
- 「PCがUSBメモリを認識しない」
- 「USBメモリを差し込んだが反応しない」
- 「フォーマットしてくださいと表示される」
このような場合、USBメモリに何らかの不具合が生じており、保存されているデータにアクセスできなくなってしまいます。
USBメモリが「認識しない・読み込まない・反応しない」時は、認識できるか試しますが、保存しているデータが重要な場合は。データを取り出すための作業を優先する必要があります。
この記事では、USBメモリが「認識しない・読み込まない・反応しない」場合、どのような対処を行えばUSBメモリが認識されるのか、またUSBメモリに保存されているデータを安全に取り出す「復旧・復元・サルベージ」の方法を紹介しています。
- 認識しないUSBメモリは、まず故障原因の調査のためにデータ復旧業者の「無料相談」の利用をおすすめします。
- メモリ機器は特に自力での復旧作業で失敗する確率が非常に高いため、確実にデータ復旧をしたいなら「データ復旧専門業者」に依頼するようにしましょう。
- 無料相談のあるおすすめのデータ復旧業者は「デジタルデータリカバリー」です。
当サイトのデータ復旧関連のカテゴリにおけるランキング根拠やコンテンツ作成は、公式サイトに掲載されている情報、データ復旧事業の運営者による監修結果や経済産業省の政策概要、および関連資料などを参考にしています。
USBメモリがPCで認識しない・読み込まない原因とは?
USBメモリがPCなどに、認識しない・読み込まない・反応しない場合、以下の原因が考えられます。
- USBメモリの故障
- USBメモリが正しく挿入されていない
- 出力機器(USBハブやUSBポートなど)のトラブル
- 端子のタイプが異なる
- 電力不足
- BIOSの設定
- デバイスとして正しく認識されていないUSBメモリの故障故障したUSBメモリからデータを復旧する
原因 | 対処法 |
USBメモリの故障 | データ復旧業者に相談する |
USBメモリが正しく挿入されていない | 接続状況を確認・奥までしっかりと差し込む |
出力機器(USBハブやUSBポートなど)のトラブル | 別の機器で出力機器に接続し、出力されるか確認する |
端子のタイプが異なる | 差し込み口に合う端子のケーブルに交換する |
電力不足 | PCや周辺機器に電力が供給されているか確認する |
BIOSの設定 | 使用しているPCのBIOS設定を見直す |
デバイスとして正しく認識されていない | デバイスマネージャーでUSBメモリを認識しているか確認する |
※太字はUSBメモリのデータが破損している可能性が高い
特にUSBメモリが故障しているときは、自力でやみくもに対処することで状態が悪化してしまう可能性があります。最悪の場合にデータが2度と取り出せなくなる可能性があります。どうしても取り出したいデータがある方や、自力で対処するのが難しい方は、すぐにデータ復旧業者に相談しましょう。
USBメモリの故障
USBメモリが故障すると、内部のデータが破損していたり、USBメモリの筐体自体が破損していたりと様々なケースがあります。USBメモリが故障していると、PC上でUSBメモリが認識できず、データにアクセスできない可能性があります。USBメモリの故障は大きく以下の2つに分けられます。
- 論理障害(USBメモリ自体には問題がないが、誤操作やファイルシステム破損などが原因で、データやフォルダ構成などに不具合がある状態)
- 物理障害(USBメモリが強い衝撃、水没によるショート、静電気、過電圧などが原因で物理的に故障している状態)
USBメモリの障害の種類 | 故障の種類 | 対処法 |
論理障害 |
|
|
物理障害 |
|
論理障害は症状によっては、データ復元ソフトなどを使用して自力で復旧できることがありますが、自力で対処した結果状態が悪化してしまうケースも多いです。対して物理障害が発生してしまうと、個人での対処が極めて難しくなります。
そもそも論理障害と物理障害を自力で見分けるのは難しいため、ソフトなどで診断するのではなく、専門の業者に相談して診断してもらうのが一番正確です。中には無料で診断可能な業者もあるようなので、大切なデータを保存している場合は特にデータ復旧業者に相談するようにしましょう。
USBメモリが正しく挿入されていない
USBメモリがPCなどの使用機器に正しく挿入されていない場合は、接続機器に認識されないだけでなく、エラーメッセージの発生やランプが点灯しないといった症状が発生します。
また、USBハブを使用している場合、USBハブの接続方法が間違っている可能性があります。USBハブは、種類によって接続方法が異なります。一度、正しく挿入されているか確認しましょう。
USBメモリを正しく挿入できているにもかかわらず認識されない場合には、USBハブやUSBメモリ本体に不具合が生じている可能性があります。
出力機器(USBハブやUSBポートなど)のトラブル
PCなど使用機器側が筐体破損を起こしている場合も、USBメモリがマイコンピューター上に表示されず、認識されない場合があります。
経年劣化などによりUSBポートに錆びや汚れが発生している場合も同様に、USBメモリが認識はされません。一度、使用機器を変えて再接続してみてください。
端子のタイプが異なる
図:パソコン等の機器に接続が可能な端子一覧
USBメモリには、転送速度によって規格が設定されています。2000年~2008年10月まで「USB 2.0」2008年11月~は「USB 3.0」の規格が主流で用いられています。規格の中でもUSBメモリには端子のタイプが以下のようなものがあります。
- USB Type-A(USB 2.0)
- USB Type-B(USB 2.0)
- マイクロ Bコネクタ(USB 2.0)
- USB Aコネクタ(USB 3.0~3.1)
- USB Bコネクタ(USB 3.0~3.1)
- マイクロ Aコネクタ(USB 3.0~3.1)
- USB Type-C(USB 3.0~3.1)
古い機器だと新しい規格の端子タイプが利用できないため、差し込み口にあっておらずUSBが認識できていない可能性があります。「奥まで入っているがなんだか緩い」「大きさが合わないので入らない」という場合は、使用機器についているUSBポートと接続するUSBメモリの端子のタイプが同一か確認しましょう。
電力不足
USB接続によって動作する周辺機器はPCからの電力供給によって動作している場合が多いため、電力不足が原因で認識できていない可能性があります。PCからの電力供給によって動作している周辺機器は以下のものがあります。
- 外付けHDD
- マウス
- キーボード
デバイスをUSB接続していて認識されないという場合は、PCに接続されている機器が多く電力が不足している可能性があります。必要ない機器は外し、正常に認識されるか試してみましょう。
BIOSの設定
PCにはBIOS(バイオス)と呼ばれる、PC本体やPCに接続されているデバイスを管理・制御しているシステムが存在します。
BIOSの設定が適切ではない場合、USBメモリの接続が認識されない場合があります。
各メーカーページなどでBIOSの設定方法を確認してみてください。
BIOSが起動しない原因や対処方法、業者選定の注意点を徹底解説
デバイスとして正しく認識されていない
パソコン側のデバイスマネージャーに不具合があり、USBが認識できないことがあります。デバイスマネージャーとは、パソコンに接続したハードウェア(USBメモリ、マウス、キーボード等)を管理しているソフトウェアで、デバイスとして正しく認識されているかどうか確認することができます。
「フォーマットしますか」と表示されたら注意
パソコンにUSBメモリを差し込んだら「ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」といったメッセージが表示されることがあります。これはパソコンが正常な場合、USBメモリに何かしらの故障が発生している可能性があります。
「フォーマットしますか?」のメッセージに従い、USBメモリのフォーマットを実行すると、保存データが一般的な操作で閲覧できなくなります。
間違えてUSBメモリのデータをフォーマットしても、直近であれば元通りデータを復元できる場合があります。ただしデータの更新や上書き、追加のフォーマットを実行すると、データ復旧ソフトなど自力での復旧が難しくなります。この場合はお早めにデータ復旧業者までご相談ください。
USBメモリの障害の種類
USBメモリの障害の原因は様々ですが、大きく分けて2種類に分類することができます。USBメモリの障害の種類は以下の通りです。
- 論理障害
- 物理障害
USBメモリの論理障害
論理障害とは、USBメモリなどに保存されているデータが破損している状態です。「データ読み書き中の抜き差し」や「フォーマット」が原因で発生します。
USBメモリの論理障害は以下のようなものがあります。
- データ読み書き中の抜き差しによるファイル破損(「安全な取り外し」をしなかった)
- 誤削除(データを誤って削除してしまった)
- 誤フォーマット
USBメモリに論理障害が発生している場合、ファイルシステムの破損などが起き、USBメモリが正常に認識されない場合があります。論理障害が発生している場合は以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
- USBデバイスが認識されません
- デバイスを接続し直してください
- パラメーターが間違っています
- ファイルまたはディレクトリが間違っているため読み取れません
- このコンピュータに最後に接続されたUSBデバイスが正しく機能していないため、Windowsによって認識されていません
以上のようなエラーメッセージが表示されている状態でむやみに自身で作業を行ってしまうと、意図しないデータの上書きなどが発生し、取り出したいデータの復旧難易度が上がってしまいます。おすすめのデータ復旧業者は以下の記事で紹介しています。
USBメモリの物理障害
物理障害とは、データが保存されている領域が物理的に破損している状態です。これは「強い衝撃」「水没」「経年劣化」などが原因で発生します。USBメモリの物理障害には以下のようなものがあります。
- 水没(水やコーヒーをかけてしまった、USBメモリを服のポケットに入れたまま洗濯してしまった等)
- 折れた・曲がった(PCに挿したまま衝撃が加わった、踏んでしまった等)
- 静電気でショートした
- 経年劣化で部品が摩耗した
USBメモリに物理障害が発生していると、データが認識されない場合があります。この際、「折れた」「曲がった」など目視で分かりやすい場合もあれば「USBメモリ内部のメモリチップの破損」など見た目では分からない症状も存在します。またUSBメモリは、データの書き込み回数に制限があるため、何の前触れもなく、いきなり使えなくなってしまうことも珍しくありません。
物理障害が発生しているUSBメモリの症状は論理障害と同一のため、気づくことが非常に難しく、復旧ソフトやパソコンの修復ツールで復旧させることはできません。
なぜならフラッシュメモリはHDDとまったく仕組みが異なっており、従来のHDDにおいては可能であったデータ復旧技術がまったく通用しないからです。そのため、世界的に見ても物理障害を起こしたUSBメモリのデータ復旧は専門家に相談するしか復旧方法がありません。
USBメモリのデータ復旧を最優先する場合の選択肢
USBメモリが認識しない時に「修理したい」と考える方が多いですが、USBメモリには修理作業というものがありません。修理は動作を回復するための作業で、データは初期化されてしまうため、安価に購入できるUSBメモリは買い替えたほうが安くて速いでしょう。つまり、認識しないUSBメモリへの対処は以下のどちらかになります。
- USBメモリを買い替える(データは初期化)
- 保存しているデータの復旧作業をする
データ復旧を最優先する場合には、保存しているデータの復旧作業をする必要があります。USBメモリのデータは簡単なものであれば自力で復旧できます。しかし、USBメモリは揮発性が高く、データの読み書き回数が増えると機器の状態が悪化していきます。他の機器と比較しても、自力での復旧作業の成功率は決して高いとは言えず、重度の場合(データ削除後、しばらく使用など)だと個人での対応も難しいといえます。
また、物理障害が発生している場合は自力での復旧も難しく、データを確実に復旧するには、USBメモリのデータ復旧業者まで対応を依頼する必要があります。USBメモリのデータ復旧業者では、物理障害はもちろん、どのような障害が起きているかを正確に診断できることから、もっとも安全な方法でデータ復旧を行うことが可能です。
ただし、USBメモリのデータ復旧業者は、技術力・設備面で落差が大きく慎重な選定が必要となります。「安いから」といった理由だけで決めるのは避け、「データの重要度」に応じて復旧実績や復旧率も確認したうえで選定を行いましょう。
無料の復元ソフトと業者のどちらがおすすめ?
前提として、データを復旧・復元できるかはUSBメモリの故障状況で異なりますが、復旧率の高いと言われている方法としては以下があります。
- 「データ復元ソフトの使用」
- 「データ復旧業者への依頼」
データ復元ソフトとは、WEB上からダウンロードできるデータ復旧専用のリカバリーツールのことです。種類が豊富にあり、軽度の症状であれば簡単に復旧できる可能性があります。ただ、PCの知識が必要になる点や、作業内容次第で障害が悪化することも考えられます。万能なデータ復元ソフトは存在しないため、復旧率はデータ復旧業者よりも低くなります。
- データ復旧・復元業者のデータ復旧率:60~80%
- 復元ソフトのデータ復旧率:50%以下
加えて、データ復元ソフトでは復元できない症状もあります。データ復元ソフトでは解決できない症状と、データ復元ソフトを使用することでデータに上書きが発生し、復元が困難になるパターンに別れます。
データ復元ソフトの使用を控えるべき症状
- USBメモリに衝撃を与えた
- USBメモリが明らかに変形している
- USBメモリが水没した
- データを消してからしばらく作業を続けた
- USBメモリがパソコンなどで認識しない
- データ復旧ソフトでの復元に既に失敗している
USBメモリは致命的な故障が発生しても、異音などの目立つ症状はなく、異常を調査・解決するには専門的な技術が必要です。認識不良などの異常があれば速やかに「データ復旧業者への依頼」を検討しましょう。データ復旧業者を選ぶには、次のポイントを押さえた、確実にデータを取り出せる業者に依頼するべきです。
データ復旧業者の実力を確実に見極めるためのポイント
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
USBメモリのデータを復旧したい場合には、復旧実績が豊富かどうかを確認しておくことをおすすめします。
上記の3つのポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
USBメモリが認識しない・読み込まない場合の注意点
USBメモリが認識されない・読み込まれない・反応しない場合は以下の点に注意しましょう。
- USBメモリを何度も抜き差ししない
- 使用機器の再起動を繰り返さない
- USBメモリの端子に息や風を送り込まない
- 曲がったUSBメモリを無理に戻さない
- 通電を避ける
- BIOSを変更する場合は慎重に行う
- フォーマットを行わない
USBメモリを何度も抜き差ししない
USBメモリがPCなどに認識されない場合、焦ってしまい何度も抜き差しを繰り返してしまうこともあるでしょう。
しかし、認識されないUSBメモリを過度に抜き差しすることは避けてください。USBメモリや使用機器の接続部分が劣化している場合などは状態が悪化してしまいます。
使用機器の再起動を繰り返さない
USBメモリが認識されない場合、PCなどの使用機器を再起動することで解決する場合があります。
しかし、再起動は機器に大きな負担がかかる行為ですので、問題が発生しているときに対処法として再起動を行う際は、1回に留めておきましょう。
USBメモリの端子に息や風を送り込まない
USBメモリが認識されない場合、ほこりやゴミを出そうと息や風を端子に送ることは避けてください。また、水没してしまったUSBメモリを乾かそうとして、ドライヤーなどで風を送り込むことも厳禁です。
ほこりやゴミがたまっている場合、風を送り込むことで内部にほこりやゴミが入り込んでしまう可能性があります。
また、水没してしまった際は乾燥させることで、内部部品の変形などを招いてしまうため、清潔なタオルにくるむなどの対処を行ってください。
曲がったUSBメモリを無理に戻さない
USBメモリが曲がってしまい、正常に挿入するために元の状態に無理やり戻すことは避けましょう。
USBメモリは非常に小型で繊細な機器のため、強い衝撃が加わることで、内部部品などが物理的に破損してしまう可能性があります。
通電を避ける
USBメモリに限らず、問題が発生している記憶媒体に通電を続けることは避けましょう。
USBメモリに論理障害が発生している場合、通電を続けることで、ログ情報や起動情報などが上書きされていき、取り出したいデータの復旧が難しくなってしまいます。
USBメモリに物理障害が発生している場合、通電を続けることで、正常な部品の破損、破損している部品の状態悪化などを招き、最悪の場合データを完全に失ってしまう場合があります。
USBメモリに保存されているデータを取り出したい場合は、通電を避け何もしないことが自身にできる最善策です。
BIOSを変更する場合は慎重に行う
USBメモリが認識されない場合、PCなどの使用機器のBIOSの設定を最適化すれば解決する場合があります。
しかし、BIOSの設定はコンピュータリテラシーが高い方でなければ難易度の高い行為です。そのため、BIOSの設定変更を試す場合はかなり慎重に行ってください。
BIOSの設定を誤った設定にしてしまうと、使用しているPCが起動しなくなってしまうなど別の問題が発生してしまいます。
フォーマットを行わない
USBメモリが認識されない場合、フォーマットを行うことで解決することがあります。
しかし、フォーマットを行うと、USBメモリに保存されているデータには一切アクセスできなくなってしまいます。
「バックアップデータがある」「USBメモリ内に必要なデータは1つもない」という場合以外は絶対にフォーマットを行わないでください。
すでにフォーマットを行ってしまったという場合は、操作は控えてください。フォーマット直後はデータの痕跡が残っていますが、操作を続けるだけでデータが上書きされてしまいます。このような場合、フォーマットに対応している技術力の高いデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
USBメモリが認識しない・読み込まないときの対処法
Windows10でUSBメモリが認識されない・読み込まれない・反応しないという場合は以下に紹介する方法を試してみてください。USBメモリの復旧方法は以下の記事で紹介しています。
USBメモリの症状 | 故障した時の対処法 | 注意点 |
USBメモリを認識しない・読み込まない |
|
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USBメモリを接続した時にランプが点灯しない |
|
|
マイコンピュータ内にUSBメモリが表示されない |
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「フォーマットしてください」「アクセスできません」などのエラーが出る |
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その他のエラーメッセージが表示される |
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物理故障(折れた・曲がった・壊れた) |
|
Windows10でUSBメモリが認識されない場合、原因によって適切な対処や作業の注意点は異なります。今回は対処法紹介の意味も込めて複数紹介していますが、データ復旧は処置を重なれば重ねるほど機器の状態が悪化し、その後の復旧難易度はどんどん上がってしまいます。データが必要であり、自身での作業が不安、取り出したいデータの重要度が高いという場合は、自身では何もせずにすぐデータ復旧の専門業者に相談して下さい。
- 対処法①:USBメモリがしっかり挿さっているか確認する
- 対処法②:USBメモリのごみや錆びを取り除く
- 対処法③:他のUSB周辺機器を全て取り外す
- 対処法④:USBのセレクティブサスペンドの設定を無効化する
- 対処法⑤:別のUSBポートや他のPCで認識するか試す
- 対処法⑥:PCの再起動・放電を行う
- 対処法⑦:デバイスマネージャーでUSBメモリを認識しているか確認する
- 対処法⑧:チェックディスク(chkdsk)でパラメーターを修復する
- 対処法⑨:エラーチェッカーで自動修復する
- 対処法⑩:使用機器のBIOS設定を見直す
- 対処法⑪:ドライバーの再インストールを行う
- 対処法⑫:マルウェア除去ソフトでウイルス(マルウェア)を除去する
- 対処法⑬:高速スタートアップ機能を無効化する
- 対処法⑭:USBメモリをフォーマット(初期化)する
- 対処法⑮:データ復元ソフトを使用する
- 対処法⑯:専門業者に相談する(機器修理 or データ復旧)
USBメモリの復旧方法は以下の記事で紹介していますので是非参考にしてください。
対処法①:USBメモリがしっかり挿さっているか確認する
USBメモリが認識しない場合、まずはUSBメモリ本体やPCなどの使用機器の確認を行いましょう。
- 正しく接続がされているか
- USBメモリやUSBポートに汚れ・さびが発生していないか
- USBメモリが変形していないか
特にUSBメモリが目視で確認できるほど変形している場合は、無理に通電を行うことはやめ、目的に応じた専門業者に相談して下さい。
USBメモリを安全に取り外す方法は以下の通りです。
Windowsで安全に取り外す手順
- タスクバーの「ハードウェアを安全に取り外す」を選択
- デバイス名が表示されたら選択すると「安全にとりはずすことができます」と表示される
- USBメモリを取り外す
Macで安全に取り外す手順
- ハードウェアのアイコン選択し、ごみ箱に移動
- USBメモリを取り外す
対処法②:USBメモリのごみや錆びを取り除く
USBが正常に認識しないときは、USB端子にごみや錆が付着していないか確認してください。
ごみや錆びが付着していると、PCに認識されないだけでなく、漏電や発火が発生する可能性がありとても危険です。こまめにUSB端子は清掃して使用するようにしましょう。
対処法③:他のUSB周辺機器を全て取り外す
USB接続している他の機器(マウス、キーボード、USBメモリ、外付けHDD/SSDなど)を全て取り外してみましょう。
他の機器が干渉してUSBメモリが正常に起動できていない可能性があるので、USBメモリだけを接続してみて認識できるかどうか確認してみてください。
対処法④:USBのセレクティブサスペンドの設定を無効化する
セレクティブサスペンドとは、Windows 10のPCで電力の消耗を抑えるためにUSB接続された周辺機器の電源を自動的に落とす機能です。
セレクティブサスペンドが有効になっていることで、USBが正常に認識していない可能性があります。設定を無効にする手順は以下の通りです。
- スタートボタンを右クリックし、電源オプションを選択
- 「電源の追加設定」を選択
- バッテリメーターに表示されるプランの中のプラン設定の変更を選択
- 詳細な電源設定の変更を選択
- USB設定の+を選択し、USBのセレクティブサスペンドの設定の+を選択
- バッテリ駆動を無効にする
- 電源に接続を無効にする
対処法⑤:別のUSBポートや他のPCで認識するか試す
USB側ではなく、パソコン側に問題がある可能性があります。以下のような対処法を試してみましょう。
- USBポートが複数ある場合は別のポートに挿し替えてみる
- USBハブ経由ではなく、パソコンのUSBポートに直接接続する
- 他のPCに接続してみる
対処法⑥:PCの再起動・放電を行う
USBメモリが認識されない場合、PCなどの使用機器を再起動することで解決する場合があります。
しかし、上記でも説明した通り再起動は機器への負担が大きい行為です。問題が発生しているのがPCであった場合、状態の悪化を招きかねないので、1度だけ試して解決しない場合は再起動を繰り返さないようにしてください。
また、PCやUSBがこうおんを発している場合には、一度電源を落として放電することも重要です。高温状態を維持すると、機器が物理的に破損する可能性があり、障害がさらに悪化します。なるべくそのままの状態でデータ復旧業者に依頼しましょう。
対処法⑦:デバイスマネージャーでUSBメモリを認識しているか確認する
Windows10では、デバイスマネージャーからUSBメモリが認識できているか確認することができます。
- 外付けHDDを接続する
- Windowsマーク>デバイスマネージャーを開く
- ディスクドライブやユニバーサルシリアルバスコントローラを開く
- USBメモリが表示されるか確認する
もし機器名が表示されなかったり、機器名に「!」がついている場合は、ドライバの再インストール、更新プログラムのアンインストール、システムの復元などの対処が必要です。ただし、これらの対処法は保存しているデータを失うリスクがあります。
もし修復を行う場合は事前にバックアップをとってあるかなどしっかり確認しましょう。
デバイスマネージャーで「不明なデバイス」と表示される場合
Windowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を開き「不明なデバイス」を削除すると解決する場合があります。
デバイスマネージャー上の表示に問題がない場合
デバイスマネージャー上では正常に表示されているものの、適切に開くことができない場合、Windowsでは「ディスクの管理」というツールでファイルシステムの状態を確認することができます。
もしUSBメモリのファイルシステムが「RAW」と表記されている場合、ファイルシステムが未フォーマットになっています。つまり、USBメモリが故障していると考えられます。むやみに操作せず、専門業者まで対応を依頼しましょう。そもそも「デバイスマネージャー上にUSBメモリが表示されない」という場合も同様です。
対処法⑧:チェックディスク(chkdsk)でパラメーターを修復する
「パラメーターが間違っています」というメッセージが表示された場合は、チェックディスクでパラメーターを修復することで解決できる場合があります。
- USBメモリをPCに接続する
- スタートメニューに「コマンドプロンプト」と入力し、コマンドプロンプトを起動する
- 「chkdsk ○:/f/r」と入力し、実行する(※○にはドライブ名が入る)
対処法⑨:エラーチェッカーで自動修復する
Windowsでは、エラーチェックで軽度の論理障害(ファイルシステム障害・軽度の不良セクタ)を自動修復できる場合があります。ただし、エラーチェックは物理障害に対応することはできません。
「物理障害が疑われるような場合」や「論理障害と物理障害の判別がつかない場合」はエラーチェッカーを使用してはいけません。
エラーチェッカーの操作手順は次のとおりです。
- まず「PC(コンピュータ)」を表示します。
- チェックしたいハードディスクを右クリックし、プロパティを表示。ツールタブをクリックします。
- エラーチェックの[チェック]をクリックします。
- スキャンが開始されます。
- もしエラーが検出された場合は、ファイルシステムを修復するため、再起動のメッセージが表示されます。再起動すると、自動でシステムの修復が開始します。
対処法⑩:使用機器のBIOS設定を見直す
USBメモリが認識されない場合、PCなどの使用機器のBIOSの設定を見直すことで解決する場合があります。
しかし、BIOSの設定は上記で説明した通り、かなり高度な設定です。さらに、誤った設定にしてしまうと、PCが起動しないなど別の問題が発生してしまうので、BIOSの設定を行う際はかなり慎重に行ってください。
BIOSの起動方法はメーカーや機器によって異なるため、HPなどで確認をしましょう。下記のような起動方法例があります。
- PCの電源を入れた直後にデリートキーやF2キー、F1キーを押す
- PCの起動時にF1を連打する
BIOSが起動すると以下のような画面が表示されるので、USB機器の有効化・無効化を設定する項目を開きます。
メーカーや機器によって異なりますが、上記のようなBIOS画面の場合「USB Port」という項目を「Enabled」にすることでUSB機器が有効化されます。
「USB Port」と表示されている部分は「USB Controller」「USB Support」「USB Functions」など様々な表記方法があります。
この項目が「Disabled」になっている場合はUSBメモリの使用ができない状態になっています。セキュリティ対策の一環として、企業側で設定されている場合があります。
対処法⑪:ドライバの再インストールを行う
USBメモリが認識されない場合、使用機器のドライバーを再インストールすることで解決する場合があります。
ただし、ドライバーの再インストール方法はWindowsのバージョンによって異なるので、作業をする場合には注意してください。今回はWindows10とWindows7でドライバーの再インストールする方法を紹介します。
Windows10でドライバーの再インストールする方法は次の通りです。
Windows10でドライバーの再インストールする方法
- Windowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を開く
- デバイスの一覧から「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を選択する
- 右クリックし「デバイスのアンインストール」または「ドライバーソフトウェアの更新」をクリック
- 「どのような方法でドライバーソフトウェアを検索しますか?」と表示されるので、「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」を選択
- ドライバーが自動的に再インストールされる
Windows7でドライバーを再インストールをする方法
- 「スタート」から「コントロールパネル」を開く
- 「プログラムのアンインストール」を選択
- 「アンインストールと変更」を選択
- ドライバーのアンインストールが完了したら、「終了」を選択
- パソコンを再起動し、ドライバのインストール画面が表示されますので、「ドライバインストール開始」を選択
- 「推奨フォルダ(C:\Program Files\MadonnaJpn)」を選択して「次へ」を選択
- 「このドライバーソフトウェアをインストールします」を選択
- ドライバーが再インストールされる
PCの知識なしでは難しい操作もあるので、不安な方は自力での作業はなるべくせず、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。
対処法⑫:マルウェア除去ソフトでウイルス(マルウェア)を除去する
マルウェア(ウイルスなど悪意あるプログラムの総称)に感染したUSBメモリの症状の一つとしてパソコンがUSBメモリーを認識できなくなることがあります。
パソコンなどが既にマルウェア(ウイルスなど悪意あるプログラムの総称)に感染していた場合、接続したUSBメモリもマルウェアに感染することがあります。この場合はマルウェア除去ソフトなどを使用してパソコンとUSBメモリのスキャンとウイルスの除去を行ってください。
マルウェア除去ソフトでウイルスを除去する手順
- ウイルス除去ソフトをインストールする
- パソコンをインターネットから切断する
- パソコンをセーフモードで再起動する
- ウイルス除去ソフトを起動して、パソコンやUSBメモリのウイルススキャンを行う
- ウイルスが発見されたら、ソフトの指示に従い、ウイルスを削除または隔離する
対処法⑬:高速スタートアップ機能を無効化する
高速スタートアップ機能とは早くパソコンを起動するために、シャットダウン時にメモリやCPUなどの状態を保存する機能です。この機能が有効な場合、パソコンが正常に起動できなかったり、USBメモリなどの周辺機器が認識できなくなることがあります。
高速スタートアップ機能を無効化する手順は以下の通りです。
- 「スタート」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「すべてのアプリ」をクリックします。
- 「Windowsツール」から「コントロールパネル」をクリックします。
- 「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
- 「電源ボタンの動作の変更」をクリックします。
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
- 「シャットダウン設定」にある、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」をクリックし、チェックを外します。
- 「変更の保存」をクリックすると高速スタートアップ機能が無効になります。
対処法⑭:USBメモリをフォーマット(初期化)する
フォーマット(初期化)すると、データは消えますがUSB本体は認識して使えるようになることがあります。以下の場合はフォーマット(初期化)を試してもよいでしょう。
- 中のデータが消えても問題ない
- 新品のUSBを認識させたい
ただし、一度フォーマット(初期化)するとUSBメモリ内のデータが全て消えてしまうため、削除したくないデータは事前に取り出しておく必要があります。また、USB自体が故障している場合はフォーマット(初期化)しても認識しない問題は解決しないので、データ復旧業者への相談が必要です。
フォーマット(初期化)するのは最後の手段にしましょう。
対処法⑮:データ復元ソフトを使用する
USBメモリに保存されているデータが必要な場合、データ復元ソフトを使用することでデータを取り出せる場合があります。
パソコンでデータ復元ソフトを使用する方法は以下の通りです。
- 公式サイトからデータ復元ソフトをダウンロードする
- データ復元ソフトをパソコンにインストールする
- データ復元ソフトを開き、ソフトの指示に従って復元したいデータを選択する
- ソフトに応じて「復元」「recover」などのボタンをクリックしてデータを復元する
なおUSBメモリに対応している代表的なデータ復元ソフトは以下の通りです。
無料のデータ復元ソフト
USBメモリに対応可能な無料のデータ復元ソフトには次のようなものがあります。
- Recuva
- DataRecovery
- USBメモリ復旧
ソフト名 | 金額 | 復元対応 | 特長 |
Recuva | フリー | USBメモリ・PC・HDD・SDカード | Windowsのみ。世界的に有名な復旧ソフト |
DataRecovery | USBメモリ・PC・HDD・SDカード | Windowsのみ | |
USBメモリ復旧 | USBメモリ | USBメモリに特化 |
有料のデータ復元ソフト
USBメモリに対応可能な有料のデータ復元ソフトには次のようなものがあります。
- ファイナルデータ
- Wondershare Recoverit
ソフト名 | 金額 | 復元対応 | 特長 |
ファイナルデータ | ¥7,110 | USBメモリ・PC・HDD・SSD・SDカード・破損したパーティション、文字化けしたofficeファイル | 90年代から使われている老舗ソフトのため、対応データの種類も非常に多い。 |
Wondershare Recoverit | ¥5,980 | USBメモリ・PC・HDD・SSD・SDカード・ | 復元が難しい大容量データ(動画など)の復元にも対応 |
無料ソフトも有料ソフトもデータを復旧できる障害の種類が限られているため、万能に対応できるとは言えません。「確実にデータを復旧したい」「復旧に時間をかけたくない」「物理障害が発生している」方は、自力で対処するのではなく、データ復旧業者に相談しましょう
しかし、ソフトが対応している障害は軽度の論理障害のみです。ソフトに対応していない障害であるにも関わらず、ソフトの使用を行うと、最悪の場合二度とデータを取り出すことが出来なくなってしまいます。
また、ソフトの使用にはある程度のリテラシーが必要であり、誤った操作による上書きなどが原因で、その後のデータ復旧の難易度が上がってしまう可能性もあります。
まずはUSBメモリの障害状況を見きわめる
データ復元ソフトは大原則として、データ削除にしか対応していません。データを誤って削除してしまった・気づいたら削除していたなどの場合であれば、復旧できる可能性があります。
しかし、「経年劣化による起動トラブル」や「異音がする」といった物理障害や、フォーマット・初期化した重度の論理障害には対応することはできません。むしろ物理障害が起きている場合だと、データ復元ソフトでや遺書することによってさらなる状態悪化を招きかねません。
まずはどのようなトラブルが起きているのかを確認しましょう。一番確実なのは、無料で初期診断を行っているデータ復旧業者に依頼して診断してもらうことです。無料で診断可能なデータ復旧業者は以下で紹介しています。
対応OSによっては効果がない
OSには、Windows・Mac・Linuxなど複数存在しますが、いずれも独自のファイルシステムを採用しており、ほとんどのデータ復元ソフトはMacやLinuxには対応していません。そのため、使用機器のOSを確認したうえで、適切な復元ソフトを用いるようにしましょう。
復元率や復元ファイル数は設定次第
データ復元ソフトでネックとなるのは設定です。実際、設定次第でデータの復元率や、実際に復元できるファイル数には大きな開きが存在します。もし、不適切な設定で復元ソフトをかけると、データが取り出せないだけでなく、2回目以降にソフトをかけるとデータ復元率や復元可能なファイル数が著しく低下してしまいます。もし、確実にデータを取り戻したい場合は、USBメモリデータ復旧の専門業者まで対応を依頼されることをおすすめします。
対処法⑯:専門業者に相談する(機器修理 or データ復旧)
ここまで紹介した方法で解決しなかった場合は、専門業者に相談してください。
専門業者は大きくわけて2種類存在します。
- 機器修理専門業者
- データ復旧専門業者
機器修理専門業者
HDDなどの修理業者がUSBメモリにも対応しているケースがあります。
USBメモリは比較的安価なので、基本的にエラーが起こったら修理して使い続けるというよりはデータを取り出し、新しいメモリに買い替える方が大半でしょう。USBの修理サービスと銘打っているところもありますが、実際はUSBメモリを認識してバックアップがとれる程度に修復して、データのみ抽出するのが基本です。
ただし、修理業者はデータ復旧業者に比べてデータの復旧技術では劣るので、USBメモリに保存されているデータは失われてしまう可能性がもあります。USBメモリに必要なデータが1つでも存在する場合は、データ復旧業者に相談するようにしましょう。
データ復旧専門業者
機器自体の修理よりも、保存されているデータの復旧を目的としている方は、データ復旧専門業者に相談をしましょう。専門知識やノウハウが蓄積されている復旧業者であれば、自動修復や復旧ソフトでは対応できない障害機器からのデータ復旧も可能です。
業者を選ぶ際は「専門設備」や「対応実績」などを事前に確認し、障害機器にあった適切な業者を選ぶようにしましょう。中には診断~見積もりまで無料で行っている業者もあるため、まずは無料相談を受け付けている技術力の高いデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。
ただし、データ復旧業者は国内に100社以上あり、業者によって対応できる障害の範囲も異なっていますので、障害機器に対応した技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。たとえば、物理障害が起きている機器からデータを復旧する場合、手術室と同等の防塵施設(クリーンルーム)での作業が必要です。
「安いから」「近いから」「メーカ保証だったから」という理由だけでなく「技術力があるか」という軸で選定することを心がけましょう。
データ復旧専門業者には相談から見積もりまで無料で行っている業者も存在するため、必要なデータが1つでもある場合は、一度相談してみましょう。データ復旧業者の料金形態は以下の記事で紹介しています。
USBメモリを確実に復旧したい時はすぐにデータ復旧業者に相談
USBメモリが認識しないときは、故障している可能性が高いです。故障している場合には、何度接続を繰り返しても、改善することはなくむしろ悪化してしまう可能性もあるため、早い段階でデータを取り出した方が安全です。
USBのデータ復旧をする上で、データ復旧率が一番高い方法はデータ復旧業者に依頼することです。データ復旧業者の中でも、USBメモリの復旧実績や持っている復旧ノウハウは差があるので、より確実にデータ復旧できる業者に依頼しましょう。
自力での復旧では原因の判別が難しく、誤った対処によって障害が悪化し、データが取り出せなくなってしまう可能性があります。
大切なデータや確実に復旧したいデータであれば、自力で対処せずに、技術力の高いデータ復旧業者に相談しましょう。
高復旧率&安心して任せられる業者を選ぶポイント
せっかくお金も時間もかけたのに、復旧成功確率の低い業者に依頼して作業に失敗されると、最悪の場合、大切なデータを永遠に失うことになります。
そのような事態を避けるためにも、ここなら間違いないという業者を見極めることが重要です。今回は下記に当てはまっていて、技術力が高いと評価を受けている業者を厳選しました。
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
USBメモリなどのメモリ系機器の復旧は難易度が高いため、HPには「対応可能」と書いてあっても実際はごく一部の症状しか対応できないというケースや、そもそも対応していなかったりするケースが多いです。
全体的に復旧技術力が高く、かつメモリ機器の復旧専門のエンジニアがいるような業者を選ぶと間違いないでしょう。技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である(USBメモリ復旧にも対応している)
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数(数値や指標で明示している)
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている(メモリ系機器復旧専門のエンジニアがいる)
- 初期診断・復旧スピードが速い
- 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」「復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。
一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。
【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める
技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。
また、企業データや技術データなど、機密情報を含むデータを復旧しなければいけない場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。
大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラや外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。
信頼度の高いおすすめのデータ復旧業者はこちら>
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 出張での復旧に対応している
- 依頼前の初期費用がかからない
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合、業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。24時間受付・土日祝日対応など、営業時間を確認してください。
業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談してください。
おすすめのデータ復旧専門業者
データ復旧専門業者に相談するのであればデータが復旧できなければ意味がありません。そこでUSBメモリの復旧に対応している「復旧率の高い」専門業者を選定しました。
(2023年最新版)おすすめデータ復旧業者ランキングはこちら
おすすめのデータ復旧業者
データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。
そこで、全国の業者から復旧率・実績・復旧スピード・価格や特長を比較して厳選したおすすめサービスをご紹介します。編集部おすすめのデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1(※1)のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。
この業者は、相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔復旧率最高値95.2%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
【Macbook】 USBメモリが認識しない・読み込まないときの対処方5選
補足として、USBメモリが認識しないときの対処法と操作は、WindowsとMacで異なる場合があります。MacPCでUSBメモリを認識させる対処法には、以下の方法があります。
PRAMをリセットする
PRAMとは、Macの設定などを管理・記録するメモリ一つを指します。PRAMをリセットすることによって、USBが正常に認識されるようになる可能性があります。
PRAMをリセットする手順
- Macの電源を切る
- 電源を入れ、「option」「command」「P」「R」のキーを同時に押す
- Appleのロゴが2回点滅し、約20秒経過したらPRAMがリセットされる
起動音が鳴った場合はその場でキーから手を離し、USBメモリが正常に認識されるかどうかを確認しましょう。
セーフモードで起動する
必要最低限のシステムだけで起動する「セーフモード」でMacを起動し、USBメモリを接続すると、正常に認識される場合があります。この方法は、Mac本体に負荷がかかりすぐているため、USBメモリが認識できていない状態の機器には有効です。
起動方法はMacに搭載しているシリコンタイプによって変化するので、まずはシリコンタイプを確認してから対処するようにしてください。
Macのシリコンタイプの確認手順
- アップルメニューから「このMacについて」を選択
- 「プロセッサ」の項目が存していれば「Intelプロセッサ」、「チップ」の項目があれば「Appleシリコン」が搭載されている
シリコンタイプが確認できたら、Macをセーフモードで起動します。
MacのシリコンタイプがIntelプロセッサの場合の起動方法
- Macを再起動し、「shiftキー」を長押しする
- ログインウィンドウが表示されたら、「shiftキー」を離す
- Macにログインする
MacのシリコンタイプがAppleシリコンの場合の起動方法
- Macの電源を切る
- 起動オプションが表示されるまで、電源ボタンを押し続ける
- 起動オプションが表示されたら、起動ディスクを選択する
- 「shiftキー」を押しながら「セーフモードで続ける」を選択する
セーフモードの起動は再起動や電源の切り替えなどの機器への負担が大きい作業が含まれるため、状態が悪化するとデータが取り出せなくなってしまう可能性があります。不安な方や確実にデータを復旧したい方はデータ復旧業者に依頼しましょう。
OSをアップデートする
MacのOSが最新の状態でない場合には、USBメモリが正常に認識されない場合があります。この場合にはMacのOSを最新の状態にアップデートすることによってUSBメモリが正常に認識される場合があります。
MacOSのアップデート方法
- Macの「システム環境設定」を開く
- ソフトウェアアップデートを選択する
- 「今すぐアップデートする」を選択する
Macを扱う場合には、OSをアップデートしていなければUSBの認識以外の機能も正常に動作しないことがあるので、常に最新のバージョンで利用するようにしましょう。
SMCをリセットする
Macのシステムを管理している「SMC」というコントローラーをリセットすることによって、USBが正常に認識される場合があります。SMCをリセットする手順は以下の通りです。
SMCをリセットする手順
- Macの電源を切る
- 電源ボタンを10秒間長押しした後、電源ボタンを押す
ただし、「SMC」のリセットは、電源の切り替えやUSBメモリの接続切り替え繰り返してしまうとデータが取り出せなくなってしまう可能性があります。試す際には一度限りにして、認識しないようならデータ復旧業者に依頼しましょう。
データ復旧業者に相談する
ここまで紹介した方法でも解決しなかった場合や、自分で対処してデータが消えるのが怖い場合は、データ復旧業者に相談しましょう。
Macで認識しないUSBメモリのデータを復旧する場合に、一番復旧率の高いデータ復旧方法は「データ復旧業者に依頼すること」です。
技術力の高いデータ復旧業者であれば、MacPCやUSBメモリの障害の種類に応じた処置を行えるため、データ復元ソフトやMacの修復ツールで対処できなかった症状であってもデータを復旧できる可能性があります。しかし、データ復元ソフトや修復ツールを繰り返しかけると機器本体の障害が進行する恐れがあるため、USBメモリがMacPCに認識されない場合、まずは相談することをおすすめします。
USBメモリのデータ復旧業者を探すポイント
データ復旧の業者に依頼する際は、業者の技術力を見極めるのが最も重要なポイントになります。
はじめに技術力の低い業者に依頼してしまうと、データを取り出すことはおろか、データを完全に失ってしまうこともあります。絶対に取り戻したい大切なデータであればなおのこと、一番初めに確実に復旧できるよう、確かな技術力を持つ業者に依頼するほうがいいのは言うまでもありません。
データ復旧業者の実力を確実に見極めるためのポイント
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧業者の選定方法については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
データ復旧サービスの料金システム
データ復旧の費用が決まる仕組みは業者によって異なりますが、大きく分けて2つのパターンがあります。主な料金形態は障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている「一律料金制」と、機器の診断後に復旧作業の成果によって料金を決定する「成功報酬制」です。料金形態によって見積もりの算出方法が異なります。
- 一律料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)
- 成功報酬制(復旧に失敗したら費用0円)
同じ機器であっても、業者によって復旧料金に違いが出ることがあります。その理由は大きく3つです。
- 対応できる作業の違い
- 料金システムの違い
- 一社目に依頼するか二社目かの違い
料金システムが業者によって異なる理由は「対応できる作業の違い」
同じ症状であればどの業者でも同じ作業・復旧率というわけではなく、実際には、データ復旧業者によって技術力や保有している設備のレベルに大きな差があります。具体的には、以下のような違いがあります。
- 対応できる症状の種類(論理障害・物理障害)
- 復旧設備の充実度(復旧専門の設備や機器)
- 復旧作業ができるエンジニアの人数
見積もりが出るときはあくまでも対応可能な範囲内の作業で算出するため、技術力が低く対応範囲が限られていればその分見積もり額も安くなる可能性があります。しかし、安いからと依頼した結果、重度障害で対応できずに復旧に失敗するケースも数多くあるため注意が必要です。
格安プランの業者への依頼はリスクあり
見積もりが出るときはあくまでも対応可能な範囲内の作業で算出するため、技術力が低く対応範囲が限られていればその分見積もり額も安くなる可能性があります。しかし、安いからと依頼した結果、重度障害で対応できずに復旧に失敗するケースも数多くあるため注意が必要です。
物理障害・論理障害だけでなく重度・軽度の障害などによって対処方法が異なるため、業者によって対処できる業者とできない業者があります。業者の料金システムによっては「診断費用・追加作業費・特急料金」などの追加料金が発生するケースもあります。
また、復旧エンジニアの人数によっても対応できるキャパシティが変わるため、必ず技術力もセットで見るようにしましょう。
完全成功報酬制で「復旧率非開示」の業者に依頼しても大丈夫?
完全成功報酬制とは「希望データが復旧できなければ一切費用はかからない」料金システムのことです。価格面のリスクが少ないため、「完全成功報酬制の業者の中から選ぶべき」と言う人もいます。
しかし、完全成功報酬制を採用している業者は復旧率非開示であることがほとんどです。
復旧率が分からなければ、どのくらいの確率で成功/失敗するのか利用者が事前に判断することはまず不可能です。客観的な判断指標が欠けた状態では業者の技術力が不透明なまま依頼することになるため、かえってリスクが高い可能性があることを知っておきましょう。
まずは無料の初期診断・見積もりを受ける
データ復旧業者で相場・見積を知りたい場合には、初期診断を受けて症状を明確にすることが先決です。データ復旧が必要な機器は機器ごとに障害が発生しているため診断をしなければ復旧料金を割り出すことはできません。
業者によっては診断をする前から料金が決まっている一律料金の業者もありますが、これらの業者は簡単な作業で復旧できる機器のみを復旧対応している可能性が高いです。逆に復旧に手間がかかる機器や復旧が難しい機器は、技術力の高い業者であれば復旧できる可能性があっても、技術力がないため復旧不可になる可能性があります。
まずは無料で初期診断している業者に依頼して、自分の機器に起きている障害を理解し、復旧に必要な費用感を掴むことが大切です。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
避けた方がいいUSBメモリのデータ復旧業者の特徴
データ復旧サービスを依頼する際は業者に確かな技術力があるかを見極めるのが最も重要です。データ復旧は非常に専門的な技術であり、エンジニアの技術・設備・経験値には意外にも大きな差があるものです。データ復旧の技術力が低い可能性がある業者は、下記の特徴に当てはまることが多いため、避けるようにしてください。
USBメモリのデータ復旧技術が低い業者の特徴
- 復旧ラボや社内の様子が非公開の業者(見学ができない、HPに社内の写真がない等)
- 復旧エンジニアの人数が少ない、USBメモリ専門のエンジニアがいない業者
- 完全成功報酬・定額制の料金形態を採用している業者
- ネット上での口コミを売りにしている業者
復旧ラボや社内の様子が非公開の業者(見学ができない、HPに社内の写真がない等)
データ復旧業者の規模は差が大きく、残念ながら業者によっては復旧設備を社内に保有していなかったり、すべて海外業者への外注や、復旧ソフトを使用するのみで作業を行わない業者も存在します。しかし、素人目線ではネット上の情報だけでこれらの実態を見極めるのは至難の業です。
一つの判断基準として、実際に自社で復旧作業にあたっている復旧業者は、社内見学OKとしているようです。また、メディアで紹介されていたり、HPやSNS等で復旧設備や社内ラボの様子を発信している業者は信頼できるといえます。裏を返せば、社内見学ができなかったり、設備を一般公開していない業者は実態が確認できない可能性が高いため避けたほうがいいでしょう。
復旧エンジニアの人数が少ない、機器別の専門エンジニアがいない業者
データ復旧はUSBメモリ以外にもパソコン、外付けHDD/SSD、スマートフォン、レコーダー、サーバーなどでも行われます。しかし希望する機器によって必要とされるデータ復旧の技術やノウハウが異なります。
実際にデータ復旧業者では、業者によって対応できる障害レベルの範囲や、対応機器が大きく異なっています。これは病院に例えればどのような症状にも対応できる総合病院か、特定の診察を行う診療所のような差があるといえるでしょう。業者に復旧を依頼する際は「自分の機器の復旧を行えるエンジニアが在籍しているか」「復旧設備の体制が整っているか」を見極めるのが重要なポイントになります
技術力の高い業者
- 復旧技術を高めるために機器の種類や障害ごとに専門チーム体制を敷いている
- 復旧エンジニアの人数が多い(30名以上~)
- 相談実績20万件以上~等、経験が豊富でノウハウが蓄積されている
技術力の低い業者
- 数人しかエンジニアが在籍していない
- 社内にエンジニアがおらず全て外注している
- 特定の機器の復旧しか対応していない
業者の技術力や規模を把握するおすすめの方法
- 運営会社の「社員数」を調べる
- 相談時に「在籍しているエンジニアの人数は何人か」や「どういうエンジニアが復旧にあたるのか」「技術開発で公的な表彰実績があるか」等、実態がわかる質問をしてみる
完全成功報酬・定額制の料金形態を採用している業者
データ復旧業者の料金形態の中でも、完全成功報酬制・定額制の料金形態を採用している業者には注意しましょう。データ復旧費用は作業内容と連動するため、定額制では事前に作業内容が決まっていたり、完全成功報酬制の業者ではそもそも簡単な依頼しか受け付けてもらえず復旧を断られるケースが多いことが予想されます。
完全成功報酬制でも復旧率が非開示だと危険!
完全成功報酬制(完全成果報酬制)や一律定額制を一番の売りにしている業者の場合、簡易的な作業しか行わない技術レベルの低い業者の可能性が高いため注意が必要です。
完全成功報酬制とは?
定額成功報酬制とは、復旧作業に成功した場合のみ費用を請求し、失敗したら作業費も含めて費用が¥0になる料金システムのことです。費用面でリスクが低い一方で、難易度の高い依頼はそもそも断られてしまうというケースもあります。
業者を選ぶ際に「どれくらいの確率で復旧できるのか?」という点は非常に重要です。
完全成功報酬制の場合、復旧に失敗したら費用が0円になる仕組みですが、どれだけ復旧に成功/失敗しているのか、復旧率も提示しなければ、業者の真の実態はわかりません。
実際に調査してみたところ、完全成功報酬制を謳っている業者で復旧率や復旧設備を公開している業者は1社もありませんでした。
これでは本当に復旧できているのか、そもそも自社内で復旧しているのかも不透明です。「完全成果報酬制だから安心」と謳う業者もありますが、冷静に業者の実態を見極めましょう。
完全成功報酬制の業者で考えられるリスク
- 「完全成功報酬制」で安心を謳うことで宣伝材料とし、自社の技術レベルが低いデメリットを隠している
- 市販の復旧ソフトでも復旧できる簡易的なレベルの作業しか引き受けず、作業工数がかかる専門的な復旧作業には対応できない
復旧に失敗されて被害を被るのは依頼者側です。復旧に失敗すると、その後の復旧可能性を大きく下げ、最悪の場合完全にデータを消失する結果にもなり得ます。
このような事態を避けるためにも、一番初めに最も復旧可能性の高い業者へ依頼することが大切です。
定額制の料金形態を採用している業者
最近は、「データ復旧を定額制で行う」という業者も登場しています。
しかし、定額制の料金体系にはメリット・デメリットの両面が存在します。メリットは、事前に料金が決まっているので安心な点です。しかし、市販の復旧ソフトで復元できる程度の障害しか対応していない場合もあり、重度の障害には定額料金内で対応できないため、追加費用を請求されることがあります。
最初から技術力の確かな業者に依頼すれば軽度障害から重度障害まできちんと対応してもらえます。障害の程度は素人が見ただけでは判断できないので、復旧率を下げないためにも安易な自己診断は避けましょう。きちんと個別の復旧プランを提示している業者に見積を出してもらってから、どこに依頼するか決めても遅くはありません。
ネット上での口コミを売りにしている業者
口コミ・評判だけを見て業者を選ぶと、思わぬ落とし穴にはまってしまうリスクがあります。また、料金プランと同様に、口コミ評価の良さだけを売りにしている業者も、復旧実績が非公開なのであれば、技術力が低い可能性があります。
口コミにはサクラや嫌がらせが混じっている可能性もある
- ネット上の口コミは基本的に匿名のため信ぴょう性が低い
- 場合によってはサクラやいやがらせを目的とした悪質な口コミの可能性もある
- 実際にサービスを利用していない人物が書いている可能性がある
- 一部のデータ復旧業者ではいい口コミを書くことを条件に値引きを交渉する悪質な業者も存在する
等を考慮すると、ポジティブな内容であってもネガティブな内容であっても、口コミの評価は参考程度に留めるのがいいでしょう。何社かの口コミを調査したところ、残念なことに一部の業者には同業他社からのいやがらせ目的と思われるような悪質な口コミも見受けられました。データ復旧業者の口コミと、本当に優良な業者はどこなのか実態調査した結果は以下の記事で紹介しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
USBメモリが認識しない・読み込まないときによくある質問
ここでは、USBメモリが認識しないときによくある質問をまとめました。
- 「USBデバイスが認識されません」というメッセージが表示されるのはなぜ?
- USBメモリの復旧方法は?
- USBメモリが利用不可なのはなぜ?
- USBメモリを接続しても何も表示されないのはなぜ?
- USBメモリが認識されているか確認する方法は?
- USBメモリは何年もつ?寿命はあるの?
「USBデバイスが認識されません」というメッセージが表示されるのはなぜ?
USBポートに問題があったり、USBデバイスの電力供給に問題がある際に、「USBデバイスが認識されません」というメッセージが繰り返し表示されることがあります。
別のUSBポートに挿し直す、USBハブ経由ではなく直接パソコンに接続するなどを試してみてください。
USBメモリが利用不可なのはなぜ?
パソコンでUSBメモリが利用できない原因は、①接触不良や電力不足 ②パソコン側の問題 ③USBメモリ自体の問題 の3パターンに分かれます。
まずはしっかり差し込まれているかチェックし、パソコン側の設定にも問題がないか確認しましょう。それでも解決しない場合は、USBメモリ自体の故障が考えられます。
USBメモリを接続しても何も表示されないのはなぜ?
USBメモリを接続してもマイコンピュータに表示されない場合は、デバイスマネージャーからUSBメモリが認識されているか確認しましょう。
USBメモリが認識されているか確認する方法は?
USBメモリがパソコンで認識されているかどうかはデバイスマネージャーから確認できます。
■USBメモリが認識されているか確認する方法
- デバイスマネージャーを開く
- 「ディスクドライブ>USBコントローラ(ユニバーサル シリアルバスコントローラ)」を開く
- 接続したUSBメモリが表示されていれば認識している
USBメモリは何年もつ?寿命はあるの?
諸説ありますが、USBメモリの寿命はだいたい1~3年と言われています。
使用頻度や使用環境、製品の品質などによって寿命が変動します。持ち運びの際に折れた・曲がったなど破損したり、水没させてしまうリスクも高いため、長期保存にはあまり向いていません。
大切なデータはより耐久性の高いHDDなどに保管するようにしましょう。
まとめ
USBメモリが認識しない、読み込まない原因と対処法、そして注意点について解説してきました。USBメモリやプリンター、外付けハードディスクなどUSB機器には様々なものがあり、不具合が発生した時の原因も様々です。通常、パソコンには複数のUSBポートが備わっているため、1つのUSBポートに接続したUSB機器が認識しない場合は、別のUSBポートに接続して様子を見るなど、試行錯誤することで不具合の発生箇所の特定も可能です。
しかしUSBメモリ自体が故障している場合は、自力で修復することは困難でしょう。そのような場合は、無理やり自分で解決しようするのではなく、USBメモリのデータ復旧を専門としている業者へ依頼することをおすすめします。