アプリが勝手にインストールされる原因と見分け方・対処法を徹底解説|サイバーセキュリティ.com

アプリが勝手にインストールされる原因と見分け方・対処法を徹底解説

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スマホを使っていて「アプリが勝手にインストールされていた」「覚えのないアプリが増えていた」と感じたことはありませんか?このような現象は、端末の設定ミスやアカウントの同期、非公式アプリのインストールなど、複数の要因によって発生することがあります。

以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。

  • デバイスのパフォーマンスが低下する
  • バッテリーの消費が異常に早くなる
  • 動作が重くなる
  • 不審なポップアップが表示される

この記事では、アプリが勝手にインストールされる原因と、見分け方・対処法についてわかりやすく解説します。違和感に気づいたときは、被害が広がる前に早めに対応しましょう。

アプリが勝手にインストールされる原因

覚えのないアプリがスマホにインストールされていると、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。操作していないのに勝手にアプリが追加される背景には、設定ミスやアカウントの共有、不正アプリの動作など、いくつかの原因が考えられます。

ここでは、アプリが勝手にインストールされる主な原因を紹介します。

不正アプリによる権限の悪用

一部のアプリは、本来必要のない「他アプリのインストール」や「端末管理者権限」を要求することがあります。誤って許可すると、別のアプリが勝手にインストールされるリスクが高まります。特に「提供元不明のアプリ」のインストールが許可されている場合は注意が必要です。

非公式アプリストアの利用

Google PlayやApp Store以外のストアからアプリをインストールすると、審査が不十分な場合があり、マルウェアが含まれていることもあります。安全性が保証されないため、知らないうちに不正なアプリが入るリスクがあります。

マルウェア感染

マルウェアとは、スマホなどの端末に悪影響を与える不正なプログラムの総称です。不審なリンクや添付ファイルを開いたことで感染し、ユーザーが気づかないうちにアプリがインストールされたり、個人情報が外部に送信されたりするケースがあります。

偽広告・ポップアップの誤操作

「ウイルスに感染しています」といった偽の警告を装うポップアップをタップすることで、アプリが自動でダウンロードされるケースがあります。Webサイト閲覧中に突然表示されても、安易に操作せず、冷静に対応しましょう。

設定による自動インストール

スマホの設定で「自動ダウンロード」や「アプリの自動更新」が有効になっていると、利用者の操作なしにアプリが追加されることがあります。設定を定期的に見直すことで、不要なアプリのインストールを防げます。

ファミリー共有の影響

Apple IDやGoogleアカウントを家族で共有している場合、誰かがインストールしたアプリが、他の端末にも自動的に反映されることがあります。共有設定を確認し、不要な同期が起きないよう調整が必要です。

プリインストールアプリ

スマホには、最初からインストールされているアプリ(プリインストールアプリ)が多数あります。これらはキャリアやメーカーが提供しており、削除できないこともあります。不要であれば「無効化」も検討しましょう。

システムの不具合・誤操作

OSアップデートによる不具合や、使用者自身の誤操作によって、アプリが再インストールされたり、自動的に追加されたりすることがあります。アプリストアの設定や通知の仕様を理解しておくことが予防につながります。

このように、アプリが勝手にインストールされる原因はさまざまです。中にはマルウェアが関係するケースもあり、放置すると個人情報の流出や遠隔操作など深刻な被害に発展する可能性があります。

不審なアプリや動作に気づいた場合、自力での対処が難しいと感じたら、早めにセキュリティの専門家へ相談することをおすすめします。

不正なアプリを見分ける方法

不正なアプリを見分ける方法は以下のとおりです。

運営元を確認する

アプリの運営元を確認することは、その信頼性を判断する上で非常に重要です。公式ウェブサイトがリンクされているか、他にどのようなアプリを開発しているか、などを見ることで、開発者の信頼性を測ることができます。

例えば、大手企業や既に評判の良いアプリを提供している開発者からのアプリであれば、信頼度は高いと言えます。

アプリの説明を確認する

アプリの説明文を確認することも重要です。良質なアプリは通常、機能や使い方、プライバシーポリシーについて明確かつ詳細に説明されています。そのため不自然な日本語や、具体性に欠ける説明文は警戒が必要です。

また、ユーザーレビューや評価も参考になります。他の利用者がどのようなコメントをしているか、特に問題点を指摘しているレビューがあるかを確認することで、アプリの安全性をより良く判断できます。

アプリが勝手にインストールされた場合の対処法

インストールした覚えがないアプリが勝手に追加されている場合、マルウェア感染や端末設定の不備などが原因と考えられます。個人情報の漏洩や遠隔操作などの被害につながるおそれがあるため、以下の手順を参考に、冷静かつ確実に対応を進めてください。

知らないアプリのアンインストール

まず、見覚えのないアプリがないかを確認します。

端末の「設定」から「アプリ」「アプリと通知」などの項目を開き、不要または不審なアプリを見つけたら削除を実行してください。

通常の方法で削除できない場合は、端末を「セーフモード」で起動し、改めてアンインストールを試みると効果的です。

アプリの権限見直し

アプリに付与されている権限を確認することで、不要な動作を防ぐことができます。

「設定」→「権限管理」や「アプリの権限」から、不自然な権限を持っているアプリを特定し、無効に設定しましょう。

特に「SMS送信」や「端末管理者権限」などは慎重に見直す必要があります。

セキュリティスキャンを実施

信頼できるセキュリティアプリを使用して、端末全体のスキャンを行います。

ウイルスバスター、ノートン、あんしんセキュリティなどが代表的なツールです。スキャン結果に応じて、検出された不正アプリを削除または隔離し、以後の再発防止につなげてください。

不審な構成プロファイルの削除(iPhoneのみ)

iPhoneを使用している場合、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から、不明な構成プロファイルがないかを確認します。不要または身に覚えのないプロファイルがある場合は削除してください。

構成プロファイル経由でアプリが自動インストールされるケースもあります。

OSやアプリのアップデート

端末のOSやアプリは常に最新の状態に保つことで、セキュリティ上の脆弱性を最小限に抑えられます。

「設定」→「ソフトウェアアップデート」から確認し、更新があれば実行してください。また、「自動インストール」「アプリの自動更新」などの設定を見直すことも予防に効果的です。

アプリが勝手にインストールされると起こるリスク

アプリが勝手にインストールされる現象は、見過ごすと深刻な被害につながる恐れがあります。

マルウェア感染や不正アプリによって、端末や個人情報が第三者に悪用されるケースも多く報告されています。

以下に、主なリスク内容を整理していますので、早期対応の参考にしてください。

個人情報や端末データの流出

不正アプリやマルウェアは、スマホ内に保存されている写真、連絡先、位置情報、通話履歴、SMSなどを外部に送信する機能を持つものがあります。盗み取られた情報は、なりすましや広告配信業者、闇市場などで悪用される危険があります。

カメラやマイクの遠隔操作・端末の乗っ取り

悪質なアプリが「端末管理者権限」を取得している場合、ユーザーの知らないうちにカメラやマイクが起動され、会話の盗聴や写真の撮影が行われるケースもあります。

さらに、スマホ全体を遠隔操作されるリスクもあり、端末が使えなくなる被害が発生しています。

不正送金やフィッシング詐欺など金銭被害

銀行アプリや決済サービスに不正アクセスされ、ネットバンキングからの不正送金や、クレジットカードの不正利用といった被害も報告されています。

さらに、盗まれた情報をもとに偽のログイン画面で情報を入力させる「フィッシング詐欺」も増加しています。

スマホの挙動が不安定になる

マルウェアがバックグラウンドで動作することで、CPUやメモリのリソースが過剰に消費され、端末の動作が極端に遅くなったり、再起動が繰り返されたりすることがあります。

データ通信量の急増や、バッテリーの異常消費にも注意が必要です。

意図しない広告表示やスパム的な通知

悪質アプリは、画面上に大量のポップアップ広告を表示したり、「ウイルス感染しています」といった偽の警告通知を頻繁に出したりすることがあります。これにより別の不正アプリへ誘導されるなど、被害が連鎖的に拡大する危険性もあります。

不審なアプリが繰り返しインストールされる場合は専門の調査会社に相談

サイバー攻撃や遠隔操作などが原因の情報漏えいの事実を確認する場合、フォレンジックと呼ばれる技術を活用することで、端末やネットワークのログ、マルウェアの感染経路、不正アクセスの形跡などの情報が収集・解析され、情報漏洩がサイバー攻撃や社内不正が原因によるものか詳細に調査することができます。

不安な場合は、情報漏洩調査に対応しているフォレンジック専門業者への相談を検討しましょう。

特に個人情報の漏洩が確認された場合、漏洩した個人情報の流出先や漏洩の範囲を特定し、被害の拡大を防止するため、迅速かつ適切な対応を行う必要があります。

また、個人情報保護法では、個人情報の漏洩が発生した場合、おおよそ3~5日以内に個人情報保護委員会へ具体的な被害を報告することが義務付けられています

しかし、漏洩した個人情報の流出先や漏洩の範囲を特定するために、コンピューターやネットワークのデータを調査する必要がありますが、自力での調査では、データの読み取りや書き込みを行う過程で、証拠が破損、ないし改ざんが発生する可能性があります。これは、情報漏洩の原因や経緯を特定する上で、重大な障害となります。

端末の安全性を詳しく調査する場合「フォレンジック」調査が有効

個人情報の漏洩が発生した場合、自力での調査ではなく、専門のフォレンジック調査会社に依頼することをおすすめします。フォレンジック調査会社は、豊富な経験と知識を有しており、迅速かつ適切な調査を行うことができます。

フォレンジック調査

ハッキング・不正アクセス・情報漏洩調査に活用される技術として「フォレンジック」というものがあります。これは別名で「デジタル鑑識」とも呼ばれ、スマホやPCなどの記憶媒体、ないしネットワークに残されているログ情報などを調査・解析する際に用いられます。

フォレンジックは、最高裁や警視庁でも法的な捜査方法として取り入れられており、セキュリティ・インシデントの調査において最も有効な調査手法のひとつとなっています。

おすすめのフォレンジック調査会社

公式サイトデジタルデータフォレンジック

編集部が厳選したおすすめのフォレンジック調査会社は、デジタルデータフォレンジックです。

デジタルデータフォレンジックは、累計3万9千件以上の豊富な相談実績を持ち、全国各地の警察・捜査機関からの相談実績も395件以上ある国内有数のフォレンジック調査サービスです。

24時間365日の相談窓口があり、緊急時でも安心です。相談から見積りまで無料で対応してくれるので、フォレンジック調査の依頼が初めてという方もまずは気軽に相談してみることをおすすめします。

まとめ

アプリが勝手にインストールされる現象には、端末設定のミスやアカウントの同期、非公式アプリの使用、さらにはマルウェアの感染など、さまざまな原因が関係しています。そのまま放置すると、個人情報の流出や端末の乗っ取り、金銭的な被害などにつながるおそれもあります。

もし、不審なアプリの増加や端末の異常に気づいた場合は、早めに原因を確認し、適切に対処することが大切です。特に、セキュリティ上の懸念がある場合は、自力での対応に限界があるため、専門業者への相談も検討しましょう。

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