【Buffalo】TeraStationにアクセスできない原因と対処方法を解説|サイバーセキュリティ.com

【Buffalo】TeraStationにアクセスできない原因と対処方法を解説

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Buffalo社のTeraStation(TS:テラステーション)は、法人向けNASとして開発されており、多くの企業で採用されています。

しかし、ある日いきなり、筐体のランプが点灯・点滅を繰り返したり、起動・アクセスできなくなったりすることは、そう珍しくありません。

本記事では、TeraStationのよくある障害事例と対処法、そして確実なデータ復旧(サルベージ)方法をご説明します。

TeraStation(テラステーション)とは

TeraStation(テラステーション)とは、バッファロー社が販売するNAS(Network Attached Storage)の製品名です。

ちなみに「NAS」とはネットワークに接続して使用するストレージのことで、複数のユーザーでデータを共有したり、バックアップ用のストレージとして使用することができます。TeraStationは、小規模なオフィスや家庭での使用に適した製品として人気があります。

TeraStationにアクセスできない原因

TeraStationにアクセスできない原因は以下のとおりです。

TeraStationにアクセスできない原因
  1. ランプが点灯しない場合:電源が切れている
  2. INFO・ERRORランプ点灯している場合:TeraStation本体が故障している
  3. 基板・筐体の故障
  4. パソコン側のエラー
  5. セキュリティ設定の問題

①ランプが点灯しない場合:電源が切れている

もし電源ランプが点灯していない場合、TeraStationの電源がオフになっている可能性があります。

TeraStationを起動するために電源ボタンを押してください。

ただ、電源ボタンを押しても起動しない場合、マザーボードや電源ユニットなどの筐体や電源ケーブルの損傷によって十分な電力供給ができず、入力電源異常が発生している可能性があります。

この場合、本体の起動ランプ・電源ランプが点灯しているかによって症状を判断することができるので確認してみましょう。

▶電源が切れている場合の対処法はこちら

②INFO・ERRORランプ点灯している場合:TeraStation本体が故障している

  • NASが起動しない
  • NASにログインできない
  • NASの共有フォルダにアクセスできない
  • NASのファイルが開けない
  • NASのファイルが破損している

このような症状があり、なおかつINFO・ERRORランプ点灯している場合、TeraStation本体が故障している可能性が高いです。

この場合、大きく分けて次のような障害が発生していると考えれます。

  • ストレージの物理障害:ストレージ破損、ファームウェアの問題
  • ストレージの論理障害:誤操作やリビルド失敗、RAIDコントローラの不具合
  • 基板故障

ただし、生じている障害は一つではなく、複数の障害が併発して発生している場合もありますので、下記の症状がいくつも当てはまる場合、自力で操作すると完全にクラッシュする恐れが高いです。この場合、自力での操作は控え、データの要不要に応じ、専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。

ストレージの物理障害(ストレージ破損、ファームウェアの問題)

HDDアップ

物理障害は、記憶装置(ストレージ、HDDやSSDのこと)が強い衝撃や水没によって物理的に故障してしまうことによって引き起こされる障害です。

  • HDDからカチカチ、カタカタなどの異音がする
  • HDDが焦げ臭い、異常に熱い、煙が出ている
  • 「ハードディスクの問題が検出されました」「フォーマットする必要があります」といったエラーが表示される

このような症状が見受けられる場合、物理障害が起きていると考えられます。

また、NASデバイスのハードウェアを制御し、ファイルシステムを管理する「ファームウェア」に障害が起きている場合、正常に読み書きすることが出来ず、データにアクセスできなくなる、またはその他の問題が発生する可能性があります。この場合、ひっかき傷を記録面につける「重度物理障害」に発展する恐れもあり、注意が必要です。

いずれにせよ、物理障害が発生した場合、自分で対処することはほとんど不可能であることから、ータが必要な場合は、症状を悪化させる前に、データ復旧業者に依頼することが重要です。

データ復旧業者は、データ復旧に特化した、最新の技術と専門知識を持っており、データの失われた状況に応じ、多様な復旧方法を提供することができます。自分では復旧できないデータでも復旧することが可能であるため、確実にデータを取り戻したい場合は、データ復旧業者まで相談しましょう。

ストレージの論理障害(誤操作やリビルド失敗、RAIDコントローラの不具合)

論理障害とは、内蔵HDD/SSDに物理的な損傷がないものの、ファイルシステムやデータ部分に破損が生じているかプログラム上に問題が発生することで起きる障害です。

論理障害の原因は次のようなものが考えられます。

  • 誤って必要なデータや共有ファイルを削除した
  • 起動中にケーブルを抜いた
  • 誤ってフォーマットした・初期化してしまった
  • リビルド中にRAID崩壊が生じた
  • データを上書きしてしまった

また「RAIDコントローラの不具合」「リビルドによるファイルシステムの破損」も論理障害に含まれます。

RAIDコントローラの不具合
  • RAIDコントローラは、複数のハードディスクドライブ(HDD)を1つの論理ドライブとして扱うためのコントローラーです。
  • 不具合の原因はさまざまですが、よくある原因としては、電源障害、ソフトウェアの不具合、ハードウェアの故障などがあります。RAIDコントローラが故障すると、RAID崩壊を起こすなどし、機器に保存されているデータにアクセスできなくなる可能性があります。
  • この場合、むやみに操作を行うとデータが完全消失する恐れがあります。一方、データ復旧業者では、障害に対処するための専門知識とツールがあり、RAID構成が複雑である場合でも、データ復旧業者はRAID構成を解析することで、安定的にデータを復旧することができます。
リビルドによるファイルシステムの破損
  • RAIDシステムの再構築に必要なリビルドは、故障したドライブを新しいドライブに交換して復旧する作業です。
  • ただ、リビルドはディスクに大きな負荷をかけることがあり、壊れかけているディスクで行うとシステムが破損することがあります
  • また、1つのディスクが破損した場合、リビルドが自動的に実行されることもあるため、注意が必要です。

NASの論理障害に関しては、以下のような症状が現れます。

  • ファイルの読み書きができなくなった
  • ファイルやフォルダが突然消えた
  • ディスク容量が正しく表示されない

これらの症状が現れた場合、すぐにデータ復旧業者に相談することをおすすめします。

理由として、NASは複数のHDD/SSDを組み合わせてデータを管理しているため、障害が発生すると全体に影響を及ぼす恐れがあります。そのまま使い続けると大切なデータが上書きされてしまう恐れがあるからです。

この場合、すぐに使用を中止し、データ復旧業者で適切に対処することで、データの消失を防ぐことができます。

③基板・筐体の故障

これは、基板に搭載されている電子部品や配線、あるいは筐体を構成するパーツに問題が発生して、TeraStationが正常に動作しなくなる現象です。

基板故障の原因はさまざまですが、主なものは以下の通りです。

  • 水濡れ
  • 落下
  • 静電気
  • 過電圧
  • 熱暴走
  • 経年劣化
  • 製造不良

基板故障が発生した場合、その原因に応じて修理または交換する必要があります。ただし、修理や交換を行うとデータが損なわれる場合もあるため、バックアップデータが適切に取得されているかを確認しておきましょう。

ただし、正常にバックアップデータが保管されていなかった場合、データ復旧業者に依頼することも検討しておきまょう。

▶TeraStationからのデータ復旧に対応している専門業者はこちら

④パソコン側のエラー

TeraStationにアクセスできない原因は、パソコン側のエラーだけでなく、TeraStation自体の問題やネットワークの問題も考えられます。もし複数台のパソコンからTeraStationにアクセスできない場合は、以下のようなことを試してみるとよいでしょう。

  • TeraStation本体を再起動する
  • TeraStationのファームウェアを最新バージョンに更新する
  • ルーターを再起動する
  • ネットワークケーブルを交換する

また、特定のパソコンからだけアクセスできない場合は、以下のようなことが考えられます。

  • パソコンのファイアウォール設定がTeraStationのアクセスをブロックしている
  • パソコンのネットワーク設定が正しくない
  • パソコン自体に問題があるため、再起動や修復が必要

TeraStationのアクセスに問題がある場合は、上記を確認して、問題を解決してください。

⑤セキュリティ設定の問題

ファイアーウォールが有効になっているなど、セキュリティ設定の問題でTeraStationにアクセスできないことがあります。セキュリティソフトの導入後やソフトのアップデート後にアクセスできない場合は一度ファイアーウォールを無効にしてみましょう。

ただし、無効にしたままだとセキュリティ面での脆弱性が高まるため、試した後はすぐに設定を戻しましょう。

TeraStationにアクセスできない場合の注意点

ここでは、TeraStationにアクセスできない場合の注意点を紹介します。

通電・再起動を控える

TeraStationにアクセスできない状態で通電や再起動をすると機器に大きな負荷がかかり、故障部分の症状悪化データの上書きなど新しい障害が起きる可能性があります。

特に、物理障害が発生している状態で通電すると、深刻な障害を起こす恐れがあるため注意が必要です。

TeraStationにアクセスできない場合、機器の電源を切り、なるべくそのままの状態でデータ復旧業者に依頼しましょう。

HDDを取り出さない、交換しない

NAS(TeraStation)に内蔵されたHDD/SSDは、複数のディスクでRAIDを構築しているため、ディスクの取り出しや交換を行うと保存データの規則性が乱れやすく、データの破損上書きが起きてしまうことがあります。

場合によってはデータを取り出せなくなってしまうこともあるため、NASからHDDを取り出す、交換する行為は避けましょう。

フォーマットは避ける

TeraStationをフォーマットをするとシステムエラーを解消できますが、保存されたデータはすべて消えてしまうため注意が必要です。

また、物理的な障害が原因でアクセスできない場合、フォーマットをしても効果はないため、個人での作業が不安な方はデータ復旧業者に相談してみましょう。

RAIDのリビルド(再構築)はしない

ただし、上記でも述べたようにRAIDのリビルドを実行すると機器に新しい障害が生まれ、データ復旧が困難となってしまう可能性があるため注意しましょう。

リセットボタン・ファンクションボタンを押さない

TeraStationに何らかの不具合が起きると、筐体に付いているリセットボタン・ファンクションボタンを押すよう促される場合があります。

しかし、これらのボタンを押すと機器が初期化され、データが完全に消えてしまうため注意が必要です。

万が一、間違えて押してしまった場合はなるべく操作せず、すぐにデータ復旧業者に相談しましょう。

復元ソフトはできるだけ使わない

一般的な復元ソフトはNASに対応できません。中にはNASに対応した復元ソフトもありますが、たいていは使用手順が複雑なため、誤操作によって障害を悪化させてしまう場合もあるため注意が必要です。(そもそも、復元ソフトで対応できるのは軽度の論理障害のみです。)

TeraStation内のデータを確実に取り出したい方は、できるだけ復元ソフトの使用を避け、データ復旧業者に相談してみましょう。

【症状別】TeraStationにアクセスできない場合の対処法

TeraStationにアクセスできない場合、症状別での対処方法は以下のとおりです。

対処法①:TeraStationのランプが点灯しない場合

TeraStationのランプが点灯しない場合の対処法は次のとおりです。

TeraStationのランプが点灯しない場合の対処法
  1. 電源ケーブルをチェックする
  2. 電源タップをチェックする
  3. UPS(無停電電源装置)をチェックする

電源ケーブルをチェックする

TeraStationが起動しない場合、電源ケーブルの抜け、緩みが起きている可能性があります。まず電源ケーブルのプラグを確認し、しっかり挿し直してください。

もし、それでも起動しない場合は、電源ケーブルが断線・ショートしている可能性があります。付属の電源ケーブルがある場合は交換し、起動できるかどうか確認してください。

電源タップをチェックする

TeraStationは多くの電力を必要とするため、電源タップを使用する場合、プラグの緩みやタコ足配線による電力不足に注意する必要があります。電源タップに問題がある場合、プラグをしっかり挿し直したり、差込口を変えたり、タコ足配線をやめたり、別の電源タップに交換することで解決できます。

UPS(無停電電源装置)をチェックする

TeraStationをUPS経由でつないでいる場合、UPSに問題がある可能性があります。

UPSとは、Uninterruptible Power Supplyの略で、無停電電源装置のことです。これは停電や電圧変動などの電源障害が発生した際、機器に安定した電力を供給し続ける装置です。UPSを通さずに直接コンセントにつないで通電できた場合、UPSに原因があると思われます

この際、メーカーに修理などの対応を依頼してください。

対処法②:INFO・ERRORランプ点灯している場合

TeraStation本体に何らかの変更や異常がある場合、ディスプレイ画面にINFO(おしらせ)通知、ないしERRORランプが点灯します。これらは本体の異常を知るうえで欠かせないサインです。

TeraStationのエラーメッセージの種類

TeraStationのエラーメッセージは下記のとおりです。

緑色で示したエラーメッセージは早急な対処が必要ですが、特に「E07」「E15」「E23」と表示されている場合、内部のストレージに致命的な障害が発生していると考えれます。データが必要な場合、その重要度に応じ、データ復旧の専門業者へ相談してください。

エラーメッセージ 状態 データ復旧が必要な場合の対応
E00
SYSTEM Error

メイン基板破損の可能性が高く、TeraStationのシステムが応答していない状態。

システム再起動の必要があるため、電源コードを抜いて再起動する。
E01,E02,E03
DRAM LINES/RTC Chip

内部システムを構築しているICチップが正しく動作していない状態。

データ復旧専門業者へ相談する。(E03の場合、電源コードを抜いて再起動する。)

E04
SYSTEM Error

ファームウェアの破損によってTeraStationが故障している状態。

データ復旧専門業者へ相談する。
E05
WDT

システムがハングアップし、停止状態である。

停止状態のシステムを再起動する必要があるため、電源コードを抜いて再起動する。
E06
TFTP MODE

ファームウェアの破損によってTeraStationが故障している状態。(物理的にファームウェアが破損している可能性が高い。)

起動しているのが危険であるため直ちに電源を切り、専門業者へ相談する。(放置していても5分後に自動的に電源が切れます。)

E07
HD ALL

RAID構成にあるHDDに何らかの障害が発生しているため、TeraStationに認識されていない状態。

データ復旧の専門業者へ相談する。
E11
SYSTEM Error

排熱部の異物やほこりが原因でファンが異常な回転数である状態。

ファン付近に異物やほこりがないかを確認し、清掃する。

E12,I10
SYSTEM Error/SYSTEM

TeraStationの設置環境などウに起因する、システムの温度異常がある状態。

TeraStationを涼しい場所に移動させる。

E13
RAID Error

RAIDアレイに何らかの異常があるため、データにアクセスできない状態。

該当するアレイを構成しているHDDの交換をする。
E14
RAID Error

RAIDアレイになんらかの異常があるため、TeraStationにマウントできない状態。

再度マウントを行うためにTeraStationの再起動をする。
もしくは、RAIDの再構築をする。

E15,I11
HDx Error

HDDの経年劣化によって発生した不良セクタが問題を引き起こしている状態。

該当するHDDの交換をする。
E16
HDx Error

HDDが正常に接続されていない状態。
もしくは、HDDに何らかの障害があるため、TeraStationに認識されない状態。

HDDを正しく接続する。
接続されている場合は、該当するHDDの交換をする。
E17,E18,E19,E20,E21
Chip Error

テラステーション内部の基板が故障している状態。

再起動をすることで、基板の不具合が一時的に解消する場合があるため、電源コードを抜いて再起動する。
E22
HDx Error

HDDに何らかの障害があるため、TeraStationへのマウントに失敗した状態。

HDDのファイルシステムが異なっている場合があるので該当するHDDをフォーマットする。(データにアクセスできなくなります。)
もしくは、該当するHDDの交換をする。

E23
HDx Error

RAID構成をしているHDDに何らかの障害があるため、一時的にアレイからの接続を外されている状態。

該当するHDDの交換をする。
EM

TeraStationのファームウェアが古いバージョン、もしくはファームウェアに異常があるためエマージェンシーモードで稼働している状態。

TeraStationのファームウェアアップデートを行う。
もしくは、データ復旧の専門業者へ相談する。

参考:TeraStationでエラーメッセージが表示される時の対処法

対処法③:共有フォルダにアクセスできない場合

TeraStationの共有フォルダにアクセスできない場合、機器の電源がオンになっていることを確認したうえで、ネットワーク接続されているかを確認します。

ネットワーク環境を確認するためには、以下の手順を試してください。

具合共有フォルダにアクセスできない場合の手順
  1. TeraStationのIPアドレスが正しいことを確認する
  2. TeraStationの共有フォルダへのアクセス権が正しいことを確認する
  3. TeraStationのファイアウォールが共有フォルダへのアクセスを許可していることを確認する
  4. SMBのバージョンを確認する

TeraStationのIPアドレスが正しいことを確認する

Windows Updateなどの更新時、以前使用していた設定情報が消えるケースがあり、この場合、アクセス不能となります。もっとも、新しく接続情報を登録し直すことで、再度アクセスできるようになることがあります。

TeraStationのIPアドレスを確認する手順は次のとおりです。

  1. 管理ソフト(NAS Navigator2など)のメニューから「ネットワーク」を選択します
  2. 「IPアドレス」の項目に、NASのIPアドレスが表示されます

またWindows10/11のパソコンの設定を変更し、NASを再登録する手順は次のとおりです。

  1. IPアドレスを確認する
  2. コントロールパネルを開く
  3. ユーザーアカウントを選択し、資格情報マネージャーに移動
  4. Windows資格情報を選択し、Windows資格情報の追加をクリック
  5. 資格情報を入力(NASのIPアドレス、ユーザー名、パスワードなど)
  6. OKをクリックして設定完了

上記の手順を実行することで、WindowsパソコンからNASにアクセスできるようになります。

TeraStationの共有フォルダへのアクセス権が正しいことを確認する

共有フォルダへのアクセス権が正しいことを確認するには、以下の手順を試してください。

  1. TeraStationのアイコンを右クリックし、Web設定画面を開きます
  2. 「共有」または「ファイル共有」タブをクリックします
  3. 共有フォルダを選択します
  4. 「アクセス権」の項目で、アクセス権を確認します
  5. アクセス権が正しくない場合は、アクセス権を変更します

アクセス権を確認しても、共有フォルダにアクセスできない場合、ネットワーク環境以外に原因が考えられます。下記の対処法に進みましょう。

TeraStationのファイアウォールが共有フォルダへのアクセスを許可していることを確認する

ファイアウォールが共有フォルダへのアクセスを無効にしている場合、正常にアクセスできないことがあります。

ファイアウォールを有効にした状態で、共有フォルダへのアクセスも有効化するには、次の手順に従ってください。

  1. NASの管理画面にログインします。
  2. ファイアウォール設定ページを開きます。
  3. 共有フォルダへのアクセスを許可するポートを有効にします。

SMBのバージョンを確認する

TeraStationの共有フォルダにアクセスできない場合、SMB(Server Message Block)のバージョンを確認すると有効です

SMBはネットワーク上でファイルやプリンタを共有するためのプロトコルであり、Windowsベースのシステムで広く使用されています。

ただし、異なるバージョンのSMBは共有フォルダへのアクセスに影響を与えることがあります。

SMBのバージョンを確認する、一般的な手順は以下のとおりです。

  1. Windowsエクスプローラーを開きます。
  2. 共有フォルダにアクセスできなくなったTeraStationのネットワークパス(\NASのIPアドレス\共有フォルダ名など)を入力します。
  3. エラーメッセージやアクセス拒否の警告が表示された場合、詳細情報やエラーコードを確認します。
  4. WindowsのSMBのバージョンを確認するために、レジストリエディタを開きます。
    • 「Win + R」キーを押して、実行ダイアログボックスを表示します。
    • 「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
  5. レジストリエディタで、以下のパスに移動します。
    「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters」
  6. Parametersキーの下に「SMB1」や「SMB2」などのサブキーが存在する場合、それぞれのサブキーを選択してバージョンを確認します。
  7. SMBのバージョンが古い場合、TeraStationの設定でSMBの有効化やバージョンアップのオプションを探し、適切に設定します。

ただし、SMBのバージョンが問題となるケースは環境によって異なるため、他の要因も考慮する必要があります。NASの設定やネットワークの設定、アクセス権限なども確認し、必要に応じて適切な対処を行ってください。また、セキュリティ上の理由からSMBv1の使用は推奨されていませんので、可能な限り最新のSMBバージョンを使用することが望ましいです。

対処法④:自力で対応できなかった場合

自力で対応できなかった場合、以下の対応を行ってください。

自力で対応できなかった場合の手順
  • メーカーや購入店に相談する
  • データ復旧業者に相

メーカーや購入店に相談する

TeraStationにアクセスができない場合、メーカーや購入店に修理を依頼することで障害を解消することができます。

ただし、メーカーでは機器の動作を回復させることが一番の目的であり、初期化して修復作業が行われるため、保存されていたデータは全て消えてしまいます

TeraStationのデータの取り出しを優先したい方は下記で紹介するデータ復旧業者に相談しましょう。

データ復旧業者に相談

NASは、複雑なシステムであるため、データの復旧には専門的な知識と技術が必要になります。そのため、NASの障害が発生した場合は、自力で復旧を試みるのは避け、専門業者に依頼することをお勧めします。

データ復旧業者にNAS障害を依頼するメリットは、次のとおりです。

  • 最新の技術と特殊な設備・ツールを駆使し、最大限の方法でデータを復旧できる
  • 高性能な機器と設備を備えているため、復旧率が高い
  • 復元ソフトでは対応できないケースでも、復旧可能な場合がある

また、物理的なダメージ(ヘッドクラッシュ、プラッタ破損、回転不良など)や、論理的なダメージ(ファイルシステム崩壊、フォーマット、削除など)が発生した場合でも、データ復旧業者であれば高い確率でデータを取り出すことができます。

一方、メーカーや修理業者に依頼すると、機器内のデータが全て消えてしまう可能性があるため、注意してください。

なお、データ復旧業者によっては、診断~見積もりまで無料で行っているところもありますので、まずは無料相談を受け付けているデータ復旧業者に問い合わせ、復旧可能性を確認することをおすすめします。

おすすめのデータ復旧業者

国内には100社を超えるデータ復旧専門業者が存在し、その中から専門業者を選定することは難しいです。

そこで今回は、多くの実績があり技術力がトップレベルで安心して依頼できるおすすめのデータ復旧業者を紹介します。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。

相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

復旧費用 相談から見積もりまで無料
500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
対応製品 パソコン(Mac/Windows)、RAID機器(NAS/サーバー)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
特長 14年連続データ復旧国内売上No.1
復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力
官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績
相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

まとめ

TeraStationにアクセスできない場合の原因や注意点、対処方法からおすすめのデータ復旧業者まで紹介しました。

TeraStationでトラブルが発生した場合、いち早く障害の原因を特定し適切な対処ができればサーバー内のデータを復旧できる可能性があります。

ただし、HDDの交換やフォーマットなど誤った操作を行うと最悪の場合2度とデータを復旧できなくなってしまう恐れがあるため注意が必要です。

確実にデータを復旧したい方は専門のデータ復旧業者に相談しましょう。

おすすめデータ復旧業者への無料相談・お見積りはこちら

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