パソコンがフリーズした時に、マウスがまだ動くという現象は、フリーズの症状でもよくある現象です。これは、システムの一部が応答を停止したものの、オペレーティングシステム全体が完全にはロックされていない状態です。
パソコンがフリーズするのは、システムの深刻な問題を示唆しており、適切な対応を怠ることで、貴重な作業成果や個人データが永久に失われるリスクがあります。
この記事では、パソコンが予期せずフリーズする原因と、データ損失のリスク、マウスがまだ動く時の対処法について解説します。
パソコンがフリーズしてマウスが動く時の対処法
パソコンがフリーズしたとしても、マウスがまだ動く場合はトラブルを解決できる可能性があります。ただし、むやみに対処することでパソコンに発生している障害が悪化し、保存しているデータまで取り出せなくなってしまうというケースもあります。ここでは、パソコンがフリーズしてマウスがまだ動く時の対処法を解説します。
- まずは静観する
- 「Ctrl + Alt + Delete」キーでデバイスマネージャーを開く
- スリープモードへの切り替え
- 強制終了の実行
パソコンがフリーズしてマウスも動かない場合は以下の記事を参考にしてください。
【Windows 10】パソコンがフリーズ・応答なしになる原因と対処法!
まずは静観する
パソコンがフリーズした際には、すぐに何か行動を起こす前に、まずはしばらく待って解決しないかを確認しましょう。この時点での慌てた操作は、実はパソコンに追加の負担をかけ、状況を悪化させる可能性があります。
「Ctrl + Alt + Delete」キーでデバイスマネージャーを開く
フリーズ状態からの回復には、「Ctrl + Alt + Delete」キーの組み合わせが有効な場合があります。このキーボードショートカットは、Windowsシステムで以下の機能を実行することが可能です。
- タスクマネージャーの起動
- サインアウト
- 再起動
- シャットダウン など
タスクマネージャーから動作が重くなっている原因を強制終了させることで、トラブルが解決する可能性があります。タスクマネージャーからプログラムを強制終了させる手順は以下の通りです。
- 「Ctrl+ Shift+Esc」でタスクマネージャーを開く
- タスクマネージャーから「詳細」を選択し、「状態」を確認
- 「応答なし」のプログラムを右クリック
- タスクの終了を押す
反応が全くない場合でも、フリーズしているアプリケーションを終了させることができ、システムが応答を始める可能性があります。特に、タスクマネージャーからは、システムリソースを大量に消費しているプロセスを特定し、強制終了することが効果的です。
スリープモードへの切り替え
フリーズしたパソコンに反応がない場合でも、マウスが動くならスリープモードに切り替えることで解決する可能性があります。スリープモードへの切り替え手順は以下の方法です。
- パソコンのシステムを一時的に休止状態にする
- パソコンを再起動
- 正常な動作に回復する
ノートパソコンの場合は、蓋を閉じることでスリープモードに入りますし、デスクトップの場合は設定によっては一定時間放置するだけで自動的にスリープ状態になります。この方法でシステムがリフレッシュされ、問題が解消されることがあります。
強制終了の実行
他の方法で問題が解決しない場合、最終手段としてパソコンの強制終了を検討します。パソコンの電源ボタンを長押しすることで、システムを強制的にシャットダウンさせることができます。
強制終了後は、パソコンを再起動して、正常に動作するかを確認します。再起動時には、システムが自動的にエラーチェックを行い、問題があれば修復を試みることがあります。これにより、フリーズの原因となった問題が解消される可能性があります。
この操作は、システムに負荷をかけるだけでなく、未保存のデータを失うリスクを伴います。したがって、この手段は本当に他に選択肢がない場合に限定して使用してください。データが確実に必要な場合には、専門のデータ復旧業者に相談する事をおすすめします。
問題が解決しない場合は専門業者に相談する
パソコンがフリーズしたが、マウスがまだ動く場合に上記の対処法でも解決しない場合は、ハードウェアの物理的な障害が原因である可能性が高いです。特に、パソコンのストレージ(HDD/SSD)は3〜5年の寿命が一般的で、経年劣化による物理的故障は珍しくありません。
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【2024】高復旧率おすすめデータ復旧業者3選!費用・評判・技術力から業者選びのポイントを解説
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【2024年最新】HDDデータ復旧サービス料金相場は?格安業者・成功報酬・料金の仕組みを徹底解説
パソコンがフリーズする原因
パソコンがフリーズしてマウスがまだ動く時のパソコンがフリーズする原因を解説します。
- メモリ不足
- ソフト・アプリの不具合
- 熱暴走
- セキュリティソフトの重複
- 常駐プログラムの影響
- ウイルス感染
- HDDやSSDの記憶装置による不具合
メモリ不足
パソコンがフリーズする一般的な原因の一つに、メモリ不足が挙げられます。パソコンのメモリ(RAM)は、複数のプログラムやタスクを同時に処理するために必要な一時的な作業領域です。使用中のアプリケーションやプロセスが多すぎると、利用可能なメモリが不足し、パソコンが適切に応答しなくなることがあります。
特に、高度なグラフィックスを要求するゲームや、大量のデータを処理するソフトウェアを使用している時にこの問題が発生しやすいです。メモリ不足によるフリーズを防ぐには、使用していないアプリケーションを閉じる、またはメモリを増設するなどの対策が有効です。
ソフト・アプリの不具合
特定のソフトウェアやアプリケーションの不具合も、パソコンがフリーズする原因となり得ます。不安定なプログラムやバグが含まれているソフトウェアを実行することで、システム全体が不安定になり、フリーズへとつながることがあります。
このような状況を避けるためには、ソフトウェアやアプリケーションを常に最新の状態に保ち、開発者からのアップデートを定期的に適用することが推奨されます。
熱暴走
パソコンの過熱は、フリーズのもう一つの一般的な原因です。プロセッサ(CPU)やグラフィックスカード(GPU)などのコンポーネントが高負荷で動作すると、過熱しやすくなります。
適切な冷却が行われない場合、熱暴走が発生し、パソコンが自己保護のためにフリーズすることがあります。定期的な内部清掃、良好な通気性を確保するための配置、冷却ファンや冷却パッドの使用が効果的な対策となります。
セキュリティソフトの重複
複数のセキュリティソフトウェアを同時に実行すると、システムリソースの競合が発生し、パソコンがフリーズする原因となることがあります。
各セキュリティソフトが同時にスキャンを行うと、不必要な負荷がかかり、システムのパフォーマンスが低下します。最適な保護を提供しつつシステムの安定性を保つために、一つの信頼できるセキュリティソフトウェアに絞ることが推奨されます。
常駐プログラムの影響
スタートアップ時に自動的に起動する常駐プログラムも、パソコンがフリーズする原因になることがあります。
これらのプログラムは、システムの起動時や運用中にバックグラウンドで常に動作し、メモリやCPUリソースを消費します。不必要な常駐プログラムを無効化することで、システムリソースを解放し、パソコンのパフォーマンスを向上させることができます。
ウイルス感染
ウイルスやマルウェアの感染は、パソコンのパフォーマンスを著しく低下させ、フリーズを引き起こすことがあります。悪意のあるソフトウェアは、システムリソースを不正に消費したり、重要なシステムファイルを破損させたりすることで、パソコンの正常な動作を妨げます。
定期的なセキュリティスキャンと信頼できるアンチウイルスソフトウェアの使用が、このようなリスクから保護するために必要です。
HDDやSSDの不具合
HDDやSSDの不具合が疑われる場合には、主に以下の2つの障害が発生・併発している可能性があります。
- 論理障害(データやフォルダ構成などに不具合が生じている状態)
- 物理障害(物理的に破損し、正常に起動しない状態)
軽度な論理障害の場合には、データ復元ソフトでも自力で復旧できる可能性があります。重度の論理障害や物理障害は、障害の場合は、ソフトでは対応できないため、業者に依頼することになります。
障害が論理障害か物理障害か、軽度か重度かなど、障害を見分けるには、データ復旧業者の初期診断サービスで診断してもらうのが一番確実です。ソフトの診断は万能ではないため、障害を網羅的に診断することができません。
業者によっては無料で診断してもらえるので、まずは業者に相談する事がおすすめです。
まとめ
今回は、パソコンがフリーズした時にマウスがまだ動く時の対処法と原因を解説しました。パソコンがフリーズした時は、実行しているプログラムや内臓しているハードウェアにトラブルが発生している可能性が高いです。
紹介した対処法を試した結果、問題が解決しない場合はむやみに操作するのは控えてください。パソコンの状態が悪化する可能性があります。最悪の場合保存しているデータにアクセスできなくなることもあるので、困ったときは専門化に相談する事をおすすめします。