
「SDカードがPCに認識されずにデータにアクセスできない」
「SDカードをフォーマットしたらPCに読み込まれない」
SDカードはPCだけでなくスマートフォンやビデオカメラなど幅広い種類の機器でデータ保存に使われている記憶媒体です。小型で持ち運びしやすい分、落下や差し込みなどの衝撃を受けやすいです。
上記のような場合、SDカードの故障の心配だけでなく、保存されているデータにアクセスできなくなり困りますよね。
そこでこの記事では、SDカードが認識されない・読み込まない場合の解決方法や、データを「安全に」復旧・復元する方法を紹介します。
※この記事で紹介する内容はmicroSDカードにも共通しています。
SDカードとは?
SDカード(SDメモリカード)とは機器のデータを保存するための記憶媒体(メモリ)で、フラッシュメモリに分類されるカードです。
HDDと比較すると、モーターの回転部分が搭載されていないため、小型で軽量化され持ち運びがしやすく耐久度が高いのが特徴で、最近ではSDカードは主に写真や動画、音楽などの大きめのデータの保存にも利用されます。
ただし、データの書き換え回数に制限があり、データの書き換え頻度が高い・長期間保存の用途には向いていません。
SDカードはPCだけでなく、デジタルカメラやビデオカメラ、スマートフォンやドライブレコーダーなどに幅広く活用されています。
SDカードとMSD(マイクロSDカード)の違い
SDカードの種類を大きく2つに分けると、以下2つに分類できます。
- SDカード
- MSD(マイクロSDカード)SDカード
種類 | カードの規格(容量) | 使用機器例 |
SDカード |
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MSD(マイクロSDカード) |
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MSDの規格は容量だけじゃない?
MSDは容量の規格以外に「スピード規格」があります。
- SDスピードクラス(Class2、Class4、Class6、Class10)
- UHSスピードクラス
- ビデオスピードクラス
- アプリケーションパフォーマンスクラス
規格が違うとデータ復旧方法も変化する可能性があるため、不安な方はまずデータ復旧業者に相談しましょう。
SDカードの一種としてMSDと呼ばれるSDカードの4分の1ほどの小さなものもあり、変換アダプタを利用することでSDカードと同様に扱うことができます。MSDはスマホやケータイ、音楽プレイヤーなど、より軽量化が求められている機器で利用されることが多いです。
使用する時には本体に直接差し込むか、USBカードリーダーを用いてデータを読み込みます。容量の小さい機器の容量拡張やデータの持ち運びで利用されることが多いです。
SDカードに発生する障害の種類
SDカードが認識されないときには、対処方法を実行する前に発生している障害の種類を特定することが重要です。障害の種類によって対処方法は異なるため、障害に適した対処をしなくては、かえって状態を悪化させてしまいます。
SDカードに発生する障害の種類は、大きく分けると「物理障害」「論理障害」の2つになります。症状の診断は自力では難しいので、無料で診断してもらえるデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
物理障害
「物理障害」とは、SDカードに物理的な破損・故障が生じている状態を指します。物理障害は論理障害と比較して復旧難易度が高い重度の障害とされています。
SDカードの物理障害には以下のようなものがあります。
- 折れている/曲がっている/水没した
- 接触部分や部品の傷/破損
- 寿命(書き込み回数が上限に達しているなど)
- 経年劣化
- 静電気
このような状態で通電や操作を行うと、さらに状態を悪化させ、データを取り戻せなくなる恐れがあります。物理障害が発生しているSDカードからのデータ復旧には、物理的な修復をしてからデータ復元する作業が必要になり、専門設備や知識が無くては出来ないものです。
物理障害が発生しているSDカードからデータを復旧したい場合には、すぐにデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
論理障害
論理障害とは、SDカードに保存されているデータが破損している障害です。軽度の論理障害の場合にはデータ復元ソフトなどを用いて自力で復旧できる可能性がありますが、重度の障害の場合には自力で復旧することができません。
SDカードの論理障害例は以下のようなものがあります。
- データを上書き保存してしまった
- データの誤削除
- 意図しない初期化/フォーマット
- SDカードのデータ読み書き中に取り外してしまった
- SDカードのデータ読み書き中に使用機器のバッテリーが切れ、データが破損した
- システムやプログラムファイルの破損
- ウイルス感染
外見上の破損は見られないものの、保存されているデータが破損していると、ファイルが開けないという状態になります。このような状態で、むやみに作業を行ってしまうと、データの上書きなどが行われ、データ復旧の難易度が上がってしまう可能性があります。
確実にデータを復旧したい場合には、自力で対処せず、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。
SDカードを認識しない時に表示されるエラーメッセージ例
以下のようなエラーメッセージが表示された場合には、使用をやめ、SDカードをすぐに取り外しましょう。
- ドライブ〇:を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?
- ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?
- セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。
- ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。
- パラメータが間違っています。
- アクセスが拒否されました。
万が一、「はい」を押してしまった場合には、それ以上SDカードに操作を加えないようにしてください。操作を加えることにより、新たにデータが上書きされ、取り戻したいデータを復旧できなくなるリスクが高まります。
専門業者の選び方はこちらで紹介しています。
おすすめのデータ復旧業者
一番確実にSDカードのデータを復旧する業者を見極めるためのポイント
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
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上記の3つのポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
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こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数36万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も5,700件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
SDカードを認識しない・読み込まない原因
SDカードを認識しない・読み込まない原因には、以下のようなものがあります。
- SDカードの物理的破損(折れる・曲がる・水没etc.)
- 対応外の規格・種類を使用している
- 正しく差し込みができていない
- SDカードまたはPCなどの使用機器側の接触不良
- カードリーダーやアダプタなどの不具合
- 書き換え回数の上限、経年劣化
- データの誤削除
- データを上書きしてしまった
- 意図しないフォーマット
- ウイルス感染
原因によっては、自力で対処したりそのまま放置するとデータが取り出せなくなる可能性があるので、不安な方や確実にデータを復旧したい方はデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
SDカードの物理的破損(折れる・曲がる・水没etc.)
SDカードに強い衝撃がかかると、物理的に折れたり、曲がったりします。特にmicroSDカードなど、小型のSDカードでは、強く差し込んだ際に根元から折れてしまう場合もあります。
また、SDカードに飲み物などをこぼしてしまった場合も同様に、内部の基盤が破損し、データにアクセスできなくなることがあります。折れている・欠けているなどは目視で確認できますが、「メモリチップ・コントローラー破損」など目視では確認できない症状もあります。
物理的な破損は自力で対処することができないため、早急にデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
対応外の規格・種類を使用している
SDカードにはいくつか規格・種類があり、保存できるデータ容量の大きさによって3つの規格に分かれています。
- SDカード(上限容量2GB)
- SDHCカード(4GB-32GB)
- SDXCカード(64GB以上)
見た目の大きさやサイズはどれも一緒ですが、機器とSDカードの規格が合っていなければ、接続しても認識されません。SDカードを使用する際には、SDカードの規格と使用する機器が対応しているかどうかを確認しましょう。
正しく差し込みができていない
SDカードをパソコンやデジタルカメラ、変換アダプタなどの機器にしっかり差し込まれていないと、正しく認識されない原因になります。
差し込み具合がSDカードを認識しない原因である場合はSDカード自体に問題がない可能性が高くなります。しっかり差し込まれているか確認しましょう。
正しく差し込まれているにもかかわらず正常に認識できない場合には、SDカードに障害が発生している可能性が高いので、一度データ復旧業者で症状の診断をすることをおすすめします。
SDカードまたはPCなどの使用機器側の接触不良
SDカードの接続部分に、汚れや摩擦などによって接触不良が発生していると、認識されなくなることがあります。
また、SDカードではなく、パソコンやデジタルカメラ、カードリーダーなどの使用機器側の接続部分の接触不良が原因と考えられます。
カードリーダーやアダプタなどの不具合
カードリーダーやアダプタ、USBポートに、故障や何らかの不具合が発生していると、SDカードを認識しない原因になります。
この場合にはカードリーダーを清掃したり交換することによって解決する可能性があります。また、他のカードリーダーやアダプタ、USBポートに差し込んでSDカードを認識するか否かを確かめましょう。
それでも認識しない場合には、SDカードに原因がある可能性が高いので、データ復旧業者に相談して障害の診断をすることをおすすめします。
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書き換え回数の上限、経年劣化
SDカードに搭載されているフラッシュメモリは、データの読み書きをおよそ数千~1万回行うと、絶縁膜が劣化し、データの元となる電子が抜けてしまいます。これは「SDカードの寿命」といわれています。
フラッシュメモリは、HDDと構造上の違いから、既存の復元ソフトや、技術力の乏しい復旧業者ではカバーしきれないことが多く、データ復元の難易度も高いため、重度の障害です。
物理障害は、破損箇所の修復が必要なため、自力での解決はほぼ不可能です。データを取り出したい場合は、技術力のあるデータ復旧の専門業者に相談してください。
データの誤削除
データを誤って削除してしまった場合、直ちに使用を中止すればデータを救出できる場合があります。ただし、SDカードに残っているデータの痕跡を解析して復元するには、専門のツールが必要になります。
誤ってデータを削除した場合には、時間の経過や通電し続けることで、復旧できたはずのデータが復旧できなくなってしまう可能性があります。早急にデータ復旧業者に依頼して、データを復旧してもらいましょう。
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データを上書き保存してしまった
ドライブレコーダーや防犯カメラなどは、SDカードの容量が限界になっても継続的にデータの保存ができるように、古いデータから自動で新しいデータを上書きする仕組みになっています。
データの上書き保存によるデータ紛失は、削除データの復旧よりも復旧の難易度が高いため、データの復旧が必要な場合は直ちに使用を中止し、データ復旧の専門業者へ相談しましょう。
意図しないフォーマット
データの整合性が崩れると、「フォーマットしますか?」というエラーメッセージが表示され、データにアクセスできなくなることがあります。
フォーマットをしてしまうと、SDカード上のデータへのアクセスが不可能となるため、絶対にフォーマットしないようにしましょう。そもそも「フォーマットしますか?」と表示される時点で、SDカードには物理的、または論理的な障害が起きている可能性があります。
フォーマットすると、状態が著しく悪化するので、繰り返しになりますが、絶対にフォーマットしないようにしましょう。すでにフォーマットを行ってしまった場合は、直ちに通電を止め、フォーマットに対応しているデータ復旧の専門業者に相談してください。
ウイルス感染
SDカードでは、ウイルス感染が原因でデータが破損する場合があります。中には、ランサムウェアといってデータが読み込めなくなるだけでなく身代金を要求するなどの犯罪に巻き込まれることもあるため、ウイルス感染が少しでも疑われる場合は、自分で対処しようとせず、専門業者に相談するようにしてください。
SDカードが認識しない・読み込まない場合の注意点
SDカードが認識しないという状況では、以下に紹介する点に注意してください。
- SDカードの抜き差しを何度も繰り返さない
- 静電気に気を付ける
- 通電を避ける、機器の再起動を繰り返さない
- SDカードを無理やり差し込まない
- データの読み書き中にSDカードを抜かない
- SDカードを曲げない
これらの注意点に心当たりがある場合には、SDカードに何らかの障害が発生している可能性が高いので、データ復旧業者でデータを取り出すことをおすすめします。
SDカードの抜き差しを何度も繰り返さない
SDカードを何度も抜き差しすることは避けましょう。過度に抜き差しをしてしまうと、コネクタ部分の状態が悪化してしまいます。また、データを読み書きしている最中に、SDカードを抜いてしまうと、ファイルシステム情報が破損し、データにアクセスできなくなる可能性があるため絶対に行わないでください。
静電気に気を付ける
SDカードに使われているフラッシュメモリは静電気に弱く、過度の電流が流れると、ショートしてしまう場合があります。とくに冬場、他の人にSDカードを手渡しする際や、カードリダーやスマホに入れる際にも静電気に気を付けなければ、最悪の場合、SDカードを認識しなくなるケースも少なくありません。対策方法として、「乾燥した環境下で作業を行わない」「静電気を防止する手袋を使う」などがあります。
通電を避ける、再起動を繰り返さない
SDカードへの通電はできるだけ避けましょう。SDカード自体が物理的に破損している場合、通電を続けると、状態悪化を招きかねません。
また、SDカードに保存されているデータが上書きされ、データ復旧の難易度が上がってしまいます。また、PCなど使用している機器側に何らかの問題がある場合、再起動を行うことで解決する場合があります。ただし、再起動はPC側にもSDカードにも大きな負荷がかかる行為のため、何度も試さず、1回に留めておきましょう。
再起動しても認識されない・読み込まない場合には、SDカードに障害が発生していることが考えられるので、すぐにデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
SDカードを無理やり差し込まない
SDカードが認識しない場合、正しく差し込まれているか不安になり、無理やり差し込んでしまう場合があるかもしれません。しかし、SDカードは非常に小型で薄いため、強い力が加わるとすぐに壊れてしまいます。
また、SDカードが認識しないからと言って何度もカードの抜き差しをするこをは控えましょう。認識しない場合は何かしらの不具合が発生しているため業者に相談するのも1つの手段です。
データの読み書き中にSDカードを抜かない
SDカードを、パソコンやデジタルカメラなどの使用機器に接続し、データの読み書きを行っている途中で、使用機器から抜かないでください。
読み書き中に抜いてしまうと、認識しなくなる、データの読み書きができなくなることに加え、データが破損する原因になります。
SDカードを曲げない
SDカードが曲がったり変形したりしていても、元に戻そうと力を加えないでください。
それ以上衝撃を与えても、さらに障害が悪化するだけです。
曲がったり変形したりしているSDカードからデータ復旧したい場合には、それ以上触らずに早めにデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
SDカードが認識しない・読み込まない場合の対処法
SDカードが認識されない場合、まずは以下の対処法を試してみてください。
- 傷や折れ曲がりなど外的な損傷がないかを目視
- ホコリや汚れを取る
- 正しく挿入されているか確認する
- 他の機器で試す
- 機器の再起動を行う
- SDカードの種類を確認する
- チェックディスク(自動修復)をおこなう
- ドライバーの再インストールを行う
- フォーマットを行う
- データ復旧ソフトを使用する
適切ではない対処法を行ってしまうと、状態が悪化し、保存しているデータを失ってしまう可能性があります。「取り出したいデータの重要度が高い」「自身での作業が不安」という場合は、無料で相談できるデータ復旧の専門業者に相談してみてください。
SDカードの復元方法については詳しく以下の記事で解説しています。
傷や折れ曲がりなど外的な損傷がないかを目視
SDカードを落とした際などに、物理的に損傷することも珍しくありません。一度、SDカードが折れ曲がっていたり、傷が付いていないか、特にデータ読み取り部分に注意して確認するようにしましょう。
これらの外的な破損があるか場合は、データを認識しない、読み込まないなどの症状が発生する恐れがあります。物理的な破損の場合はデータを復旧を個人で行うことは極めて困難になるため、データ復旧業者に依頼する必要があります。
復旧業者にSDカードを持ち込むまでは、カードの抜き差し・通電は控え、保管するようにしましょう。
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ホコリや汚れを取る
SDカードのコネクタ部分にホコリがつまっているなど、汚損している場合は、ティッシュで取り除きましょう。案外接続不良でで認識しないケースも多いため、認識しない際や不具合が起きている際は確認するようにしましょう。ただし、SDカードに傷がつかないように対応する必要があります。
正しく挿入されているか確認する
SDカードが機器に正しく挿入されていない場合は、SDカードは認識されません。
一度、正しく挿入されているか確認をしましょう。
他の機器で試す
PCやビデオカメラなど、SDカードを読み取っている機器側に問題がある場合もSDカードは認識されません。
読み取る機器を変えることでSDカードが認識される場合があるため、一度他の機器で認識されるか確認してください。
他の機器でも認識しない場合は、SDカード自体に問題があるため、原因を探り対処するようにしましょう。
機器の再起動を行う
PCやビデオカメラなどの使用機器側に問題が発生している場合、再起動を行うことで解決する場合があります。
しかし、再起動は機器への負担が大きいため、問題のある機器に再起動を行うことは、機器破損やデータ紛失のリスクがあります。
重要なデータや機器の場合、上記までの方法を行い解決しない時点で、目的に合わせて下記に紹介する専門業者に相談してください。
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SDカードの種類を確認する
先程も説明した通り、SDカードには3つの規格が存在します。
使用機器によっては、使用できるSDカードの規格が限定されている場合があります。使用機器に認識されるSDカードの種類かどうかを確認しましょう。
規格に対応した機器に変えるだけで、SDカードが認識することも多いです。
チェックディスク(自動修復)をおこなう
チェックディスク(chkdsk)とは、ファイルシステムのエラーを修復する機能です。ファイルシステムとは、どこに、どのようなデータがあるのかを管理する、本棚のような仕組みのことです。
しかし、強制終了などが原因で、ファイルシステムの整合性が乱れると、データにアクセスが出来なくなることがあります。ただし、データそのものは破損していないことが多く、チェックディスク後、データにアクセスできるようになります。
ただし、チェックディスクは、システム上のエラーしか対応できず、データ削除・経年劣化・物理障害には対応できません。このような状態でチェックディスクすると、デバイスが完全に破損する恐れがあります。「異音がする」などの状態で、データを復元したい場合は、修復ツールやデータ復元ソフトを使用せず、データ復元サービスに対応を依頼しましょう。
チェックディスクの実行方法は次のとおりです。
手順1:PCアイコンから対象となるHDDを選択し、プロパディを開きます
手順2:タブからツールを選択し、エラーチェックから「チェック」を選択します
ドライバーの再インストールを行う
SDカードが認識されない場合、ドライバーの再インストールを行うことで解決する場合があります。
ドライバーの再インストール方法は以下の通りです。
- Windowsマークを右クリックして、「デバイスマネージャー」メニューをクリック
- デバイスの一覧からSDカードのアイコンのメニューを右クリック
- 右クリック→「デバイスのアンインストール」をクリック
- 数分放置し、再度SDカードを挿入
- ドライバーが自動的に再インストールされる
フォーマットを行う
SDカードのフォーマットを行うことで、認識されないSDカードが認識される場合があります。ただし、フォーマットを行うと保存されているデータにアクセスすることができなくなります。
フォーマットは、バックアップデータがある場合など、SDカードに保存されているデータが1つも必要ではない場合のみで行ってください。
データが必要であるにもかかわらず、既にフォーマットを行ってしまった場合は、フォーマットに対応している技術力の高いデータ復旧専門業者に相談してください。フォーマットしてしまうと、時間が経つにつれデータの復旧率が減少してしまうため素早い対応が必要です。
データ復旧ソフトを使用する
SDカードに対応している市販のデータ復旧ソフトを使用する方法もあります。
認識されないSDカード内に保存されているデータが必要な場合、データ復元ソフトを使用することでデータを取り出すことが出来る場合があります。
しかし、データ復元ソフトは軽度の論理障害しか対応していません。ソフトが対応していない障害であるにもかかわらずソフトの使用をしてしまうと、データの上書きや、破損している部品の状態悪化などを招き、最悪の場合データを完全に失ってしまう可能性もあるため注意してください。
また、ソフトの使用には一定以上のリテラシーが必要であり、誤操作による上書きなどのリスクがあることも注意しましょう。
中のデータが最悪消えてしまっても構わないので安価で復旧を試したいという場合は市販のソフトや修復ツールを試してみてもよいでしょう。
それでも解決しない場合はデータ復旧業者に相談する
ここまで紹介した方法でも解決しなかった場合や、自分で対処してデータが消えるのが怖い場合は、専門業者に相談しましょう。
専門業者には①データ復旧サービス②メーカー等の修理サービスの2種類がありますが、SDカードに必要なデータが1つでもある場合は、データ復旧専門業者に相談するのがおすすめです。
そもそも、障害が発生したSDカードを修理してそのまま使い続けることはできません。新品に交換する際にそのままデータを破棄するか、データ復旧を取り出すかという選択が必要になります。
SDカードのデータ復旧は難易度が高いため、復旧実績が豊富な専門業者に依頼したほうが復旧できる確率が高まります。メーカーの修理サービスに依頼しても実際はデータ復旧の専門業者が下請けで作業をするケースも多くあるため、最初からデータ復旧の専門業者に相談したほうが速くて確実です。
おすすめデータ復旧サービス・製品
データ復旧業者への相談を検討している方のために、おすすめのデータ復旧業者をご紹介します。
データ復旧専門業者に依頼するのであれば、確実にデータが復旧できないと意味がありません。SDカードの復旧事例が豊富な復旧率の高い業者に依頼するのが確実です。
データ復旧サービス各社の復旧率、設備規模、復旧スピード、価格や特長を比較した結果から、おすすめのデータ復旧業者を選定しました。
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デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績があります。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
対応製品 | ■記憶媒体全般 SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー、USBメモリ、ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー等 |
---|---|
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1 ✔復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
機器別|SDカードが認識しないときの対処法
SDカードは様々な機器で使用することが可能な関係上、保存しているデータの種類やSDカードの規格によってデータの復旧方法が異なります。
ここでは機器別のデータの復旧方法を紹介します。
- パソコン(Windows・Mac)のデータ復旧方法
- Android(スマホ)のデータ復旧方法
- ドライブレコーダー・ビデオカメラ・その他のデータ復旧方法
パソコン(Windows・Mac)のデータ復旧方法
パソコンで使用していたSDカードが認識しない場合には、SDカードの差込口やカードリーダーにしっかりと差し込まれていないことが考えられます。一度SDカードやカードリーダーをパソコンから取り外し、再度差し込んで認識されるかどうか確認してください。
正しく認識されているにもかかわらず、Windowsでデータが認識できていない場合には、以下の方法で確認することができます。
- SDカードをパソコン(カードリーダー)に差し込む
- windowsボタンからマイコンピューターを選択
- デバイスとドライブにSDカードが表示されているか確認
SDカードが正しく認識されている場合には、デバイスドライブの一覧に表示されます。表示されない場合には、SDカードが破損している可能性が高いので、業者に依頼してデータを取り出す必要があります。
SDカードのデータ復元方法やSDカードの復元におすすめの業者は以下の記事で詳しく解説しています。
Android(スマホ)のデータ復旧方法
データのバックアップ、思い出写真・動画の保存、ゲームのダウンロードなどスマートフォンにおいてはデータを常に使用している状態です。使用回数が多ければ多いほど、復旧の難易度は高く、データが消えてしまうリスクも大きくなります。
Android(スマホ)の場合には、本体を再起動してSDカードが正常に認識されるかを確認してください。
認識されない場合には、SDカードに障害が発生している可能性が高いです。スマホのデータ復旧に対応可能な業者は、データ復旧業者の中でも一握りの業者ですので、技術力の高いデータ復旧業者に依頼する必要があります。
ドライブレコーダー・ビデオカメラ・その他のデータ復旧方法
ドライブレコーダーやビデオカメラで使用しているSDカードには、動画データを保存しているため、復旧する時の難易度が高くなってしまいます。更にドライブレコーダーは常時使用するため、容量がなくなり次第過去のデータを完全上書きしてしまいます。
また、よくある失敗として多いのが、同じSDカードを多様なカメラにしようすることで認識されない症状が起きた際に、誤ってフォーマットをしてしまうことです。
自力で復旧することはほとんど不可能ですので、すぐに動画データの復旧が可能なデータ復旧業者に依頼しましょう。
データ復元ソフトを使用してデータを復旧する
どうしてもデータ復元ソフトを使用して自力で対処したい時の為に、データ復元ソフトを使用する方法を紹介します。
データ復元ソフトを選ぶポイントは以下の通りです。
- まずデータ復元・復旧ソフトで対応できる症状かどうか確認
- 無料(フリーソフト)/有料ソフトのどちらか
- OSや機器に対応しているか
- ソフトの安全性/信頼性もチェック
ソフトを選ぶポイントについての詳細は以下の記事で解説しているので、どうしても自力で復旧したい場合は参考にしてみてください。
SDカードで利用できるデータ復元ソフト
SDカードに対応しているデータ復元ソフトの種類は以下のようなものがあります。
- Wondershare Recoverit
- PhotoRec
- Recuva
- DataRecovery
- ファイナルデータ
無料から有料まで様々で、ソフトによって復元率や復旧スピード、復旧できるデータ量が異なります。復元率や復元ファイル数はソフトの設定次第ですので、操作をしやすいデータ復元ソフトを選択することがおすすめです。
有料のデータ復元ソフトは、機能や対応できるファイルシステムの種類などが多く、性能が高いです。ただ、その分使用する人間にも一定以上のリテラシーが必要なので、普段からパソコンや機械類が得意ではない方は、ソフト購入前によく考えましょう。
データ復元ソフトでデータを復元する方法
データ復元ソフトの使用手順は、基本的には以下のような流れです。
- 外付けHDDの復旧が可能なデータ復元ソフトをダウンロードする
- パソコンでデータ復元ソフトを起動する
- 外付けHDDをパソコンに接続する
- データ復元ソフトでデータをスキャンする
- 復元したいデータを選択し、復元作業を開始
- データが正確に復元できたか確認する
データ復元ソフトを使用する場合は、パソコンがデータ復元ソフトに対応しているかどうか確認しましょう。
詳細な使用方法はソフト購入後に取扱説明書で確認できますが、難しい場合には自力で対処せず、データ復旧業者に依頼するようにしましょう。
データ復元ソフトを利用するときの注意点
データ復元ソフトを利用するときの注意点は以下のようなものがあります。
- 復旧したいSDカードに自体にデータ復元ソフトをインストールしない
- 不安な時や症状が確定しないときには使用しない
- 症状を悪化させてしまう場合がある
- データを復旧できない可能性がある
- 復旧の可能性(復旧率)が分かりにくい
ソフトでスキャンできても全てのファイルを復旧ソフトで読み込めるとは限らないため注意が必要です。
不安な方や確実にデータを復旧したい方はデータ復元ソフトで自力で復旧するのではなく、データ復旧専門のデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
SDカードデータ復旧の専門業者を選ぶポイント
データ復旧専門業者に相談すると、故障したSDカードからデータを取り出してくれます。ただ、データ復旧業者は、全国に100社以上ありその選定は難しいです。「安かった」「近かった」「メーカの保障だった」などの安易な理由ではなく、確実にデータを取り戻すには「技術力」を選定基準の軸にしましょう。
データ復旧業者の実力を確実に見極めるためのポイント
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
【ポイント2】信頼できる復旧業者かどうかを見極める
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
SSDなどのメモリ系機器の復旧は難易度が高いため、HPには「対応可能」と書いてあっても実際はごく一部の症状しか対応できないというケースや、そもそも対応していなかったりするケースが多いです。
全体的に復旧技術力が高く、かつメモリ機器の復旧専門のエンジニアがいるような業者を選ぶと間違いないでしょう。技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である(SSD復旧にも対応している)
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている(メモリ系機器復旧専門のエンジニアがいる)
- 初期診断・復旧スピードが速い
- 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」「復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。
一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。
【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める
技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。
また、企業データや技術データなど、機密情報を含むデータを復旧しなければいけない場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。
大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラや外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。
信頼度の高いおすすめのデータ復旧業者はこちら>
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 出張での復旧に対応している
- 依頼前の初期費用がかからない
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合、業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。24時間受付・土日祝日対応など、営業時間を確認してください。
業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談してください。
SDカードが認識しないときによくある質問
SDカードが認識しないトラブルの際によくある質問をまとめました。
SDカードのデータ復旧料金は?
SDカードのデータ復旧料金には幅があり、数千円~数十万円ほどです。業者の技術力(作業内容のレベル)の差や、容量の大きさ、故障内容などによって料金が変動します。
不安な場合は、まず無料診断を受けて料金の見積もりを出してもらうとよいでしょう。
SDカードは何年持つ?
SDカードの寿命は意外と短く、平均2~3年と言われています。データの読み書き回数の上限によって寿命が決まるため、頻繁に読み書きを行うとさらに早く寿命が来ます。また、しばらく放置していると経年劣化でデータが見られなくなったり認識できなくなることがあります。
SDカードが壊れるとどうなる?
SDカードが故障すると、パソコンやスマホなどに接続してもデータが認識しなくなったり、エラーメッセージが表示されてデータの読み書きができなくなります。
焦って何度も抜き差ししたり自己流で対処すると症状が悪化するおそれがあるので、まずは落ち着いて適切に対処しましょう。
自力で対処するのが不安という方は、専門業者に相談してデータを救出してもらうことをおすすめします。
まとめ
SDカードが認識しない原因と対策方法、さらに注意点まで紹介しました。デジタルカメラやスマートフォンの写真ファイルなど、SDカードに大切なデータを保存している人も多いでしょう。そんな時、突然認識しなくなったら、困惑してしまいます。
SDカードが認識しない時の対策方法は、この記事で紹介した通りですが、そもそもSDカードは消耗品であると考えるべきです。そのため、故障するまで使い続けるのではなく、数年に1回程度で構いませんので、新しいSDカードへの交換と、重要なデータをパソコンやクラウドへバックアップしましょう。そうすれば、万が一、SDカードが認識しなくなっても、慌てることは少ないはずです。
どうしようもない場合には、一度データ復旧業者に相談してみましょう。