今回は、HDDの中でも代表的なインターフェイス(接続規格)、SATA(サタ・シリアルエーティーエー)がBIOSに認識されないトラブルについて、原因やデータ復旧方法をご紹介します。この記事では、原因ごとに確認方法から対処方法まで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
BIOSがSATAハードディスクを認識しない原因
次に、BIOSにSATAが認識されないトラブルのよくある原因を4つご紹介します。
- 接続ケーブルの接触不良
- ドライブに電源が供給されていない
- OSが古い
- HDDの不具合
接続ケーブルの接触不良
HDDが認識されないトラブルは、マザーボードとHDDをつなぐケーブルに原因がある場合がほとんどです。単に接続の仕方が間違っていることの他、ケーブルが折り曲がっていることによって表面上はケーブルに異常がなくとも内部で断線している場合もあります。
ドライブに電源が供給されていない
ドライブに電源が供給されていない、または電圧が足りないと、ドライブは作動しません。システムの電源を入れてもモーターが回転する振動や音を確認できないという状態であれば、ドライブに充分な電源が供給されていない証拠です。
OSが古い
古いOSを使用している場合、SATAのハードディスクを認識できません。ご使用の機器のOSのバージョンを確認してみましょう。
HDDの不具合
上記のどれも原因として当てはまらない場合、HDD自体に何らかの不具合が生じている可能性が高いでしょう。HDDを一度取り外し、他のパソコンに接続して認識されるかを確認してみましょう。認識しない場合、HDD自体に障害が発生している可能性が高いです。HDDの障害に関しては下記の記事を参考にしてください。
BIOSがSATAハードディスクを認識しない時の対処法
BAIOSでSATAハードディスクを認識しないときの対処法は以下の通りです。
- 接続ケーブルを交換する
- 電源供給を見直す
- SATA用のドライバーをインストールする
- HDDからデータ復旧する
接続ケーブルを交換する
ケーブルが正しく接続されているか確認し、接続されているにもかかわらず認識されていないのであれば、ケーブルを交換することによって解決できます。
電源供給を見直す
電源プランが省電力モードになっていないか確認しましょう。ハードディスクは省電力モードになっていると、電源が充分に供給されません。省電力モードになっている場合は、解除後に再度ハードディスクを接続し直しましょう。
HDDに手を当てて、内部のモーターが回転している感触があれば、電源の問題はありません。
SATA用のドライバーをインストールする
古いOSを使用している場合、SATAのHDD用ドライバーをインストールする必要があります。インストールは、使用機器の製造元のWebサイトからの入手、またはインストール用のCDから行うことができます。
HDDからデータ復旧する
HDD自体に原因がある場合、メーカーに修理を依頼する、またはHDDを取り替える必要があります。
もしも、HDDに大切なデータがありデータを取り出したいという場合には、修理に出す前にデータ復旧を行いましょう。メーカーでHDDを修理した後や、HDDを取り替えた後では、データを取り戻すことができなくなる危険性があるためです。
失いたくないデータがある場合は、データ復旧の専門業者に依頼することで安全なデータ復旧が可能です。データ復旧専門業者では無料で相談・診断を行ってくれるところもあるため、HDDに不具合が生じている場合はデータ復旧業者に相談してみましょう。
BIOSがSATAハードディスクを認識しない時の注意点
BIOSがハードディスクを認識しない場合次の2つに注意しましょう。
① HDDのインターフェイスがSATAか、IDEかを把握すること
認識されないHDDのインターフェイスがSATA、またはIDEのどちらであるかを確認しましょう。どちらのタイプであるかによって対処が異なりますので、注意しましょう。
確認は、ケーブルやHDDの接続口の形状を確認することで可能です。
SATAの特徴
・細いケーブル
・伝送線は1本
・接続コネクタの形状は多様
IDEの特徴
・幅広いケーブル
・伝送線は複数本をまとめた帯状
・接続コネクタは、ピンを挿入するための穴がたくさんあいている
② 原因が特定できないまま操作を加えない
原因が特定できている、かつご自身で対処可能なものであれば効果的な対処をとることで解決できます。
しかし、原因が不明確なまま操作を加えると、さらに状態を悪化させてしまいかねません。原因を特定できない、HDDに大切なデータが入っており操作を誤りたくないという場合には、データ復旧専門業者への相談が最も安全な策です。
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まとめ
今回はBIOSがSATAを認識しないトラブルについて、よくある原因と確認方法、対処方法を解説しました。
ご使用のHDDのインターフェイスのタイプの把握や、原因の特定をすることは、的確な対処を取る上で非常に重要です。原因がわからないまま操作を加えてしまうことによって、データを取り戻せる可能性が低下したり、さらに状態を悪化させてしまうリスクがあります。また、メーカーでの修理後やHDDの取替え後では、データを取り戻すことができなくなってしまいますので注意してください。
原因を特定して対処法を検討したい、確実に取り出したいデータがある場合には、今回ご紹介した注意点に気をつけ、適切な対処法を気軽にデータ復旧専門業者の無料相談・診断を活用してみると良いでしょう。