「SDカードが破損しています」と表示される原因は?故障したデータを復元する方法を解説|サイバーセキュリティ.com

「SDカードが破損しています」と表示される原因は?故障したデータを復元する方法を解説

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SDカードには主に下記の種類に分けられます。

  • SDカード
  • microSDカード
項目を比較する SDカード マイクロSDカード (MSD)
用途 デジタルカメラ、ビデオカメラ、ドライブレコーダーなど スマートフォン、タブレット、ドローンなど
容量を節約する 2GBまで(SD), 4GB〜32GB(SDHC), 64GB〜2TB(SDXC) 128MB〜1TB (microSDHC, microSDXCを含む)
購入価格 容量により異なるが一般的にマイクロSDよりやや高価 容量や速度クラスにより異なるが一般的に手頃
メリット 大きめのサイズで取り扱いやすい、耐久性 非常に小型で携帯性が高い、多くのモバイルデバイスに対応
デメリット 小型デバイスには不向き、携帯性に欠ける 紛失しやすい小ささ、物理的損傷のリスク
よくある故障原因 物理的損傷、連続使用による劣化 水没、紛失、物理的損傷、連続使用による劣化

SDカードは、スマホやデジタルカメラなどに使われており、もっとも身近な記憶装置の1つと言えます。SDカードは小型で軽量で持ち運びやすい反面、下記のような壊れ方はよく起こります。

  • 抜き差ししていたらデータが飛んだ
  • SDカードがPCやスマホに認識されずアクセスできない
  • 「SDカードは破損しました。今すぐフォーマットしますか?」と表示される
  • ポケットの中にしまったまま、洗濯して水没させてしまった
  • 誤って踏みつけて壊してしまった

このような破損したSDカードからデータを救出するには、適切な対処が必要です。この記事では、SDカードが認識されない・読み込まないときの解決方法、そして破損したSDカードからデータを「安全に」取り出す、復旧・復元方法をご紹介します。

SDカードが破損する・壊れた原因

SDカードが破損して認識されない場合、大きく以下の2つの原因が考えられます。

  • 論理障害
  • 物理障害
特徴 症状例
論理障害 ソフトウェアやファイルシステムの障害

データへのアクセスが困難または不可能

  • ファイルやフォルダが見つからない
  • アクセスできない
  • データの誤削除
  • フォーマットが要求される
物理障害 ストレージデバイスの物理的な損傷による障害

落下や衝撃による損傷、水没、過熱などが含まれる

  • SDカードがデバイスに認識されない
  • 読み取り/書き込みエラー
  • 物理的に壊れた(割れ、曲がりなど)

論理障害

  • 「データの読み書き中にSDカードを引き抜いた」
  • 「SDカードを挿入していた機器がバッテリー切れを起こした」

このような行為のあと、いきなりデータにアクセスできなくなった場合は、論理障害の可能性が高いと考えられます。特に「フォーマットしますか?」というエラーメッセージが表示される場合は、ファイル構造が崩れて、データの読み書きができなくなっていると考えられます。

このとき、フォーマットを選択すると、データが削除されてしまい、SDカード上のデータへのアクセスが不可能となりますので、絶対にフォーマットしないようにしましょう。もし、このようなエラーが起きており、データ復旧を希望される場合は、自分で対処しようとせず、専門業者に相談するようにしてください。データ復旧業者の選び方は以下の記事でも解説していますので、

物理障害

外付けHDDと違ってSDカードは「ストレージの筐体を直接つかんで、何度も機器に抜き差しを直接行う」という特性があるため、きわめてデータが物理的に破損しやすいです。ここではSDカードが物理障害に至る代表的な要因を見ていきましょう。

  • 書き換え回数の上限、経年劣化
  • 過電圧
  • 着脱回数の超過
  • 折れる、曲がる、水没

書き換え回数の上限、経年劣化

SDカードに搭載されているフラッシュメモリは、データの読み書きをおよそ数千~1万回行うと、絶縁膜が劣化し、データの元となる電子が抜けてしまいます。またHDDと構造上の違いから、既存の復元ソフトや、技術力の乏しい復旧業者ではカバーしきれないことが多く、データ復元の難易度も高いため、経年劣化を起こしたSDカードからデータを個人で復元することは困難です。

過電圧

SDカードは特定の電圧範囲で正常に動作するように設計されており、この範囲を超えると内部の電子回路に損傷を与える可能性があります。過電圧が発生すると、データの損失、ファイルの破損、さらにはSDカード自体が完全に使用不能になる恐れがあります。

着脱回数の超過

メーカーによっては、推奨される着脱回数を指定しており、回数を超過すると接触不良や物理的な損傷のリスクが高まります。着脱回数の超過による問題には、データの読み書きエラー、デバイスによるカードの認識不良、最悪の場合カードの完全な故障が含まれます。

折れる、曲がる、水没

SDカードは、その構造上とても薄く設計されています。そのため、物理的な衝撃を与えると簡単に折れたり、曲がったりし、内部の基盤が破損してデータにアクセスできなくってしまいます(強く差し込んだりすると、根元から折れてしまう場合もあります)。特に小型のmicroSDカードは、接続部分がむきだしであるため、少しでも傷が入ってしまうと、データ復元できなくなってしまうことがあります。

SDカード破損した・壊れた時の注意点

SDカードが認識しないという状況では、以下に紹介する点に注意してください。

  • SDカードの抜き差しを繰り返さない
  • 静電気・ショートに気を付ける
  • 通電を避ける
  • むやみにフォーマットを行わない

SDカードの抜き差しを繰り返さない

頻繁なSDカードの抜き差しは、物理的な損傷や接触不良の原因となり得ます。また、カードの寿命を短縮させることにもつながります。SDカードをデバイスに挿入したら、必要な時以外はできるだけそのままにしておくことが理想的です。データのバックアップは定期的に行い、データの損失リスクを減らすためにも、抜き差しの回数を最小限に抑えることが重要です。適切な扱いと管理によって、SDカードの安全性と長寿命を確保しましょう。

静電気・ショートに気を付ける

SDカードは静電気やショートに非常に敏感です。静電気が発生すると、SDカード内のデータが破損したり、最悪の場合、カード自体が使用不能になることがあります。また、ショートは内部回路を破壊し、重大な損傷を引き起こす可能性があります。これを避けるためには、SDカードを扱う前に身体から静電気を放電させること、湿度を適切に保ち、電気的な安全を確保する環境で使用することが重要です。

通電を避ける

SDカードをデバイスに挿入または取り出す際には、必ず電源がオフになっていることを確認しましょう。通電状態での抜き差しは、データの損失やファイルの破損、カード自体の故障を引き起こす原因となります。特に、データ転送中や読み書き作業中の抜き差しは避け、デバイスが完全に電源オフ状態、または安全にカードを抜き差しできる状態にあることを確認してください。

むやみにフォーマットを行わない

SDカードのフォーマットは、カード内のデータを整理し、エラーを修正する有効な手段ですが、SDカード上の全データを消去し、新しいファイルシステムを構築します。この過程で、大切な写真やドキュメントが永遠に失われる危険性があります。また、SDカードは書き込みサイクルに制限があり、無駄なフォーマットはその寿命を縮める原因となります。フォーマットを実施する前には、必ずデータのバックアップを取ること、そして本当に必要な場合のみに限定して行うことが重要です。困ったときはまずデータ復旧業者に相談する事をおすすめします。

SDカード破損した・壊れた時の対処法

SDカードが破損して認識されない、データにアクセスできない場合、まずは以下の対処法を試してみてください

  • SDカードの表面を確認する
  • 別のパソコンに挿入する
  • SDカードのドライブ文字を変更する
  • チェックディスク(自動修復)をおこなう
  • フォーマットする
  • データ復元ソフトを使う

SDカードのデータ復旧・復元方法については下記の記事でも詳しく解説しています。

【簡単】削除したデータの復元方法7選(Windows10)上書きやゴミ箱の誤削除など

SDカードの表面を確認する

SDカードに外的な汚損・損傷がないか確認しましょう。SDカードのコネクタ部分にホコリがつまっている場合は、ティッシュで取り除くだけで改善することもあります。しかし傷や折れ曲がりなど外的な損傷がある場合、ここで説明している自力で出来る対処法を行うと状態が悪化する恐れがあります

別のパソコンに挿入する

SDカードを読み取っている機器側に問題がある場合、SDカードは認識されません。読み取る機器を変えるだけで、SDカードが認識される場合があるため、PCやビデオカメラなど他の機器で認識されるか確認してください。

SDカードのドライブ文字を変更する

WindowsでSDカードが認識されない一因としてドライブ文字の競合があり、新しいドライブ文字をSDカードに割り当てることで認識問題を解決できる可能性があります。手順は以下の通りです。

SDカードのドライブ文字を変更する手順
  1. SDカードをPCに挿入しディスク管理を開く
  2. SDカードを右クリックし「ドライブ文字とパスの変更」を選択
  3. 新しいドライブ文字を設定

SDカードのドライバーを更新する

WindowsディスクマネージャーでSDカードが認識されない場合、問題のトラブルシューティングとしてドライバーの更新が必要です。古くて破損しているドライバーを更新することで、SDカードの故障の原因を解消できる可能性があります。ドライバーを更新する手順は以下の通りです。
SDカードのドライブ文字を変更する

SDカードのドライバーを更新する手順
  1. 破損したSDカードをPCに接続
  2. 「このPC/マイコンピューター」から「管理」に進み、「デバイスマネージャー」を開く
  3. 「ディスクドライブ」を展開し、SDカードの「ドライバーを更新」を選択
  4. 「自動でドライバーソフトウェアを検索する」オプションをクリック
  5. 更新後、PCを再起動
  6. Windowsが自動的にSDカード用の最新ドライバーをインストール

チェックディスク(自動修復)をおこなう

デジタルカメラのSDカードをPCに差し込むと「フォーマットして下さい」というようなメッセージが表示される場合、コマンドプロンプトで「chkdsk e:」(※eにはドライバ名を入れる)でチェックしましょう。チェックディスク(chkdsk)とは、ファイルシステムのエラーを修復する機能です。この場合、データそのものは破損していないことが多く、チェックディスクでエラーが確認できれば「chkdsk e: /f」で修復できる場合があります。

ただし、チェックディスクは、システム上のエラーしか対応できず、データ削除・経年劣化・物理障害には対応できませんこのような状態でチェックディスクすると、デバイスが完全に破損する恐れがありますので、注意してください。

チェックディスク

コマンドプロンプトは、デスクトップの検索窓に「コマンドプロンプト」と打ち込むと表示されます。

フォーマットする

SDカードのフォーマットを行うことで、認識されないSDカードが認識される場合があります。ただし、フォーマットを行うと構成がリセットされ、保存されているデータにアクセスできなくなります。バックアップデータがある場合など、SDカードに保存されているデータが1つも必要ではない場合のみで行ってください。

また時間が経過するほど、データ復旧の専門業者でも、正確にすべてのデータを取り出すことが難しくなってしまう可能性があるので、フォーマットを行った後はすぐに電源を切り、新たな操作を加えないようにしましょう。SDカードのフォーマットについては以下の記事でも解説していますので是非参考にしてください。

データ復元ソフトを使う

SDカードのデータが必要な場合、修復ツールや復元ソフトでデータを取り出すことが出来る場合があります。しかし、データ復元ソフトは軽度の論理障害しか対応していません。つまり、破損・水没・経年劣化による障害には一切対応できないことから、このような状態で通電・操作をくわえると、データの上書きや、破損している部品の状態悪化などを招き、最悪の場合データを完全に失ってしまう可能性もあります。また、復元ソフトの使用には一定以上のリテラシーが必要であり、誤操作による上書きなどのリスクがあることも注意しましょう。

困ったときはデータ復旧業者に相談する

ここまで紹介した方法でも解決しなかった場合、専門業者に相談することで解決することがあります。ただし、修理専門業者に相談すると、SDカードに保存されているデータは失われてしまう可能性が高いです。SDカードに必要なデータが1つでもある場合は、データ復旧専門業者に相談しましょう。確実にデータを取り戻すには復旧業者がSDカードの復旧をどれだけ行っているか「技術力」を確認するようにしてください。データ復旧専門業者の中には、無料で相談から見積もりまで行っている業者も存在します。必要なデータが1つでもある場合は、一度相談してみるといいでしょう。

【2023.9最新】データ復旧業者比較|費用・復旧率・評判は?技術力が高いおすすめサービス&業者選びのポイントを解説

SDカード破損した・壊れた時のおすすめのデータ復旧業者

技術力が高い業者の選定といっても、馴染みのないサービスの判断を素人がするのは難しいです。特にSDカードのデータ復旧は、HDDのデータ復旧方法と異なりますので、SDカードのデータ復旧に対応してもらえる業者に相談する事が重要です。そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのデータ復旧サービスを紹介します。今回紹介するおすすめデータ復旧業者は、デジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。

特に物理障害を起こしたHDDの復旧技術は高く評価されており、東京都からの表彰実績もあります。設備環境が整った業者を選ぶ際は、デジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。相談から見積もりの提示までは無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

復旧費用 相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
対応製品 RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
特長 14年連続データ復旧国内売上No.1
復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力
官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績
相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

まとめ

今回はSDカードが破損して認識しない際の復旧方法を紹介しました。そもそもSDカードは消耗品であるめ、故障するまで使い続けるのではなく、定期的に新しいSDカードへの交換するか、重要なデータはバックアップを必ず取っておきましょう。

また、データが必要な場合は、メーカー・販売店では対応不可なことがほとんどであるため、技術力のあるデータ復旧の専門業者まで対応を依頼するようにしましょう。

おすすめデータ復旧業社への無料相談・お見積りはこちら

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