iPhoneはハッキングされる?症状・原因・警告文の見分け方から対処法まで完全ガイド|サイバーセキュリティ.com

iPhoneはハッキングされる?症状・原因・警告文の見分け方から対処法まで完全ガイド

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※この記事は2026 年8月に更新されています。

iPhoneに「ハッキングされました」「マルウェアが検出されました」「ハッカーがあなたを監視しています」といったなどの警告が表示されると、誰でも不安になるものです。しかし結論から言うと、こうした警告文の多くは偽物で、悪意のあるWebサイトが表示するフィッシング詐欺の一種です。

とはいえ、実際にiPhoneが不正アクセスを受けているケースもゼロではありません。本記事では、

  • 警告文が本物か偽物かの見分け方
  • ハッキングされている可能性がある症状のチェックリスト
  • 感染経路と原因
  • 今すぐできる対処法11選
  • 今後のための予防法7選

以上について解説しています。本当にiPhoneがハッキングされただけではなく「ハッキングされました」など偽の警告文が表示された場合の適切な対処法についても紹介していますので、自分の状況に合った方法を試しましょう。

iPhoneは本当にハッキングされるのか?

結論から言うと、iPhoneに表示される「ハッキングされました」という警告のほとんどは偽物です。一方で、実際に不正アクセスや情報漏洩の被害に遭うケースもゼロではありません。

Appleは、Webサイトの閲覧中にポップアップで警告を表示したり、ユーザーに電話を促したりすることは一切ありません。もし今、ブラウザ上に「今すぐ電話してください」といった警告が出ている場合は、まず落ち着いてブラウザを閉じることが先決です。

ただし、身に覚えのないアプリのインストールや、急激なバッテリー消耗、パスワードの勝手な変更といった症状がある場合は、実際に何らかの不正アクセスを受けている可能性があります。

下の表で、ご自身の状況がどちらに近いか確認してみてください。

状況・症状 判定 対処の目安
ブラウザを閉じたら警告が消えた 偽警告の可能性が高い キャッシュ・Cookieを削除する
「今すぐ電話してください」という表示や電話番号がある 詐欺(フィッシング)の可能性が非常に高い 絶対に発信しない・ブラウザを閉じる
身に覚えのないアプリがインストールされている 実際の不正アクセスの可能性あり 該当アプリを削除・パスワード変更
バッテリーが急激に減る・端末が異常に熱い 実際の不正アクセスの可能性あり 設定でバッテリー使用状況を確認
Apple IDやパスワードが勝手に変更されている 実際の不正アクセスの可能性が高い すぐにApple IDのパスワードを変更
Appleから「新しいデバイスからサインインがありました」という通知が届いた 本物の可能性あり・要確認 設定アプリ内で直接内容を確認
構成プロファイルのインストールを求められた 不正な可能性が高い 絶対に許可しない・削除する

「iPhoneがハッキングされました」などの警告文の真偽

SafariやGoogleChromeなどでWebページを閲覧中に、「ご使用のiPhoneがハッキングされました」「 貴方のデバイスにハッカーがアクセスしています」「ハッカーに追跡されています!」」「今すぐAppleサポートに連絡してください」

などの警告が表示されることがあります。

先に結論を述べると、このような警告文のほとんどは偽物です。Appleは、Webブラウザ上のポップアップでユーザーに直接警告を表示したり、電話を促したりすることは一切ありません。これは典型的な「スケアウェア(scareware)」と呼ばれる詐欺の手法で、不安を煽ってユーザーに偽サポートへの電話や個人情報の入力、不審なアプリのインストールをさせることが目的です。

また偽の警告文には以下のような種類があります。

  • 「iPhoneがハッカーに追跡されています」
  • 「このiPhoneはハッキングされました」
  • 「ハッカーに追跡されています」
  • 「アカウントをハッキングする試みが〇回見つかりました」
  • 「お使いのiPhoneがハッキングされている可能性があります」
  • 「セキュリティ強化のため、今すぐアップデートしてください」
  • 「ハッカーがあなたを監視しています」
  • 「〇分以内に解決されない場合、ハッカーに身元が明かされます」

以上の警告文が表示されたら、「インストール」や「アップデート」といったボタンはタップせずにWebページ・ブラウザを閉じましょう
ボタンを押すと、別ページに遷移し、有害アプリのインストールやiPhoneの権限の承認を求められることがあります。権限の承認が行われると、iPhoneが第三者に操作できるようになり、個人情報の漏えいや、盗聴・盗撮、不正アクセスなどの被害につながりかねません。

本物の警告文の特徴

Appleが実際にセキュリティに関する通知を送る場合、以下のような特徴があります。

  • 表示される場所は「設定」アプリ内の通知、またはメール(Appleサポートの公式アドレスから)
  • 緊急性を煽る文言(「今すぐ電話してください」など)や、外部の電話番号は記載されない
  • 内容は「新しいデバイスからサインインがありました」など、具体的なアカウント動作に関するもの

見分け方として最も簡単なのは、その場で電話番号を検索したり、表示されたリンクをタップしたりしないことです。まず設定アプリを開き、Apple IDの「サインインとセキュリティ」欄に不審な通知がないかを直接確認しましょう。

偽警告が表示された場合の対処法

iPhoneの偽警告が表示された場合、以下の手順でブラウザを削除しましょう。

  1. 画面に表示された警告メッセージの「閉じる」ボタンをタップして終了するか、iPhoneのホームボタン(またはスワイプ)でメッセージ画面を閉じる。
  2. ホーム画面に戻り、画面下から上にスワイプ(またはホームボタンを2回押す)してマルチタスク画面を開く。
  3. SafariやChromeなど、警告が表示されたブラウザの画面をスワイプして上に消去し、アプリを完全に終了させる。
  4. ホーム画面の「設定」アプリを開き、「Safari」を選択する。
  5. 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップし、「履歴とデータを消去」を選ぶ。
  6. ホーム画面で、覚えのないアプリや不要なアプリがインストールされていないか確認。
  7. 不審なアプリが見つかった場合、そのアイコンを長押しし、「アプリを削除」をタップして削除。

iPhoneがハッキングされている可能性のある症状

以下のいずれかに当てはまる場合は、偽警告ではなくiPhoneが実際に何らかのハッキング・不正アクセスを受けている可能性があります。それぞれ、設定アプリでの確認方法とあわせて解説します。

  • 見に覚えのないアプリがインストールされている
  • 異常な通信量が発生している
  • パフォーマンスの低下・アプリの起動が遅い
  • バッテリーの急速な消耗
  • 不審な通話・異常なSMS通知
  • カメラやマイクが勝手に起動する
  • パスワードやセキュリティ設定が勝手に変更されている
  • 購入した覚えがない商品の購入履歴やカードの引き落とし履歴がある

症状の一部は、古いソフトウェアやバッテリーの不具合など、iPhoneの故障や劣化によって引き起こされることもあります。しかし、紹介した症状が一度に複数発生している場合は、iPhoneがハッキングされた可能性が高いと考えられます。スマホのハッキング被害について詳しく調べたい方はこちらの記事を参考にしてください。

見に覚えのないアプリがインストールされている

見に覚えのないアプリがいつのまにかインストールされている場合、iPhoneがハッキングされる原因になる場合があります。このようなアプリの中には、有害なプログラムが仕込まれているものや、ユーザー登録を行う過程でiPhoneの権限の共有を要求するもの、別の有害なアプリを勝手にダウンロードするものなど様々です。

スパイウェアをはじめとする有害なアプリがiPhoneにインストールされると、権限の共有などを経て、端末のデータを第三者に送信される場合があります。

以下の手順でホーム画面やApp Resourcesに見覚えのないアプリがないか確認しましょう。

  1. 「設定」アプリを開き「一般」をタップ
  2. 「iPhoneストレージ」から、インストール済みアプリの一覧とサイズを一覧で確認する。

異常な通信量が発生している

ハッキングされたiPhoneでは、悪意のあるソフトウェアが常に通信を行うため、通信量が増加することがあります。

iPhoneのデータ通信量が突然おかしくなり、通信料金の上昇や、通信速度の低下が起こった場合、必ずしもハッキングとは断定できません。しかし以下の場合が考えられます。

  • アプリの自動的なアップデート
  • iPhoneがWi-Fiに接続できず、モバイルデータ通信に切り替わる
  • バックグラウンドでアプリが動作している

特に最後の症状はアプリを使ったハッキングの可能性もあるため注意しましょう。設定を確認して不必要なアプリを削除したり、Wi-Fi接続を確認するなどの対策が必要です。不正アクセスによる被害を正確に確認したい場合は、ハッキング調査会社まで対応を依頼しましょう。

パフォーマンスの低下・アプリの起動が遅い

iPhoneの時刻が止まるなどタイムラグやデバイスの使用時のフリーズ、動作遅延が当てはまります。この場合、悪意のあるソフトウェアがバックグラウンドで動作していることで、本来のパフォーマンスが出せず、アプリや端末の起動が遅くなっている可能性があります。

対策は、バックグラウンドで動作中のアプリや、ブラウザの開いたままのタブのうち不要なものを終了して動作が改善するか確認しましょう。

それでも端末の動作が改善しない場合は、不要なアプリやデータを削除し、データ容量を確保したり、iPhone端末をセキュリティアプリなどを利用して状態を調査し、マルウェア(ウイルス)などが端末に含まれているかを確認しましょう。

また、個人情報の漏えいやハッキングなどが気になる場合はハッキング調査会社を利用するとマルウェア調査だけでなく、より詳細な調査を行うことが可能な場合があります。

バッテリーの急速な消耗

悪意のあるアプリがバッテリーを過剰に使用して、iPhoneのバッテリーを急速に消耗させることがあります。バッテリー消費量が異常に増加した場合、バッテリーを大量消費させる悪意のあるアプリをインストールさせられている可能性があります。バッテリーを消費するアプリを「設定」から確認し、削除しましょう。

不審な通話・異常なSMS通知

iPhoneがハッキングされると、知らない番号からの不審な電話、異常なSMS通知、iCloudやFaceTimeなどに見に覚えのないログイン通知やセキュリティコードが届くことがあります。これらの通知が頻繁にみられる場合、ハッカーが個人情報を盗み、関係する第三者にスパムを送信している可能性があります。送信した覚えのないSMS履歴や、国外からの通信履歴がある場合、以下のような原因が考えられます。

  • 自分以外の人がiPhoneを使用していた
  • 自分が設定したアプリやサービスが、自動的に通信を行っている
  • スパムやフィッシング詐欺などが行われている

自分以外の人が iPhoneを使用していた可能性を確認したい、または不正アクセスにつながった個人情報の漏えいが気になる場合はハッキング調査会社に相談してみることが有効です。

カメラやマイクが勝手に起動する

iPhoneの場合マイクやカメラの使用中でないにもかかわらず、画面右上にオレンジ色の点や緑色の点が点灯する場合はハッキングされ盗聴されている疑いがあります。

このランプはマイクやカメラなどを使用しているときに表示されます。もしカメラやマイクを使用していないにもかかわらずオレンジのランプや緑色のランプが点灯する場合、第三者に端末が盗撮・盗聴され、外部にデータを送信させられている恐れがあります。

パスワードやセキュリティ設定が勝手に変更されている

パスワードや顔認証データを設定しているのにログイン要求がされなかったり、正しいパスワードを入力してもログインできない場合、第三者にiPhoneがハッキングされ、端末の所有権も一部奪われた可能性がありますアカウント設定の変更やアプリとの連携を解除するなどして対応しましょう。

購入した覚えがない商品の購入履歴やカードの引き落とし履歴がある

iPhoneがハッキングされ、クレジットカード情報や銀行口座に関係する情報が漏えいすると、カードの不正利用や不正送金が発生する場合もあります。不正利用が確認されたら速やかに銀行やカード会社に連絡して、利用停止手続きを行いましょう。もしもサブスクリプションサービスが契約されていれば解約手続きも忘れないでください。

その後は、警察に相談すると良いですが、不正アクセスがすぐに停止するわけではありません。個人情報の漏えい調査や、適切なセキュリティ対策を行うには、ハッキング調査の専門家に相談し、端末を調査してもらい、ハッキングの被害状況などを詳細に調査してもらうことをおすすめします。

iPhoneがハッキングされるリスク

iPhoneが第三者にハッキングされてしまった場合、端末が操作できなくなるだけでなく、以下の被害が発生することがあります。

  • 氏名やクレジットカード番号など個人情報の漏えい
  • アカウントの不正アクセスや乗っ取り
  • 遠隔操作によるパスワード変更
  • 住所や位置情報の特定によるストーカー被害

特にiPhoneに保存された金融情報に関する個人情報が漏えいしてしまうと、何百万円に及ぶ金銭被害や不正請求の被害に遭う可能性もあるため、注意が必要です。

iPhoneがハッキングされたか確認したい場合は、専門のフォレンジック調査会社に相談しましょう。

iPhoneがハッキングされる経路

一般的にiPhoneのセキュリティ機能は高いとされており、端末がウイルス感染やハッキングされない機能がiOS自体に備わっています。一方でiPhoneのハッキング被害がなくならない原因は、ハッカーが古いiOSの脆弱性やユーザーの心理的な隙をついて、iPhoneをハッキングするからです。ここでは、iPhoneをハッキングするときの手口について紹介します。

iPhoneがハッキングされる主な経路は以下のようなものがあります。

  • iCloudのハッキング
  • 「iPhoneを探す」機能を悪用されている
  • iCloudカレンダー機能を悪用
  • 公共Wi-Fi経由の中間者攻撃(MITM)
  • メールやSMSで不正なリンクを踏んだ
  • 不正な構成プロファイルのインストール
  • ウイルス感染の恐れがあるアプリのダウンロード

iCloudのハッキング

4chan

iCloudのログイン情報を特定されると、クラウドに保存したiPhone上の機密データが盗まれ、重大なプライバシーの侵害に発展する恐れがあります。

有名な実例として、2014年9月に起きたファプニング騒動があります。この事件では、著名なセレブ女優たちのプライベート写真が、匿名掲示板「4chan」に大量流出し、多くの非難と論争を引き起こしました。原因はパスワードを不正に入手する、総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)ないし辞書攻撃(パスワードリスト攻撃)と考えられています。この事件を教訓としてパスワードは特定されないよう、英数字を交えたランダムかつ複雑なものにしておきましょう。

単純なパスワード例は、以下の通りです。

  • 単純な文字列  (例: 123456、abcdef)
  • 自分の身分証明書や生年月日を使ったもの  (例: 身分証明書番号、生年月日)
  • 他の人が知っているものを使ったもの  (例: 友人や家族の名前、ペットの名前)
  • 元のパスワードを微調整したもの  (例: password1、passw0rd)

他人が簡単に推測できるパスワードを使っていると、簡単にiPhoneがハッキングされる可能性があります。この場合、脈絡のない英数字や特殊文字を使用し、文字列を複雑にすることでセキュリティを強化できます

「iPhoneを探す」機能を悪用されている

「iPhoneを探す」という機能は、紛失した自分のiPhoneがどこにあるか確認するのに役立ちます。しかし、この機能はiCloudに紐づけられており、ハッカーはこれを悪用することがあります。

たとえばiCloudに不正アクセスした第三者が「iPhoneを探す」機能を使って、ユーザーの位置情報を特定されると、集団ストーキングや個人情報の晒し(ドクシング)といった「オンライン・ハラスメント」に遭遇する可能性があります

あらかじめ「パスワードを定期的に変更する」「質問の答えを変更する」などし、他の人があなたのアカウントにアクセスできないようにすることが大切です。またリスクを回避するためにも、常に最新のiOSバージョンを使用するようにしましょう

iCloudカレンダー機能を悪用

「ウイルスに感染している可能性があります」などの文言とともに、不審なURLとセットでカレンダーに表示

iCloudカレンダー機能を悪用されると、下記の文言とともに、不審なURLとセットで次のような文言がカレンダーに表示されます。

  • ウイルスに感染している可能性があります
  • あなたのiPhoneは保護されていません!
  • 今すぐクリックしてiPhoneを保護

不審な通知をタップすると、不正プログラムを組み込まれ、スパムサイトへ誘導されたり、個人情報を盗まれたりする恐れがあります。また、すでにiCloudメールが外部に漏れている恐れもあります。

タップして上記のような画面に進んでしまった際は、編集ボタンからカレンダーの項目を削除し、先に進まないようにしましょう。

情報漏えいが心配な場合は、専門の調査会社でiPhoneのハッキング調査を行うなど、より詳しい調査をおすすめします。

公共Wi-Fi経由の中間者攻撃(MITM)

暗号化されていない公共Wi-Fiに接続すると、同じネットワーク上の第三者が通信内容を傍受する「中間者攻撃」を受けるリスクがあります。特にログイン情報の入力やクレジットカード情報の送信を、暗号化されていないWi-Fi環境で行うのは危険です。VPNを使わずに接続する場合は、httpsで始まるサイトのみを利用するようにしましょう。

メールやSMSで不正なリンクを踏んだ

メールやSMSを通じて不正なリンクを踏んだ場合、不正サイトに遷移され、何らかのアクションを要求される場合があります。たとえば個人情報を入力させられたり、あるいは、マルウェアやウイルスのダウンロードを要求させられることがあります。

このようなマルウェアやウイルスは、デバイスを乗っ取ったり、個人情報を収集したりすることができるものも多く、セキュリティ上の問題を引き起こす可能性があるため、できるだけ避けるよう心がけることが重要です。

不正な構成プロファイルのインストール

近年は構成プロファイルを利用したハッキングも増加しています。

構成プロファイルとは、iOSの各種設定を自動的に行う仕組みで、大量のデバイスに同じ設定を適用できますが、不正な構成プロファイルがインストールされると、ハッカーによってデバイスが乗っ取られたり、不正なアクセスを受ける可能性があります

最近では、宅配業者に偽装した不正SMSから不正な構成プロファイルをインストールさせられるケースが増えています。iPhoneを使用する際には、不明なSMSやアプリのダウンロードなどには十分に注意しましょう。

ウイルス感染の恐れがあるアプリのダウンロード

ジェイルブレイク(脱獄)と呼ばれる、iPhoneにかけられた制約を外すことで、App Store以外のアプリもダウンロードできるようになります。しかし、App Store以外のアプリの中にはダウンロードするとウイルスに感染し、端末がハッキングされるものもあります。これは偽警告からインストールしたアプリにも同様のことが言えます。

悪質なアプリの中には、サービス利用時にiPhoneの権限を要求し、盗聴やカメラの起動、画面の盗み見を行うものもあります。App Store以外からアプリのインストールは行わないようにしましょう。iPhoneが不審な動作をしたり、不正アクセスなどの被害が続く場合は、フォレンジック調査会社で端末を調査してもらうことをおすすめします。

iPhoneハッキングの被害拡大を防ぐ対処法11選

iPhoneが第三者からハッキングを受けている場合、以下の対処法が有効とされます。

  1. iPhoneをオフラインにする
  2. iCloudに紐づけられているパスワードを変更する
  3. Apple IDを取り戻す
  4. iPhoneをロックダウンモードにする
  5. Safariの設定を確認する
  6. 最新のiOSをインストールする
  7. 怪しいアプリをアンインストールする
  8. 通話転送設定確認・リセットする
  9. iPhoneを初期化する(※非推奨)
  10. Appleのサポートへ電話をする(※要検討)
  11. ハッキング調査に対応している調査会社へ相談する

①iPhoneをオフラインにする

iPhoneのハッキングが疑われる場合、オフラインにすることで、不正通信を防止することができます。iPhoneのパスワード変更などのセキュリティ対策と合わせて行いましょう。

オフラインにするには、「設定」アプリから「機内モード」をオンにするか、「Wi-Fi」をタップしてオフにする、または「モバイル通信」をタップしてモバイルデータ通信」をオフにしましょう。

②iCloudに紐づけられているパスワードを変更する

iPhoneにハッキングの疑いがある場合、iCloudに紐づけられているパスワードをセキュリティ設定から変更することをおすすめします。iCloudのパスワードを変更すると、デバイスにアクセスできるユーザーを制限することができます。

iCloudに紐づけられているパスワードを変更する手順は次のとおりです。

  1. iPhoneの画面から、「設定」アプリを開きます。
  2. 「アカウント」をタップし、「iCloud」をタップします。
  3. 「パスワードとセキュリティ」をタップします。
  4. 「パスワードを変更」をタップします。
  5. 現在のパスワードを入力します。
  6. 新しいパスワードを入力し、確認のために再度入力します。
  7. 「変更」をタップします。

なお、新しいパスワードは複雑で、他の人が簡単に推測できないようにすることも重要です。

③Apple IDを取り戻す

Apple ID が不正利用されている可能性がある場合、以下の手順で Apple ID を取り戻し、アカウント情報を確認してください。

  1. Apple ID のメールアドレスまたは電話番号を入力します。
  2. パスワード再設定用のメールを受け取ります。
  3. Apple ID のセキュリティチェックを行います。
  4. 新しい認証情報を使用して Apple ID にアクセスします。
  5. Apple ID の設定を開きます。
  6. Apple ID の名前、メールアドレス、パスワードなどアカウント情報を確認します。
  7. 不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策を行います。
  8. 2要素認証を設定するなど、必要なセキュリティ対策もあわせて行います。

④iPhoneをロックダウンモードにする

iOS16 以降のiPhoneであれば、ロックダウンモードと呼ばれるサイバー攻撃から端末を保護する機能を使用することができます。

  1. 「設定」アプリから「プライバシーとセキュリティ」をタップする
  2. 「ロックダウンモード」を選択し、「ロックダウンモードをオンにする」をタップする

ロックダウンモードにすると接続制限、メッセージの添付ファイル、リンクのブロックなどiPhoneの機能を大幅に制限し、ハッキング被害やウイルス感染を最小限に抑えます。

⑤Safariの設定を確認する

Safariには有害なポップアップやウェブサイトを全自動でブロックする機能が搭載されています。これらの機能がオフになっていないかを確認しましょう。

「ポップアップブロック」をオンにする

iPhoneのSafariブラウザには「ポップアップブロック」と呼ばれる、Safariから表示されるポップアップ広告などを自動的にブロックする機能が備わっています。iOS 11以降では、Safariで表示されるポップアップ広告などを個別にブロックすることも可能となっています。

「ポップアップブロック」をオンにする手順は次のとおりです。

  1. iPhoneのホーム画面で「設定」をタップします。
  2. 「Safari」をタップします。
  3. 「ポップアップをブロック」をオンにします。

「詐欺 Web サイトの警告」をオンにする

「詐欺 Web サイトの警告」とは、悪意のある詐欺サイトを検出してユーザーに警告を表示するフィルタリング機能です。警告機能をオンにする方法は次のとおりです。

  1. 「設定」から「Safari」を開きます。
  2. 「詐欺サイトの警告」をオンにします。
  3. 「詐欺サイトの警告を有効にする」をオンにします。

⑥最新のiOSをインストールする

iOSアップデートでは、新しいセキュリティ機能が追加されます。新しいマルウェアは日々数十万と生成されるため、それらを防御するアップデートは欠かせません。最新のiOSのインストール手順は次のとおりです。

最新のiOSをインストールする手順

  1. 「設定」アプリから「一般」をタップする
  2. 「ソフトウェア・アップデート」をタップして最新のOSをインストールする

なお、中には偽のiOSのプロファイルも出現することがあります。必ずiPhoneの「設定」アプリからインストールを行いましょう。

⑦怪しいアプリをアンインストールする

アプリの説明とは異なる怪しいアプリをダウンロードしてしまった場合や、身に覚えのないアプリがダウンロードされている場合、該当するアプリをアンインストールすることで対処できる可能性があります。

怪しいアプリをアンインストールする方法は以下の通りです。

  1. ホーム画面で削除したいアプリを長押しする
  2. プリのアイコンが震え始めたら、左上に表示される「×」または「-」をタップする
  3. 確認ダイアログが表示されたら「削除」を選択する

なお、怪しいアプリの中にはホーム画面にアプリが表示されないものもあります。ホーム画面に表示されないアプリの削除方法は以下の通りです。

  1. 設定アプリを開く
  2. 「一般」から「iPhoneストレージ」を選択する
  3. アプリの一覧が表示されたら、削除したいアプリを選び、「アプリを削除」をタップする

⑧通話転送設定確認・リセットする

iPhoneの電話アプリで特定の番号を入力することで、通話転送設定が第三者に変更されていないか確認することができます。

  1. 電話アプリを起動してキーパッドを開く
  2. 「*#21#」と入力して電話開始アイコンをタップし、通話転送の設定を確認
  3. 「*#62#」と入力して電話開始アイコンをタップし、着信転送の設定を確認
  4. 転送設定が変更されていた場合、「002#」で設定を一括でリセットする

通話転送設定が何者かにより変更されていた場合、他のiPhoneの機能も第三者によって変更された可能性があります。

⑨iPhoneを初期化する(※非推奨)

iPhoneがハッキングされた場合、最終手段としてiPhone自体の初期化を行うことで、マルウェア自体への対処も可能です。ただし初期化するとiPhone内のデータが全て消えるため、バックアップがある場合に行いましょう。

注意点として、「初期化をするために、今からバックアップデータを作成する」という作業は行わないでください。仮にiPhoneが何らかのウイルスに感染していた場合、パソコンやUSB等のバックアップデータを保存したデバイスもウイルスに感染してしまう可能性があります。

また、iPhoneを初期化しても情報漏えいなどにより、ハッキング被害が継続する場合があります。iPhoneを初期化したくない場合はハッキング調査会社に相談して端末調査を行うことを検討しましょう。

⑩Appleのサポートへ電話をする(※要検討)

iPhoneのハッキングが疑われる場合は、Appleのサポートへ電話をしましょう。

電話口で質問に回答すると、Apple IDのパスワードをリセットするリンクが送信されます。

【Apple サポート窓口(日本)】

  • 国内からかける場合:0120-277-535
  • 国外からかける場合:(81) 3-6365-4705

⑪フォレンジック調査に対応している調査会社へ相談する

iPhoneのハッキングが疑われる場合や、自分での対処に不安がある場合は、フォレンジック調査会社への相談を検討しましょう。

フォレンジック調査とは、スマートフォンやPCなどの電子機器、ネットワーク上のログデータを専門的に解析し、不正アクセスや情報漏えいの有無を特定する調査手法です。企業の情報漏えい調査や、サイバー犯罪の証拠保全などでも活用されています。

「本当にハッキングされているのか分からない」「いつから被害が始まったのか知りたい」「情報が漏えいしていないか確認したい」といった場合、専門的な解析によって事実関係を明確にできます。また、調査会社によっては、公的機関への提出を想定した報告書の作成に対応している場合もあります。被害が深刻化する前に、客観的な調査を受けることで、適切な対応方針を判断しやすくなります。

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iPhoneのハッキングを予防する方法7選

iPhoneのハッキングを予防するには、端末のセキュリティを強化したり、使い方を見直しましょう。以下に7つの方法を紹介します。

  • iPhoneはジェイルブレイク(脱獄)しない
  • サードパーティアプリをインストールしない
  • フィッシング詐欺に警戒する
  • 見知らぬ人や不審な人から送られてくるリンクを開かない
  • 多要素認証を有効化する
  • VPN(Virtual Private Network)を使う
  • OSを最新版にアップデートする

iPhoneはジェイルブレイク(脱獄)しない

ジェルブレイク(脱獄)とは、Appleが設定したソフトウェアの制限を解除することを指します。これによりハッキングされる可能性が高まるため、ジェイルブレイク(脱獄)は推奨されません。

ジェイルブレイクを行うと、iOSのセキュリティ設定が解除され、悪意のあるアプリケーション(マルウェア)がインストールされてしまう可能性があります。また、ジェイルブレイクを行ったデバイスは製品保証が無効になる場合があるため、注意しましょう。

サードパーティアプリをインストールしない

サードパーティのアプリをインストールしないことが重要です。たとえそれが役立つように見えたとしても、信頼できないウェブサイトから入手したアプリは、深刻な問題を引き起こす可能性があります。

基本的には、Appleが提供する公式App Storeからのみアプリをダウンロードすることで、マルウェアに感染する可能性を低くすることができます。したがって、アプリをインストールする際は、必ずApp Storeからダウンロードするようにしてください

フィッシング詐欺に警戒する

近年はフィッシング詐欺がますます巧妙化しており、不審なメールやリンクだけでなく、偽のウェブサイトに誘導されて個人情報を第三者に送信してしまう被害が相次いでいます。

「メールの差出人が信頼できるかどうかを確認する」、「URLを確認する」、「受信箱の設定を見直す」など、さまざまな方法でフィッシング詐欺から自分自身を守る必要があります。

見知らぬ人や不審な人から送られてくるリンクを開かない

SNSなどで見知らぬ人や不審な人から送られてくるリンクを開くと、アカウントの乗っ取りだけでなく、個人情報が盗まれたり、悪意あるソフトウェアがコンピューターにダウンロードされる可能性があります。信頼できる相手からのみ送られてきたリンクを開くようにしましょう。

また、不審なリンクが送られてきた場合には、あらかじめウイルス対策ソフトウェアで防御できる環境を構築しておきましょう

多要素認証を有効化する

iPhoneの多要素認証を有効化することで、ハッキングされても端末への不正アクセスを防ぐのに役立ちます。たとえばログイン時にパスワードだけでなく、SMSや指紋認証などを施すことでセキュリティが強化されます

VPN(Virtual Private Network)の機器を使う

VPN(Virtual Private Network)機器を使用し、安全な通信を確保するのも一つの方法です。VPNを使用することで、インターネット接続が暗号化され、プライバシーが保護されます。常にセキュリティを最新の状態にして使用しましょう。

OSを最新版にアップデートする

iPhoneのiOSのアップデートでは最新のセキュリティリスクに対応するための脆弱性修正も行っています。これにより、攻撃者が古いOSに存在するセキュリティホールを利用してハッキングを試みるリスクを減らすことができます。

特に、ゼロデイ攻撃と呼ばれる新たに発見された脆弱性が悪用されるケースもあるため、すぐにOSを最新バージョンにすることが推奨されます。iPhoneのアップデートは以下の手順で行いましょう。

  1. Wi-Fi環境下で「設定」アプリをタップする
  2. 「一般」から「ソフトウェア・アップデート」をタップする
  3. アップデートしたいiOSのバージョンの「今すぐアップデート」をタップする

よくある質問

Q. iPhoneの「ハッキングされました」という通知は本物ですか?

A. Webブラウザ上でのポップアップ表示であれば、ほぼ偽物です。Appleが電話を促す警告をブラウザに表示することはありません。

Q. iPhoneを初期化すればハッキングは解除されますか?

A. 多くの場合、初期化(工場出荷状態への復元)でマルウェアや不正なプロファイルは削除されます。ただし、iCloudアカウント自体が乗っ取られている場合は、パスワード変更等の対応も別途必要です。

Q. iPhoneはウイルスに感染しますか?

A. iOSの仕組み上、パソコンのような一般的なウイルス感染は起こりにくいですが、悪意のある構成プロファイルや脱獄(ジェイルブレイク)したiPhoneでは不正なアプリなどを通じた被害が報告されています。

まとめ

iPhoneに表示される「ハッキングされました」という警告文は、その多くが不安を煽って個人情報を盗もうとする偽物です。ただし、身に覚えのないアプリのインストールやバッテリーの急激な消耗など、実際の不正アクセスを示す症状が見られる場合は油断できません。

まずは本記事のチェックリストで状況を把握し、該当する対処法を実施しましょう。ご自身での判断が難しい場合や、実際に金銭的な被害が発生している場合は、フォレンジック調査に対応した専門会社への相談も検討してください。

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