
SDカードはPCだけでなくスマートフォンやビデオカメラなど幅広い種類の機器でデータ保存に使われている記憶媒体です。SDカードはHDDなどと比較して小型で軽量なため、データの持ち運びに重宝されていますが、精密機器であることに変わりないため、ある日突然認識しなくなることがあります。
- 「SDカードがPCに認識されずにデータにアクセスできない」
- 「SDカードをフォーマットしたらPCに読み込まれない」
このような場合、SDカードが故障して使用できなくなる心配もありますが、何より保存されているデータにアクセスできなくなり、最悪の場合にデータが取り出せなくなるのではないかと不安になりますよね。そこで本記事では、SDカードのデータが認識されない・読み込まない場合の原因や対処方法、データを「安全に」復旧・復元する方法を紹介します。
※この記事で紹介する内容はmicroSDカードにも共通しています。
- 物理的な破損によってSDカードが認識しない場合、自力での復旧作業で失敗する確率が非常に高い
- SDカードの障害の判別は非常に困難。誤った処置で状態が悪化するため、確実にデータ復旧をしたいなら「データ復旧専門業者」に依頼するようにしましょう。
- 無料相談のあるおすすめのデータ復旧業者は「デジタルデータリカバリー」です。
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SDカードにデータを保存する仕組みとは?
SDカードは、データを保存するデバイスの中でもフラッシュメモリーに属するメモリーカードです。フラッシュメモリーは以下の特徴があります。
- 非揮発性
- 高速な読み書き
- 耐久性
- 小型軽量
SDカードには写真や動画、音楽などのデータを保存することが多く、主にデータを持ち運ぶために利用されます。データを持ち運ぶ過程の落下衝撃や、書き込み回数の上限などによって、筐体やデータが破損し、認識できない・読みこめない状態になる可能性があります。
SDカードを認識しない・読み込まない原因
SDカードを認識しない・読み込まない原因は以下のようなものがあります。
- 対応外の規格・種類を使用している
- SDカードまたはPCなどの使用機器側の接触不良
- カードリーダーやアダプタなどの不具合
- SDカードの故障(論理障害/物理障害)
前提として、原因が「SDカードが故障しているかどうか」によって、認識させるための対処法が変わります。故障していない場合は、機器との接続などの使用環境を調整するだけで認識できる可能性があります。しかし、故障している場合には、故障原因が物理的なものか、論理的なものかを正確に診断する必要があります。
論理障害:エラーやデータの破損、誤った操作などで発生する構造やソフトウェアの障害
物理障害:物理的なダメージや部品の故障などで発生するデバイス自体の障害
障害の種類によってはデータにアクセスできなくなる可能性があるため、データを復旧する作業が必要になります。
SDカードが認識しない・読み込まない場合の対処法
SDカードが認識しない・読み込まない場合の対処法は、SDカードに発生している症状によって変化します。
症状\復旧方法 | データ復旧業者に相談する | 簡単に復旧できる対処法 | チェックディスク(自動修復)を行う | ドライバーの再インストールを行う | フォーマットを行う | データ復旧ソフトを使用してデータを復旧する |
---|---|---|---|---|---|---|
認識しない・読み込まない | 〇 | △ | △ | △ | × | △ |
フォーマット・初期化 | 〇 | × | × | × | 〇 | × |
文字化けしている | 〇 | △ | △ | × | × | △ |
物理的な故障 (折れた・水かけた・経年劣化・電気によるショート) |
〇 | × | × | × | × | × |
※〇(対処できる可能性高) △(対処できる可能性あり) ×(対処できない)
SDカードが認識されない場合、まずは壊れてない場合に認識させる方法から試してみてください。
原因が特定できない場合は対処法を試さない方がいい
SDカードが認識できない場合には、必ず認識できない原因があります。原因に合わせた対処をしなければ状態が更に悪化し、最悪の場合は保存しているデータまで取り出せなくなる可能性があります。
原因を診断する方法で一番確実なのは、データ復旧業者のサービスである「診断サービス」で診断してもらうことです。データ復旧業者では、専門技術を駆使して原因を正確に特定できるため、状態悪化のリスクが少ないです。SDカードに異常が発生した場合には、まず相談する事が先決です。業者によっては無料で受けられるサービスもあるので、まず相談しましょう。
SDカードの自力での復旧は難しい
もしSDカードが故障していた時は、PCの機能やデータ復元ソフトを用いて自力で復旧することも可能です。しかし、業者に依頼する場合との大きな差が「復旧率」です。
自力での復旧作業はどれも万能ではないため、「一部しか復旧できない」ことや「文字化けして復元される」こともあります。また、症状に対して適切ではない方法で対処すると、機器やデータの状態が悪化し、保存しているデータを失う可能性があります。「取り出したいデータの重要度が高い」「自身での作業が不安」という場合は、無料で相談できるデータ復旧の専門業者に相談してみてください。
データ復旧業者を選ぶときは「復旧率」で選ぶ
データ復旧業者を選ぶには、次のポイントを押さえた、確実にデータを取り出せる業者に依頼するべきです。
データ復旧業者の実力を確実に見極めるためのポイント
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
SDカードのデータを復旧したい場合には、SDカードの復旧実績が豊富かも確認しておくことをおすすめします。上記の3つのポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
SDカードが壊れてない場合に認識させる方法
SDカードが認識できない場合、初めに以下の対処法を試すことで、SDカードが無事に認識できることや、次に取るべき対応がわかる場合があります。
- 傷や折れ曲がりなど外的な損傷がないかを目視
- ホコリや汚れを取る
- 正しく挿入されているか確認する
- SDカードの種類を確認する
- 他の機器やSDカードリーダーで試す
- 機器の再起動を行う
- SDカード本体を交換する
ただし、むやみに確認してSDカードに通電すると、故障する原因になります。SDカードが故障した場合には、データを復元する作業が必要になります。SDカードの復元方法については詳しく以下の記事で解説しています。
傷や折れ曲がりなど外的な損傷がないかを目視
SDカードを落とした際などに、物理的に損傷することも珍しくありません。一度、SDカードが折れ曲がっていたり、傷が付いていないか、特にデータ読み取り部分に注意して確認するようにしましょう。物理的な破損の場合はデータを復旧を個人で行うことは極めて困難になるため、データ復旧業者に依頼する必要があります。
ホコリや汚れを取る
SDカードのコネクタ部分にホコリがつまっているなど、SDカード裏面の端子の汚れによる接続不良で認識しないケースも多いです。ティッシュや綿棒で汚れを取り除く必要がありますが、水拭きは電子部品を腐食させるため、SDカード用のクリーナーを使用して、静電気や破損に十分気を付けましょう。
正しく挿入されているか確認する
SDカードの向きを誤って挿入した場合や、接続口を誤って挿入すると、SDカードは認識されません。パソコンやビデオカメラの取扱説明書を読み、SDカードの挿入口を確認したうえで、もう一度正しい向きで差し込みましょう。
SDカードの種類を確認する
先程も説明した通り、SDカードには「SD」、「SDHC」「SDXC」の3つの規格が存在します。機器によって使用できるSDカードの規格が限定されている場合があります。特に「SDHC」「SDXC」は古い機器に対応しません。機器に対応したSDカードに交換してSDカードを使いましょう。
他の機器やSDカードリーダーで試す
PCやビデオカメラ、SDカードリーダーなど、SDカードを読み取っている機器側に問題がある場合もSDカードは認識されません。読み取る機器を変えることでSDカードが認識される場合があるため、一度他の機器で認識されるか確認してください。
他の機器でも認識しない場合は、SDカード自体に障害が発生している可能性が高いので、データ復旧業者に相談する必要があります。
機器の再起動を行う
PCやビデオカメラなどの使用機器側に問題が発生している場合、再起動を行うことで解決する場合があります。
しかし、再起動は機器への負担が大きいため、SDカードが物理的に破損している状態で再起動を行うと、障害が進行し、機器破損やデータ紛失のリスクがあります。
重要なデータや機器の場合、解決しない時点で、データ復旧率の高いデータ復旧の専門業者に相談するようにしましょう。
SDカード本体を交換する
保存データが非常に少ない場合や、元のSDカードを廃棄しても問題ない場合は、SDカード本体を新しいものと交換しましょう。メーカーの保証書があれば無料で交換できるものもあります。保証期限や交換条件をよく読んだうえで交換しましょう。
なおメーカーなどでSDカードを交換すると、最初のSDカードのデータが破棄されてしまいます。内部のデータが1つでも必要な場合は、破損して状態が悪いSDカードでもデータ復旧業者に一度相談してみることをおすすめします。データ復旧業者によってはお客様のご希望に合わせた復旧作業や納品日時をご提案できる場合があります。
SDカードのデータ復旧を最優先する場合は業者に相談
SDカードが認識しない時に「修理したい」と考える方が多いですが、USBメモリには修理作業というものがありません。修理は動作を回復するための作業で、データは初期化されてしまうため、安価に購入できるSDカードは買い替えたほうが安くて速いでしょう。つまり、認識しないSDカードへの対処は以下のどちらかになります。
- SDカードを買い替える(データは初期化)
- 保存しているデータの復旧作業をする
SDカードに保存しているデータが大切な場合には、データの復旧作業をする必要があります。簡単なものであれば自力で復旧できますが、フラッシュメモリのデータ保存方法は複雑なため、成功率は決して高いとは言えません。さらに、SDカードは著作権保護技術(CPRM)を内蔵しており、機器間との相互認証が正しく行われないフラッシュメモリー内のデータにアクセスができないようになっています。むやみにアクセスしようとしたり通電し続けることによって機器の状態が悪化する可能性が高いです。
また、物理障害は、そもそも自力での復旧が難しく、データを確実に復旧するには、データ復旧業者まで対応を依頼する必要があります。データ復旧業者では、物理障害はもちろん、どのような障害が起きているかを正確に診断できることから、一番安全にデータ復旧を行うことが可能です。
ただしデータ復旧業者は国内に100社ほどあり、業者ごとに技術力・設備面で落差が大きく、慎重な選定が必要となります。「安いから」「近いから」といった安易な理由だけで業者を選ぶのは避け、データの重要度に応じてSDカードの復旧実績が豊富な業者を選定しましょう。
無料の復元ソフトと業者のどちらがおすすめ?
前提として、データを復旧・復元できるかはSDカードの故障状況で異なります。復旧方法の中でも、復旧率の高いと言われている方法としては以下があります。
- 「データ復旧業者への依頼」
- 「データ復元ソフトの使用」
データ復元ソフトとは、WEB上からダウンロードできるデータ復旧専用のリカバリーツールのことです。種類が豊富にあり、軽度の症状であれば簡単に復旧できる可能性があります。ただ、PCの知識が必要になる点や、作業内容次第で障害が悪化することも考えられます。万能なデータ復元ソフトは存在しないため、復旧率はデータ復旧業者よりも低くなります。
- データ復旧・復元業者のデータ復旧率:60~80%
- 復元ソフトのデータ復旧率:50%以下
確実にデータを復旧したい時ほど、信頼できる技術力を持ったデータ復旧業者に依頼するべきです。SDカードのデータを復旧したい時の、おすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。
依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
SDカードが認識しない・読み込まない原因を判断する
SDカードが認識しない・読み込まない場合には、原因を正確に判断することが一番重要です。ここでは原因の詳細について解説します。SDカードが認識しない・読み込めない原因は以下の通りです。
しかし、中には自力で診断するのが難しいものや、併発する可能性がある原因もあるため、より正確に診断するためには、データ復旧業者の無料相談サービスに依頼するのが一番ですので、困ったときはまず相談しましょう。
対応外の規格・種類を使用している
SDカードにはいくつか規格・種類があり、保存できるデータ容量の大きさによって3つの規格に分かれています。
- SDカード(上限容量2GB)
- SDHCカード(4GB-32GB)
- SDXCカード(64GB以上)
見た目の大きさやサイズはどれも一緒ですが、機器とSDカードの規格が合っていなければ、接続しても認識されません。SDカードを使用する際には、SDカードの規格と使用する機器が対応しているかどうかを確認しましょう。もし企画があっていない場合には、ほかの対処では解決できないケースが多いため、SDカードを交換する必要があります。
SDカードまたはPCなどの使用機器側の接触不良
SDカードの読み取り部分に、汚れや摩擦などによってゴミや錆びが付着し、接触不良が発生すると正常に認識されなくなることがあります。また、SDカードではなく、使用機器側のSDカード差し込み部分にも同じ問題が発生する可能性があります。
他にも、SDカードをパソコンやデジタルカメラ、変換アダプタなどの機器にしっかり差し込まれていないことで、接触不良が発生し、正しく認識されない原因になります。差し込み具合が原因で認識しない場合は、SDカード自体に問題がない可能性が高いので、一度しっかり差し込むことで認識される可能性があります。SDカードを差し込める機器は以下のようなものがあります。
- パソコン(Windows,Mac)
- デジタルカメラ
- ドライブレコーダー
- カードリーダー
正しく差し込まれているにもかかわらず正常に認識できない場合には、SDカードに障害が発生している可能性が高いので、一度データ復旧業者で障害の診断をしましょう。
カードリーダーやアダプタなどの不具合
カードリーダーやアダプタ、USBポートに、故障や何らかの不具合が発生していると、SDカードを認識しない原因になります。この場合にはカードリーダーを清掃したり交換することによって解決する可能性があります。
また、他のカードリーダーやアダプタ、USBポートに差し込んでSDカードを認識するか否かを確かめましょう。ただし、認識しないにもかかわらずSDカードを何度も差したり抜いたり認識するか試すのはやめましょう。かえって状況が悪化することがあります。
一度試しても認識しない場合には、SDカードに原因がある可能性が高いので、データ復旧業者に相談して障害の診断をすることをおすすめします。
SDカードの論理障害について
論理障害とは、SDカードに保存されているデータが破損している障害です。軽度の論理障害の場合にはデータ復元ソフトなどを用いて自力で復旧できる可能性がありますが、重度の障害の場合には自力で復旧することができません。
SDカードの論理障害例は以下のようなものがあります。
- ウイルス感染
- データの誤削除
- データを上書き保存してしまった
- 意図しない初期化/フォーマット
外見上の破損は見られないものの、保存されているデータが破損していると、ファイルが開けないという状態になります。このような状態で、むやみに作業を行ってしまうと、データの上書きなどが行われ、データ復旧の難易度が上がってしまう可能性があります。
確実にデータを復旧したい場合には、自力で対処せず、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。
SDカードを認識しない時に表示されるエラーメッセージ例
以下のようなエラーメッセージが表示され、フォーマットを促された場合には、「キャンセル」をクリックして使用をやめ、SDカードをすぐに取り外しましょう。
- ドライブ〇:を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?
- ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?
- セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。
- ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。
- パラメータが間違っています。
- アクセスが拒否されました。
万が一、「はい」を押してフォーマットしまった場合でも、SDカードに操作が加えられていなければ、データ復旧業者が解析ツールを使用してデータを戻すことが可能です。復旧業者の技術力が高ければ、データが上書きされてもデータの大部分を取り出せることがあるため、まずはご相談ください。
ウイルス感染
SDカードでは、ウイルス感染が原因でデータが破損する場合があります。中には、ランサムウェアといってデータが読み込めなくなるだけでなく身代金を要求するなどの犯罪に巻き込まれることもあります。
ウイルスに感染すると、データの消去や流出、機器のフリーズなどが発生します。既にウイルスに感染した機器に接続すると、SDカードも感染してしまうため、機器に接続する前に、セキュリティソフトのお知らせを確認しましょう。
ウイルス感染が少しでも疑われる場合は、自分で対処しようとせず、専門業者に相談するようにしてください。
データの誤削除
データを誤って削除してしまった場合、直ちに使用を中止すればデータを救出できる場合があります。ただし、SDカードに残っているデータの痕跡を解析して復元するには、専門のツールが必要になります。
誤ってデータを削除した場合には、時間の経過や通電し続けることで、復旧できたはずのデータが復旧できなくなってしまう可能性があります。市販のデータ復旧ツールで復元できる場合もありますが、ファイルのデータが大きく破損している場合や、HDD/SSDが物理的に破損すると個人では復旧ができません。
確実にデータ復旧を希望するなら、データ復旧業者に依頼してデータを復旧してもらいましょう。
削除や故障をしてしまった映像・動画データの復元方法を徹底解説
データを上書き保存してしまった
ドライブレコーダーや防犯カメラなどは、SDカードの容量が限界になっても継続的にデータの保存ができるように、古いデータから自動で新しいデータを上書きする仕組みになっています。データの上書き保存によるデータ紛失は、削除データの復旧よりも復旧の難易度が高いため、データの復旧が必要な場合は直ちに使用を中止し、データ復旧の専門業者へ相談しましょう。
意図しないフォーマット
データの整合性が崩れると、「フォーマットしますか?」というエラーメッセージが表示され、データにアクセスできなくなることがあります。
フォーマットをしてしまうと、SDカード上のデータへのアクセスが不可能となるため、絶対にフォーマットしないようにしましょう。そもそも「フォーマットしますか?」と表示される時点で、SDカードには物理的、または論理的な障害が起きている可能性があります。
フォーマットしてもデータ自体は残っているため、直ちに通電を止め、SDカードのフォーマットに対応しているデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
データ復旧業者であれば、フォーマットしたデータを元に戻すための専門知識とツールを兼ね備えています。誤ってエラーメッセージに従いフォーマットした場合は、ぜひ相談してみましょう。
SDカードの物理障害について
「物理障害」とは、SDカードに物理的な破損・故障が生じている状態を指します。物理障害は論理障害と比較して復旧難易度が高い重度の障害とされています。
SDカードの物理障害には以下のようなものがあります。
- 折れている/曲がっている/水没した
- 接触部分や部品の傷/破損
- 寿命(書き込み回数が上限に達しているなど)
- 経年劣化
- 静電気
このような状態で通電や操作を行うと、さらに状態を悪化させ、データを取り戻せなくなる恐れがあります。物理障害が発生しているSDカードからのデータ復旧には、物理的な修復をしてからデータ復元する作業が必要になり、専門設備や知識が無くては出来ないものです。
以下更に詳しく障害について解説します。
SDカードの物理的破損(折れる・曲がる・水没etc.)
SDカードに強い衝撃がかかると、物理的に折れたり、曲がったりします。特にmicroSDカードなど、小型のSDカードでは、強く差し込んだ際に根元から折れてしまう場合もあります。
SDカードの物理的破損が発生するケースは以下のようなものがあります。
- SDカードが落ちてしまい、気づかず踏んでしまった
- SDカードの上に物を置いたままにした
- ポートを間違えてSDカードを差し込もうとした
- カードリーダーに挿し込むときに向きを間違えて挿入した
- SDカードをポケットやカバンに入れて持ち歩いた
- SDカードに飲み物をこぼして水没した
また、SDカードに飲み物などをこぼしてしまった場合は、内部のICチップや回路が破損・腐食し、データにアクセスできなくなることがあります。折れている・欠けているなどは目視で確認できますが、SDカードを動作させるメモリチップやコントローラーは分解しないと状態がわかりません。
SDカードは部品が小さく、紛失しやすいため分解すると戻せなくなるリスクが非常に高いです。物理障害が発生したSDカードは、復旧用の機器が揃っているデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
書き換え回数の上限、経年劣化
SDカードの寿命は2~3年程度といわれています。これは、SDカードに搭載されているフラッシュメモリの寿命で、データの書き換え回数の限界を指していることが多いです。
データの読み書きをおよそ数千~1万回行うと、絶縁膜が劣化し、データの元となる電子が抜けてしまいます。電子が抜けたSDカードを使用し続けると、「SDカードが認識されない」「SDカードに読み書きできない」といった症状が発生し、突然データが全消去されます。
データが全消去された時点で、SDカードはそれ以上使用することができません。SDカードのデータが全消去される前に、異常が発生した時点で専門業者に相談することが望ましいです。
SDカードに使用されるフラッシュメモリは、HDDと構造上の違いから、既存の復元ソフトや、技術力の乏しい復旧業者ではカバーしきれないことが多く、自力での解決はほぼ不可能です。データを取り出したい場合は、技術力のあるデータ復旧の専門業者に相談してください。
論理障害と物理障害の判別がつかない場合
以下のような症状が起きている場合は、論理障害と物理障害のどちらも疑われます。
- 「フォーマットされていません」「フォーマットする必要があります」とエラーメッセージが表示される
- ファイルの読み書きに時間がかかる
- フォルダを認識しない、アクセスできない
- 「ファイルにアクセスできません」とエラーエッセージが表示される
中には論理障害も物理障害も発生しているケースもあります。慎重に対処しなければ、復元できたはずのデータが復元できなくなるかもしれません。原因を診断するのは、データ復旧業者が提供している「無料診断」を受けるのが一番正確なので、まずは相談しましょう。
故障したSDカードを自力で復旧する方法(Windows・Mac)
パソコン(Windows・Mac)でエラーチェックや修復を行うことで、システムエラーを自力で修復できることがあります。
- チェックディスク(自動修復)をおこなう
- ドライバーの再インストールとアップデートを行う
- SDカードのドライブ文字を変更する
- SDカードの書き込み禁止設定を解除する
- SDカードをパソコンで再認識させる
- Windowsのトラブルシューティングツールを実行する
- Windowsのスタートアップ設定を変更する
- SDカードのフォーマットを行う
- データ復旧ソフトを使用する
チェックディスク(自動修復)を行う
チェックディスク(chkdsk)とは、ファイルシステムのエラーを修復する機能です。ファイルシステムとは、どこに、どのようなデータがあるのかを管理する、本棚のような仕組みのことです。
しかし、強制終了などが原因で、ファイルシステムの整合性が乱れると、データにアクセスが出来なくなることがあります。ただし、データそのものは破損していないことが多く、チェックディスク後、データにアクセスできるようになります。
ただし、チェックディスクは、システム上のエラーしか対応できず、データ削除・経年劣化・物理障害には対応できません。このような状態でチェックディスクすると、デバイスが完全に破損する恐れがあります。「異音がする」などの状態で、データを復元したい場合は、修復ツールやデータ復元ソフトを使用せず、データ復元サービスに対応を依頼しましょう。
チェックディスクは、パソコンに直接指示を送信できる「コマンドプロンプト」か「WindowsPowerShell」を利用します。どちらを選んでもチェックディスクの操作は変わりません。
- WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」のダイアログボックスを表示
- 「ファイル名を指定して実行」に「cmd」または「powershell」と入力する
- 黒いシートが表示されるので、「chkdsk (SDカードのドライブ文字):/f」と入力する
以上の操作でチェックディスクが完了すると、システムエラーが自動で修復され、SDカードが認識できるようになる場合があります。万が一チェックディスクがいつまでも終わらない場合は、以下の記事を参考にしてください。
ドライバーの再インストールを行う
SDカードが認識されない場合、ドライバーの再インストールを行うことで解決する場合があります。
ドライバーの再インストール方法は以下の通りです。
- Windowsマークを右クリックして、「デバイスマネージャー」メニューをクリック
- デバイスの一覧からSDカードのアイコンのメニューを右クリック
- 右クリック→「デバイスのアンインストール」をクリック
- 数分放置し、再度SDカードを挿入
- ドライバーが自動的に再インストールされる
SDカードのドライブ文字を変更する
SDカードが認識できない原因の一つには、システムエラーなどが原因で、自動的に割り振られるドライブ文字が割り当てられない場合があります。
この場合は手動でSDカードのドライブ文字を変更することで認識できるようになります。
SDカードのドライブ文字を変更する方法は以下の通りです。
- Windowsマークをクリックし、「ディスクの管理」をクリックする
- 一覧からSDカードをクリックし、「ドライブ文字とパスの変更」をクリックする
- 「変更」をクリック、または一覧が空の場合は「追加」をクリックする
- 「次のドライブ文字を割り当てる」を選択し、右のセレクトボックスをクリック
- 他の周辺機器と重複しないドライブ文字(Eなど)を選択し「OK」をクリックすると、ドライブ文字が変更される
SDカードの書き込み禁止設定を解除する
多くのSDカードやmicroSDカードには「LOCK」と書かれたスイッチが本体に搭載されています。スイッチを操作してロックをかけると、SDカードの書き込みが禁止され、データの読み取りのみ可能になります。書き込み禁止設定を解除する場合は、SDカードを機器から取り外し、書き込み禁止スイッチを切り替えて再接続しましょう。
SDカードをパソコンで再認識させる
デバイスマネージャーで認識しないSDカードを再認識させることが可能です。
SDカードをパソコンで再認識させる方法は以下の通りです。
- Windowsマークをクリックし、「デバイスマネージャー」を選択する
- ディスクドライブのツリーをクリックして展開する
- SDカードのドライバー名をクリックし、「デバイスを無効にする」を選択する
- 「はい」をクリックしたらSDカードのドライバー名をクリックする
- 「デバイスを有効にする」を選択したら、「エクスプローラー」を開き、SDカードが認識されたか確認する
Windowsのトラブルシューティングツールを実行する
Windowsのハードウェアトラブルシューティングツールを利用することで、SDカードの認識不良の原因となったシステムエラーを解消できる場合があります。
Windowsのトラブルシューティングツールを実行する手順は以下の通りです。
- Windowsキー とIキーを同時に押し、「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」の「トラブルシューティング」をクリックする
- 画面右側をスクロールし、「ハードウェアとデバイス」の「トラブルシューティングツールの実行」をクリックする
以上の操作が完了すると、SDカードやパソコンのシステムエラーを検知し、自動で修復が行われます。
Windowsのスタートアップ設定を変更する
SDカードを認識させるシステムがWindowsOSで稼働していない場合はスタートアップ設定を変更することで、SDカードを認識できるようになります。
Windowsのスタートアップ設定を変更する手順は以下の通りです。
- WindowsキーとRキーを同時に押し「ファイル名を指定して実行」を表示させる
- 「services.msc」と入力し、OKをクリックする
- 「サービス」の画面が開いたら「Human Interface Device Service」をクリックする
- プロパティをクリックし、「スタートアップの種類」に表示された手動を「自動」に切り替える
- 自動に切り替える操作を終えたら「サービス」の「Plug and Play」「Shell Hardware Detection」「Storage Service」「UPnP Device Host」でも同様の操作を行う
- 全てのサービスを自動に切り替えたら、サービスを閉じて再起動する
SDカードのフォーマットを行う
SDカードのフォーマットを行うことで、認識されないSDカードが認識される場合があります。ただし、フォーマットを行うと保存されているデータにアクセスすることができなくなります。
フォーマットは、バックアップデータがある場合など、SDカードに保存されているデータが1つも必要ではない場合のみで行ってください。
データが必要であるにもかかわらず、既にフォーマットを行ってしまった場合は、フォーマットに対応している技術力の高いデータ復旧専門業者に相談してください。フォーマットしてしまうと、時間が経つにつれデータの復旧率が減少してしまうため素早い対応が必要です。
データ復旧ソフトを使用してデータを復旧する
SDカードに対応している市販のデータ復旧ソフトを使用する方法もあります。
認識されないSDカード内に保存されているデータが必要な場合、データ復元ソフトを使用することでデータを取り出すことが出来る場合があります。
SDカードで利用できるデータ復元ソフト
SDカードに対応しているデータ復元ソフトの種類は以下のようなものがあります。
- Wondershare Recoverit
- PhotoRec
- Recuva
- DataRecovery
- ファイナルデータ
データ復元ソフトによって復元率や復旧スピード、復旧できるデータ量が異なります。復元率や復元ファイル数はソフトの設定次第ですので、操作をしやすいデータ復元ソフトを選択することがおすすめです。
有料のデータ復元ソフトは、無料版と比較して使用できる機能や、対応できるファイルシステムの種類などが多く、性能が高いです。ただ、その分使用する人間にも一定以上のリテラシーが必要になります。
加えて、データ復元ソフトは無料、有料問わず軽度の論理障害しか対応していません。物理的な破損はソフトで修復できないため、エラーを根本的に修復することはできません。
復元に失敗しても繰り返しソフトを使用すると、データの上書きや、破損している部品の状態悪化などを招き、最悪の場合データを完全に失ってしまう可能性もあるため注意してください。
中のデータが最悪消えてしまっても構わないので安価で復旧を試したいという場合は市販のソフトや修復ツールを試してみてもよいでしょう。
データ復元ソフトでデータを復元する方法
データ復元ソフトの使用手順は、基本的には以下のような流れです。
- 外付けHDDの復旧が可能なデータ復元ソフトをダウンロードする
- パソコンでデータ復元ソフトを起動する
- 外付けHDDをパソコンに接続する
- データ復元ソフトでデータをスキャンする
- 復元したいデータを選択し、復元作業を開始
- データが正確に復元できたか確認する
データ復元ソフトを使用する場合は、パソコンがデータ復元ソフトに対応しているかどうか確認しましょう。
詳細な使用方法はソフト購入後に取扱説明書で確認できますが、難しい場合には自力で対処せず、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。
データ復元ソフトを利用するときの注意点
データ復元ソフトを利用するときの注意点は以下のようなものがあります。
- 復旧したいSDカードに自体にデータ復元ソフトをインストールしない
- 不安な時や症状が確定しないときには使用しない
- 症状を悪化させてしまう場合がある
- データを復旧できない可能性がある
- 復旧の可能性(復旧率)が分かりにくい
ソフトでスキャンできても全てのファイルを復旧ソフトで読み込めるとは限らないため注意が必要です。
不安な方や確実にデータを復旧したい方はデータ復元ソフトで自力で復旧するのではなく、データ復旧専門のデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
復元ソフトを利用するときの注意点については以下でも詳しく紹介しています。
▶【最新】データ復元ソフト厳選5種類を徹底比較!無料ソフトの失敗事例や注意点、おすすめ業者を解説
それでも解決しない場合はデータ復旧業者に相談する
ここまで紹介した方法でも解決しなかった場合や、自分で対処してデータが消えるのが怖い場合は、専門業者に相談しましょう。
専門業者には①データ復旧サービス②メーカー等の修理サービスの2種類がありますが、SDカードに必要なデータが1つでもある場合は、データ復旧専門業者に相談するのがおすすめです。
そもそも、障害が発生したSDカードを修理してそのまま使い続けることはできません。新品に交換する際にそのままデータを破棄するか、データ復旧を取り出すかという選択が必要になります。
SDカードのデータ復旧は難易度が高いため、復旧実績が豊富な専門業者に依頼したほうが復旧できる確率が高まります。メーカーの修理サービスに依頼しても実際はデータ復旧の専門業者が下請けで作業をするケースも多くあるため、最初からデータ復旧の専門業者に相談したほうが速くて確実です。データ復旧業者の比較に関しては以下の記事で紹介しています。
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データ復旧業者への相談を検討している方のために、おすすめのデータ復旧業者をご紹介します。
データ復旧専門業者に依頼するのであれば、確実にデータが復旧できないと意味がありません。SDカードの復旧事例が豊富な復旧率の高い業者に依頼するのが確実です。
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デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
対応製品 | ■記憶媒体全般 SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー、USBメモリ、ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1 ✔復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
データ復旧業者の料金形態は以下の記事で紹介しています。
SDカードが認識しない・読み込まない場合の注意点
SDカードが認識しないという状況では、以下に紹介する点に注意してください。
- SDカードの抜き差しを何度も繰り返さない
- 静電気に気を付ける
- 通電を避ける、機器の再起動を繰り返さない
- SDカードを無理やり差し込まない
- データの読み書き中にSDカードを抜かない
- SDカードを曲げない
これらの注意点に心当たりがある場合には、SDカードに何らかの障害が発生している可能性が高いので、データ復旧業者でデータを取り出すことをおすすめします。
SDカードの抜き差しを何度も繰り返さない
SDカードを何度も抜き差しすることは避けましょう。過度に抜き差しをしてしまうと、コネクタ部分の状態が悪化してしまいます。また、データを読み書きしている最中に、SDカードを抜いてしまうと、ファイルシステム情報が破損し、データにアクセスできなくなる可能性があるため絶対に行わないでください。
静電気に気を付ける
SDカードに使われているフラッシュメモリは静電気に弱く、過度の電流が流れると、ショートしてしまう場合があります。とくに冬場、他の人にSDカードを手渡しする際や、カードリダーやスマホに入れる際にも静電気に気を付けなければ、最悪の場合、SDカードを認識しなくなるケースも少なくありません。対策方法として、「乾燥した環境下で作業を行わない」「静電気を防止する手袋を使う」などがあります。
通電を避ける、再起動を繰り返さない
SDカードへの通電はできるだけ避けましょう。SDカード自体が物理的に破損している場合、通電を続けると、状態悪化を招きかねません。
また、SDカードに保存されているデータが上書きされ、データ復旧の難易度が上がってしまいます。また、PCなど使用している機器側に何らかの問題がある場合、再起動を行うことで解決する場合があります。ただし、再起動はPC側にもSDカードにも大きな負荷がかかる行為のため、何度も試さず、1回に留めておきましょう。
再起動しても認識されない・読み込まない場合には、SDカードに障害が発生していることが考えられるので、すぐにデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
SDカードを無理やり差し込まない
SDカードが認識しない場合、正しく差し込まれているか不安になり、無理やり差し込んでしまう場合があるかもしれません。しかし、SDカードは非常に小型で薄いため、強い力が加わるとすぐに壊れてしまいます。
また、SDカードが認識しないからと言って何度もカードの抜き差しをするこをは控えましょう。認識しない場合は何かしらの不具合が発生しているため業者に相談するのも1つの手段です。
データの読み書き中にSDカードを抜かない
SDカードを、パソコンやデジタルカメラなどの使用機器に接続し、データの読み書きを行っている途中で、使用機器から抜かないでください。
読み書き中に抜いてしまうと、認識しなくなる、データの読み書きができなくなることに加え、データが破損する原因になります。
SDカードを曲げない
SDカードが曲がったり変形したりしていても、元に戻そうと力を加えないでください。
それ以上衝撃を与えても、さらに障害が悪化するだけです。
曲がったり変形したりしているSDカードからデータ復旧したい場合には、それ以上触らずに早めにデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
SDカードデータ復旧の専門業者を選ぶポイント
データ復旧専門業者に相談すると、故障したSDカードからデータを取り出してくれます。ただ、データ復旧業者は、全国に100社以上ありその選定は難しいです。「安かった」「近かった」「メーカの保障だった」などの安易な理由ではなく、確実にデータを取り戻すには「技術力」を選定基準の軸にしましょう。
データ復旧業者の実力を確実に見極めるためのポイント
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
デジタルデータリカバリーの評判に関しては以下の記事で紹介しています。
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
SDカードなどのメモリ系機器の復旧は難易度が高いため、HPには「対応可能」と書いてあっても実際はごく一部の症状しか対応できないというケースや、そもそも対応していなかったりするケースが多いです。
全体的に復旧技術力が高く、かつメモリ機器の復旧専門のエンジニアがいるような業者を選ぶと間違いないでしょう。技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である(SDカード復旧にも対応している)
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている(メモリ系機器復旧専門のエンジニアがいる)
- 初期診断・復旧スピードが速い
- 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」「復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。
一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。
【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める
技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。
また、企業データや技術データなど、機密情報を含むデータを復旧しなければいけない場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。
大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラや外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。
信頼度の高いおすすめのデータ復旧業者はこちら>
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 出張での復旧に対応している
- 依頼前の初期費用がかからない
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合、業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。24時間受付・土日祝日対応など、営業時間を確認してください。
業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談してください。
上記の3つのポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。
依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
その他の機器別対処法
SDカードはパソコンでのしようとは別に、スマホやカメラなどの様々な機器のデータを保存するために利用されます。機器別にデータの保存状況が異なるため、故障した時のデータの復旧方法も機器に合わせた手段を選択する必要があります。
ここでは、PC以外の機器で利用しているSDカードのデータ復元方法を紹介します。
- Android(スマホ)のデータ復旧方法
- ドライブレコーダー・ビデオカメラ・その他のデータ復旧方法
Android(スマホ)のデータ復旧方法
Androidスマートフォンについても、SDカードを用いてデータを保存しているケースがあり、データが認識しない・読み込めないことがあります。この場合は、SDカードを正しく差し込めていないか、SDカードが故障している可能性があります。この場合は以下の対処法で解決する場合があります。
- SDカードを挿しなおす
- スマホを再起動する
- データ復元アプリを使用する
- データ復旧業者に相談する
Androidスマートフォン対応のデータ復元アプリは以下の通りです。以下のスマホアプリはAndroidのみでデータ復元が可能です。
- EaseUS MobiSaver
- SD Card Data Recovery
- SD Card Recovery
しかし、スマートフォンアプリのみでできる操作は限られるため、写真・動画・文書ファイルなどの復元の精度はパソコンの復元ソフトに劣ります。スマートフォンには暗号がかかっている可能性があり、自力での復旧難易度は高く、データが消えてしまうリスクも大きくなります。
また、SDカードが認識されない場合には、SDカードに障害が発生している可能性が高いです。データの復旧を優先したい場合には、SDカードの復旧実績が豊富なデータ復旧業者に相談するのが一番確実です。スマホのデータ復旧に対応可能な業者はデータ復旧業者の中でも一握りの業者ですので、技術力の高いデータ復旧業者を選んで依頼しましょう。
ドライブレコーダー・ビデオカメラ・その他のデータ復旧方法
SDカードをドライブレコーダーやビデオカメラなどの、どの機器で使用しているかによって復旧の難易度や注意点が異なります。
SDカードを使用している機器 | 保存データの特徴 | 注意点 |
ドライブレコーダー |
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ビデオカメラ |
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SDカードには、動画データを保存しているため、データの容量が大きく復旧する時の難易度が高くなってしまいます。更にドライブレコーダーは常時使用するため、容量がなくなり次第過去のデータを完全上書きしてしまいます。また、よくある失敗として多いのが、同じSDカードを多様なカメラにしようすることで認識されない症状が起きた際に、誤ってフォーマットをしてしまうことです。
自力で復旧することはほとんど不可能ですので、すぐに動画データの復旧が可能なデータ復旧業者に依頼しましょう。
動画データの復旧に関しては以下の記事で詳しく紹介しています。
SDカードが認識しないときによくある質問
SDカードが認識しないトラブルの際によくある質問をまとめました。
そもそもSDカードとは?
SDカード(SDメモリカード)とは機器のデータを保存するための記憶媒体(メモリ)で、フラッシュメモリに分類されるカードです。SDカードを使用するメリットやデメリットは以下のようなものがあります。
SDカードを使用するメリット
- 小型で軽量化され持ち運びがしやすい
- 耐久度が高い
- 単体で写真や動画、音楽などの大きめのデータを保存することが可能
- デジタル・ビデオカメラ、パソコン(Windows,Macなど)などに内蔵してのデータを保存する役割が可能
SDカードを使用するデメリット
- データの書き換え回数に制限がある
- データの書き換え頻度が高い作業・長期間保存に向いていない
- 機器によっては、保存しているデータに上書きすることがある
SDカードをにデータを保存する時は、定期的に容量や書き換え回数を確認し、HDDやクラウドなどの大容量・長期間保存に向いている場所にデータを移行することが重要です。
SDカードとMSD(マイクロSDカード)の違い
SDカードの種類を大きく2つに分けると、以下2つに分類できます。
- SDカード
- MSD(マイクロSD)カード
種類 | カードの規格(容量) | 使用機器例 |
SDカード |
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MSD(マイクロSDカード) |
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SDカードの一種としてMSDと呼ばれるSDカードの4分の1ほどの小さなものもあります。変換アダプタを利用することで、SDカードと同様に扱うことができます。MSDはスマホやケータイ、音楽プレイヤーなど、より軽量化が求められている機器で利用されることが多いです。使用する時には本体に直接差し込むか、USBカードリーダーを用いてデータを読み込みます。容量の小さい機器の容量拡張やデータの持ち運びで利用されることが多いです。
MSDの規格は容量だけじゃない?
MSDは容量の規格以外に「スピード規格」があります。
- SDスピードクラス(Class2、Class4、Class6、Class10)
- UHSスピードクラス
- ビデオスピードクラス
- アプリケーションパフォーマンスクラス
規格が違うと、認識しなくなる原因も変わってきます。正確に原因を診断するためには、データ復旧業者の無料初期診断を受けることが確実です。万が一障害が発生していた場合には、その場で復旧依頼をすることも可能です。おすすめのデータ復旧業者は以下の記事で紹介しているので是非参考にしてください。
SDカードのデータ復旧料金は?
SDカードのデータ復旧料金には幅があり、数千円~数十万円ほどです。業者の技術力(作業内容のレベル)の差や、容量の大きさ、故障内容などによって料金が変動します。
不安な場合は、まず無料診断を受けて料金の見積もりを出してもらうとよいでしょう。データ復旧業者の料金形態は以下の記事で紹介しています。
SDカードは何年持つ?
SDカードの寿命は意外と短く、平均2~3年と言われています。データの読み書き回数の上限によって寿命が決まるため、頻繁に読み書きを行うとさらに早く寿命が来ます。また、しばらく放置していると経年劣化でデータが見られなくなったり認識できなくなることがあります。
SDカードが壊れるとどうなる?
SDカードが故障すると、パソコンやスマホなどに接続してもデータが認識しなくなったり、エラーメッセージが表示されてデータの読み書きができなくなります。
焦って何度も抜き差ししたり自己流で対処すると症状が悪化するおそれがあるので、まずは落ち着いて適切に対処しましょう。
自力で対処するのが不安という方は、専門業者に相談してデータを救出してもらうことをおすすめします。
【SDカードが折れた・故障した】修理・データの復旧方法を徹底解説
まとめ
SDカードが認識しない原因と対策方法、さらに注意点まで紹介しました。デジタルカメラやスマートフォンの写真ファイルなど、SDカードに大切なデータを保存している人も多いでしょう。そんな時、突然認識しなくなったら、困惑してしまいます。
SDカードが認識しない時の対策方法は、この記事で紹介した通りですが、そもそもSDカードは消耗品であると考えるべきです。そのため、故障するまで使い続けるのではなく、数年に1回程度で構いませんので、新しいSDカードへの交換と、重要なデータをパソコンやクラウドへバックアップしましょう。そうすれば、万が一、SDカードが認識しなくなっても、慌てることは少ないはずです。
どうしようもない場合には、一度データ復旧業者に相談してみましょう。