績

こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も5,700件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。デジタルデータリカバリーの評判に関しては以下の記事で紹介しています。

対応USBメモリメーカー一覧
・buffalo
・Elecom(エレコム)
・KIOXIA(キオクシア)
・Siliconpower
・Sandisk
・トランセンド
・I-OData
・プリンストン
・Sony
・HI-DISC
・Team
・HP
・レキサーメディア
・SUPER TALENT
・Apricorn
・ESSENCORE
・ロジテック
・ハギワラソリューションズ
・Leef Technology
・PNY
・リーダーメディアテクノ
・磁気研究所
・ADAM elements
・Patriot Memory
・センチュリー
・サムスン

USBメモリのデータを復旧・復元するときの注意点

USBメモリのデータを復旧・復元する際は、まず以下の注意点を確認しましょう。

  • すぐに安全な取り外しの操作を行う
  • フォーマット/上書きをしない
  • 破損したUSBメモリの継続使用はNG
  • データ復元ソフトでスキャンする際は事前に条件を確認する

トラブルが起こった直後の行動によってその後の復旧率も変わってしまいます。少しでも安全にデータを救出したいのであれば、NG行為は避けましょう。

すぐに安全な取り外しの操作を行う

USBメモリのデータが認識しない・読み込めない・アクセスできない等のトラブルが発生した時は、まずはすぐにPC等から安全に取り外しましょう。

なお、きちんと取り外しの処理をせずにいきなりUSBを抜いてしまうと、さらにダメージが広がる可能性があります。以下の手順で、速やかに取り外しの操作を行ってください。

安全にUSBを取り外す手順(Windows)

  1. 画面右下のタスクバーに表示される「ハードウェアを安全に取り外す」(USBのようなアイコン)をクリック
  2. 取り外したいUSBを選択
  3. 「○○はコンピューターから安全に取り外すことができます。」というメッセージが出たら、USBを抜く

安全にUSBを取り外す手順(Mac)

  1. デスクトップのUSBアイコンをドラッグ&ドロップでゴミ箱に入れる
  2. PCからUSBを抜く

USBメモリがMacbookで認識しない場合はこちら>

データの上書き保存・更新をしない

USBメモリからデータを削除すると目視ではデータが削除されているように見えますが、データはすぐに削除されず、「削除された」という内容が記録され、データ自体はまだUSBメモリ内に残っています。

データを削除した後に上書き保存や更新作業を行うと、削除したデータの上に新しいデータが上書かれるため、上書き保存を繰り返すことでデータが完全に消えてしまいます。削除したデータの復元を行いたい場合は、USBメモリに別のデータを上書き保存しないようにしましょう。

フォーマットしない

USBメモリのデータが読み取れなくなった場合、慌ててフォーマットしないよう注意しましょう

フォーマットとはUSBメモリの情報を初期化する作業のことです。USBメモリをフォーマットすると、データは全て削除されてしまいます。さらに、繰り返しフォーマットすると、次々データに上書きされます。データを上書きしてしまいますと、フォーマット前のデータを復元することは非常に困難になります

USBメモリに不具合がある場合、フォーマットを促すようなメッセージが表示されることがあります。これはUSBメモリの読み取りエラーが発生した場合に表示されるメッセージでもあり、このメッセージ通りにフォーマットすると、データが復元できなくなってしまう場合もあります。

USBメモリに必要なファイルがあるにも関わらず、フォーマットを促すメッセージが表示される場合、まずはUSBメモリのデータ復元を試しましょう。

誤ってデータをフォーマットしたときの復旧方法はこちら>

破損したUSBメモリの継続使用はNG

破損したUSBメモリを使い続けることは避けましょう

もし使い続けることで、データを取り出すことができても、データを取り出した後に使うことは避け、新しいUSBメモリを使うようにしましょう。破損したUSBメモリは、正常にデータを保存できるとは限りません。

USBメモリが折れた・故障した時の対処法はこちら>

データ復元ソフトでスキャンする際は事前に条件を確認する

データが消えてしまったとき、すぐに復元ソフトでスキャンをかけるのはやめましょう。

USBのデータが消えたとき、復元ソフトで修復できるのは一部のケースに限られます。データが消えてしまった原因によってはむしろ症状が悪化してしまい、最悪の場合はスキャンすることで逆にデータが消えてしまうことがあります

もし自力で復元ソフトを使いたい場合は、障害の理由をしっかり確認してからにしてください。

データ復元ソフトで復旧する際のメリット・デメリット

データ復元ソフトを使用する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
データ復旧業者 ・データを復旧できる確率が高い(70~90%以上)
・丸投げで一切作業する必要がない
・緊急でも対応してもらえる業者がいる
・初めは相談するだけでもOK
・物理障害や重度の論理障害にも対応している(業者による)
・症状によっては多くの費用がかかる
・業者の技術力にばらつきがある
データ復元ソフト ・自力での復旧作業が可能
・費用を抑えることができる
・手に入れやすい
・物理障害に対応していない
・操作が難しく復旧までにかなりの時間がかかる
・1度失敗してしまうと復旧率が下がる
・ソフトによって機能制限がある

データ復元ソフトで復旧する際のメリット

  • フリーソフトなど費用が比較的安く済む可能性がある
  • ダウンロード版などがあり、手に入りやすい

フリーソフトなど費用が比較的安く済む可能性がある

データ復元ソフトで復元に成功すれば費用が安く済む可能性があります。無料のソフトから有料のソフトまであります。注意点として、多くのデータ復元ソフトは、はじめにデータのスキャンを行い、実際にデータを復元するタイミングで費用が請求される場合があります。利用する際はソフトの仕様を確認する必要があります。

ダウンロード版などがあり、手に入りやすい

データ復元ソフトはパッケージ版もネットで注文でき、ダウンロード版もあるため、自宅で簡単に手に入れることができます。自分でできる範囲でデータ復旧をしたい方には、身近で取り掛かりやすい手法です。誤った復元ソフトでの復旧によって、業者に依頼した際のデータ復旧の可能性を下げてしまう場合があるので注意が必要です。

データ復元ソフトで復旧する際のデメリット

  • 物理障害の場合、復元はできない(復元可能なものは軽度障害のみ)
  • 障害を悪化させてしまう場合がある

物理障害の場合、復元はできない(復元可能なものは軽度障害のみ)

水没や破損・認識しない状態など、物理的な障害が発生しているUSBメモリの復元は基本的にできません。物理障害が原因であれば、データ復元ソフトのスキャンにかけることでより悪化してしまう可能性があるため注意しましょうそもそも復元ソフトを使う方法は、パソコンにUSBメモリを挿入した時に、USBメモリとして認識されることが大前提となります。また、論理障害の場合でも復元の保証はないため、復元できるかどうかは、削除やフォーマットの障害状況によりけりな一面があります。

もし、PCなどで認識できていない場合はそもそもソフトでの復旧は難しいため、注意が必要です。データ復元ソフトで復旧できない場合でも、データ復旧業者であればデータをサルベージできる可能性があります。もし重要なデータで消えてしまっては困る場合や、データ量が膨大で自分で作業するのが難しい場合などは、一度データ復旧の専門業者に相談してみましょう。

障害を悪化させてしまう場合がある

データ復元ソフトを使用した場合、スキャンなどの機能によりUSBメモリに負荷をかけてしまうことがあります。そうなるとUSBメモリ障害を悪化させてしまうことがあり、データの復元がさらに困難になってしまう可能性があります。重要なデータの場合、はじめからデータ復元業者に依頼する方が賢明な判断だといえるでしょう。

特にスキャンが長引くときは、メモリ自体が故障していたり物理障害が原因だったりする可能性が高いです。その場合は、ソフトで読み込むことでさらに症状を悪化させるリスクがあります。

データ復元ソフトのメリット・デメリットについての詳細は下記の記事を参考にしてください。

データ復元ソフトを利用するときのポイント

ここでは、データ復元ソフトを扱う際にソフトごとの違いと選ぶポイントを紹介します。復元ソフトを扱う場合には機器の症状に合ったソフトを選択しなければ、復旧することができません。復元ソフトを選ぶ際にどの要素で選択していくかを確認しておきましょう。復元ソフトの比較基準として以下の3つが挙げられます。

  • ソフトごとに値段(有料/無料)が異なる
  •  診断ソフトと復元ソフトは異なる
  • 機器・症状ごとに対応する復元ソフトが異なる

復元ソフトごとに費用(有料/無料)が異なる

復元ソフトは無料のものから有料のものまで様々です。この費用の差は「データの復元率」が関係してくる場合が多いです。有料であれば費用が掛かっている分復元できる症状が多かったり、復元の速度が早かったりする場合があります。また、復元できる容量も費用によって異なる場合があります。

また、無料の復元ソフトであっても、データをスキャンする段階までが無料で復元する際には有料になる復元ソフトなどもあります。料金形態は復元ソフトによって異なりますので、利用する際には注意が必要です。

 診断ソフトと復元ソフトは異なる

復元ソフトと診断ソフトは内容が全く違います。復元ソフトでは「データを復元する」ことを目的としていますが、診断ソフトでは「症状を診断する」ことを目的としています。データ復元をしたい場合に診断ソフトでは症状の診断までしか行わないため、データの復元は行えません。

また、復元ソフトによっては、症状の診断からデータの復元までを一貫して行えるものもあります。復元ソフトを選ぶ際には、その復元ソフトで何の作業ができるのかをしっかりと調べ、目的にあった復元ソフトを利用しなければ思っていた結果にならなくなってしまいます。また、誤った復元をしてしまうと、USBメモリや保存しているデータに負荷を与えてしまいます。その結果データ復旧業者であってもデータが取り出せなくなってしまう可能性があります。利用する際には細心の注意が必要です。

機器・症状ごとに対応する復元ソフトが異なる

USBメモリやHDDなど、機器ごとに復元できる復元ソフトが異なります。USBメモリのデータ復元がしたい場合には、復元ソフトがUSBメモリの復元に対応しているか確認しましょう。また、複数の機器に対応している復元ソフトもあります。誤って違うソフトを利用してしまわないように注意しましょう。

また、同じように、症状によっても対応している復元ソフトが異なります。フォーマットやデータの破損の復元ができるソフトもあれば、ウイルス関連で失ったデータを復旧できる復元ソフトもあります。USBメモリの症状は重複している場合もあるので、ソフトを利用する際には注意が必要になります。

復旧可能なデータの容量が足りているか

データ復元ソフトによっては、復元可能なデータの総量が決まっている場合があります。その場合には、データ復元ソフトを利用して復元しようとしても、必要なデータが取り出せない可能性があります。

復元ソフトを選ぶ時に復元する機器の容量を確認しておき、すべてのデータが取り出せるソフトを選択しましょう。

データ復元ソフトを使用したら本当にUSBメモリのデータを復旧できるのか?

データ復元ソフトは他の手段と比較して安価で手に入れやすくいため、無事に復旧できればとてもいい復元方法だと思います。では、復元ソフトはどの程度復旧可能なのかを比較してみます。

  • フリーソフト
  • 有料ソフト

フリーソフト

軽い症状で少ない容量のデータを復元したい場合に利用してみるといいかもしれません。完全無料の場合もあれば、データの診断やスキャンが無料でその後の復元は有料になっている場合もあります。対応できる症状は限られてしまいます。フリーソフトには以下のような種類があります。

フリーソフト例 復旧できるデータの例
  • 復旧天使
  • Recuva
  • Disk Drill
  • Recover Files
  • Aiseesoft
  • Recoverit
  • Disk Digger
  • Puran File Recovery
  • Piriform
  • Photo Rec
  • iSkysoft
  • Glary Undelete
  • Best HDD Data Recovery
  • Mini Tool Photo Recovery Free
  • USBメモリ復旧
  • ZAR(Zero Assumption Recovery Recoverit)
  • Pandora Recovery
  • Puran File Recovery
  • MiniTool Power Data Recovery Free
  • EaseUS Data Recovery Wizard Free
  • Kickass Undelete DataRecovery
  • CD Recovery Toolbox Free
  • Tenorshare 4DDiG
  • Word
  • Excel
  • PDF
  • 写真
  • 画像
  • 動画
  • ドキュメント
  • ファイル
  • フォルダ
  • 音楽(ミュージック・MP3・MP4)
  • デジカメデータ
  • メール
  • ゴミ箱のデータ
  • 削除ファイルやパーティション
  • 破損データ

(フリーソフトでは復旧できるデータの総量が制限されているケースが多い)

有料ソフト

フリーソフトと比較して、軽度の論理障害のデータの復元率が高く、復元できる容量に制限がない場合が多いです。また、ソフトが法人によって作成されている可能性が高く安全で、操作のサポートなどがあり利用しやすくなっている場合があります。

有料ソフトの例

有料ソフト例 復旧できるデータの例
  • ファイナルデータ
  • Recuva
  • Recoverit有料版
  • Wise Data Recovery
  • iSkysoft有料版
  • Recovery 4.x
  • SoftPerfect File Recovery
  • Glarysoft File Recovery
  • 救出ファイル復元/ Restart Explorer
  • Undelete 360
  • EaseUS Data Recovery Wizard有料版
  • Disk Drill for Windows
  • AviFIXP
  • データ復旧R
  • Recover My Files
  • PC Inspector File Recovery
  • testdisk
  • Recoverit Mac版
  • AVIPreview
  • 4DDIG Mac
  • MMname
  • DivFix
  • Stellar Data Recovery for Windows
  • Renee Undeleter restore.media
  • VLC Media Player
  • SFWare
  • DVDVob2Mpg
  • Prosoft Data Rescue 5 for Windows
  • データリカバリー
  • Video Repair WMVConcat
 

  • Word
  • Excel
  • PDF
  • 写真
  • 画像
  • 動画
  • ドキュメント
  • ファイル
  • フォルダ
  • 音楽(ミュージック・MP3・MP4)
  • デジカメデータ
  • メール
  • ゴミ箱のデータ
  • 削除ファイルやパーティション
  • 破損データ

(有料ソフトは軽度の論理障害であれば容量制限なく復元作業ができるものが多い)

 

しかし、データ復元ソフトの復旧率にはばらつきがあるため、復旧できなかった場合の事例というのが多く存在します。以下に失敗例を紹介いたします。

USBメモリ復元ソフトのよくある復旧失敗例

  • ソフトにかけたらフォルダは出てきたが復元できなかった
  • 一部しか復元ができなかった
  • データが文字化けして戻せなくなった
  • データの復元ができず、USBメモリの症状が悪化した
  • ソフトを利用している段階でデータを上書きしてしまった

このように「復元ソフトを使ってみたけど結局失敗した…」という事例が多くあります。

USBメモリ自体は安価に交換が可能なので、保存しているデータが重要でない場合には復元ソフトを試してみるとよいでしょう。存しているデータがどうしても取り出したい場合であれば専門業者に依頼するほうが確実にデータを取り出すことができます。

失敗を避けるためには、まず最初にデータ復旧業者の無料見積もりを出してもらうことがよいでしょう。ほとんどの業者では見積もり後のキャンセルが可能なので、一度見積もりを出してもらってからの判断でも問題ありません。

USBのデータの障害は「論理障害」と「物理障害」に分けられます。

復旧ソフトで復元できるのは「誤って削除してしまった」等の軽微な問題に限られます。重度の論理障害や物理障害の場合にはデータ復旧業者に相談しましょう

よくあるUSBメモリのデータ消失理由

障害の種類 説明 よくある症状 復旧方法
論理障害 データに問題がある状態
  • 誤ってデータを消去してしまった
  • 保存場所を間違えて上書きしてしまった
  • 間違えてフォーマットをしてしまった
  • USBメモリを認識はするがデータが見られない
  • エラーが表示されて見られなくなってしまった
  • 「フォーマットする必要があります」というエラーメッセージが表示される
  • 「データが破損しています」というエラーメッセージが表示される
  • 「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」というエラーメッセージが表示される
  • 復旧ソフト(※軽度のみ)
  • データ復旧業者
物理障害 物理的に破損している状態
  • USBメモリが曲がってしまった、水没させてしまった
  • USBメモリが突然認識しなくなってしまった
  • ランプはつくが認識しない
  • エラーが表示されて見れなくなってしまった
  • 「フォーマットしますか?」というエラーメッセージが表示される
  • 「ディレクトリ名が無効です」というエラーメッセージが表示される
  • フォルダ名やファイル名が文字化けしている
  • データ復旧業者

「認識しない」「エラーメッセージが出る」といった同じ症状でも、実際には論理障害と物理障害の両方の可能性が考えられます。論理障害と物理障害が同時に併発しているケースもあり、素人が正確に障害の種類を判断するのは至難の業です。

自分で判断するのが難しければ、まず信頼できる専門業者に無料で診断を依頼するのがおすすめです。

復旧率はデータ復旧業者のほうが高い

最も確実に復旧できる方法はデータ復旧業者に依頼することです。

データ復旧業者であれば物理障害やソフトで対応できない重度の論理障害にも対応できるので、ソフトに比べてデータ復旧率が高いです。

復旧ソフトでは一部の障害にしか対応できないことに加えて、操作する人にもある程度の知識が求められるため、操作者によっても復旧率が変わります。

「ソフトを試してダメだったら業者に相談しよう」と考えても、何度も操作を繰り返すとデータの復旧率が落ちていってしまいます。データの重要度に合わせて、最初にソフトを使用するか業者に相談するか決めましょう。

費用面が心配であればまずはデータ復旧業者で無料見積もりする

フリーソフトの中にも、スキャンまでは無料でもその先の復元機能の使用には追加料金が請求されるものがあり、実際にかかる費用を事前に想定するのが難しいというデメリットがあります。

費用面さえクリアできれば、復旧率が高いデータ復旧業者のほうが安心できておすすめです。もし心配であれば、まずは無料見積もりを出してもらってみましょう。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績

こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数だけでも5,700件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

データ復旧業者を利用するメリット・デメリット

それではデータ復旧業者を利用する際のメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。データ復旧ソフトや自力で復旧する方法との違いに注意して見ていきましょう。

データ復旧業者を利用するメリット

  • 物理障害・論理障害問わず、幅広い障害に対応
  • データ復元できない場合費用がかからないケースもある
  • データ復元ソフトと比較して、復旧・復元できる可能性が高い

物理障害・論理障害問わず、幅広い障害に対応

データ復元業者の多くは、データ復元ソフトと比較して幅広いUSB メモリの復元に対応しています。これは専門業者にしかない機器や特別なソフトウェアを使うことで、復元ソフトでは対応できない、難易度の高いデータ復元に対応しているからです。

没や物理的破損に加え、データ復元ソフトで復元ができないデータも復元できる可能性があります。

データ復元できない場合費用がかからないケースも

依頼されたUSBメモリの復元ができなかった場合、費用を請求しない成功報酬制を採用している専門業者もあります。また復元できるかどうかの調査だけ無料で依頼できる業者もあります。実際にデータ復元できた場合にのみ費用を支払えば良いので、依頼者にとってはとても親切な業者と言えるでしょう。

またUSBメモリのデータを全て復元できなくても、一部だけ復元できるケースもあります。この場合、復元できたデータ量に応じて柔軟に料金が発生する出来高制などもあるため、専門業者に復元を依頼する場合は、料金体系についても詳しく確認してから依頼すると良いでしょう。

データ復元ソフトと比較して、復旧・復元できる可能性が高い

データ復元業者はUSB メモリの復元を専門とした機器やソフトウェアを使うことで、復元ソフトと比較して、より高い可能性でUSB メモリの復元が可能です。実績を明記していない業者は技術力に乏しい可能性もあるため、データ復旧率も事前に確認しておきましょう。USB メモリに重要なデータが含まれていて、どうしても復元したい場合は、データ復元業者に依頼した方が良いでしょう。

データ復旧業者を利用するデメリット

  • 業者によって復旧対応が異なる
  • ソフトに比べて料金が高くなる可能性がある

業者によって復旧対応が異なる

データ復旧業者によって、料金、方法、期間、設備、対応できる症状などの復旧対応が異なります。機器の状態や復旧の目的に合わせてデータ復旧業者を選択する必要があります。誤って目的と違う業者に依頼してしまうと、思い通りの復旧結果にならなくなってしまいます。また、業者によっては復旧を外部委託したり、セキュリティ管理ができていない業者もあります。この場合は機器や保存しているデータの取り扱いが信頼できない場合があります。

データ復旧業者を選ぶ際には「技術力」で選ぶことをおすすめします。技術力が高ければ、専門のエンジニアや復旧設備のある業者の可能性が高いため、データが復旧できる可能性が高いです。また、ホームページなどに記載している数値表記(復旧率〇%、相談件数〇件など)を見るのも業者を選ぶ手段の一つです。事前に業者について調査し、目的に合った業者を選択できるようにしましょう。

復元ソフトに比べて料金が高くなる可能性がある

データ復旧業者に依頼する場合には、復元ソフトで復旧するよりも料金がかかる場合があります。料金がかかる理由として、専門のエンジニア・専門技術を扱って復旧作業を行う点や、症状にかかわらず多くのデータを復旧できるという点が考えられます。確実にデータ復旧したい場合には、復旧業者に依頼する方が安心です。

復旧方法を選択する基準は「データの重要度」

復旧方法を選択する基準は「データの重要度」です。

何を基準に復旧方法を選択するのがいいかと悩む方もいると思いますので、データ復旧の目的をもう一度確認しておくことが重要です。

  • 論理障害か物理障害か(一部の論理障害ならソフトで対応可能)
  • 復旧率の違い(データ復旧業者のほうが復旧率が高い)
  • 費用面が心配であればまずはデータ復旧業者で無料見積もりもおすすめ

上記の基準で対処方法を考えてみて下さい。

物理障害の場合はソフトを使用できない

物理作業 論理障害
データ復旧業者 軽度~重度◎
(※業者によっては施設不備で復旧不可×)
軽度~重度◎
データ復旧ソフト 不可× 軽度のみ対応可〇

自力で復旧作業を行いたいと考え、データ復旧ソフトを使用して復旧を試みる方も多いと思います。

しかし、データ復旧ソフトでは「物理障害」に対応できないことに注意してください。物理障害が発生しているにもかかわらず、復旧ソフトを使用してしまうと、物理障害が悪化しデータが消失してしまう可能性があります。また、復旧作業に一度でも失敗した場合も復旧作業を再度行うのではなくデータ復旧業者に相談することをおすすめします。

USBメモリのデータ復旧業者を選ぶポイント

USBメモリのデータ復旧業者業者選びで確実に押さえておきたいポイントは次のとおりです。

【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める

USBメモリなどのメモリ系機器の復旧は難易度が高いため、HPには「対応可能」と書いてあっても実際はごく一部の症状しか対応できないというケースや、そもそも対応していなかったりするケースが多いです。

全体的に復旧技術力が高く、かつメモリ機器の復旧専門のエンジニアがいるような業者を選ぶと間違いないでしょう。技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。


  • データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している
  • 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
  • クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
  • 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
  • 対応できる機器の種類や症状が豊富である(USBメモリ復旧にも対応している)
  • 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている(メモリ系機器復旧専門のエンジニアがいる
  • 初期診断・復旧スピードが速い
  • 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある
  • 海外からの技術導入を積極的に行っている

このような観点でよく名前を聞く5社を比較してみると、WEB上でしっかり情報を公開している業者は思いのほか少ないことが分かりました。

サービス名 デジタルデータ
リカバリー
A1 Data PCエコ
サービス
アドバンス
デザイン
データレスキュー
センター
復旧実績 復旧率95.2%
✓相談件数
29万件以上
✓他社不可
5,700件
✓官公庁・法人
1万社以上
復旧率非公開×
✓復旧件数
7万件以上
復旧率非公開×
✓依頼件数
3万件
復旧率非公開×
✓大手法人
1,000社以上
復旧率非公開×
✓受付件数
15万件以上
設備 ✓クリーンルーム
(クラス100)
✓ドナーHDD
7,000台以上
✓クリーン
ベンチ
✓ドナーHDD
2万台以上
×

なし

✓クリーンルーム
×

なし

ラボ公開

公開・見学可能

×

非公開

×

非公開

×

非公開

×

非公開

従業員数
(エンジニア
人数)
164名
(約40名)
66名(-) 18名(-) 20名(-) 23名(-)
初期診断・
復旧スピード
【初期診断】
最短5分【復旧】
80%を48時間
以内に完了
【初期診断】
1~3日【復旧】
非公開
【初期診断】
1日~【復旧】
最短3日
【初期診断】
1~3日【復旧】
非公開
【初期診断】
6~48時間(※一部有料)【復旧】
非公開
受付時間 年中無休
24時間受付
平日のみ
24時間受付
年中無休
24時間受付
平日のみ
9:00~17:30
年中無休
9:00~18:00

(※2022年9月時点の情報)

デジタルデータリカバリーの在籍エンジニア人数を参考にすると、他の業者のエンジニアは2~3名ほどとかなり少ないかもしれません。 エンジニアの人数が少ない業者はその分受付件数も少ないため、メモリ系機器専門のエンジニアがいる可能性は低いでしょう。

技術力の高い業者を見極めるうえでWEB公開情報は貴重な判断材料になります。主要な項目についてどのように判断したらよいか、さらに詳しく解説します。

データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)

各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。

復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。また、専門の解析ツールクリーンルームなどの復旧設備の有無を確認することでも、その業者の復旧率(技術力)を確認することができます。

他にはデータ復旧の技術レベルが特に高い業者の特徴として、下記があげられます。


データ復旧技術のレベルが特に高い業者の特徴

  • データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績がある業者」は技術レベルが非常に高い
  • 相談実績や復旧の成功度合いを明示している(20万件以上~、復旧率〇%等)
  • HDDだけでなく、SSDやUSBメモリ、SDカード、スマートフォンといったメモリ媒体の障害にも対応している

復旧率が高い業者は信用できない?

復旧率が高いだけでは信用できない」という見方も存在します。復旧率の計算方法が業者によって違うため、単純比較が難しいことが理由です。しかし、全国100以上あると言われるデータ復旧業者から依頼先を決めるうえで、復旧率という客観的な指標が判断材料の一つとなるのも確かです。もしも信ぴょう性が気になる場合は、「データの根拠まで明記しているか?」「第三者機関のチェックを通しているか?」というポイントにも注目するとよいでしょう。

復旧スピードが速い

納期のあるデータや、失ったことで業務が止まってしまうデータを紛失した場合、一刻も早く復旧したいと思うものです。そこで気になるのが復旧業者のスピードです。


復旧スピードが速い業者の特徴

  • 交換用の部品を大量に保有し、部品調達の時間をカットしている
  • 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
  • 最新機器の設備導入が進んでおり、復旧できる台数が多い

復旧スピードには交換部品の在庫数エンジニアレベルなどの要因があります。

交換部品を多く取り揃えている専門業者では、必要な部品を海外から調達している時間をカットできるため、迅速な復旧・納品が可能です。

自社内にメモリ系機器の復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。

他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある

一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみるのがいいでしょう。

また、繰り返しになりますが、このように一度復旧に失敗し他の業者に依頼するといったダブルコストをかけないためにも、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。

公的機関からの表彰歴がある

公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。

特に、一般の団体ではなく自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。

HPに掲載されている表彰歴・受賞歴などを確認してみてください。

【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める

技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。


  • 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
  • サービス対応が丁寧で信頼できる
  • プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
  • 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

大手法人や官公庁の実績が多数あり、運営会社が信頼できる

技術力が高いと謳っていても、相談件数・復旧件数が少ない等実績が伴わなければ、信ぴょう性は疑わしいものとなってしまいます。そのため、下記のような観点で実績の確認を必ず行いましょう。

データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。


実績のあるデータ復旧業者の特徴

  • 大手企業や官公庁からの依頼がある
  • HP上に「相談件数〇〇件」「復旧実績〇〇件」と具体的な数値で示している
  • 公的機関(官公庁、警視庁等)からの表彰実績がある
  • メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある

プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている

企業データ技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。

上記の実績部分でも触れましたが、大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラ外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。

ISO27001・Pマークとは

ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。

ISO27001(Information Security Management Systems)とは、組織における情報管理のセキュリティ、管理方法、マネジメント方法について定めた規格です。

個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。

また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。

復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

「避けた方が良いデータ復旧業者の特徴」で紹介した通り、データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。

データ復旧の設備を自社内に保有し運営している業者は、復旧ラボへの持込みや見学を受け付ていたり、SNS等で作業風景を発信しているケースもあります。心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。

設備の規模を見極めるポイント

  • 交換用HDDなどの復旧に必要な部品のストック数が多い
  • 復旧ラボが公開されている
  • 在籍しているエンジニアの数が多い
  • 同時復旧可能な台数が多い

【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める

データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。


  • 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
  • 出張での復旧に対応している
  • 依頼前の初期費用がかからない
  • 特急料金がかからない
  • データ納品時の追加費用がかからない

土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい

急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合も、土日祝日対応の業者であれば、安心です。業者によっては24時間受付を行っている業者もあるため、緊急時や急ぎの復旧依頼を行いたい場合は、営業時間を確認するといいでしょう。

依頼前の初期費用がかからない

自身の機器の状態が分からないまま専門業者に依頼するのは不安だ」という方は少なくないでしょう。そのような場合は初期費用の発生しないデータ復旧専門業者へ相談しましょう。

初期費用というのは「データ復旧の作業に着手するまでの費用」のことを指します。


データ復旧依頼前に請求される可能性のある初期費用

  1. 症状の相談
  2. 機器の配送料金
  3. 機器分解料金
  4. 初期診断・見積費用

業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談をしましょう。

特急料金がかからない

急ぎで初期診断や復旧対応を依頼したい場合、特急料金がかかる業者があります。また業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶといいでしょう。

データ納品時の追加費用がかからない

データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておくといいでしょう。

データ復旧サービスをネットで検索した際によく見るのは、デジタルデータリカバリー、アドバンスデザイン、AIデータ、Livedata、AOSデータ復旧サービスセンター、PCエコサービス、データレスキューセンターなどです。データ復旧業者は全国で100社以上もあると言われるので、その中で主要な業者だと思われます。しかし、しっかり条件を見比べてみると、初期診断や機器の配送料が有料だったり社内にクリーンルーム(HDDを開封するのに必要な設備)を保有していなかったりと、ネットで上位の業者でもサービス内容には差があるようです。データ復旧業者の料金形態は以下の記事で紹介しています。

避けた方がいいUSBメモリのデータ復旧業者の特徴

HDDデータ復旧業者は多数ありますが、傾向として避けた方が良い業者には以下のような特徴があります。

  • 復旧作業や設備が非公開、サイト上に載っていない
  • 復旧率を数値で表記していない
  • USBメモリやSDカード、SSDなどのメモリ系機器の復旧実績が少ない
  • 完全成果報酬・価格の安さを売りにしている業者

復旧作業や設備が非公開、サイト上に載っていない

「復旧工程」「作業設備」「エンジニアの作業風景」など社内の様子を公開していない業者には要注意してください。このような業者は、設備が不十分で、市販のソフトをかけているだけだったり、自社に復旧設備がなく、外注しているだけという可能性があります。もし設備やエンジニアが充実している業者であれば、ホームページ上に復旧設備や作業風景の様子を掲載していることも多く、中には復旧ラボの見学を行っている業者もあるはずです。

技術力の低い業者に依頼しないためにも、設備の有無は必ずHP上で確認しておきましょう。

復旧率を数値で表記していない

復旧率を表記していない業者には要注意です。

もし技術力に自信のある業者だと、復旧率を「数値」で具体的に記載していることが多いです。一方、復旧率を数値を表記していない業者は、技術力が乏しいか、設備を持たない零細企業といった場合が多く、あえて非公開にしている可能性があります。たとえ定額制・完全成果報酬制を謳っていても注意しましょう。

USBメモリやSDカード、SSDなどのメモリ系機器の復旧実績が少ない

データ復旧業者であっても、USBメモリの復旧に対応しているとは限らないため注意してください。

データ復旧に必要な知識は機器の種類によっても異なります。USBメモリだけでなく、SDカードやSSDといったメモリ系機器の復旧実績がHP上であまり公開されていなかったり、そもそも掲載されていない場合は過去に復旧成功した実績が少なく、ノウハウがない可能性があります。

完全成果報酬・価格の安さを売りにしている業者

技術力や復旧率が低い業者ほど、「復旧に失敗したら0円(完全成果報酬)」や「定額制で安心」といったように価格の安さを売りにしている業者には要注意です。完全成功報酬制の業者や、安価で復旧を請け負う業者は、市販の復元ソフトでもできるような軽度な復旧作業を対象としていることが多く、対応できる症状の幅も限られることがあります。少なくとも確実にデータ復旧を行うには、業者選びの際はプラン面で注意しておきましょう。

USBメモリの実績が豊富なおすすめデータ復旧サービス

技術力が高い業者の選定といっても、馴染みのないサービスの判断を素人がするのは難しいです。
そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのデータ復旧サービスを紹介します。

データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。

そこで、全国の業者から復旧率・実績・復旧スピード・価格や特長を比較して厳選したおすすめサービスをご紹介します。編集部おすすめのデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1(※1)のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。

この業者は、相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

対応製品 ■記憶媒体全般
ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
設備 復旧ラボの見学OK
クリーンルームクラス100あり
交換用HDD7,000台以上
特長 ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1)
✔復旧率最高値95.2%(※2)の非常に高い技術力
✔官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績
✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)
✔365日年中無休で復旧対応
所在地 本社:東京都六本木
持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)

データ復旧業者の料金形態

データ復旧業者の料金システムは、障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている「一律料金制」と、機器の診断後に復旧作業の成果によって料金を決定する「成功報酬制」の大きく2つに分けられます。

ここではこの2つの料金形態について詳しく解説していきます。

  • 一律料金制
  • 成功報酬制

定額料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)

定額料金制のデータ復旧業者のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

定額料金制のメリットは、金額がわかりやすく、予算に応じて依頼するかどうかを決めやすい点です。特に、はじめてデータ復旧サービスを利用する際は、料金プランが定額で決まっているとわかりやすく安心できます。

デメリット

定額料金制の業者では、格安の料金プランを提示している一方、基本的には市販のツールを使用するなどの簡易的な作業に限定されていて、復旧技術のレベルも低いことがほとんどです。このような業者では、もし重度障害と判明した場合は依頼を断られるか、追加料金を大幅に上乗せして他社に作業を外注することが多いと言われています。

最近では、3~5万円程度の格安料金をうたっている業者も登場しています。他と比べて格安料金を提示しているところや、料金が一律で決まっている業者は避けた方が安全でしょう。

一律定額料金=低レベルな作業しか行わない可能性あり

相場よりも安価に復旧することが可能な「一律料金制」を採用している業者ですが、安価な分低レベルな作業しか行っていない可能性があります。

本来、データ復旧は容量や障害レベル、時間的コストなどによって、1件1件作業の内容が異なります。依頼内容に合わせて料金を算出する場合は、復旧コストを事前に見通すのは非常に難しいです。特に、重度の障害ほど作業のための工数・コストがかかる傾向にあります。

すべての症状を「定額の一律料金」として受け付けていたら、確実に採算がとれなくなります。このシステムが成立するのは、コストがかからない軽度の障害にしか対応していない場合に限られます。

つまり、自力でも対処できるよう、復元ソフトを利用した低コストで簡易的な作業のみ対応していると考えられるため、確実にデータを復旧したい場合、一律料金の業者は注意が必要です。障害が重度の場合には、依頼してもそもそも受け付けてもらえない・外注費用を請求される・誤った処置により機器の状態が悪化するリスクも高いです。

よくある失敗談:定額一律料金のはずが、高額な追加料金を請求された

実際にデータ復旧業者を利用したユーザーの口コミを見ると、「定額一律料金をうたいながら、実際は高額な見積もりや追加請求が来る」という失敗談が確認されています。あくまでも一律の料金表は目安でしかなく、実際に依頼したら高額な追加費用が請求されるという仕組みです。しかし、利用者からすれば事前にそのようなことが分かるわけはなく、いささか不親切にも感じます。

自社では受付のみを行い、設備が整っている他社や海外の業者に作業を外注して、追加費用を請求されることもあります。その分、復旧期間や復旧費用も高くついてしまうので、最初は安い料金をうたっていてもすぐに信じないよう注意しましょう。

もし想定と異なる見積りが来て別の業者にも見積りを依頼するとなると、その分時間のロスが発生してしまいます。急ぎで必要なデータや、確実に復旧したい仕事のデータなどの復旧を依頼する場合は、一律料金制や低価格の復旧業者に最初に相談するのはやめたほうがいいでしょう。

成功報酬制

成功報酬制とは、機器の診断後に復旧作業の成果によって料金を決定する料金形態です。成功報酬制のデータ復旧業者のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

成功報酬制は、復旧に失敗したら費用がかからない料金プランのため、依頼者にとっては費用のリスクを最小限に抑えられ、利用しやすいメリットがあります。

通常、成功報酬制の業者では、機器を診断した後に正確な復旧料金が提示されます。定額料金制の業者よりも遥かに高い復旧率が期待でき、診断・見積を無料で対応してもらえる業者もあるので、おすすめできます。

デメリット

成功報酬制の業者では、診断して見積が出るまでは正確なデータ復旧料金は分からないため、相場のイメージがつきづらく、不安に感じる方もいるでしょう。

一口に成功報酬制を採用しているといっても、技術力は業者によって大きな差があります。成功報酬制だから安心というわけではなく、成功報酬制で復旧率が高い業者に相談することが重要です。

完全成功報酬制でも復旧率が非開示だと危険!

完全成功報酬制(完全成果報酬制)や一律定額制を一番の売りにしている業者の場合、簡易的な作業しか行わない技術レベルの低い業者の可能性が高いため注意が必要です

完全成功報酬制とは?
定額成功報酬制とは、復旧作業に成功した場合のみ費用を請求し、失敗したら作業費も含めて費用が¥0になる料金システムのことです。費用面でリスクが低い一方で、難易度の高い依頼はそもそも断られてしまうというケースもあります。

完全成功報酬制の場合、復旧に失敗したら費用が0円になる仕組みですが、復旧率を提示しなければ、どれだけ復旧に成功/失敗しているのか業者の真の実態はわかりません。

実際に調査してみたところ完全成功報酬制を謳っている業者で復旧率や復旧設備を公開している業者は1社もありませんでした。

これでは本当に復旧できているのか、そもそも自社内で復旧しているのかも不透明です。「完全成果報酬制だから安心」と謳う業者もありますが、冷静に業者の実態を見極めましょう。

完全成功報酬制の業者で考えられるリスク
  • 「完全成功報酬制」で安心を謳うことで宣伝材料とし、自社の復旧率が低いデメリットを隠している
  • 市販の復旧ソフトでも復旧できる簡易的なレベルの作業しか引き受けず、作業工数がかかる専門的な復旧作業には対応できない

復旧に失敗されて被害を被るのは依頼者側です。復旧に失敗すると、その後の復旧可能性を大きく下げ、最悪の場合完全にデータを消失する結果にもなり得ます。

このような事態を避けるためにも、一番初めに最も復旧可能性の高い業者へ依頼することが大切です。

作業費を請求する業者は悪質?

データ復旧業者における作業費とは、復旧作業の成功失敗に関わらず発生する作業コストを指します。

障害のレベルが上がるほど、必要な復旧設備やエンジニアの人数が増えるため、作業コストはかかってくるものです。失敗したら作業費は0円という料金システムでは業者は採算をとることができません。

つまりデータ復旧業者の性質上、中度~重度障害で作業費が発生するのは仕方がないことです。ここで問題なのは、復旧率が低いにもかかわらず高額な作業費が発生するような悪質業者です。

このような業者は、そもそも対応不可の案件を受け付け、作業費だけ受け取って復旧失敗というようなトラブルも発生するようです。

データ復旧業者を選ぶ時は、復旧率が高い業者を選ぶことを前提に、作業費などの細かい料金設定を確認するようにしましょう。

デジタルデータリカバリー公式サイトはこちら▶

大事なデータの復旧はプロに相談

USBメモリのデータが破損した時の復旧・復元方法について紹介してきました。

大切な写真や動画・仕事のファイルが保存されているUSBメモリが破損してデータが読み取れなくなったら、様々な方法で復旧・復元を試みるかもしれません。
コストをかけたくない場合は、無料の復元ソフトを使う方法がおすすめですが、失敗した場合、さらに状態を悪化させてしまうこともあります。

そのため重要なデータが含まれているUSBメモリのデータを復旧・復元したい場合は、最初から専門業者に依頼することをおすすめします。

よくある質問

ここではUSBメモリのデータ復旧・復元作業をする中で、よくある質問を紹介します。

USBの寿命は?

USBメモリの寿命は平均で三年程度と考えられています。使用環境やUSBメモリのスペックによっては長く持つものもあるようです。

USBメモリの寿命が決定するのは、使用期間ではなくデータの書き込み回数です。何度も読み書きを繰り返してしまうと、その分劣化も進みます。

寿命は突然訪れるため、復旧が可能な時期に復旧しておくことをおすすめします。

USBメモリの弱点は?

USBメモリは持ち歩きが可能な分衝撃を受ける機会が多いため、物理障害が発生しやすいです。その他にも紛失や盗難のリスクがあるため、持ち出せる利点がある分、データの管理には注意が必要です。

USBメモリを暗号化するなどして対策をしておくことをおすすめします。

USBメモリが認識されないのはなぜ?

USBメモリが認識されない原因には以下の要因が考えられます。

  • USBメモリの接触不良
  • パソコンの接続口やUSBメモリの端子の汚れや錆
  • 他のUSB機器が動作に干渉している
  • 電力不足
  • USBメモリの論理障害
  • USBメモリの物理障害

USBメモリの差し込み直しや汚れを掃除しても正常に認識しない場合は、以下の記事に紹介されている対処法を試してみましょう。

USBポートをリセットする方法とは?

USBポートをリセットする方法は以下の通りです。

  • PCを再起動する
  • 電源管理から設定を確認する
  • USBコントローラを再度有効にしてUSBポートをリセットする
  • WindowsのトラブルシューティングからUSBポートをリセットする

ただし、USBポートに原因がなく、USBメモリが故障している場合には、通電を繰り返すのは危険です。確認する場合は一度限りにし、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。

まとめ

今回はUSBメモリを復旧・復元する際の原因や注意点、データ復旧・復元の方法、データ復旧業者と復元ソフトの比較をしてきました。

USBメモリは消耗品ですので故障してしまう場合もあると思います。どの方法でデータ復旧をするのが目的に合っているのかを判断することが重要になります。

USBメモリに異常を感じ、確実にデータ復旧したい場合に、確実にデータを取り出したい場合には、1度データ復旧業者に相談しましょう。

 

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