「外付けSSDが認識しない」 「外付けSSDは認識しているが、ファイルが開かない」
パソコンに接続したSSDが上手く機能せず、今までの思い出が消えてしまうのではないかと困っていたり、自己修復しようか専門業者に相談しようか迷っていたりしているのではないでしょうか?
そこで、この記事では「外付けSSDの症状と原因」やその症状に合った「対処法」そして、「おすすめのデータ復旧専門業者」を紹介します。
いち早く自分の使用している外付けSSDの症状を把握し、適切な対応を取りましょう。
目次
外付けSSDとは
外付けSSDとはSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略称です。同じストレージであるHDDと比較した時のSSDのメリットとデメリットは以下の通りです。
SSDのメリット
- 落下などの衝撃により故障する危険性が低い
- 読み書きの速度が速い
- サイズが小さく様々なデザインが存在
- 動作音が静か
SSDのデメリット
- HDDと比較して容量が小さい
- 容量が大きくなるにつれて、容量の単価高くなる
外付けSSDが認識しない場合の4つの症状と原因
外付けSSDが認識しない時の症状別の原因は以下の4つを参考にしてください
- 電源ランプが点灯せず外付けSSDも認識しない場合
- 電源ランプは点灯するが外付けSSDが認識しない場合
- 外付けSSDは認識しているが保存データにアクセスできない場合
- 「フォーマットしてください」というエラーメッセージが表示される場合
これらの症状にはそれぞれの対処法があるので、紹介します。
電源ランプが点灯せず、外付けSSDも認識しない場合
原因は3つあると考えられます。
- USBケーブルが緩んでいたり抜けていたりしている
- USBケーブルの断裂している
- パソコンのUSB端子の電力供給が不足している
まず、外付けSSDのUSB端子とパソコンのUSB端子が奥まで接続されているか確認して下さい。
また、USBケーブルが断裂している場合があるので、同様のUSBケーブルを使用してケーブルを変更し、再度接続することができるか試してみて下さい。
他にも、パソコンのUSB端子は度重なる使用時の挿入により故障し、電力が十分に供給しきれていない可能性があります。
そして、一度別のパソコンに接続し、外付けSSDの電源ランプが点灯し認識された場合は、USB端子に欠陥がある可能性が大きいです。
電源ランプは点灯するが、外付けSSDが認識しない場合
原因は3つあると考えられます。
- 周辺機器のドライバーが影響している
- 外付けSSDが故障している
- パソコンのデバイスドライバーに欠陥がある
加えて機器をパソコンに接続した後に、外付けSSDが認識しない場合は追加した機器のドライバーがパソコンに何らかの影響を与えている可能性があります。
外付けSSD本体が故障している場合でもフラッシュメモリーチップ上にデータが残っていることが多々あるので、専門業者に相談してみて下さい。
そして、Window 10のパソコンは定期的にWindows Updateという更新プログラムが行われます。この更新により、外付けSSD用のドライバーが認識されなくなっていると考える事が出来ます。
外付けSSDは認識しているが、保存データにアクセスできない場合
外付けSSDはパソコンなどで認識するものの、保存データにアクセスできない場合は以下の原因が考えられます。
- 強制終了などが原因のデータの破損
- データを誤削除・フォーマットした
- ウイルス(マルウェア)に感染した
以上の原因はいずれもシステムエラーを誘発させます。このように外付けSSD本体は故障していないが、システムの異常が原因で発生するデータ障害を「論理障害」と呼びます。
論理障害
外付けSSDに論理障害が発生した場合、データにアクセスできないこと以外に以下の症状が発生します。
- エラーメッセージが表示される
- ファイルは表示されるが開かない
- ファイルやフォルダをコピーできない
- パソコンがフリーズする
- パソコンの動作が重くなる
外付けSSDの論理障害は、軽いものであればパソコンのエラー修復機能やデータ復旧ソフトで復旧させることが可能です。しかし、データ削除後にパソコンを長時間使用した場合や、外付けSSDのフォーマットを繰り返すなど、データの上書きにあたる操作を行った場合、復旧ソフトなどを使用しても復旧できず、かえってデータを完全に削除してしまう場合もあります。
データ復旧ソフトやエラー修復ツールを使用しても復旧できない場合は、より高度な技術で復旧作業を行っているデータ復旧業者までご相談ください。
「フォーマットしてください」というエラーメッセージが表示される場合
外付けSSDの使用中に「フォーマットしてください」などのエラーメッセージが表示され、パソコンのエラー修復機能でも表示が消えない場合、外付けSSDが物理的に破損している可能性があります。
SSDなどのストレージが物理的に破損したことで発生するデータ障害を「物理障害」と呼び、以下が原因で発生します。
- 非常に強い衝撃
- 水没
- 経年劣化
一般的にSSDはHDDと比較すると耐久性に優れていますが、5年以上使用した場合や水没してしまった場合などは、経年劣化や回路のショートによってデータの復旧が困難になってしまう場合があります。
物理障害
外付けSSDに物理障害が発生した場合、SSD本体が破損しているため、データ復旧ソフトやパソコンのエラー修復機能でデータ障害を復旧させることはできません。
外付けSSDの場合、物理障害が発生した場合の症状は論理障害と同じです。したがって症状から論理障害、物理障害を見分けることはできず、専門のデータ復旧業者で専門的なツールを使用した診断を受けなければ状態はわかりません。加えて、物理障害の発生した外付けSSDからデータを抽出するには高度な専門知識と技術力が重要です。
外付けSSDの物理障害が深刻な場合、データ復旧作業に失敗すると復旧の難易度が上がり、一部を復旧することも困難になります。データ復旧業者に相談する場合は、実績と技術力が高い業者に最初から相談することが重要になります。
外付けSSDが認識しないときにやってはいけないこと
外付けSSDが認識しない状況に陥ったときは、以下のことに気を付けて、むやみに自分で作業を行うのは避けましょう。
- 電源の入り切りや再起動を繰り返し行う
- パソコンに電源が入っていたり起動していたりする時に外付けSSDを繋いだままにしてしまう
- USBケーブルの抜き差しを繰り返す
- パソコンや外付けSSDを叩く
- 安易に分解や解体をする
- フォーマットを初期化する
外付けSSDが認識しないなどのトラブルが発生した場合でもフラッシュメモリーチップ上にデータが残っている可能性が大いにあります。そして、むやみ自分で復旧を試みた結果、より深い傷を刻む危険性があると考えられるので十分に気を付けて取り扱ってください。
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外付けSSDが認識しないときの対処法
外付けSSDが認識しない時は10の対処法を試してみましょう。
- 接続や電力供給に問題ないか確認する
- USBケーブルを交換する
- パソコンを放電する
- ウイルス(マルウェア)を駆除する
- デバイスドライバーを更新する
- システムの復元をする
- 自動修復機能で修復する
- 外付けSSDをフォーマットする
- 外付けSSDを再起動する
- 専門業者に相談する
では、それぞれの対処法と注意点を説明します。
接続や電力供給に問題ないか確認する
- USBケーブルを挿入する
- 電気供給を満たす
- USBハブを経由せずに、外付けSSDを直接パソコンに接続
USBケーブルが緩んでいた場合、しっかりと奥まで挿し直してみて下さい。しかし、繰り返し挿入したことで状態が悪化することがあるのでご注意下さい。
また、複数のUSB機器を接続している場合は、電気供給を満たすために他の機器を外して、外付けSSDだけを接続してみて下さい。
他にも、USBハブを使用している際は、USBハブ自体に問題がある可能性があるので、USBハブを経由せずに、外付けSSDを直接パソコンに接続してみてください。
USBケーブルを交換する
外付けSSDのUSBケーブルが劣化、断線していた場合、電源ランプが点灯しない場合があります。この場合は、外付けSSDと規格が合う新しいUSBケーブルと交換し、再度パソコンに接続して外付けSSDが正常に認識されるか確かめましょう。
パソコンを放電する
パソコンに静電気が溜まった場合、外付けSSDをはじめとするUSB機器が認識できなくなることがあります。仮に外付けSSD以外の周辺機器もパソコンで認識できない場合はパソコンを放電しましょう。パソコンを放電する方法は以下の通りです。
- パソコンをシャットダウンする
- パソコンに接続された周辺機器を全て外す
- ノートパソコンの場合はバッテリーも外す
- 10分以上放置する
- 一定時間が経過したら、再度パソコンの電源をつける
ウイルス(マルウェア)を駆除する
マルウェアとは「ウイルス」や「トロイの木馬」といった悪意あるソフトウェアの総称です。パソコンがマルウェアに感染していた場合、パソコンがSSDを認識できなくなる場合があるため、「Windows Defender」やウイルス対策ソフトなどを使用してウイルス(マルウェア)を駆除しましょう。
デバイスドライバーを更新する
ディスクドライブの欄に外付けSSDの機器名が表示されていない場合や、機器名の前に「!」マークが付いている場合があります。
その場合は以下のことを行うと復旧する可能性があります。
- ドライバーを再インストールする
- 更新プログラムをアンインストールする
デバイスドライバーを再インストールする時は、方法が使用している外付けSSDにより異なるので、使用されている外付けSSDの取扱説明書やメーカーサイトのサポートページをご覧ください。
システムの復元をする
システムの復元とは、パソコンが正常に動いていた時の状態に戻すことが出来る機能です。しかし、必ずしも外付けSSD が認識するようになるとは限らないので注意するようにしましょう。また、もしSSDが故障している場合は障害が悪化する可能性もあるので注意しましょう。
Windows 10でのシステムの復元方法を紹介します。
- スタートアップ修復を起動する
- 自動修復と大きく表示されているページの「詳細オプション」をクリックする
- トラブルシューティングと表示されているページの「詳細オプション」をクリックする
- 詳細オプションのページの「システムの復元」をクリックする
- その後は生じされる画面の指示に従って進める
以上の方法で復元する事が出来ると考えられます。
自動修復機能で修復する
パソコンが正常に起動しなかった時に自動修復が画面に表示される場合があります。
自動修正機能で修復する場合は、方法が使用している外付けSSDにより異なるので、使用されている外付けSSDの取扱説明書またはメーカーサイトのサポートページを参照して下さい。
外付けSSDをフォーマットする
外付けSSDをフォーマットすることで、初期化することができる機能です。また、データがなくなる可能性があるので、バックアップを取るようにして下さい。
- SSDをMicrosoft®や Windows®でフォーマットする
- スタート/Windowsボタン→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」という順番でクリックする
- 「管理ツール」→「コンピューターの管理」→「ディスクの管理」という順番でクリックする
- フォーマットするディスクを右クリック
- 「フォーマット」をクリックする
- 表示されるダイアログで、「ファイルシステム」(通常はNTFS)→「アロケーションユニットサイズ」(通常は4096)を入力する
- 「クイックフォーマットする」のチェックをオンにする
- 「OK」をクリックする
外付けSSDを再起動する
再度起動や再度接続すると外付けSSDが認識する可能性があります。
しかし、繰り返し作業を行うことによりデータの状態が悪化することがあるのでご注意下さい。そして、1回や2回再起動や再接続を試みても、外付けSSDが認識しない場合はそれ以上操作するのをを避けましょう。
専門業者に相談する
闇雲に自分で作業を行うと、復旧する事ができたかもしれないデータが破損する可能性があります。また、修復するためにはデータの障害を把握することが必要になりますが、自分で診断することは難しいと考える事が出来ます。そこで、専門業者にとりあえず相談してみることをお勧めします。
自力解決できない場合はデータ復旧業者に相談
専門業者は大きく分けて3つに分ける事が出来ると考えます。
- メーカー
- 修理専門業者
- データ復旧業者
メーカーや修理専門業者はパソコンに特化しているため、外付けSSDにデータを保存している場合基本的にデータが初期化してしまいます。つまり、重要なデータを保存している場合はメーカーや修理専門業者に相談することをお勧めします。
一方で、データ復旧業者は保存されたデータを迅速に復旧してくれます。要するに、外付けSSDにのみデータを保存していて何か障害が生じた場合はデータ復旧業者に相談することをお勧めします。
「実績のあるデータ復旧業者」をネットで見つけるポイント
実績のあるデータ復旧業者をネットで見つけるためのポイントを紹介します。
ネット上の口コミや「★」の数よりも、確かめるべきは技術力
データ復旧の業者に依頼するのであれば、データ復旧が出来なければ意味がありません。そのため業者の技術力を見極めるのがもっとも重要なポイントになります。
データ復旧はパソコンやHDDといった精密機器を扱うため、作業を何度も行えるものではありません。最初に依頼した業者で一度復旧に失敗すると、その後のデータ復旧の難易度が格段に上がってしまうのです。
はじめに技術力の低い業者に依頼してしまうと、データを取り出すことはおろか、データを完全に失ってしまうこともあります。絶対に取り戻したい大切なデータであればなおのこと、一番初めに確実に復旧できるよう、確かな技術力を持つ業者に依頼するほうがいいのは言うまでもありません。
高復旧率&安心して任せられるデータ復旧業者を選ぶポイント
せっかくお金も時間もかけたのに、復旧成功確率の低い業者に依頼して作業に失敗されると、最悪の場合、大切なデータを永遠に失うことになります。
そのような事態を避けるためにも、ここなら間違いないという業者を見極めることが重要です。今回は下記に当てはまっていて、技術力や復旧率が高評価な業者を厳選しました。
- 復旧率が90%以上あり技術がたしかなこと
- 夜間や休日も窓口が営業しており復旧スピードが早いこと
- 後から診断料や部品代などの追加費用が請求されず明朗会計であること
- 復旧成功の口コミや利用者の実例が多数あること
- 自社内に復旧設備を整え、熟練の技術者が多数いること
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
データ復旧業者の技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 海外からの技術導入を積極的に行っている
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
- クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている
- 初期診断・復旧スピードが速い
- 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある
このような観点でよく名前を聞く5社を比較してみると、WEB上でしっかり情報を公開している業者は思いのほか少ないことが分かりました。
サービス名 | デジタルデータ リカバリー |
パソコンドック24 | データレスキュー センター |
A1 Data | アドバンス デザイン |
---|---|---|---|---|---|
復旧実績 | ✓復旧率95.2% ✓相談件数 41万件以上 ✓他社不可 3,000件 ✓官公庁・法人 1万社以上 |
✓復旧率非公開× | ✓復旧率非公開× ✓受付件数 15万件以上 |
✓復旧率非公開× ✓復旧件数 7万件以上 |
✓復旧率非公開× ✓大手法人 1,000社以上 |
設備 | ✓クリーンルーム (クラス100) ✓ドナーHDD 7,000台以上 |
×
なし |
×
なし |
✓クリーン ベンチ ✓ドナーHDD 2万台以上 |
✓クリーンルーム |
ラボ公開 |
○
公開・見学可能 |
×
非公開 |
×
非公開 |
×
非公開 |
×
非公開 |
従業員数 (エンジニア 人数) |
164名 (約40名) |
29名(-) | 23名(-) | 66名(-) | 20名(-) |
初期診断・ 復旧スピード |
【初期診断】 最短5分 【復旧】 80%を48時間 以内に完了 |
【初期診断】 非公開 (※一部有料) 【復旧】 非公開 |
【初期診断】 6~48時間 (※一部有料) 【復旧】 非公開 |
【初期診断】 1~3日 【復旧】 非公開 |
【初期診断】 1~3日 【復旧】 非公開 |
受付時間 | 年中無休 24時間受付 |
※店舗により異なる | 年中無休 9:00~18:00 |
平日のみ 24時間受付 |
平日のみ 9:00~17:30 |
(※2023年6月時点の情報)
また、復旧率が非公開の業者は、復旧スピード・復旧ラボの設備規模・エンジニア人数も非公開だったため、全体像がつかみづらい印象でした。
デジタルデータリカバリーの在籍エンジニア人数を参考にすると、他の業者のエンジニアは2~3名ほどとかなり少ないかもしれません。
技術力の高い業者を見極めるうえでWEB公開情報は貴重な判断材料になります。主要な項目についてどのように判断したらよいか、さらに詳しく解説します。
データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」「復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。
復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。また、専門の解析ツールやクリーンルームなどの復旧設備の有無を確認することでも、その業者の復旧率(技術力)を確認することができます。
他にはデータ復旧の技術レベルが特に高い業者の特徴として、下記があげられます。
データ復旧技術のレベルが特に高い業者の特徴
- データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績がある業者」は技術レベルが非常に高い
- 相談実績や復旧の成功度合いを明示している(20万件以上~、復旧率〇%等)
- HDDだけでなく、SSDやUSBメモリ、SDカード、スマートフォンといったメモリ媒体の障害にも対応している
- RAID構成のNAS・サーバーやデータベースの復旧に対応している
復旧率が高い業者は信用できない?
「復旧率が高いだけでは信用できない」という見方も存在します。復旧率の計算方法が業者によって違うため、単純比較が難しいことが理由です。しかし、全国100以上あると言われるデータ復旧業者から依頼先を決めるうえで、復旧率という客観的な指標が判断材料の一つとなるのも確かです。もしも信ぴょう性が気になる場合は、「データの根拠まで明記しているか?」「第三者機関のチェックを通しているか?」というポイントにも注目するとよいでしょう。
復旧スピードが速い
納期のあるデータや、失ったことで業務が止まってしまうデータを紛失した場合、一刻も早く復旧したいと思うものです。そこで気になるのが復旧業者のスピードです。
復旧スピードが速い業者の特徴
- 交換用の部品を大量に保有し、部品調達の時間をカットしている
- 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
- クリーンルーム等の設備導入が進んでおり、復旧できる台数が多い
復旧スピードには交換部品の在庫数やエンジニアレベルなどの要因があります。
たとえば機器に物理的な障害がある場合、内部で破損した部品を交換する必要があります。HDDなどの記憶媒体は外見や型番が同一でも、製造年などで部品が異なる場合があります。交換部品を多く取り揃えている専門業者では、必要な部品を海外から調達している時間をカットできるため、迅速な復旧・納品が可能です。
自社内にクリーンルームなどの復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。
他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみるのがいいでしょう。
また、繰り返しになりますが、このように一度復旧に失敗し他の業者に依頼するといったダブルコストをかけないためにも、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。
公的機関からの表彰歴がある
公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。
特に、一般の団体ではなく自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。
HPに掲載されている表彰歴・受賞歴などを確認してみてください。
【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める
技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
大手法人や官公庁の実績が多数あり、運営会社が信頼できる
技術力が高いと謳っていても、相談件数・復旧件数が少ない等実績が伴わなければ、信ぴょう性は疑わしいものとなってしまいます。そのため、下記のような観点で実績の確認を必ず行いましょう。
データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。
実績のあるデータ復旧業者の特徴
- 大手企業や官公庁からの依頼がある
- HP上に「相談件数〇〇件」「復旧実績〇〇件」と具体的な数値で示している
- 公的機関(官公庁、警視庁等)からの表彰実績がある
- メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある
プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
企業データや技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。
上記の実績部分でも触れましたが、大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラや外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。
ISO27001・Pマークとは
ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。
ISO27001(Information Security Management Systems)とは、組織における情報管理のセキュリティ、管理方法、マネジメント方法について定めた規格です。
個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。
また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。
復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
「避けた方が良いデータ復旧業者の特徴」で紹介した通り、データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。
データ復旧の設備を自社内に保有し運営している業者は、復旧ラボへの持込みや見学を受付ていたり、SNS等で作業風景を発信しているケースもあります。心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。
設備の規模を見極めるポイント
- クリーンルーム(クラス100等)を設置している
- 交換用HDDなどの復旧に必要な部品のストック数が多い
- 復旧ラボが公開されている
- 在籍しているエンジニアの数が多い
- 同時復旧可能な台数が多い
クリーンルームとは?
クリーンルームとは空気の清浄度が高い部屋のことで、HDD復旧作業の工程で必要になることがあります。クリーンルームには清浄度の規格があり、HDDの復旧作業では「クラス100」と呼ばれる無菌手術室と同等レベルの設備がないとできない作業もあります。「クリーンベンチ」はクリーンルームより簡易的な設備であり、行える作業が限られます。多くの業者では簡易的なクリーンベンチしかない・そもそも専用の設備がなく、精密な作業は他社に外注している業者も存在します。
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 出張での復旧に対応している
- 依頼前の初期費用がかからない
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合も、土日祝日対応の業者であれば、安心です。業者によっては24時間受付を行っている業者もあるため、緊急時や急ぎの復旧依頼を行いたい場合は、営業時間を確認するといいでしょう。
依頼前の初期費用がかからない
「自身の機器の状態が分からないまま専門業者に依頼するのは不安だ」という方は少なくないでしょう。そのような場合は初期費用の発生しないデータ復旧専門業者へ相談しましょう。
初期費用というのは「データ復旧の作業に着手するまでの費用」のことを指します。
データ復旧依頼前に請求される可能性のある初期費用
- 症状の相談
- 機器の配送料金
- 機器分解料金
- 初期診断・見積費用
業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談をしましょう。
特急料金がかからない
急ぎで初期診断や復旧対応を依頼したい場合、特急料金がかかる業者があります。また業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶといいでしょう。
データ納品時の追加費用がかからない
データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておくといいでしょう。
データ復旧サービスをネットで検索した際によく見るのは、デジタルデータリカバリー、アドバンスデザイン、AIデータ、Livedata、AOSデータ復旧サービスセンター、PCエコサービス、データレスキューセンターなどです。データ復旧業者は全国で100社以上もあると言われるので、その中で主要な業者だと思われます。しかし、しっかり条件を見比べてみると、初期診断や機器の配送料が有料だったり、社内にクリーンルーム(HDDを開封するのに必要な設備)を保有していなかったりと、ネットで上位の業者でもサービス内容には差があるようです。
おすすめのSSDデータ復旧業者
技術力が高い業者の選定といっても、馴染みのないサービスの判断を素人がするのは難しいです。
そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのデータ復旧サービスを紹介します。
(2023年最新版)おすすめデータ復旧業者ランキングはこちら
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
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復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | 外付けSSD、RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
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まとめ
外付けSSDが認識しない時の症状と原因、そして対処法について紹介しました。
自分の使用している外付けSSDがどのような症状で原因があるか確認し、適切な処置を施すようにしましょう。また、自分で安易に操作するとデータがなくなってしまう可能性があります。
自分で作業するのが不安だったり、紹介した対処法を試したが外付けSSDが認識しなかった場合は、気軽に専門業者に相談してみましょう。