SSDが故障した際のデータ復旧方法とは?|サイバーセキュリティ.com|サイバーセキュリティ.com

SSDが故障した際のデータ復旧方法とは?|サイバーセキュリティ.com

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SSD(Solid State Drive)とは、半導体素子メモリを使った記憶媒体のことを指します。使用方法はHDDと全く同じですが、SSDは高速な読み書きが行えることから、近年急速に普及が進んでいます。

  • 「SSDのデータをが故障してしまった」
  • 「SSDが突然認識しなくなってしまった」

SSDに異常が発生すると、保存しているデータにもアクセスできなくなってしまうため、とても困りますよね。しかし、SSDには物理的な可動部が存在しないため、異音が発生するHDDと違って故障の予兆が分かりにくく、ある日突然認識しない、読み込まなくなるケースが多くあります。

今回はSSDが認識しない場合の故障原因や、SSDからデータを安全に取り出すためのデータ復旧方法、おすすめ業者について紹介します。

SSDのデータ復旧はデータ復旧業者に依頼するのが確実!

SSDのデータ復旧は、他のHDDやSDカードなどと比較してデータ復旧作業の難易度が高いです。

自力で対処しても復旧できる可能性は低く、対処を誤ると最悪の場合にデータが復旧できなくなる可能性があります。

データ復旧業者であれば、データ復旧の専門知識やノウハウが蓄積されているため、データ復旧率が高いです。困った時はまずデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。

 SDDの故障が疑われる場合に最初に試すべきデータ復旧方法

認識不良などにより、外付けSSDやパソコンの内蔵SSDの故障が疑われる場合、最初に試せることは以下の通りです。いずれも比較的簡単な操作でで試すことができます。

電源周りを確認する

まずは電源周りに問題がないか、一通り確認しましょう。

SSDが起動しない、認識しない等の原因が、単にケーブルが抜けていただけ・断線していただけといったケースもよくあります。

以下のような項目を一通り確認してみましょう。

  • USBケーブルが緩んでいないか、抜けていないか
  • 他のUSB接続の周辺機器(マウス、キーボード等)を全て外しても問題が改善しないか
  • 別のUSBポートや別のパソコンに接続しても問題が改善しないか
  • USBハブではなく直接USBポートに接続しても問題が改善しないか

再起動・再接続する

再起動や再接続することによって正常に認識できるようになる可能性があります。

ただし、再接続や再起動はSSDに大きな負荷がかかるため、場合によっては障害が悪化してしまう危険性があります。

試す場合は一回のみにして、解決しない場合には、データ復旧業者に相談してみましょう。

デバイスドライバーを更新する

古いデバイスドライバを使用し続けると、SSDドライブが適切に表示されていない可能性があるため、デバイスドライバーを更新しましょう。

また、更新したうえでデバイスドライバ-の再インストールや更新プログラムのアンインストール、システムの復元などの対処が必要な場合もありますので、以下の記事を参考にしてみてください。

「ごみ箱」から削除データを復元する

誤ってファイルやデータを削除してしまった場合、デスクトップ画面にある「ごみ箱」のアイコンをクリックし、削除されたSSDのデータを探してください。復元したいファイルが見つかったら右クリックして「元に戻す」をクリックしましょう。

一般的に「ごみ箱」には設定変更を行わない限り30日間は保存されます。30日を過ぎてしまった場合や、「ごみ箱を空にする」という操作を加えてしまった場合は、データ復旧業者に相談した方がより確実です。データ復旧ソフトの場合、ゴミ箱からデータを削除した後に長時間操作を加えるとデータの上書きが進み復旧できない場合があります。

SSDのデータ復旧が難しいと言われる3つの理由

SSD(Solid State Drive)は、従来のハードドライブよりも高速ですが、その反面、データ復旧が難しいとされています。

その理由を以下に説明します。

  1. SSDはHDDとは異なる書き込み技術を使用しているため
  2. SSDはHDDよりも書き込み回数の制限があるため
  3. SSDはデータを消去する際、TRIMというプロセスを使用するため

①SSDはHDDとは異なる書き込み技術を使用しているため

ハードディスクドライブ(HDD)は、磁気ディスクを使ってデータを記録するストレージ装置です。

一方、SSDは、電気信号でデータを記録するフラッシュメモリを使用しています。

つまりSSDは、HDDとは異なるデータの保存方式を採用しています。

たとえばHDDでは、データが記録された場所は磁気ディスクの「特定の位置」に固定されます。そのため、データが削除されると、その位置は空き領域としてマークされます。しかし、SSDでは、データが記録される場所は「ランダム」であり、特定の位置に書き込まれるわけではありません。

つまり、SSDからデータを削除すると、そのデータはすぐに上書きされてしまい、復旧が難しくなります。

②SSDはHDDよりも書き込み回数の制限があるため

SSDはHDDよりも書き込み回数の制限があります。そのため、SSDにデータを頻繁に書き込むと、フラッシュメモリが劣化し、データの読み取りや書き込みが難しくなることがあります。

一般的に、MLC (Multi-Level Cell) フラッシュメモリは 3 万回、TLC (Triple-Level Cell) フラッシュメモリは 1 万回、QLC (Quad-Level Cell) フラッシュメモリは 1 千回程度の書き込み回数があります。ただし、これはあくまでも目安であり、実際の書き込み回数は使用環境や使用頻度によって異なります。

SSDの寿命を延ばすためには、以下のような点に注意する必要があります。

  • 空き容量を十分に確保する
  • 頻繁に書き込むデータは別のストレージに保存する
  • SSDに負荷のかかる作業を避ける
  • SSDに適した温度や湿度で使用する

SSDはHDDよりも高速で耐久性に優れたストレージデバイスですが、それでも寿命があります。

SSDを長く使用するために、上記の点に注意して使用してください。

③SSDはデータを消去する際、TRIMというプロセスを使用するため

SSDでは、データを削除する際に、TRIMと呼ばれるプロセスを使用します。

TRIMとは、SSDのコントローラーに、削除データのセクタを無効にするように指示するプロセスです。これによりパフォーマンスが向上しますが、TRIMが実行されると、削除されたデータは完全に消去されてしまいます。そのため、TRIMが実行されたSSDからデータを復旧することは、非常に困難です。

データ復旧業者の中には、TRIMが実行されたSSDからデータを復旧できる業者もありますが、成功率は低いと言えます。そのため、データ削除後、データを復旧する場合は、技術力が高く実績も豊富で、SSDにも対応している専門業者まで対応を依頼されることを強くおすすめします。

SSDのデータを復旧したいなら技術力の高い業者に依頼するのがおすすめ

SSDはHDDとは異なり物理的な駆動部品がなく静かなので、故障の原因が物理的な問題なのか論理的な問題(データの破損)なのか、一般的には原因の見分けがつきづらいです。

また、上述の通りデータを保存・読み書きする仕組みもHDDとは異なることから、SSDのデータ復旧技術を確立できている業者はかなり少なく、HDDよりも復旧率が低いことがあります。

もしどうしても復旧したいデータがある場合は、SSDのデータ復旧実績が豊富で技術力の高いデータ復旧業者を見極めて依頼することをおすすめします。技術力の高いデータ復旧業者は以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

SSDの故障が疑われる時によくある症状

SSDはHDDよりも耐久性に優れていますが、それでも故障する可能性があります。

たとえば SSDは通常、従来のドライブよりも高速ですが、動作が遅くなり始めた場合、SSDに不良セクタが発生し、故障が近づいているかもしれません。

よくある症状のパターンは以下のようなものがあげられます。

  • 動作が遅くなる
  • ファイルが開けない・保存できない
  • ディスクエラーの修復が繰り返して無限ループになる
  • SSDにひびや凹みなどの物理的な損傷が発生した

またエラーメッセージに従って「誤ってデータを削除・フォーマットしてしまった」「データを上書きしてしまった」場合、データ復旧の難易度が上がります。これは、データが削除または上書きされると、データのファイルシステムが欠損し、データが読み取れなくなるためです。

データ復旧ソフトなど自力で対応できないSSDの症状

SSDの故障が疑われる場合、データ復旧ソフトを使う方が多いですが、データ復旧ソフトも万能ではないため、復旧できない症状もあります。データ復旧ソフトなど自力で対応できないSSDの症状は以下の通りです。

  • パソコンが起動しない
  • パソコンは起動できるがOSが立ち上がらない
  • フリーズや動作遅延が頻繁に発生する
  • 外付けSSDやパソコンの水没
  • 外付けSSDに強い衝撃が与えられた

なお、強い衝撃が加えられた場合でもエラーメッセージが表示されるのみで、目立った異常が内容に感じられる場合もあります。SSDの症状に覚えがある場合、確実にデータを復旧したい方はデータ復旧業者に相談してデータを取り出すようにしましょう。データ復旧の専門家では、専門的なツールや技術を使って、高精度でデータを復旧することができます。

SSDの障害レベルによって対処法が変わる

SSDの障害は、さまざまなレベルに分類されます。よって復旧作業においては、障害のレベルに応じた適切な対処法を選択することが重要です。

以下に一般的な障害レベルとそれに対する対処法の例を示します(詳細は後述)。


  • 論理障害
    SSDのソフトウェア(ファイルシステム、データ削除など)に起因する障害です。

    一般的に論理障害は、データ復旧ツールで対応できるとされますが、SSDはHDDと構造が異なるため、論理障害といえど不用意な操作は控えてください。
  • 物理障害
    SSDのハードウェア(コントローラー、メモリ、ファームウェアなど)に起因する障害です。

    物理障害はデータ復旧ツールで対応できないため、SSDを製造元に送付して修理を依頼するか、データ復旧の専門業者まで対応を依頼する必要があります。


このようにSSDの障害が発生した場合、不用意な操作を行うと、データの損失につながる可能性があります。そのため、SSDの障害が発生した場合は、すぐに専門家に相談することをおすすめします。

専門家に相談することで、SSDの障害レベルを正しく診断し、より高い確率でデータ復旧に成功することができます。

SSDの障害が発生した場合は、慌てずにすぐに専門家に相談するようにしましょう。

高復旧率&安心して任せられるデータ復旧業者を選ぶポイント

せっかくお金も時間もかけたのに、復旧成功確率の低い業者に依頼して作業に失敗されると、最悪の場合、大切なデータを永遠に失うことになります。

そのような事態を避けるためにも、ここなら間違いないという業者を見極めることが重要です。今回は下記に当てはまっていて、技術力や復旧率が高評価な業者を厳選しました。

技術力が高いデータ復旧業者の選定ポイント
  • 復旧率が90%以上あり技術がたしかなこと
  • 夜間や休日も窓口が営業しており復旧スピードが早いこと
  • 後から診断料や部品代などの追加費用が請求されず明朗会計であること
  • 復旧成功の口コミや利用者の実例が多数あること
  • 自社内に復旧設備を整え、熟練の技術者が多数いること

上記のポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績

こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

【結論】SSDは自力で復旧するよりもデータ復旧業者に依頼するのが一番復旧率が高い

結論として、SSDのデータ復旧は専門業者に依頼することが重要です。

SSDはHDDと比較して、データの管理方法や特性が異なるため、データ復旧の難易度が高まります。

たとえばSSDではデータが「電子」で管理されており、削除や更新が行われるとデータが完全に揮発しやすく、復元ソフトウェアの対応も限定的です。また、SSDの構造上の違いにより、劣化や不具合の範囲までカバーすることは難しく、個人でのデータ復旧は困難です。

一方、データ復旧業者は、豊富な経験と専門知識を持ち、SSDの特殊な障害や復旧手法に精通しています。したがって、SSDのデータ復旧を考えている場合は、データ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。

誤操作による削除

SSDが搭載されているWindows 10やMacでは、「TRIM」という削除ファイルを保管するスペースを空にして効率化するコマンドがデフォルトで有効になっています。

この場合、誤操作でデータを削除しても、データを取り戻すのは復旧ソフトを用いても困難になります。

フォーマット

SSDに何らかの障害が起きていると、「フォーマットしてください」と表示される場合がありますが、保存されている写真データが必要な場合には、絶対に実行しないでください。フォーマットを実行すると、ファイルシステムが再構築され、データが取り出せなくなってしまいます。

そもそも、「フォーマットしてください」と出る場合、元から障害が起きていると考えられることが想定されます。さらに、この状態でフォーマットを重ねてしまうと、重度障害に発展しかねず、この時点で、個人でデータを取り出すことは、きわめて困難になってしまいます。

データをフォーマットしてしまった場合には、自力で対処するのではなくデータ復旧専門の業者に依頼して復旧対応しましょう。

万が一、「フォーマットしてしまった…」という場合には、フォーマットしてしまったデータの復元について詳しく解説している記事がありますので、こちらを参考にしてください。

OSの破損

「ブルースクリーンが表示される」などの症状がある場合には、パソコンのOSが破損している場合があります。OSには、起動に必要なブートシステムを格納しているため、パソコンが正常に起動されなくなります。

ファームウェア(制御プログラム)障害

SSDのコントローラーにある、全般的な動作の制御をするソフトウェアであるファームウェアの障害によって、SSDが正常に機能していない場合があります。

データの保存量の増大化に伴って、ファームウェア障害は年々複雑化しており、障害の中でも復旧の難易度が高くなっています。復旧業者であっても対応できない場合があるため、ファームウェア障害専門の復旧業者に依頼する必要があります。

ファイルシステム異常

SSDのデータを管理しているファイルシステムに異常が起きているとデータの位置情報が壊れてしまうため、保存されているデータがどこにあるのかを認識できなくなってしまいます。

データが認識できないことによって、データの読出しができなくなり、正常にデータを見られなくなってしまいます。

SSDのパーティション紛失

SSDの管理を行う際、操作を誤ってパーティション(ストレージ内で分割されたデータ領域)が削除されたり、破損したりすると、パーティション内すべてのファイルが失われる可能性があります。早急に対応を行わなければ、データは完全に失われ、復元・復旧できなくなります。

確実にデータを復旧したい方はデータ復旧業者に相談しましょう。

機器の発熱・熱暴走

SSDは熱に弱く、故障原因としてよく見受けられます。もっとも、SSDには「サーマル・スロットリング」という安全装置が備わっており、安全な温度を保とうとします。

しかし、直射日光、高温多湿、サーマル・スロットリングの不具合など複数の条件が重なった場合、破損する恐れがありますので、気をつけましょう。

静電気・落雷によるショート

SSDは、静電気や落雷など、予期しない電気的ショックに非常に弱いという特徴があります。冬場は乾燥しやすいため、SSDを取り扱う際は注意が必要です。

メモリーチップの故障

SSDの容量が通常より少なく表示される場合には、データが保存されているメモリーチップに物理的な不具合が発生していることが考えられます。メモリーチップの復旧作業は、電子顕微鏡を用いて部品の状態を確認し、異常があれば交換する必要があります。

メモリーチップの状態によっては、何十回も部品交換することになるため、復旧の難易度が上がります。症状が悪化する前に復旧業者に依頼する必要があります。

書き込み回数の上限オーバー

SSDに搭載されているNAND型フラッシュメモリには「セル」と呼ばれる部屋があります。ここに電子が出入りすることで、データが保存・削除されます。

電子の移動は、メモリチップ内の3層間(絶縁膜~浮遊ゲート~トンネル酸化膜)で行われますが、データの読み書きをおよそ数千~1万回行うとセルは劣化し、絶縁膜の劣化によって電子は自然に抜けてしまいます。

フラッシュメモリは、HDDと構造上の違いから、既存の復元ソフトや、技術力の乏しい復旧業者ではカバーしきれないことが多く、そもそも復元難易度が高いため、個人で対処することは極めて困難です。確実にデータを復旧したい方は、データ復旧業者に相談しましょう。

コントローラ故障

SSDのコントローラーは、データ読み書きを制御する装置で、電子を「セル」(フラッシュメモリのデータを記録する最小単位)に分散して書き込む役割があります。

しかし、コントローラ部分に不具合が生じると、データの読み書きができなくなります。ここが破損すると、SSDが全く認識されなくなる恐れがあります。

SSDの論理障害と物理障害とは?

前項目でSSDの故障・不具合の原因を列挙しましたが、原因を突き詰めると論理障害と物理障害のいずれかに分類できます。

論理障害(データの破損/ソフトウェアの不具合)が発生している場合

論理障害とはSSDなどの本体は破損していないものの、システムやプログラムのエラーなどによりデータが破損し、データ障害が発生することを指します。

前項目の「SSDに故障・不具合が発生する原因」で紹介した内容のうち以下の項目が論理障害の原因に相当します。

  • 誤操作による削除
  • フォーマット
  • OSの破損
  • ファームウェア(制御プログラム)障害
  • ファイルシステム異常
  • SSDのパーティションの紛失

特にSSDの場合、論理障害が発生した結果、エラーメッセージが表示される、データがコピーできない、認識されないといったトラブルがよく見られます。論理障害は誤削除などの軽いものであればデータ復旧ソフトやパソコンのエラー修復ツールで修復できます。ただし、フォーマットやデータ復旧ソフトを繰り返し実行することで、データが上書きされてしまい復旧ソフトなどでは修復できなくなる場合もあります。この場合はより専門的な復旧作業を行うデータ復旧業者まで相談し、適切な処置を受けましょう。

物理障害(ハードウェアの破損)が発生している場合

物理障害とは、データを読み書きする部品(SSDなど)が物理的に破損してデータ障害が発生することです。前項目の「SSDに故障・不具合が発生する原因」からは以下の項目が物理障害に該当します。

  • 機器の発熱・熱暴走
  • 静電気・落雷によるショート
  • メモリーチップの故障
  • 書き込み回数の上限オーバー
  • コントローラ故障

SSDに発生した物理障害は、原則データ復旧ソフトやエラー修復でも解決することができません。論理障害と症状に違いはないため、データ復旧ソフトなどを使用して、問題が解決しなかった場合は物理障害を疑いましょう。

SSDのデータ復旧は難易度が高い

以上の原因よりSSDは「静電気」「熱」には弱く、コントローラや基板もいずれ「経年劣化」で壊れるため、SSDが物理的に故障するのは珍しくありません。

しかしSSDは物理的に駆動するパーツが存在せず、物理障害と論理障害の症状は同じです。つまり、SSDは論理障害か物理障害か判別しにくく、データ復旧ソフトを複数回かけてしまった結果、深刻な論理障害まで併発してしまう場合もあります。

加えて、物理障害の発生したSSDの修復には、基板の回路を再接続する作業など、専用のツールと高度な復旧技術が必要になります。そのため、個人が対応することは原則不可能です。

一方、技術力の高い専門業者であれば、物理障害が発生したSSDの復旧実績が豊富でノウハウが蓄積されています。よって迅速な復旧も可能です。データが必要な方は「データ復旧業者」まで相談しましょう。

故障したSSDを復旧・復元する時の注意点

故障したSSDに誤った処置をしてしまうと状態がさらに悪化し、復旧の確率が低くなってしまう可能性があります。復旧方法を試す前に、下記の注意点を確認するようにしましょう。

①フォーマット(初期化)しない

SSDに何らかの障害が発生した場合、パソコン上に「フォーマット(初期化)しますか?」などのエラーが表示されることがあります。フォーマットしてしまうとSSD内部のデータが全て失われてしまうため、安易に試さないようにしましょう。

②通電しない

SSDに障害が発生している状態で通電を続けると、不良セルが増える恐れがあるため、異常を感じた際は、すぐに通電を避けましょう。不良セルの個数が増えると、データ復旧率が下がってしまいます。

③復元ソフトを使用しない

フォーマット・削除した後に、データを上書きしていない状態であれば、データ復元ソフトで対応できる可能性があります。前述のとおり、フォーマット・削除は目次機能を持つファイルシステムを書き換えている状態のため、保存データは残っていることが大半です。復元ソフトで復旧できる可能性がある場合として、以下の5点が挙げられます。

  • 誤ってゴミ箱を空にした時
  • 大切なメールを消してしまった時
  • 保存ファイルが破損しているケース
  • SSDのデータが読み込まれない時
  • 誤って画像や動画を削除した時

しかし、復元ソフトの復元率はそこまで高くないため、本当に復元したいデータを取り出せないことがあります。また、SSDに物理障害が起こっていると、復旧ツールでの修復・復旧は不可能となります。物理障害が発生している場合には、HDDや保存しているデータに負荷がかかってしまう可能性があり、修復・復旧できないだけでなく、最悪の場合にはデータが二度と取り出せなくなってしまいます。データ復旧ができたとしても、データを完全な状態に復元できるとは限りませんので、有料・無料問わず、復元ソフトの使用には、データ消失のリスクが伴うため、なるべく使用を控えることをおすすめします。

SSDのデータ復旧に対応可能なデータ復旧業者に依頼してデータを復旧してもらうのが一番確実な方法です。

④強制終了しない

SSDを搭載したパソコンが「フリーズする」「正常に起動しない」などの不具合を起こしている…。このような場合、電源ボタンの長押しからの強制シャットダウンを試みようとする方も大勢いる事と思いますが、強制終了には非常に大きなリスクがあります

なぜなら、SSDが物理的に故障してる可能性があれば、強制終了をおこなうと破損が進んでしまう恐れがあるためです。それ以外にも「ブートファイル」という起動に必要なプログラムが破損する恐れがあるほか、ファイルシステムが破損することで、データの整合性が乱れ、適切にデータにアクセスできなくなる恐れがあります。繰り返しの強制終了は絶対に控えてください。

⑤OSの再インストール・リカバリをしない

SSDのプログラムとして、リカバリー機能が搭載されています。故障した場合、リカバリを実行することで、簡単にOSの再インストールすることができます。ただし、OSの再インストールやリカバリーを行うと、それまでのデータや設定は上書きされ、失われます。

再インストール/リカバリー後は、データの復旧が困難になりますので、OSの再インストールの際にはご注意ください。また、物理障害でリカバリー機能を実行すると状態が悪化します。データを失いたくない場合は、操作を行わず、専門のデータ復旧業者までご相談ください。

⑥メーカー修理はデータ消失の可能性

SSDが故障した場合、メーカーや修理業者に問い合わせるのは早急すぎます。メーカーであれば保証サービスを受けることが出来るかもしれませんが、ほとんどの場合、SSDが交換されてしまうため、データ自体は消失してしまいます。機器よりも内部に保存されているデータを復旧したいとう場合は、データ復旧の専門業者まで相談するようにしましょう。

フォーマットする

SSDが認識しない場合には、フォーマットすることによって認識できるようになる可能性があります。

ただし、フォーマットしてしまうとSSDが工場の出荷状態に戻ってしまうため、データがすべて削除されてしまいます。

SSDのデータをフォーマットする際は、データが必要でない場合に限り、データが大切な場合にはデータを取り出してからフォーマットするようにしましょう。

SSDが故障したときのデータ復旧・復元方法

SSDが故障したときのデータ復旧方法は大きく分けて次のとおりです。

Time Machineを使用する(Macのみ)

Time Machineは、Macに搭載されているバックアップ機能です。Time Machineを使用すると、Macのファイルやフォルダを定期的にバックアップすることができます。

Time Machineを使用してバックアップされたファイルやフォルダを復元するには、以下の手順に従います。

  1. Appleメニューから「システム環境設定」を開きます。
  2. 「Time Machine」をクリックします。
  3. 「復元」をクリックします。
  4. 復元したいファイルやフォルダを選択します。
  5. 「復元」をクリックします。

Time Machineの使用方法・データ復旧方法については下記の記事でも詳しく紹介しています。

データ復元ソフトを使用する

データ復元ソフトは、誤って削除してしまったデータやフォーマットしてしまったデータなどを復元することができます。

しかし、データ復元ソフトは万能ではありません。すべて完璧にデータが復元できるわけではありません。そのため、データ復元ソフトを使用する前に、データが保存されているドライブを別のドライブにコピーしておくことが重要です。

またデータ復旧ソフトでSSDのデータを復元する場合、データを完全に削除してしまうTRIMと呼ばれるプロセスを無効にする必要があります。

SSDのTRIMを無効にする

SSDのTRIMを無効にする方法は以下の通りです。

  1. スタートメニューを開き、「cmd」と入力する
  2. コマンドプロンプトが表示されたら「管理者として実行」をクリックする
  3. コマンドプロンプトが表示されたら「fsutil behavior set DisableDeleteNotify 1 」と入力してエンターキーを押す
  4. TRIMが無効になったらデータ復旧作業を行う
  5. 復旧作業が完了したら再度コマンドプロンプトを開く
  6. 「fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0」と入力してTRIMを有効に戻す

TRIMを無効にした後の一般的なデータ復元ソフトの使用手順は以下のとおりです。

  1. データ復元ソフトをダウンロードしてインストールします。
  2. データ復元ソフトを起動し、復元したいデータの保存場所を選択します。
  3. データ復元ソフトがデータのスキャンを開始します。
  4. スキャンが完了すると、復元可能なデータが表示されます。
  5. 復元したいデータを選択して、「復元」ボタンをクリックします。

ただし、データ復元ソフトの使い方は、ソフトによって異なるため、ソフトの説明書をよく読んでください。

またデータ復元ソフトを使用する際には、以下の点に注意してください。

  • データが保存されているドライブをフォーマットしたり、パーティションを削除したりしないでください。
  • データが保存されているドライブを別のドライブにコピーしておくと、万が一復元に失敗した場合でも元のデータが残ります。
  • すべて完璧にデータが復元できるわけではありません。復元できるデータとできないデータがあります。

あまり重要でないデータであれば、復元ソフトを試してもいいでしょう。SSDのデータ復旧対応している復旧ソフトの一部を以下で紹介します。

おすすめのデータ復旧ソフト一覧

データ復旧ソフト 料金 対応機器 特徴
Recuva 無料 PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ シンプルな操作で使いやすい
DataRecovery 無料 PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ NTFSとFAT12/16/32のファイルシステムに対応
DiskDigger 無料 HDD、SSD、USB メモリ、CD/DVD、フロッピーディスク フォーマット後のデータ復旧も対応
Pandora Recovery 無料 HDD、SSD ゴミ箱から削除後のデータ復旧対応
Kickass Undelete 無料 PC・HDD、SSD、SDカード  インストール不要
Wondershare Recoverit ¥5,980 PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ 復元が難しい大容量データ(動画など)の復元にも対応
ファイナルデータ ¥7,110 PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ 復旧できるデータの種類が非常に多い

ただし、SSDからのデータの復元は難易度が高いため、データの重要度が高い場合は自力で試さず、データ復旧業者に相談することをおすすめします。

データ復旧業者に相談する

SSDに保存されているデータの復旧を目的としている方は、データ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。もしデータ復旧の専門知識やノウハウが蓄積されている業者であれば、的確なデータ復旧が行えます。

ただし、一般的な修理業者とは異なり、データ復旧業者については具体的なイメージが湧かないという方も多いことでしょう。

データ復旧業者は国内に100社以上あり、業者によって対応できる障害の範囲も異なっています。また、SSDからのデータ復旧は難易度が高いため、障害機器に見合った技術力の高い業者を選ぶようにしましょう。

中には診断~見積もりまで無料で行っている業者もあるため、まずは無料相談を受け付けている技術力の高いデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。

特にSSDはデータ復旧業者に依頼するのが確実

SSDのデータ復旧は、一般的にはデータ復旧業者に依頼することが確実な方法です。

SSDのデータ復旧には特殊なツールや設備が必要ですが、データ復旧業者はこれらのツールを所有しています。データ復旧に自信がない場合は、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。

ただし、データ復旧業者に依頼する際には、いくつかの業者から見積もりを取ることをお勧めします。また業者の技術力や実績も確認しておきましょう。

データ復旧専門サービスの詳細については、以下の記事を参考にしてください。

おすすめデータ復旧サービス・製品

難易度が高いSSDのデータ復旧に対応している業者の選定といっても、素人には判断は難しいものです。

そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのサービスを紹介します。

(2024年最新版)おすすめデータ復旧業者ランキングはこちら

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。

相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

対応製品 ■記憶媒体全般
SSD、ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
設備 復旧ラボの見学OK
クリーンルームクラス100あり
交換用HDD7,000台以上
特長 ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1
✔復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力
✔官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績
✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)
✔365日年中無休で復旧対応
所在地 本社:東京都六本木
持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

SSDのデータ復旧業者を選ぶポイント

SSDのデータ復旧業者業者選びで確実に押さえておきたいポイントは次のとおりです。

業者選びのポイントは、以下の記事で詳しく紹介しています。

【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める

SSDなどのメモリ系機器の復旧は難易度が高いため、HPには「対応可能」と書いてあっても実際はごく一部の症状しか対応できないというケースや、そもそも対応していなかったりするケースが多いです。

全体的に復旧技術力が高く、かつメモリ機器の復旧専門のエンジニアがいるような業者を選ぶと間違いないでしょう。技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。


  • データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している
  • 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
  • クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
  • 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
  • 対応できる機器の種類や症状が豊富である(SSD復旧にも対応している)
  • 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている(メモリ系機器復旧専門のエンジニアがいる
  • 初期診断・復旧スピードが速い
  • 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
  • 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある
  • 海外からの技術導入を積極的に行っている

各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。

一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみてください。

公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。

また、納期のあるデータや、失ったことで業務が止まってしまうデータを紛失した場合、一刻も早く復旧したいと思うものです。自社内にメモリ系機器の復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。

【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める

技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。


  • 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
  • サービス対応が丁寧で信頼できる
  • プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
  • 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。

また、企業データ技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。

大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラ外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。

心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。

ISO27001・Pマークとは

ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。

ISO27001(Information Security Management Systems)は、個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。

【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める

データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。


  • 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
  • 出張での復旧に対応している
  • 依頼前の初期費用がかからない
  • 特急料金がかからない
  • データ納品時の追加費用がかからない

急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合、業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。24時間受付・土日祝日対応など、営業時間を確認してください。急ぎの依頼は特急料金がかかる業者もあります。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶのがおすすめです。

業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談してください。

初期費用だけでなく、データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておきましょう。

データは不要で機器の起動を優先するときの対処法

もし、SSDに保存しているデータは不要・バックアップをとっている場合は、以下のような対処も可能です。

自動修復・スタートアップ修復を行う(Windows)

Windows 10には、正常にOSが起動できないとき、自動でSSDの不具合の原因検知を行い、必要な修復を実行する「自動修復」または「スタートアップ修復」という機能があります。

ただし、スタートアップ修復ではなんでも復元できるというわけではありません。ソフトウェアトラブルの中でも修復できるのは起動にまつわる特定の部分だけです。また、修復を実行すると、場合によってはシステムが不安定になり、障害が悪化する恐れもあります。

もし、上記方法でも起動できない場合、「PCを修復できませんでした」と表示されます。

このような画面が繰り返し表示される場合は、PC本体の異常、特にSSDに物理的な障害が発生している可能性が考えられます。

「スタートアップ修復」「自動修復」失敗時の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。

SSDをフォーマットする

SSDのファイルシステム(データを管理するシステム)に異常がある場合、フォーマットを行うことで、新しいファイルシステムを再構築し、動作改善できる場合があります。フォーマット手順は以下のとおりです。

フォーマット手順

SSDのフォーマットの手順

  1. Windowsボタンから、「コントロールパネル」、「システムセキュリティ」の順で選択する
  2. 「管理ツール」「コンピュータ―の管理」「ディスクの管理」の順に選択する
  3. フォーマットしたいSSDを右クリックし、フォーマットを選択する
  4. 表示されるダイアログで、「ファイルシステム」を選択し、「アロケーションユニットサイズ」を入力する
  5. 「クイックフォーマットする」を選択し「OK」をクリックする

ただし、録されていたデータはすべて消えてしまうため、あくまで起動を優先させた場合の対処法であるということを理解しておきましょう。

SSDを交換する

パソコンにSSDが内蔵されている場合、正常なSSDに部品交換を行うことで機器の動作を改善させることが可能です。SSDの交換手順は以下のとおりです。

SSDの交換手順

  1. 新しいSSDを準備する
  2. 新しいSSDをパソコンにつなぎ、フォーマットして認識させる
  3. 既存のSSDのデータが移行できる場合はこの段階でコピーする
  4. PCの既存のSSDと新しいSSDを交換する

ただし、SSDに障害が起きている場合に交換作業を行うと、パソコンに保存されていたデータはすべて消えてしまう可能性があります。SSDの復旧を専門業者に依頼する場合は、自分が何を最優先としているのかを確認し、データの要不要に合わせ、適切な業者を選びましょう。

まとめ

SSDが認識しない場合のデータ復旧方法について紹介してきました。

大切な写真や動画が保存されているSSDが認識せずデータが読み取れなくなったら、様々な方法で復旧を試みる事と思いますが、基本的にSSDの障害には復旧ソフトで対応することができません。

重要なデータが含まれているSSDから安全にデータを復旧したい場合は、最初から専門業者に依頼するのがマストです。

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