ロジテック(Logitec)は、HDD(ハードディスク)を中心に販売している、PC周辺機器メーカーです。
HDD、SSD、USBメモリ、NASなど幅広くストレージ機器を製造・販売しており、「PC周辺機器の国内トップシェア」とも評されています。
しかし、HDDやSSDなどの記憶媒体は消耗品であるため「ロジテック(Logitec)製の機器が認識しない」「ロジテック(Logitec)製の機器で、誤ってデータを削除してしまった」などのトラブルは突然起こります。
この記事では、ロジテック製のHDDやSSDの障害事例、失ったデータの復旧方法を解説します。
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目次
ロジテック(Logitec)製ストレージ機器の障害事例
ロジテック(Logitec)製のストレージ機器では、機器ごとに様々な症状があります。
それぞれの症状には発生する原因を複数考えられますが、大きく分けると「物理障害(記憶媒体の物理的破損)」と「論理障害(保存されているデータの破損)」の2つです。
それぞれの原因では適切な対象方法が異なるため、まずは原因の特定を行うことが重要です。
自身で原因の特定を行うのが不安な場合は、無料で相談できるデータ復旧専門業者に問い合わせてください。
ロジテック(Logitec)製HDDに多い障害事例
HDD(ハードディスク)は、一度物理的に故障してしまったら、完全に復元・修復することが難しい機器です。ここでは、ロジテック(Logitec)製のHDDで発生する障害事例を紹介します。
- 電源が入らない/起動しない
- 「カチカチ」と異音が発生している
- 機器が外付けHDDを認識しない
- 「フォーマットしてください」などエラーメッセージが表示される
- データ移行の途中で「CRCエラー」などと表示されて止まってしまった など
ロジテック(Logitec)製USBメモリ・SSDに多い障害事例
USBメモリやSSDに使用されているメモリチップは「NAND型メモリ」と呼ばれ、データ復旧の難易度が高いです。
ロジテック(Logitec)製のUSBメモリ・SSDに障害が生じている場合、以下のような症状が現れます。
- 処理速度が低下する・頻繁にフリーズする
- 突然起動しなくなる・機器を認識しなくなる
- 「フォーマットしてください」などエラーメッセージが表示される
ロジテック(Logitec)製NASに多い障害事例
ロジテック(Logitec)製のNASストレージ「LSVシリーズ」に障害が生じている場合、以下のような症状が現れます。
- 電源が入らない/起動しない
- ネットワークにアクセスできない/認識しない
- エラーメッセージが表示される
- 液晶パネルが点滅している
- カタカタ異音がする など
LSVシリーズに異常が生じている場合、5分おきの 「ビープ音(警告音)」 とともに、ディスプレイに「Raid Error!!」と表示されます。
この場合、NAS管理ソフト「ロジテックツール」の「RAID ビルダー」を確認し、エラーが発生しているHDDを確認してください。
ただし、HDDを4本使用するRAID5構成のNASの場合、 2台以上のHDDが故障すると、HDDを交換してもデータ復旧が不可能になります。
この状態でHDDの交換を行ってしまうと、RAID構成の崩壊などが発生し、さらなる状態悪化に繋がります。
RAIDのデータ復旧や再構築を自身で行う場合、相当高いリテラシーが求められます。RAID機器やNASが故障してしまった場合は、技術力の高いデータ復旧の専門業者に相談してください。
ロジテック(Logitec)製ストレージ機器における復旧時の注意点
トラブルが発生しているロジテック(Logitec)製品から確実にデータを救出するには、下記の注意点を守ることが重要です。
- 自身で機器の分解や開封を行わない
- 通電を避ける
- フォーマットを行わない
- (NAS)RAIDを構成しているHDDを単体で接続しない
自身で機器の分解や開封を行わない
HDDやSSDなどの記憶媒体は精密機器であるため、正しい分解・開封方法を行わなければ、その時点でデータが完全に失われてしまう可能性もあります。
HDDは「プラッタ」と呼ばれるデータを書き込む部分に、小さなほこりや指紋が付着するだけでも正常な動作ができなくなる可能性があります。そのため安全にHDDを分解・開封する際は「クリーンルーム」と呼ばれる専用設備が必要となります。
SSDの場合は、専用器具を使いデータが保存されているメモリチップの剥離を行います。
仮に分解・開封が出来たとしても、その先の作業を自身で行うのは不可能に近いため、自身での機器の分解・開封は行わないでください。
通電を避ける
記憶媒体や障害の種類を問わず、トラブルが起きている記憶媒体に通電を行うことは極力避けてください。
物理障害が発生している場合、記憶媒体は常に動作しているため、正常な部分の破損、破損している部分の状態悪化に繋がりかねません。
論理障害が発生している場合、記憶媒体は起動情報やログ情報などを常に書き込んでいるため、削除データ部分への上書きなどが発生し、データ復旧の難易度が上がってしまいます。
また、同様の理由で再起動を何回も繰り返すのも避けましょう。
フォーマットを行わない
画像のように「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」と表示される場合があります。
ここで、フォーマットを行ってしまうと、保存されているデータにアクセスすることが出来なくなってしまうので、データが1つでも必要な場合は、絶対にフォーマットを行わないでください。
既にフォーマットを行ってしまった場合は直ちに通電を止め、データ復旧の専門業者に相談してください。
(NAS)RAIDを構成しているHDDを単体で接続しない
RAIDとは、HDDやSSDを複数個組み合わせることで、データに冗長性を持たせたり、高速化を行う仕組みです。そのため、単体のHDDとはそもそもデータ保存の方法が異なります。
NASなどのRAID機器が故障した際に、RAIDを構成しているHDDを単体で接続することは行わないでください。
また、壊れたHDDの交換や順番の入れ替えなども、RAID構成の崩壊などの原因になり得るため避けてください。
ロジテック(Logitec)製ストレージ機器のデータ復旧・復元方法
ロジテック(Logitec)製のHDD(ハードディスク)などに保存されているデータを復旧・復元する方法は以下の2つです。
また、この記事で紹介する方法は全ての機器に対応している方法です。自身で復旧作業を行いたい方は、上部で紹介した機器ごとの紹介記事を参考にしてください。
- データ復元ソフトを利用する
- データ復旧専門業者に相談する
データ復旧ソフトを利用する
データ復旧ソフトに対応してる障害の場合、データ復旧ソフトを使うことでデータが復旧できる可能性があります。しかし、データ復旧ソフトの利用は一定以上のリテラシーが必要です。
ソフトが対応している障害かどうかを見分ける必要があり、物理障害などのソフトでは対応していない障害にも関わらずソフトを利用してしまうと、状態が悪化し、最悪の場合二度とデータを取り出せない状態になる可能性もあります。
また、ソフトに対応している障害であっても誤操作によるデータの上書きなどが発生する可能性もあります。
データ復旧業者に相談する
データ復旧専門業者では、一番確実・迅速にデータを復旧することが可能です。原因の特定を行い、専用の器具や設備を用いて、適切な方法でデータを復旧します。
しかし、データ復旧は処置を施せば施すほど、その後のデータ復旧率は低下します。そのため、業者を選定する際は慎重に技術力の高い専門業者を選定する必要があります。
データ復旧専門業者の中には、無料で相談から見積もりまで提示してくれる業者も存在するため、まずは、無料相談を実施している技術力の高い専門業者に問い合わせましょう。
「機器修理専門業者」「メーカーのデータ復旧サービス」
データ復旧と似ているサービスに、PC修理などを行う「機器修理専門業者」が存在します。
機器修理専門業者では、目的が「機器の動作復旧」のため、データが失われてしまうことが多いです。
対して、データ復旧専門業者では、目的が「データの復旧」のため使用していた機器が使えるようになるというわけではありません。
また、メーカーにはデータ復旧サービスが存在します。上記で述べた通り、データ復旧は最初に選定する業者が重要です。「安いから」「面倒だから」「とりあえず」という感覚でメーカーの復旧サービスを利用するのではなく、様々な業者と比べてから判断しましょう。
自身の復旧したいデータの重要度に応じて、適切な方法を選んでください。
おすすめデータ復旧専門業者
データ復旧の専門業者に相談するのであれば、データが復旧できなければ意味がありません。そこでロジテック(Logitec)の製品に対応した「復旧率の高い」専門業者を選定しました。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | パソコン(Mac/Windows)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、RAID機器(NAS/サーバー)、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
まとめ
今回は、ロジテック(Logitec)製機器にトラブルが起きた場合のデータ復旧・復元方法について解説しました。
もしデータが不要であれば修理を依頼することで解決できますが、データが必要と感じる方は、確実にデータを取り出すためにも、まずは技術力が高いデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
なお、データ復旧作業は、技術力が必要とされる繊細な作業になります。自己判断での復旧作業はリスクを伴います。あらかじめ機器の故障原因や復旧の注意点を理解した上で、データの重要性に応じた正しい対処を行いましょう。
【参考】ロジテック(Logitec)製ストレージ機器の種類
まずロジテック(Logitec)が製造しているストレージ機器で、代表的な種類を以下に記載します。
種類 | 用途など | 参考機種 |
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外付けHDD | 同社の主力製品であり、大容量かつ低価格のため、業界全体でもシェア率が高い。主な用途は「TV録画」「パソコン」「RAIDモデル」など。 | LHRシリーズ(据え置き型) LHDシリーズ(ポータブル型) |
NAS・サーバ | 搭載OSは、Windows Storage Server 。家庭向け~中小オフィス向け~大規模オフィス向け(ラックマウント型)までラインナップは幅広い。 | TERAGATE(テラゲイト) LHD-NASシリーズ LSVシリーズ |
USB | スマートフォン(Lightning)対応型と、オーソドックス型の2種類がある。 | MF-CCUシリーズ他 |
SSD | 基本的な用途は外、外付けHDDと同じ。 | LMDシリーズ |