「外付けHDDをフォーマットできない」という状況になり困ってはいませんか?
外付けHDDをフォーマットできない原因は単純で新品のHDDディスクが認識されていない、HDDがシステムやアプリを使用している、誤ったフォーマット方法を行っている、HDDが故障しているという4つが考えられます。特に、HDDの故障が疑われる場合は、対処法を誤るとデータが取り出せなくなり、そのまま失ってしまう危険性があります。それぞれの対処法と注意点を解説しますので、安全に外付けHDDを使用しましょう。
今回は外付けHDDがフォーマットできない原因、注意点、そして対処法を解説します。
外付けHDDがフォーマットできない原因
外付けHDDがフォーマットできない原因は以下の4つです。
- 新品の外付けHDDディスクが認識されていない
- 外付けHDDがシステムやアプリを使用している
- 誤ったフォーマット方法を行っている
- 外付けHDDが故障している
新品の外付けHDDディスクが認識されていない
新品の外付けHDDディスクが認識されていないと、エクスプローラーから開こうと試みても開くことができないません。
認識してフォーマットするには「ディスクの管理」を使用してフォーマットする必要があります。「デスクの管理」を使用してフォーマットしたい方はこちらをクリックして下さい。
外付けHDDがシステムやアプリを使用している
既に使用している外付けHDDはシステムやアプリを使用していると、エラーメッセージが表示されてフォーマットすることができません。
ドライブで開いているシステムやアプリがある方は一度終了してから外付けHDDをフォーマットしましょう。
誤ったフォーマット方法を行っている
正しいフォーマット方法は以下の手順です。(Windows 10/8の場合)
- フォーマットしたい外付けHDDをパソコンに接続
- windows + Rを同時に押す
- diskmgmt.mscとタイプ
- 「OK」をクリック
- 初期化したい外付けHDDを右クリック
- 「ディスクを初期化」を選択
外付けHDDが故障している
外付けHDDが故障している場合、そのままにすると中のデータが全て消えてしまう(取り出せなくなる)ため、注意が必要です。
故障の原因を大きく分けると、以下の2種類です。
- 物理障害
- 論理障害
物理障害
物理障害とは外付けHDDに物理的な障害が生じて、外付けHDDが故障していることです。
物理的な故障は外付けHDDを水没させてしまったり落下させてしまったりすることで発生するケースが多いです。物理障害に陥ると以下のような症状が発生します。
- カタカタと異音が鳴る
- 焦げ臭いにおいがする
- 何度も再起動やフリーズする
物理障害は自分で復旧することが困難であるため、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
物理障害は外付けHDDの部品に傷などの物理的な障害が生じているため、部品交換が必要になる可能性が高いです。分解するにはクリーンルームという空気中の清浄度が一定に保たれた環境と経験豊富な技術が必要となるので、個人で分解するのは難しいとされています。
論理障害
論理障害とは外付けHDD内のデータを記録したり記憶したりするところに論理的な障害が生じて、外付けHDDが故障していることです。
論理的な故障は、誤って初期化やフォーマットをするといった誤操作を行うことで発生することケースが多いです。論理障害に陥ると以下のような症状が発生します。
- 何度も再起動やフリーズをする
- 保存しているデータやファイルを開くことができない
- ファイルの名前が書き変わっている
論理障害は物理障害に比べて、気づくのが遅くなりやすい傾向があります。そのため、論理障害に陥っていると理解せずに作業を進めてしまい、データが上書きされて復旧することが不可能になるほど状態が悪化することがあります。
外付けHDDがフォーマットできない時の注意点
外付けHDDがフォーマットできない時の注意点は以下の2つです。
- 再起動しない
- 自分で分解しない
再起動しない
再起動を何度も繰り返すと外付けHDDの傷が増え、データ復旧業者でさえも復旧することができないほど状態が深刻化することがあるため、再起動しないように注意して下さい。
自分で分解しない
分解するには上記の通り、クリーンルームという空気中の浮遊物が一定に保たれた環境と経験豊富な技術が必要となるので、個人で分解するのは難しいとされています。
外付けHDDは1ミクロほどの目に見えない小さな粒子により故障することがあるとても精密な機械です。自分で分解するのは避けましょう。
外付けHDDが認識しない時の対処法
外付けHDDが認識しない時の対処法は以下の5つです。
- 周辺機器を確認
- 外付けHDDを初期化する
- Diskpartコマンドを使用して外付けHDDを初期化する
- 「ディスクの管理」を使用してフォーマット
- 外付けHDDをクリーンアップ
- データ復旧業者に相談
周辺機器を確認
USB端子の接触不良や充電が満タンでないことにより外付けHDDをフォーマットすることができないことがあります。
正しく接続されているか確認し、異なるケーブルを使用して外付けHDDに接続するか、他のPCに接続してください。
外付けHDDを初期化する
初期化するということはデータを削除するということです。家族との思い出や仕事などの大切なデータがある方はデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
自分で初期化する場合で大切なデータがある方はあらかじめバックアップを取るように注意して下さい。
- フォーマットしたい外付けHDDをパソコンに接続
- windows + Rを同時に押す
- diskmgmt.mscとタイプ
- 「OK」をクリック
- 初期化したい外付けHDDを右クリック
- 「ディスクを初期化」を選択
Diskpartコマンドを使用して外付けHDDを初期化する
Diskpartコマンドとは、HDDを操作する時に使用するコマンドです。
外付けHDDを初期化するとデータが消失します。大切なデータを保存している方はバックアップをあらかじめとってから外付けHDDを初期化するように注意しましょう。
- 左下に表示されている検索欄で「cmd」を入力し、検索
- コマンドプロンプトを右クリック
- 「管理者として実行」をクリック
- 「diskpart」と入力しEnterキーを押す
- 「list disk」と入力しEnterキーを押す
- 「select disk 1(disk1は初期化したいディスク)」と入力しEnterキーを押す
- 「clean」と入力しEnterキーを押す
MBRディスクに直接プライマリパーティションを作成する場合は以下の手順です。
- 「create primary primary」と入力しEnterキーを押す
- 「format quick fs=ntfs」と入力しEnterキーを押す
- 「assign」と入力しEnterキーを押す
- 「exit」と入力しEnterキーを押す
GPTディスクにプライマリパーティションを作成する必要がある場合は以下の手順です。
- 「convert gpt」と入力しEnterキーを押す
- 「create partition primary」と入力しEnterキーを押す
- 「format quick fs = ntfs」と入力しEnterキーを押す
- 「assign」と入力しEnterキーを押す
- 「exit」と入力しEnterキーを押す
「ディスクの管理」を使用してフォーマット
「ディスクの管理」とは外付けHDDの状況を確認し設定を変えることができる機能です。
外付けHDDをフォーマットするとデータが消失します。データ復旧業者にまず相談する方がフォーマットを自分で行うより安全性が高くなるので注意して下さい。
バックアップをあらかじめとってから外付けHDDをフォーマットするように注意しましょう。
- 左下に表示されている「スタート」を右クリック
- 「ディスクの管理」をクリック
- 新たに接続したディスクが「未割り当て」と記載される
- フォーマットする「ディスク番号のラベル」を右クリック
- 「ディスクの初期化」を選択
- フォーマットしたいディスクを選んでいることを確認
- SSD/HDDの容量が2TB以上の場合 は「GPT」を選択 / SSD/HDDの容量が2TB未満の場合 は「MBR」を選択
- 「OK」をクリック
上記の手順で「ディスクの管理」を使用してフォーマットすることができます。
外付けHDDをクリーンアップ
クリーンアップとは不必要なファイルを削除し外付けHDDの空き容量を大きくするツールのことです。
外付けHDDをクリーンアップするとデータが消失します。大切なデータを保存している方はバックアップをあらかじめとってから外付けHDDを初期化するように注意しましょう。
- WindowsキーとRキーを押す
- 「ファイル名を指定して実行」に「diskpart.exe」と入力
- Enterキーを押す
- ポップアップウィンドウに「list disk」と入力し、Enterキーを押す
- 「select disk ディスク番号」と入力し、Enterキーを押す
- 未初期化の外付けHDDがディスク1の場合は「clean all」と入力
- Enterキーを押「select disk 1」と入力
- 次には「ディスクの管理」を使用してディスクを初期化
データ復旧業者に相談
上記の対処法を使用しても外付けHDDをフォーマットすることができない場合はデータ復旧業者に相談するようにして下さい。
外付けHDDが物理障害を起こしていると判断した方はできるだけ素早くデータ復旧業者に相談するようにしましょう。一度自分で復旧したりデータ復旧ソフトを使用して失敗してから、データ復旧業者に相談しても外付けHDDに刻まれた傷が深くなって復旧率が低くなることがあります。
仕事に関するデータや家族との思い出が詰まったデータなどの大切なデータを復旧したい方は、何も手を加えずにデータ復旧業者に相談することを推奨します。
また、近年はデータ復旧業者が増えていますが、どこに相談するかによって、復旧率が異なるのでしっかり考えて選ぶようにして下さい。
データ復旧業者には24時間365日電話窓口を設置し、無料で診断・見積をすることができるところがあります。気軽に相談してみましょう。
おすすめのデータ復旧業者
技術力が高い業者の選定といっても、素人には判断が難しいです。
そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのサービスを紹介します。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げ14年連続No.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | パソコン(Mac/Windows)、RAID機器(NAS/サーバー)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | データ復旧専門業者において14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
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まとめ
今回は外付けHDDがフォーマットできない原因、注意点、そして対処法を解説しました。上記の対処法を使用してもフォーマットできない時や自分で作業するのが不安な方は無料で診断・見積をすることができるデータ復旧業者に相談し推奨します