
PCやスマホの普及と同時に、サイト閲覧がきっかけでハッキングの警告表示が突然現れるケースが増えています。しかしこれらのポップアップ表示は原則偽物です。
すぐにブラウザバックすれば問題ないのですが、指示通りに進んでしまった場合、遠隔操作を受けたり、ウイルス感染の被害に遭うことがあります。
この記事では「ウイルスに感染しました」と表示され、先に進んだ場合の対応方法や感染被害の調査方法を紹介しています。
感染した疑いのある場合の症状・被害事例
特にアダルトサイトや自動生成サイトをクリックすると「ウイルスに感染しました」と表示されることがあります。「ウイルスに感染しました」というポップアップの指示通りに進んだ場合、下記の症状が起こる可能性があります。
広告や警告のポップアップが表示される
スマホやPCの使用中に表示されるポップアップのうち「ウイルスが検出されました」「情報が盗まれました」などと表示されるものは「アドウェア」と呼ばれます。アドウェアをクリックをすると、次のような要求が促されます。
- 連絡先やクレジットカード情報など個人情報を入力するように促される
- 作業費を請求される
- 不正なソフトウェアやファイルのダウンロードを促される
すぐにブラウザバックをした場合は、特に問題はありません。しかし、このような「アドウェア」をクリックしてしまい、個人情報の入力、ソフトウェアのインストールを行ってしまうと、ウイルスに感染している可能性があります。
身に覚えのない通信が行われている
普段と同じような使用方法であるのにも関わらず、データ通信量の増加がみられる場合、ウイルスに感染している可能性があります。ウイルスに感染すると、外部に個人情報(電話番号や住所、クレジットカード情報など)を不正に送信されたり、仮想通貨のマイニング(採掘)が行われることがあります。
PCやスマホを乗っ取り仮想通貨のマイニングに悪用する「クリプトジャッキング」については下記の記事で詳しく紹介しています。
遠隔操作
PCやスマホがウイルスに感染すると、バックグラウンドで第三者からの遠隔操作が可能になります。乗っ取られたPC・スマホを悪用して更なる被害に繋がることもあります。サイバー攻撃に加担させられ、被害者でなく加害者の立場になることもあるのです。遠隔操作の手口や対処法については下記の記事で詳しく紹介しています。
カメラが勝手に起動する
ウイルスに感染するとカメラが勝手に起動し、盗撮されるケースがあります。たいていの場合「撮影した画像データを外部に転送されたくなければ金を払え」として身代金を要求するケースもあり、非常に悪質な手口と言えます。
身代金を要求されている
身代金要求型ウイルスは「ランサムウェア」と呼ばれ、その攻撃手口はますます巧妙化しています。もしランサムウェアに感染すると、端末上のデータが暗号化され、データの閲覧や操作ができなくなります。また近年のランサムウェアでは、データの復号と引き換えに身代金を要求するだけでなく、盗んだ情報を暴露されたくなければ身代金を支払うよう二重で脅迫するケースもあります。
ランサムウェアに感染した場合の適切な対処法については、下記の記事で詳しく紹介しています。
ウイルス感染が疑われる際の対処方法
怪しいサイトを閲覧後、上記のような症状が多発するようになった場合、端末がウイルスに感染している可能性があります。ここでは、端末がウイルスに感染してしまった場合や感染の疑いがある場合の対処法を紹介します。
セキュリティアプリをインストールする
まずは端末がウイルスに感染しているかを確認するために、セキュリティアプリをインストールして、対象端末がウイルスに感染しているかを調べましょう。ただし、セキュリティアプリには以下のようなデメリットがあるため、注意しましょう。
- アプリに対応していないウイルスも存在する
- ウイルスを使った手法ではない可能性もある
- ウイルスの存在を検知するだけで対処・処置はできない
ウイルスに感染していた場合、個人での対処法は次の通りです。
ネットワークをオフラインにする
端末がウイルス感染していた場合、ネットワークを切りオフライン状態にするようにしましょう。オフライン状態にすることで外部から遮断され、マルウェア感染や遠隔操作、情報漏洩などさらなる被害の拡大を防止できます。
パスワード変更
端末内に保存してあるオンライン銀行やSNSなどのパスワードは変更しましょう。ウイルスに感染してしまうと上記で説明したように、第三者に遠隔操作をされるようになったり、外部へ情報が漏えいしてしまうことがあります。
そのため、ウイルスに感染した疑いがある場合は、端末内のすべてのパスワードを変更して、今後の被害の拡大を防止しましょう。
専門業者に相談
何をして良いか分からない場合や、紹介した対処法を個人で行うのが不安な方は、ハッキング被害の調査に対応している専門業者へ相談してみてください。業者によっては相談から見積もりまでを無料ですることができ、最短当日の対処/調査が可能です。ハッキング調査に対応している業者では以下のような項目を調査可能であり、調査レポートを作成してもらえる場合もあります。
- どのような経路でハッキングされたのか
- いつからハッキングされているのか
- 情報漏洩の有無
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まとめ
今回は、デジタル端末でサイト閲覧時、ウイルス感染の警告文が出た際の対処法をご紹介しました。繰り返しになりますが、警告文が出た際は、Webページのブラウザを速やかに閉じましょう。
もしハッキングされている可能性を感じたり、ご自身での対処に不安を感じる方は、専門の調査会社への相談をおすすめします。
フォレンジック調査
ハッキング調査に活用される技術として「フォレンジック」という調査手法があります。
フォレンジックはスマホやPCなどの記憶媒体や、ネットワークに残されているログ情報などを調査・解析をすることで、社内不正調査やサイバー攻撃の被害調査などに活用される技術のことです。
別名で「デジタル鑑識」とも呼ばれ最高裁や警視庁でも法的な捜査方法として取り入れられています。